今日は札幌辺境伯様をお迎えしてウォーゲームです。
プレイしたのは「リー最大の賭け」(コマンドマガジン日本版29号付録)。
アメリカ南北戦争三年目の1863年7月に起こったゲティスバーグの戦いのゲームです。
私はもちろん南北戦争ファンですし、札幌辺境伯様も19世紀以前の戦争に非常に興味をお持ちな方ですので、南北戦争ゲームはとても楽しみなテーマです。
今回は双方が初めてのプレイということで、いわば練習プレイです。
実戦の指揮官はとても練習プレイなんてできないものだけど、これもゲームであるがゆえのいいところかも知れませんね。
選択ルールは使わずに基本ルールだけでのプレイとし、ゲティスバーグの戦いの初日である7月1日だけをプレイするシナリオを行うということで合意。
札幌辺境伯様が北軍総司令官であるミード将軍を、私が南軍総司令官であるリー将軍を担当しました。
盤上の初期配置は双方わずかに2ユニットずつ。
ゲティスバーグ方面に向かう南軍歩兵を監視する北軍騎兵という配置でした。
このゲームはサイコロによる影響がかなり大きいゲームといえるでしょう。
サイコロの目によって、南軍北軍それぞれの戦場における部隊機動が大幅な制限を受けるのです。
大きな目を出せば攻撃態勢となって、麾下の各部隊が意気揚々と敵軍に向かって行くことができ、複数の部隊が敵に接触することができます。
さらに各部隊が共同で敵部隊に攻撃をすることも可能です。
しかし、サイコロの目が低ければ、各部隊は恐慌状態となってしまい、各部隊は敵に接触することも共同攻撃することも行えないのです。
南軍は最初順調に攻撃態勢を維持することができました。
北軍の前衛騎兵部隊を捕捉し、早々に1ユニットを撃破したのです。
幸先のいいスタートでした。
北軍は続々と現れる援軍をゲティスバーグ周辺に集めることに全力を尽くします。
勝利条件は地図版中央部にあるセメタリーヒルに南軍が取り付くのを阻止するというものです。
少々の兵力を撃破されても、取り付かれさえしなければいいのです。
北軍はその防衛ラインを着々と固めていきました。
南軍はゲティスバーグ前面まで部隊を進めていきます。
攻撃態勢を維持していた南軍は、北軍前衛に攻撃を仕掛けます。
北軍前衛は混乱して林に後退しました。
南軍はここぞとばかりに混乱した北軍を攻め立てます。
戦力比は最高の+4まで持って行くことができ、北軍の混乱した歩兵旅団の運命は風前の灯と思われました。
しかし、ここで出た目が何と1ゾロ。
ガ━━━━━━━∑(゚□゚*川━━━━━━━━ン!
攻撃側混乱の上後退ですか?
しかもサイコロの目が悪く、攻撃した南軍旅団は壊滅ですよ。
どういうことですか?
この瞬間、攻防が逆転します。
以後、南軍は攻撃状態を維持することができず、恐慌状態に陥ります。
一方の北軍はサイコロの目に恵まれ始め、攻撃態勢を維持して行くことになるのです。
ゲティスバーグ前面に布陣した南軍は、北軍に接触することもできず、後方の援軍はただただ遊兵と化すのみ。
ですが、好事魔多し。
今度は北軍を悲劇が襲います。
ゲティスバーグ前面の平地に展開する南軍歩兵旅団に攻撃を仕掛けた北軍歩兵旅団が、今度は攻撃側混乱の上後退を出してしまいます。
これもサイコロの目が悪く、この北軍旅団は壊滅。
以後北軍は慎重に南軍と距離を保つことに終始しました。
結局そのまま双方にらみ合いの状態で最終ターンを迎え、南軍はセメタリーヒルに取り付くことはできませんでした。
なるほどこのゲームはサイコロの目の影響が大きいですねぇ。
一度恐慌状態になると、なかなか攻勢状態に持って行くのが大変です。
今日は練習ということでルールをお互いに確認しながらのプレイでしたが、今度は7月3日までのフルキャンペーンをやってみたいですね。
その後は「ドライブ トゥ ザ バルティック」を3ターンまでプレイ。
これも楽しいゲームなので、また次回お相手願いたいものですね。
札幌辺境伯様、お相手ありがとうございました。
それではまた。
- 2008/02/20(水) 22:07:07|
- ウォーゲーム
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今晩は、舞方さん!昨日はまたまた「平日対戦」をお相手下さり、心からお礼申し上げます。そしてまたまた数々のお心遣いも賜り、深く感謝致します。此度も本当に楽しい一時を過ごさせて頂きました。
今回のゲームも凄かったですね!何せ『賭け』にしてもDoBにしても、それらのコマンドコントロールとCRTの両方が、その結果に「天国と地獄」程の差を見るという6D2なんですから!! この度も前回と同様、帰宅後はグッタリと心地良い気だるさの内に美酒を傾けました♪
『賭け』に於きましては、ご親切な教導プレイを有り難う御座いました。お陰様でシステム大凡のクセを把握する事が出来ましたし、また一見すると乱暴に映るランダム性の奥には、しかし実は南北戦争モノに相応しい“縛りの匠技”(団鬼六かよ![笑])を垣間見た思いが致しました。大変気に入りました!ぜひ次回も改めて挑戦させて下さい!!
DoBもとても面白かったです。あの過激極まるC3IとCRTと戦術チットの3点セットには、しばしば笑いもしくは涙で「ナイスですね~。」(村西とおるかよ![笑])を発するしかありませんでした。こちらも大変気に入りました。2日間ゲーム会などで再度じっくり臨んでみたいゲームです。
貴重な平日休みをいつも寛大にお空け下さり恐縮です。そして相変わらずな当方の物覚えの悪さも申し訳ありません。ですが若しもお気の向かれました際は、どうぞ又いつでもお声を掛けて下さいます様、心よりお待ちして居ります!
- 2008/02/21(木) 01:17:21 |
- URL |
- 札幌辺境伯 #90LdKUd6
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>>札幌辺境伯様
こちらこそ対戦ありがとうございました。
「リー最大の賭け」は部隊が思ったとおりにならないのがつらいけれどらしいですね。
攻勢状態になるのをひたすら待ちながら部隊を戦場に展開していく。
まさに南北戦争という感じです。
次回も対戦よろしくお願いいたしますね。
- 2008/02/21(木) 19:29:44 |
- URL |
- 舞方雅人 #-
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