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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

豊家滅亡その11

関ヶ原という土地は、北側を伊吹山系が、西側には笹尾山(ささおやま)と天満山(てんまやま)が、南には松尾山(まつおやま)、そして東に南宮山(なんぐうさん)が囲む盆地となっておりました。
広さは南北約2キロ、東西には約4キロの広がりを持っておりました。

そしてその盆地の中を、東西には中山道が、北西には北国街道が、東南には伊勢街道が通るという交通の結節地となっており、古来戦略的に見ても重要な土地だったのです。

慶長5年(1600年)9月14日に大垣城を進発した西軍諸隊は、翌15日午前1時ごろから続々と関ヶ原に布陣し始めます。
すでに9月2日に関ヶ原西方の山中村に大谷吉継が布陣しており、南の松尾山には小早川秀秋率いる一万五千の軍勢が陣を構えておりました。
しかし、小早川秀秋に対しては、この時点ですでに東軍への寝返りが危惧されており、松尾山のふもとには小早川への牽制として赤座直保(あかざ なおやす)、小川祐忠(おがわ すけただ)、朽木元網(くつき もとつな)、脇坂安治(わきさか やすはる)の諸隊約四千が配置されました。

石田三成は、自隊約六千を三成本隊の四千と島隊一千、蒲生郷舎(がもう さといえ)隊一千に分派。
島隊と蒲生隊を前衛に出して、本隊は関ヶ原を一望できる笹尾山に布陣しました。
その上でわざわざ松尾山まで出向き、小早川秀秋の家臣に小早川隊はのろしを合図に東軍に攻めかかるよう念を押してます。

三成本隊の隣には秀頼麾下の諸隊が約二千ほどおり、その南側には島津隊千五百が、さらにその南側に小西行長隊約四千が布陣します。
宇喜多秀家率いる約一万七千は天満山の一角、南天満山に布陣。
遠く離れて関ヶ原東方南宮山には毛利輝元の名代毛利秀元率いる毛利本隊一万五千、さらにその前衛に吉川広家隊約三千が布陣。
そして、関ヶ原という盆地に入った東軍に栓をするかのように、東側の中山道の入り口を望む南宮山のふもとには安国寺恵瓊の千八百が、さらにその南側には長束正家の千五百、それに長曾我部盛親の六千六百が布陣しました。

午前5時ごろには西軍諸隊の布陣は完了。
終結した西軍諸隊の合計兵力は約八万四千というものでした。

それに呼応するように、夜の闇を突いて東軍諸隊も続々と関ヶ原に集結を始めます。
明け方の霧で見通しの悪い中、福島正則の先鋒が宇喜多隊を確認、そこから布陣が開始されました。

福島隊約六千は東軍左翼の中心として宇喜多隊に向かい合うように陣取ります。
それに対応するように黒田長政隊五千四百が東軍右翼の中心として石田隊を中心とした西軍左翼と向かい合う形に布陣。
そして、この二隊にはさまれるような形で、北から細川忠興隊五千、加藤義明隊三千、筒井定次(つつい さだつぐ)隊二千八百、田中吉政(たなか よしまさ)隊三千が布陣、西軍島津小西隊と相対します。

彼らの背後を固めるのは、井伊直政(いい なおまさ)隊三千六百、松平忠吉(まつだいら ただよし)隊三千、古田重勝隊千二百、織田有楽斉(おだ うらくさい:本名は長益 信長の弟の一人)隊四百五十、金森長近(かなもり ながちか)隊千百、生駒一正(いこま かずまさ)隊千八百であり、二重の布陣で厚みを持たせていました。

さらに福島隊の南側には藤堂高虎隊二千五百、京極高知(きょうごく たかとも)隊三千、寺沢広高(てらさわ ひろたか)隊二千四百が布陣して小早川隊に備えます。

徳川家康率いる徳川本隊約三万は南宮山の北側ふもとの桃配山(ももくばりやま)に布陣。
その後方に南宮山の毛利対策として有馬豊氏隊九百、山内一豊隊二千、浅野幸長隊六千五百、池田輝政隊四千五百を配置。
東軍総兵力は約九万から十万といわれ(諸資料により違うため)、西軍よりも兵力数では多いものでした。

しかし、後年明治政府が、日本帝国陸軍の強化のための軍事顧問としてドイツより呼び寄せたクレメンス・メッケル少佐は、この戦いは西軍が勝ったであろうと断言しました。

理由は布陣でした。
関ヶ原の盆地に東軍はそのほとんどの戦力を集中しているのに比べ、西軍は周囲の山地をすべて押さえており、さらには東側の出入り口を押さえることのできる位置にも兵力を配されているのです。
つまり、東軍は関ヶ原の盆地に袋のネズミ状態で閉じ込められたことになり、周囲の西軍に集中攻撃を受ける状態だったのです。
布陣から見れば、まさにそうなってしかるべき布陣であり、メッケル少佐の言葉も納得できるものでした。
三成の狙いもまさにそこにあったのです。

かくして、小雨と霧で周囲の状況が見通しづらい中、午前6時ごろには東軍の布陣も終わり、戦闘が開始されるのを待つばかりとなりました。

そして慶長5年(1600年)9月15日午前8時、関ヶ原に銃声が響き渡りました。

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  1. 2008/01/05(土) 19:52:02|
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