1976年に雑誌掲載されたマンガですので、もう30年以上も前ですか。
あるシーンが印象的でず~~~っと脳裏に残ってはいたんですが、いつしか記憶の片隅に追いやられてタイトルも何もかも思い出せなくなっておりました。
ふと、そういえばググれば出てくるかもしれないなぁと思い立ったので、かすかな記憶を頼りにググってみましたら、たどり着きましたよ。
タイトルは「ゴッド・アーム」
原作はなんと梶原一騎氏。
そしてマンガを描いたのは「ウルトラセブン」のマンガなどを描いた桑田次郎氏。
この桑田次郎氏の絵が脳裏に残っていたので検索できました。
当時としては未来の198X年、香港で開催された空手選手権でゴッド・アームと呼ばれる東郷日出人が狙撃され命を落とす。
父が天才的科学者だったために蘇生手術で蘇った日出人だったが、彼は常人をはるかに超えたパワーを身につけてしまっていた。
実はそれはナチスの科学力を用いて悪をたくらむ組織の陰謀で、組織は日出人を脳改造して悪人に仕立て上げようとするのだが・・・
というストーリーで、まあ、どこかで見たようなストーリーではあるんですが、印象深かったのは、ゴッド・アームと名づけられたヒーローである主人公日出人がしっかりと脳改造されちゃって組織の言いなりになっちゃうんですよね。
脳改造というのも、ナチスの残虐な非道行為を嬉々として行った人物の脳組織を移植するというもので、ご丁寧に三人もの脳組織を移植されます。
脳改造によって組織の言いなりに悪事を働くようになるゴッド・アームなんですが、残念なことに感情っぽいものがないので、破壊行為を楽しんでいるかどうかはわかりません。
しかも、バイオリニストで彼の婚約者である理奈のバイオリンの音色が彼の意識を取り戻し、組織の手から逃れてしまいます。
組織は理奈がバイオリンを弾けないように抹殺を図ろうとしますが、それよりも脳改造をしてゴッド・アームと一緒に組織に加担してもらおうと考えます。
再び組織の手に落ちたゴッド・アームと理奈。
理奈にもナチスの女性看守の脳を移植して悪にしてしまおうとメスが迫る・・・
のですが、残念ながら脱出されてしまいます。(笑)
当時から悪堕ち大好きの私はもう残念で残念でなりませんでした。
組織の博士のセリフ、「ふふふ、気をつけたまえ純君(理奈の弟)。次に姉さんに会ったとき、君は切り刻まれてしまうかもしれないぞ」(正確ではないと思います)は、ぞくぞくしたものでした。
邪悪に染まった理奈さんが見たい。
そう強く思ったものです。
現在私がSSを書く原動力の一つになっているのは間違いないですね。
邪悪な理奈さんとゴッド・アームのコンビを妄想したものでした。
それではまた。
- 2008/03/28(金) 20:21:44|
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