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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ヒロインが通う学園の女性理事長を……

新年新作SSの第二弾は、オーソドックスな悪堕ち怪人化短編です。

タイトルは「ヒロインが通う学園の女性理事長を……」です。

スロットメーカーという単語をランダムで三種類組み合わせるタイプのサイトさんがあるのですが、そちらでTAO氏がおつくりになられました「女怪人を造ロット・合体編」というスロットがありまして、以前そこでできましたのが「ヒロインが通う学園の理事長を 触手鞭+カタツムリの合体女怪人に」というもの。
これはいいなと思いましたので、いずれSS化しようと思っていたのですが、今回新年SSとして書き上げたものとなります。

お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。


ヒロインが通う学園の女性理事長を……

 『ファイヤースパーク!』
 ピンク色を多用したコスチュームのスカートをひらめかせ、軽やかに宙を舞う魔法少女。
 彼女の持つ大きな杖の先端から火球が放たれ、魔蟲人に命中する。
 『グギャァァァ!』
 全身を炎に包まれ、断末魔の悲鳴を上げるカマキリの魔蟲人。
 その両手のカマで再三魔法少女を苦しめたものの、結局はその前に敗北してしまったのだ。
 黒焦げになり崩れ去るカマキリの魔蟲人を見て、ふうと息を吐く魔法少女。
 その可愛らしい顔にも安堵の笑みが浮かんでいる。
 また一体強敵を倒したのだ。
 微笑みも浮かんでくるというものだった。

 「ぬおお! おのれエイリスめ! またしても……」
 戦いの様子を中空に映し出される映像で見ていた男が、悔しそうに歯ぎしりする。
 魔蟲帝国ジャバグの幹部、プリンスビートルだ。
 その全身を黒いアーマーで覆った彼は、まさにカブトムシの力を持つ強力な魔蟲人であり、いかつい顔にはいくつもの傷が生々しく残っていた。
 今回彼が送り込んだカマギロンこそは魔法少女エイリスを倒してくれるものと信じていただけに、この結果には歯噛みするしかない。
 なんとしてでも魔法少女を倒さねば……
 皇帝陛下にも申し訳が立たないうえに、彼自身の身も危うくなるかもしれないのだ。

 「ギーッ! プリンスビートル様」
 「なんだ! こんな時に!」
 声をかけてきた配下のアリ型戦闘兵にも、八つ当たり気味に声を荒げてしまうプリンスビートル。
 「ギーッ! 申し訳ありません。あとをつけていたスパイフライが、エイリスの情報を手に入れました」
 命令に従うだけの存在であるアリ型戦闘兵は特に恐縮した様子もなく、複眼をプリンスビートルに向けたまま抑揚のない口調で報告する。
 アリ型とは言うものの、その姿はむしろ人間が黒い全身タイツを着たような感じであり、楕円形の複眼と額から伸びる触角がアリを思わせるにすぎない。

 「なんだと? よし、聞かせろ!」
 プリンスビートルはアリ型戦闘兵の返事に興味を持つ。
 「ギーッ! 魔法少女エイリスは、高確率でアズリ女学園に通う女子高生、元久保愛梨(もとくぼ あいり)と思われます」
 「なにっ? エイリスの正体が女子高生だと?」
 中空に映し出される女子高生の姿に、プリンスビートルは目を向ける。
 「この女……いや、この少女がエイリスの正体……だと?」
 そこにはメガネをかけたおとなしそうな感じの女子生徒が映し出されているのだ。
 元気で活発で戦闘的な魔法少女エイリスとは、とても印象が違い過ぎる。
 だが……待てよ……
 プリンスビートルの目が険しくなる。
 確かに顔の輪郭などは似ているのだ。
 髪の色を変え、ピンクを基調としたフリフリのコスチュームを着せれば……
 エイリスに似ていると言えば似ているだろう。
 これはひょっとするとひょっとするかもしれん。

 「ふむ……この少女がエイリスである可能性は低くはないか。確かめる必要があるな……」
 ではどうするか……
 まずは自分の目で確かめることだ。
 プリンスビートルの口元がにやりと歪んだ。

                   ******

 「おはようー」
 「おはようー」
 「先生おはようございますー」
 「おはよー」
 窓の外から少女たちの声が聞こえてくる。
 女学園にやってくる生徒たちの声だ。
 その声を席で書類を見ながら聞いている一人の女性。
 タイトスカートのスーツに身を包んだ彼女は、窓の外から流れてくる声に耳を澄ます。
 毎朝この声を聴くのが彼女は好きなのだ。
 生徒たちの元気のいい声は、なんだか彼女自身も元気をもらったような気がするからだ。
 朝の挨拶は気持ちがいい。

 彼女はふと立ち上がると、窓のそばに行ってそこから外を眺める。
 窓から見える校門からは、校舎の玄関に向かう生徒たちが何人も歩いている。
 まだ時間的に余裕があるからか、走るような生徒は誰もいない。
 これがもう少し経つと、時間ギリギリになって慌てて走ってくる生徒たちが多くなる。
 みんなあと五分早く起きればいいのにと彼女は思いつつも、なかなか朝は起きられないものだというのもよくわかる。
 今日は遅刻する子がいませんように……
 彼女は思わずそう願う。

 あら?
 彼女がふと気づくと、植え込みの陰から生徒たちをのぞき見しているような人影があることに気付く。
 窓からではよくわからないが、もしかしたら盗撮などを目的とした変質者の可能性もある。
 急いで彼女は誰かに確認に行ってもらおうと考えたが、今の時間教師たちはほとんど一時間目の授業の支度などで忙しいことに思い至る。
 私が行った方が早いわね。
 彼女はそう思うと、すぐに理事長室を飛び出していた。


 「むう……まさかこんなに女子高生がいるとは思わなかったぞ……」
 次々と校門から入ってきては校舎の玄関に向かう女子生徒たちの姿。
 植え込みの陰に隠れてその様子を見ていたプリンスビートルは、その数の多さに驚いていた。
 確かあの少女はメガネをかけていたなとは思うものの、通っていく少女たちのかなりの数がメガネをかけており、誰が誰やらさっぱりわからない。
 これではあの愛梨とかいう少女を見つけ出すのは難しいではないか。
 どうしたものか……

 「そこのあなた! ここは学校ですよ! 何をやっているのですか?」
 背後から強い口調で声をかけられるプリンスビートル。
 振り向くと、そこにはタイトスカートのスーツを着こなした美しい女性が立っている。
 だが、人間風情に気安く声をかけられるなど不快でしかないプリンスビートルには、人間の美しさなどどうでもいいことだ。
 「黙れ人間! 俺が何をしようと俺の勝手だ!」
 そう言って立ち上がるプリンスビートル。
 その背丈は2メートル近くもあり、がっしりとした躰が威圧感を与えてくる。

 「な! 今すぐここから出ていきなさい! 警察を呼びますよ!」
 「ほう……」
 たいていの人間は彼の姿を見るとそれだけで震えあがるというのに、この女はたじろぎもせずに彼をにらみ返してくる。
 なかなかに精神力の強い女だ。
 面白い……
 「女、名はなんという?」
 プリンスビートルは相手の名前をたずねてみる。
 彼に堂々と文句を言うこの人間の女が気に入ったのだ。

 「はあ? 私はこの学園で理事長を務めている益浜涼香(ますはま りょうか)です。あなたこそいったいこんなところで何をしているの? それにその恰好はコスプレ?」
 彼の問いに女が答えてくる。
 なるほど、この学校の関係者か……
 しかも理事長だと?
 「ほう……するとこの学校には詳しいのだな? ちょうどよい。お前に働いてもらうとしよう」
 プリンスビートルがにやりと笑う。
 エイリスと戦わせる魔蟲人が一人欲しかったところだ。

 「えっ? なに?」
 涼香は思わず声をあげてしまう。
 いきなり周囲が暗くなったかと思うと、足元から地面が消え、空中に浮いたような感じになってしまったのだ。
 「え? ええ? な、なに? なんなのいったい?」
 何がなんだかわからない。
 校舎も植え込みも何もかもが消え、闇の中にただ浮いているのだ。
 しかも不審な男も一緒で、ただにやにやと笑っているではないか。
 「ま、まさか……これはあなたが?」
 「そうだ。われらの住む闇の世界へようこそ」
 カブトムシの角のようなものが付いたヘルメットをかぶり、全身を黒い鎧で覆った男が言い放つ。
 「や、闇の世界?」
 いったいこの男は何者なの?
 涼香はただ困惑する。
 「そうだ。ここは我が魔蟲帝国ジャバグの闇空間。ここでお前は生まれ変わるのだ」
 「魔蟲帝国……ジャバグ? そんな……」
 あれは最近流行り出した都市伝説の類では?
 涼香の脳裏にネットで見た真偽不明の話が浮かぶ。
 それは闇の世界から来た巨大な虫人間と、若い女性が魔法少女として戦っているというもの。
 いかにも空想の世界で作られそうな話だ。
 まさか本当の話だったとでもいうの?
 生まれ変わるって?
 どういうこと?

 「きゃぁぁぁぁ!」
 涼香の悲鳴が上がる。
 黒い糸のようなものがどこからともなく現れ、彼女の躰に巻き付き始めたのだ。
 「いやっ! 何これ?」
 糸は強靭で、引きちぎろうとしてもびくともしない。
 それどころか二本三本とあらわれては巻き付いてくるのだ。
 「ひぃぃぃぃっ!」
 なんとか逃れようともがいてみるものの、糸は躰を動かせば動かすほど全身にまとわりついてくる。
 両手にも両足にも糸がぐるぐると巻き付き、まるで黒く染められていくようだ。
 「た、助けて! 誰かぁっ!」
 顔にも髪にも絡みついてくる糸に抗いながら、必死に助けを求める涼香。
 だが、朝の学校にいたはずなのに、周囲は闇で誰からも返事はない。

 「ククク……恐れることはない。お前は生まれ変わるのだ。人間などというくだらない存在から、われらジャバグの魔蟲人としてな。フハハハハ……」
 「ひぃぃぃぃっ!」
 男のゾッとする笑い声が響き、恐怖が涼香の背筋を凍らせる。
 何がなんだかわからない恐怖が彼女を包み込んでいくのだ。
 「いやっ! いやぁっ!」
 叫び声をあげる口も糸が巻き付いて覆っていく。
 見開かれた目も必死でもがいていた両手も黒い糸が包み込んでいく。
 「ん……んんん……」
 やがて涼香の躰は完全に糸にくるまれ、黒い繭のようになっていく。
 糸がすべて絡みついた後、そこにあったのは黒い巨大な繭だった。

 「ククク……さて、お前はどんな魔蟲人になるのかな?」
 闇の中に横たわる繭を見ながら、プリンスビートルはにやりと笑う。
 人間の女をもとにした魔蟲人は初めてだが、まあ、問題はあるまい。
 なによりこの女はエイリスと思われる少女の通う学校の関係者であり、もしその少女がエイリスでなかったとしてもエイリスを始末するのに役に立ってくれるはず。
 さあ、早く生まれ出てくるがいい……

 やがて黒い繭にひびが入り、裂け目からビュルッと一本の触手のようなものが現れる。
 続いて白い手が現れて、触手とともに裂け目を左右へと広げていく。
 大きく広がった裂け目から、やがて二つの丸い双丘を持った躰が姿を見せ、ゆっくりと起き上がる。
 「ほほう……」
 姿を見せた魔蟲人にプリンスビートルが声を漏らす。
 どうやら今回の魔蟲人はカタツムリの魔蟲人のようだ。
 白を基調にした躰に茶が混じり、背中には大きな渦巻き状の殻を背負っている。
 白く丸い頭部からは目の部分が角のように飛び出しており、躰には女性らしく豊かな二つの胸がある。
 右手は先が長い触手状になっており、左手のみが人間のように指がある。
 両足はすらっとして人間と同じように二本あり、ハイヒールのブーツを履いたような形状になっていた。
 まさに先ほど繭に包まれた女性とカタツムリが融合したような姿であり、ジャバグの魔蟲人にふさわしい姿であろう。

 「ククク……さて、生まれ変わった気分はどうかな?」
 「ニュルーン! あはぁ……最高の気分ですわぁ。なんて気持ちがいいのかしら。アタシはもう人間なんかじゃありません。偉大なる魔蟲帝国ジャバグの魔蟲人ですわぁ。ニュルーン!」
 魔蟲人に生まれ変わった涼香はそう答える。
 とてもいい気分なのだ。
 今まで人間であったことなど思い出したくもない。
 この姿こそが本当の私なのだ。
 涼香はそう思う。

 「クククク……それでいい。お前はジャバグの魔蟲人。カタツムリの魔蟲人マイマイだ」
 「ニュルーン! アタシに名前をつけてくださってありがとうございます、プリンスビートル様。アタシは魔蟲人マイマイ。どうぞなんなりとご命令を。ニュルーン!」
 涼香という名はこの瞬間に消え、彼女はマイマイという名前になったのだ。
 なんとすばらしい名前だろう。
 しかもプリンスビートル様自らが名付けてくださったのだ。
 彼女はうれしかった。

 「クククク……そうだ、お前は魔蟲人マイマイ。これからはジャバグのために働くのだ」
 「もちろんです、プリンスビートル様」
 スッとひざまずいて一礼するマイマイ。
 「うむ。お前はアズリ女学園の理事長といったな。学園のことはわかっているのだろう?」
 「はい。アズリ女学園はアタシが人間だった時に理事長を務めていた学園ですわ。中のことならだいたい把握しております。ニュルーン!」
 マイマイが頭の上に突き出た目を輝かせる。
 「ならば元久保愛梨という生徒が学園にいることを知っているだろう?」
 「元久保? 申し訳ありません。個別の生徒一人一人のことまでは……」
 一気にシュンとうなだれてしまうマイマイ。
 理事長と言えどもさすがに生徒一人一人を把握しているわけではない。
 「むう……役に立たんやつめ!」
 「お、お待ちくださいませ。調べればすぐにわかることですプリンスビートル様。ニュルーン!」
 慌ててマイマイは手段があることを示す。
 幹部であるプリンスビートルに無能とは思われたくないのだ。

 「ふむ。ならばその元久保愛梨とか言う生徒を突き止め、お前の手で始末するのだ! その生徒こそジャバグに歯向かう魔法少女エイリスなのだろうからな!」
 まあ、違ったとしても問題はない。
 少女を始末した後にエイリスが現れなければエイリスだったのだろうし、現れれば違ったというだけのこと。
 その時はまた新たな手段を考えればいい。

 「ニュルーン! かしこまりましたプリンスビートル様。このマイマイにお任せくださいませ」
 マイマイはそう言って立ち上がると、すっと左手で自分の顔を隠すようにする。
 するとその躰がみるみるうちに以前の益浜涼香の姿へと変化する。
 「ふふっ……下等な人間の姿になるのは気持ちのいいものではありませんが、この姿なら人間どもに怪しまれることはありませんわ」
 涼香の姿になったマイマイがにやりと笑う。
 「うむ。頼んだぞ、マイマイ」
 「はっ、プリンスビートル様」
 マイマイは深々と一礼した。

                   ******

 「うふふ……あなたが元久保さんの親友ということは橋田(はしだ)先生に聞いて知っているの。そうなんでしょ?」
 「え? は、はい。そうですけど……」
 理事長室のソファに座りながら、咲間絵美香(さきま えみか)はどうして理事長がそんな質問をしてくるのだろうと疑問に思う。
 担任の橋田先生から職員室に来るように言われ、来てみたら今度は理事長室に行くように言われたのだ。
 ただの一生徒である絵美香に理事長が何の用があるのかさっぱりわからなかったものの、行くようにと言われたら行くしかない。
 それで今こうして理事長室に来ていたのだ。

 「うふふ……心配しなくてもいいわ。あなたにはしてほしいことがあるだけ」
 そう言って理事長は席を立ち、絵美香の後ろに回り込む。
 「してほしいこと……ですか?」
 絵美香はなんとなくいやな感じがするものの、後ろを振り返ることができない。
 なんだか妙に理事長が恐ろしく感じるのだ。
 笑顔を浮かべていたにもかかわらず、それがとても冷たいものだったように思えてしまう。

 「ひっ!」
 突然絵美香の首に触手のようなものが巻き付いてくる。
 「ニュルーン! そうよぉ。あなたには元久保さんを始末する手伝いをしてほしいの。うふふふ……」
 ギョロッとした目が背後から回り込むようにして絵美香の前に現れる。
 「ひぃーっ!」
 驚いた絵美香が振り向くと、そこには巨大な人とカタツムリが融合したような化け物が立っていた。
 そしてその右手から伸びる触手が、絵美香の首に巻き付いているのだ。
 「い、いやぁっ……むぐっ」
 悲鳴を上げる絵美香の口に、触手の先端が潜り込む。
 「ニュルーン! ダメよぉ騒いでは。他の人間に気付かれるじゃない。もっとも、気付いた人間は始末すればいいだけだけどね。おほほほほ……」
 左手の甲で口元を抑えて笑うカタツムリの魔蟲人。
 「むぐっ……むぐぅ……」
 絵美香は必死に首に巻き付いた触手を引きはがそうともがくが、彼女の力では全く引きはがせない。
 「ニュルーン! 心配しなくてもいいわ。あなたも橋田先生同様に、アタシの可愛いカタツムリのしもべになるの。とっても気持ちがいいわよぉ。おほほほほ……」
 「むぐぅ……んぐぅ……」
 必死でもがく絵美香。
 だが、その絵美香の目の前に一匹のカタツムリが差し出される。
 「ニュルーン! 可愛いでしょ? これからこのカタツムリがあなたの脳に入りこむの。そうすればあなたはこのカタツムリのしもべとなり、アタシの言うことを何でも聞くようになるのよ。おほほほほ……」
 「むぐぅーーー!」
 絵美香は狂ったように頭を振るが、カタツムリはゆっくりと絵美香の首から這い上がり、その耳の中へと入っていく。
 「むぐっ……むぐぐ……」
 カタツムリに入りこまれた絵美香は、一瞬躰をけいれんさせるが、すぐにぐったりと力が抜けたようになる。
 「うふふふ……さあ、カタツムリがあなたの脳を支配するわ。気持ちいいでしょう?」
 気を失ったような絵美香に、マイマイはそっと優しく声をかけた。

 「さあ、起きるのよ、咲間絵美香」
 「はい……マイマイ様」
 マイマイの声にゆっくりと躰を起こす絵美香。
 その目はうつろで、どこか焦点が合っていない。
 「ニュルーン! いい子ね。あなたはもうカタツムリのしもべ。アタシの言う通りに動くのよ」
 「はい……マイマイ様」
 絵美香がこくんとうなずく。
 その目の前に液体の入った小さなボトルを差し出すマイマイ。
 「おほほほ……これはアタシの胸から出た毒液。この中身を元久保愛梨に飲ませなさい。あなたならできるでしょ? ニュルーン!」
 「はい……かしこまりました、マイマイ様」
 ゆっくりと手を伸ばしてボトルを受け取る絵美香。
 「気付かれないように飲ませるのよ。いいわね?」
 「はい……マイマイ様」
 絵美香はゆっくりと立ち上がると、ボトルを大事そうに持ってドアに向かう。
 「うふふふふ……」
 理事長室を出ていく絵美香を見送りながら、毒で身動きが取れなくなった愛梨をどうやっていたぶろうかと考え、マイマイは心を躍らせるのだった。

END

いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
(*´ω`)

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2023/01/04(水) 19:00:00|
  2. 怪人化・機械化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

寄生虫……?

あけましておめでとうございます。
さて、カタツムリに寄生虫といえば、角がカラフルになっちゃう「ロイコクロリディア」を思い出しますね。アレも宿主のカタツムリを支配して自らを宿主ごと捕食させる、支配系の寄生虫ですけど、こーゆータイプは取り憑かれたが最期、満足に子孫を残せず死んじゃうわけで、自然界は過酷だなあ、とつくづく思います。(ちなみにハリガネムシに規制されるカマキリは、およそ80%にも及ぶそうで、よくカマキリ滅びないなあ、と感心します)
カタツムリが支配する方に回るなら、カマキリが寄生虫になる話があっても良いかもしれませんね。
  1. 2023/01/04(水) 22:36:09 |
  2. URL |
  3. 妖人 #-
  4. [ 編集]

女性理事長というのがすごく唆る設定でした。
  1. 2023/01/05(木) 01:09:47 |
  2. URL |
  3. 名無しですー #-
  4. [ 編集]

>>妖人様
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくです。
あれはグロいですよねー。
私も今作を書いていて、脳裏にちらついてしましました。
ハリガネムシもヤバいですよなぁ。
ほんと、バランスがとりあえずは保たれているんでしょうかね。

>>名無しですー様
コメントありがとうございます。
女性理事長いいですよねー。
(´▽`)ノ

>>拍手コメントのsengoku様
怪人化からの下僕作成の流れはやはり王道ですよねー。
続きに関しましては、まあ気が乗りましたらということで。
(^o^;)ゞ
  1. 2023/01/05(木) 18:04:47 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

新作SS第2弾も面白かったです!

新作SS第2弾のタイトルを見た時に「もしや」と思いましたが、やはりスロットメーカーで出てきた合体女怪人を題材にしたSSだったのですね!

人間をベースとして、そこにカタツムリの要素をプラスした「魔蟲人マイマイ」はエロさと不気味さを併せ持った、いいデザインだと思います。

「片手は人間の手で、もう片方の手は触手の鞭」というデザインは怪人らしい感じがしますし、「ハイヒールのブーツを履いたような形状」という脚は怪人らしさとエロカッコよさがあっていいですよねぇ。

また、マイマイは部下を増やす際に「脳みそにカタツムリを寄生させて部下にする」といった方法を取っていますが、舞方さんのSSでは珍しいタイプの部下の増やし方だと思ったと同時に、「中々にエグイ方法だなぁ」とも思いました。

個人的には怪人の部下になった際は外見も変わる方が好きですが、外見は変わらず操られている状態になるというのもいいですよねぇ。

あと、「魔蟲人プリンスビートル」は「全身を黒いアーマーで覆っていて、いかつい顔にはいくつもの傷が残っている」といのがいかにも強そうで、カッコいい感じがしますね!

ただ、そんなプリンスビートルが植え込みの陰に隠れて女子高生の登校中の様子を見ているというのには、女児向けアニメに登場する悪役のコミカルな描写のような様子を想像してしまい、思わず笑ってしまいました。

今回、3日間にわたって新作SSを書いて投下していただき、ありがとうございました。

今年の新年SSでは怪人化SSだけでなく、ファンタジー系SSも拝読できてとても楽しませていただきました!

今年も引き続き舞方さんの執筆活動を応援していますので、体に気を付けて、舞方さんのペースで頑張ってください!
  1. 2023/01/05(木) 20:56:41 |
  2. URL |
  3. XEROXEL #97P46UCU
  4. [ 編集]

>>XEROXEL様
ですです、スロットの結果を使わせてもらいましたです。
エロさと不気味さを感じていただければ嬉しい限りですねぇ。
手駒の増やし方は「異形化させちゃうと魔法少女に気付かれる」かなと思いましたので、今回は寄生タイプで支配する感じにしました。

今年はいい年になってほしいですよねー。
  1. 2023/01/05(木) 22:02:55 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

遅ればせながら拝読させていただきましたー
カタツムリの女怪人への異形化、良いですなー
黒い糸で包まれて繭になるという過程もいいですが、どんな怪人に生まれ変わるのかプリンスビートルにもわからないというのも面白いですねw

耳から侵入して脳を支配するというのは私も寄生作品でやったことありますけど独特のエロスがあって好きです(๑´ㅂ`๑)♡
担任の先生も既に下僕に変えているというところも妄想が捗りますし、エイリスこと愛梨のその後も妄想できる終わり方で素晴らしかったです(*゚∀゚*)ムッハー
  1. 2023/01/07(土) 10:12:17 |
  2. URL |
  3. IMK #-
  4. [ 編集]

>>IMK様
ありがとうございますー。
やっぱり女性の異形化はたまりませんよねー。
カタツムリの寄生は、古くは仮面ライダーV3でもやっているネタですけど、結構エロいですよね。
  1. 2023/01/07(土) 18:34:16 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
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