FC2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

豊家滅亡その14

うわわわ。
風邪気味と書いたことで皆様にずいぶんとご心配をおかけいたしてしまいました。
誘い受けみたいになってしまいすみませんでした。

市販の風邪薬を飲んで夕べは早く寝ましたので、今日はほぼ問題なくなりました。
まだちょっと鼻がグスグスするぐらいですが、ご心配は無用です。
暖かいコメント、皆様どうもありがとうございました。

今日は豊家滅亡の14回目。
関ヶ原も終局を迎えます。


徳川家康の苛立ちから行われた、松尾山の小早川秀秋に対する威嚇射撃は、まさしく危険な賭けでした。
東軍から敵とみなされたと思った秀秋が、西軍として家康に向かってくることも充分に考えられたことだったのです。
まさに一か八かの大博打に見えた家康の行動でした。

しかし、この博打の結果は家康に笑みをもたらすものでした。
松尾山に陣取って、どっちつかずの態度を取っていた小早川秀秋でしたが、この威嚇射撃についに決断したのです。

慶長5年(1600年)9月15日およそ正午ごろのことでした。
小早川秀秋の采配が振られ、一万五千にも及ぶ小早川隊がいっせいに松尾山を駆け下り始めます。
向かうは西軍大谷吉継の陣でした。
小早川隊は東軍に味方することに決したのです。
おそらくは、日本の歴史が続く限りにおいて語り継がれる、決定的な場面での寝返り行為でした。

ただ、当時においては御家存続のために有利な方に寝返るのは決して卑怯な振る舞いではありません。
小早川秀秋も後々有利な方に付こうとしていたのは当然のことでありましたが、あまりにもこの決定的な場面において立場を明確にしたために、後々まであまりよく言われなくなってしまったのかもしれません。

ともあれ小早川隊一万五千は雪崩を打つように西軍大谷隊へ向かいます。
前々から小早川秀秋に信を置けないでいた大谷吉継は、この秀秋の行動はある程度予測が付いていたといいます。
さすが名将大谷吉継は、わずか六百の手勢を持って、この小早川隊の攻撃を受け止めました。
それどころか小早川隊を押し返しすらいたします。
わずか六百の大谷隊が小早川隊を食い止め、西軍は小早川秀秋の東軍参戦さえも支えきるかと思われたそのとき、大谷隊の側面に更なる攻撃が加えられました。

大谷吉継は愕然としました。
目の見えぬ彼にもたらされた凶報は、更なる寝返りの報告だったのです。

松尾山のふもとには、大谷吉継が指揮下に組み入れてもらっていた四人の武将が陣取っておりました。
赤座直保、小川祐忠、朽木元網、脇坂安治の四人です。
彼らは松尾山の小早川秀秋への牽制として配置された武将であり、まさにこの瞬間に小早川隊を攻撃するためにいるはずの諸隊でした。
その彼らがそろって、よりにもよって四人が四人とも東軍への参戦を表明し大谷隊の側面に攻撃を仕掛けてきたのです。

大谷吉継といえども、ここまで周囲が敵になってしまったのではなすすべがありませんでした。
大谷隊の武将たちは次々と討ち取られていき、大谷吉継自身ももはやこれまでと悟り、家臣の一人に介錯を頼んで自刃。
その首は戦場のいずこかに埋められたといわれ、かつて太閤秀吉に百万の軍勢を指揮させてみたいとまで言わしめた名将の最後となりました。

午後一時ごろ、大谷隊の壊滅は西軍に破局をもたらします。
大谷隊の隣で奮戦していた小西行長隊が東軍の攻撃を支えきれなくなります。
兵士たちは負け戦と察すると、急速に戦意を失い戦場を離脱して行きます。
どんな指揮官もこれを食い止めることはほぼ不可能です。
小西行長の叱咤にもかかわらず、小西隊の諸兵は次々と逃げ出していき、もはや戦列の維持はできなくなりました。
どうしようもなくなった小西行長も戦場を離脱。
小西隊も壊滅となりました。

続いて宇喜多秀家隊も崩れます。
いったん崩れだすと、戦列の維持は容易ではありません。
西軍はもはやどうにもならない状況に陥っていたのでした。
宇喜多秀家は、小早川秀秋の寝返りに激怒し秀秋を討とうとしましたが、家臣らにいさめられてこれを断念。
一路伊吹山方面に落ち延びます。

石田三成にとっても秀秋の寝返りは赦しがたかったかもしれません。
最後に残った石田隊は、それでも東軍となおしばらく激闘を続けます。
しかし、衆寡敵せず、島左近も激戦の中討たれたとも落ち延びたとも言われますが行方不明になり、抵抗もそこまででした。
再起を図るために三成は供回りとともに戦場を離脱。
ここに西軍の組織的抵抗は終わりを告げました。
午後二時ごろのことでした。

その15へ
  1. 2008/01/18(金) 20:16:54|
  2. 豊家滅亡
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<海軍のロケット砲なんだよ | ホーム | 納屋の扉>>

コメント

風邪引きが居ると聞いてすっ飛んで参りましたわ!
(遅い)

お久しぶりですわ、舞方サマー。いろんな事情あって昨日はコメントを残せませんでしたわw

ふらっくと言えば、どこぞのへたれ絵描きの描いた小人弾丸を思い出しますわねー。
あの絵を描いたのがもう遠い昔のように感じられますわ…(汗)

ともあれ、体調は回復しつつあるようで何よりですわ。早くお体の具合が良くなるように、ジャックも形ばかりの呪詛的な何かを舞方サマに向けて発しますわねw

ではでは~。
  1. 2008/01/19(土) 05:15:20 |
  2. URL |
  3. Jack #-
  4. [ 編集]

>>ジャック様
風邪はどうにか回復いたしましたー。
お騒がせいたしましたです。
あの88は素敵でしたよー。
悪堕ちマチルダちゃんも素敵でしたし、バレンタインも可愛かったです。
また素敵な作品を見せてくださいね。
  1. 2008/01/19(土) 19:21:10 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://masatomaikata.blog55.fc2.com/tb.php/740-3a185c15
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カレンダー

08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

AquariumClock 2

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア