「アウシュビッツ」で行なわれたと言われることは紛れも無く虐殺であり、人権に対する悪事だと思われます。
しかし、当時それを行なっていた人たちにとっては、ドイツをユダヤ人が行なっている(と考えられていた)謀略から救うための正義の行動と信じていたようです。
ユダヤ人を抹殺することで自分たちの属する世界は救われる。
そう信じて虐殺を行なっていたのです。
このように正義と悪とは相対的なものであり、絶対的な善や絶対的な悪は定義しづらいのではないかと思うのですが、特撮番組の世界では以前は絶対的な悪の組織が存在していました。
最近の番組は見ていないので、最近の特撮で悪がどう描かれているかは知らないのですが、昭和の特撮世界では悪は絶対的な悪として描かれていたと思います。
「ショッカーは世界征服をたくらむ悪の組織である」
こうまですがすがしくキッパリと言い切っているのはある意味すごいのかもしれませんね。
たいていの悪事は、正しいことだと信じて行なったと欺瞞されるものですが、彼らは自分の行動は悪だと言い切ります。
そのある意味の潔さに私なんかは惹かれてしまうのかもしれませんね。
私の書くSSにも魅力的な悪の組織を作り出していきたいものです。
空風鈴
悪の定義というものはぶれやすいんでしょうね。たしか「アルスラ―ン戦記」だったと思いますがこんな台詞がありました(うろ覚えですが)「この世はすべて正義、己を正義と主張するもの達が互いに正義の血を流し合っている」陣営・主義・価値観の違いが相対的な「善悪」をきめているだけなんでしょう。 そうですね・・・。最近の悪の組織はえらく「軟弱」になってる気がします。「ショッカー」のような「骨太な悪役」はもう死滅してしまったのかも。でも昔ならTVの中でしかありえなかった事を実行してしまう事件とかテロが起こるから「悪の組織」も苦労しているみたいですね(笑)。「ポ*モン」の真似して子供が2階から飛び降りて怪我したから、番組制作会社が賠償しろ、なんて事が実際起こってしまう世の中ですもんね・・・。現実と虚構の区別を教えてあげるのが大人の役目だと思うんですが・・・。おかげで悪の組織も迂闊に「バスジャック」とか「人間爆弾」なんて作戦実行出来ないみたいですね。なんだかなーと思います。
8月24日 23:46
- 2005/08/24(水) 21:44:24|
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