今月号の「グランドパワー」はこれの特集でした。
ご存知の方にはいまさらの話ですし、私も知ってはいたのですが、後に改修されエレファントとなる車両ですね。
で、こいつの特色としてガソリンエンジンで発電機を動かし、そこで得た電気でモーターを動かして履帯を駆動するという誠にめんどくさい方式で動くようになっています。
以前の私はなぜそんな面倒くさい方式を使用しなくてはならなかったのかが理解できなかったのでありますが、理由を知って至極納得いたしました。
なんてことは無い、そうしなければ重過ぎてミッションが壊れてしまうだけなんですよね。
60トンにもおよぶ重量を機械的構造で動かそうとすると、ミッションに負荷がかかり壊れてしまうという状況に対処するために、モーターで動かすという画期的な考えだったんですね。
実際意外なほど機動性を発揮したとの資料もあるそうですし、やはりポルシェ博士侮れず。
でもなぁ・・・
運用がまずかったんだよなぁ・・・
重対戦車自走砲であるべきものを陣地突破用突撃砲として使えばいろいろと不都合が生じますよね。
さらにソ連軍の戦術も上達して、随伴歩兵を切り離されてしまい、各個撃破されちゃいましたね。
ケーニッヒティーガーと同じ71口径88ミリ砲は強力ですが、一対一の打ち合いができる状況にはなりませんでした。
人気はあるんですけどね。残念です。
姫宮 翼
戦車ですね♪ わたしはさして詳しくないですが戦車自体は好きですドイツの戦車がやはり有名ですよねアメリカのシャーマンも有名ですけど、ドイツのほうが数多くの名作戦車が多いんですよね昔からやっていた戦車のRPGのメタルマックスって言うのがあって周りの人が誰も知らなくてちょっと寂しかったりしちゃいます今、ドイツはレオパルトⅡだった気がします
8月31日 22:32
空風鈴
うお、SSの次は「エレファント」とは。つくづく舞方さんの多趣味ぶりには驚かされます。それに論点・文体がしっかりしてて読みやすいんですよね。「文才は学んで身につくものではない」といわれますが、ほんとその通りです。恥ずかしながら参考にさせていただいてます。 「エレファント」ホント正しい使い方をしてもらえませんでしたね(独軍に余裕がなかったせいもあるんでしょうが)。「シュトルムティーガー」なんかもそうですが「使い方を間違われた」兵器ってのは悲劇に終わる事が多いですね。マンシュタインなんかは速い段階で「機銃未装備の欠点」を指摘していたようですが、その危惧通りに随伴歩兵と分断されたところを「歩兵による近接戦闘」「装甲の薄い側面への砲撃」なんかでやられてしまったようですね。よく考えるとその「対処法」って独ソ戦序盤で独軍が「対T-34」戦術として採用した手法ですよね。因果応報と言う事でしょうか。私が子供の時「陸の無敵王者 戦車」というイメージでいた頃、実際は「敵歩兵の近接攻撃における吸着地雷による攻撃」でかなりの数の戦車が破壊されたと言う事をしって愕然とした事がありますが・・・。
8月31日 22:43
舞方雅人
>姫宮 翼様。現代でもドイツの戦車は一級品ですね。レオパルト2はヨーロッパでは英仏以外ほとんどの国で採用されています。実戦に裏打ちされているチャレンジャーやM1よりもレオパルトには魅力があるということなのでしょうね。
>空風鈴様。単にミリオタというだけですよ。(笑) 文体がしっかりしていると言われるとちょっと照れてしまいますね。
9月2日 22:48
- 2005/08/31(水) 22:17:13|
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