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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

奥様は愛する旦那をいたぶりたい

今日は超短編SSを一本投下します。

タイトルは「奥様は愛する旦那をいたぶりたい」です。

先日ふと、「悪堕ちさせたヒロインに命令を下したら、速攻で拒否された首領」というのも面白いなぁと思いまして、そんな話を2時間ちょっとで書いてみた作品です。(笑)
なので、本当に堕ちシーンだけのシチュのみSSです。
よろしければご笑覧くださいませ。

それではどうぞ。


奥様は愛する旦那をいたぶりたい

 う……
 ゆっくりと意識が戻ってくる。
 こ、ここは?
 私はいったい?
 目を開けて周りを見回す美那子(みなこ)。
 だが、周囲は漆黒の闇で何も見えない。
 躰もふわふわして、立っているのか横たわっているのかもわからない。
 まるで黒い水の中に浮いているような感じだ。
 だからと言って呼吸ができないということも無い。

 え?
 ここは……ここはどこ?
 どこなの?
 困惑する美那子。
 どうしてこんなところにいるのだろう?

 『目が覚めたようだな、津雲(つくも)美那子よ』
 闇の中から声が聞こえる。
 「だ、誰? 誰なの?」
 美那子は声の主を探すものの、そもそもが闇の中で何もわからない。
 『我はヤミオー。このヤミノランドの王である』
 「ヤミオー? そ、そんな……」
 その名を聞いた美那子は戦慄する。
 ヤミノランドと言えば世間を騒がせている謎の組織であり、世界を支配しようとしている邪悪な集団ではないか。
 奇妙な姿のヤミノ獣という怪物を操り、人々を恐怖に陥れているのだ。

 『ククク……そうだ。我はヤミオー。世界を闇で覆う者。お前は当然そのことを知っているだろう?』
 「……」
 美那子は唇を噛みしめる。
 そう、彼女は知っているのだ。
 世間一般の人々よりもそのことを知っている。
 なぜなら、彼女の夫である津雲大造(つくも だいぞう)は、ヤミノランドに対抗するために設立された陽光戦隊テラスンジャーの一員テラスブルーであり、日夜ヤミノランドと戦っていたからだ。

 『ククク……お前の夫はテラスブルー。我の忌々しい憎むべき敵。そうであろう?』
 どうやら美那子のことは知られているらしい。
 テラスンジャーのメンバーの関係者であることは高度の機密事項のはずだが、いったいどこから漏れたのだろうか……
 「違うと言っても通じないでしょうね……」
 『なに、違うなら違うでも利用価値はそうは変わらん』
 ヤミオーはそう答える。
 もっとも、違うなどとは思ってもいないようだが……
 「私を人質にでも?」
 美那子は闇をにらみつける。
 過去にもテラスンジャーは何度か人質作戦を受けたことはある。
 だが、多数のために少数の犠牲はやむなしということで、救出を最前提とはするものの要求には応じないという姿勢を貫いてきたのだ。

 だが、それは言ってしまえばテラスンジャーチームの関係者が人質ではなかったからで、身内が人質にされたとしたら、その姿勢を貫けるかどうか……
 特に夫の大造に美那子を見捨てる決断を下せるとは思いたくない。
 美那子は夫を心から愛していたし、夫もそうであると思いたかったのだ。
 だから、彼女が人質にされれば、テラスンジャーは危機に陥ることになるだろう……
 それを防ぐためには……
 美那子はその決断をしなくてはと考える。

 『ククク……人質にされる前に死ぬつもりかもしれんが、そうはさせん。お前には我が手駒になってもらおう』
 「えっ?」
 思わず顔をあげた美那子に、周りの闇が絡みつき始める。
 「えっ? いやっ! いやっ!」
 躰にまとわりつくタールのような闇を、両手で振り払おうとする美那子。
 だが、ねっとりとした闇は払おうとしてもまとわりつくだけであり、じょじょに美那子の躰に広がっていく。
 「いやっ! いやぁっ!」
 全身に広がっていく闇に恐怖し、美那子は必死で手を動かしていくが、逆にそれが闇を躰に塗り込むことになっていることにも気づかない。
 「いやっ! む、むぐっ!」
 闇は美那子の首の上にまで広がり始め、やがて口まで覆っていく。
 「ん……んんん……」
 呼吸ができないのか、口を覆った闇を必死で取り去ろうとする美那子。
 だが、闇は頭全体を覆い尽くし、美那子はすっかり闇に包まれたマネキン人形のようになってしまう。

 「……」
 やがて美那子は動きを止め、両手をだらんと下げて棒立ちになったような姿勢になる。
 そしてしばらくその姿勢で動かなくなっていたが、やがてそのまとわりついていた闇が細かい粒子となって飛び散っていく。
 そして中からは、先ほどまでとは違う衣装を身にまとった美那子の姿が現れる。
 それは黒いレオタードのようなインナーを基本とし、その上に銀のアーマーが胸と股間を覆っているもので、両手はひじ上まで、両足は膝上までが同じような黒い長手袋とブーツで覆われていた。
 額には銀に紫の宝石が嵌まったサークレットが付けられ、目にはアイシャドウが、唇には黒いルージュが引かれている。
 それはまさに妖艶に生まれ変わった美那子の姿だった。

 『ククク……生まれ変わった気分はどうかな、津雲美那子? いや、我がしもべヤミノレディ・ミナよ』
 その声にミナはゆっくりと目を開ける。
 「はい、ヤミオー様。とっても良い気分ですわ。私はヤミノランドの一員でありヤミオー様の忠実なるしもべ、ヤミノレディ・ミナ」
 スッと片膝をつき、頭を下げて一礼するミナ。
 もはや彼女は先ほどまでの彼女ではない。
 ヤミノランドの一員としてヤミオーに仕えるヤミノレディなのだ。

 『クククク……それでよい。これからは我のために働いてもらうぞ、ヤミノレディ・ミナよ』
 「もちろんでございますヤミオー様。どうぞこの私に何なりとご命令を」
 喜びに満ちた表情で顔をあげるミナ。
 ヤミオー様のために働けるなど、なんと喜ばしいことだろうか。

 『クククク……ではミナよ、お前に命じる。テラスブルー津雲大造をその手で殺すのだ!』
 「お断りいたします!」
 『は?』
 予想外のミナの答えに面食らうヤミオー。
 『断るとはどういうことだ? お前は我のしもべではないのか? 我に忠誠を誓ったのではないのか?』
 「私はヤミオー様のしもべです。ヤミオー様に心から忠誠を誓っております」
 再び頭を下げるミナ。
 『ではなぜ断る?』
 「テラスブルー、いいえ、津雲大造は私の愛する夫。いくらヤミオー様のお言葉でも愛する彼を殺すなんてできません」
 ミナが首を振る。
 『なんと!』
 完全に闇に染めたはずのミナの言葉にヤミオーは驚く。

 「それに……」
 顔をあげてにやりと歪んだ笑みを浮かべるミナ。
 「なぜあっさりと殺せなどとお命じになられるのですか? テラスブルーはヤミオー様に散々逆らった憎むべき相手。それをただ殺すなどもったいないと思います。どうか私にやつをもっと苦しめろ、たっぷりといたぶってやれ、死ぬよりつらい目に遭わせろとおっしゃってくださいませ」
 『なんと……ただでは死なさんというのか?』
 「もちろんです。彼は私の愛する夫。簡単には死なせたりはしませんわ」
 ぺろりと舌なめずりをするミナ。
 『ククク……いいだろう。好きにするがいい』
 やや呆れたように許可を出すヤミオー。
 もしかしたら闇が美那子の歪んだ愛の部分に火を点けたのかもしれない。
 だが、それはそれで面白かろう。

 「ありがとうございます、ヤミオー様」
 スッと立ち上がるミナ。
 「では早速、我が夫に私の愛を届けて差し上げますわ。うふふふ……」
 そう言ってミナはヤミオーの謁見の間を後にする。
 ヤミノランドの一員となったミナには、闇の中は我が家のようなもの。
 どう動けばいいかはわかっている。
 ああ、なんて素晴らしいのだろう。
 待っててねあなた。
 これからは私がたっぷりといたぶってあげる。
 苦しめて苦しめて身も心も痛めつけてあげるの。
 死んだほうがマシだなんて言ったって、絶対に死なせてあげないんだから。
 私と一緒に世界がヤミオー様の闇に包まれるのをその目で確かめましょうね。
 そして絶望に満ちたあなたの顔を私に見せてちょうだい。
 その表情こそ私にとっては最高の快楽ですの。
 愛してるわ……あなた。
 うふふふふ……

END

いかがでしたでしょうか?
お楽しみいただけましたら幸いです。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2022/09/18(日) 19:00:00|
  2. 女幹部・戦闘員化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<負け越しじゃ…… | ホーム | あとは東のシャッターだけでしたが……>>

コメント

まさかの展開で新たな闇堕ち

投稿お疲れ様です。人妻堕ちSS、いつものような洗脳や闇堕ちと思ったらじわじわと大造を殺そうとする美那子と面食らうヤミオー様が意外でした。

まさにタイトル通りにいたぶる訳ですが新たな闇堕ちに楽しませていただきました。
  1. 2022/09/19(月) 14:11:49 |
  2. URL |
  3. テンプラー星人 #-
  4. [ 編集]

>>テンプラー星人様
ありがとうございます。
即堕ちな上に、いきなり首領様に口答えしちゃうというミナ。
でも夫をいたぶりたいという歪んだ愛に変わってしまっているんですよねー。
このあとどうなるんですかねー。(笑)
  1. 2022/09/19(月) 18:23:52 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

歪んでるけど素敵なS女っぷりですね!
  1. 2022/09/19(月) 20:25:13 |
  2. URL |
  3. marsa #.dp7ssrY
  4. [ 編集]

>>marsa様
堕ちたことでS性を目覚めさせられたのかもしれませんねぇ。
(*´ω`)
  1. 2022/09/19(月) 21:55:34 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

愛し方の変化

新作SS投下、お疲れ様です。

タイトルを見てワクワクして、ヤミノレディ・ミナにされたのにも関わらずヤミオーからの「テラスブルー津雲大造を殺せ」との命令に「お断りいたします!」と速攻で拒否したところで「おお!」と思い、その後の展開で「そう堕ちたかぁ」と、超短編でありながらも非常に濃い内容にワクワク、ドキドキしながら楽しませていただきました!

こういった「愛し方が歪んでしまう悪堕ち」もいいですねぇ。
(*´▽`*)

また、命令を速攻で断られても、いきなり処罰せずに理由を聞いたり、ミナの提案に「いいだろう。好きにするがいい」と許可を出したするヤミオーを見て、思わずヤミオーについていきたくなってしまう様な王としての器の大きさを感じました。

あと、ヤミノレディ・ミナの衣装やアイシャドウと唇の色は、まさに「悪の組織の女幹部」といった感じの格好で、自分の性癖に大変刺さりましたし、興奮させていただきました!
(*゚∀゚)=3

ヤミノレディ・ミナ、実際に見てみたいですねぇ。
(*´▽`*)
  1. 2022/09/19(月) 22:47:13 |
  2. URL |
  3. XEROXEL #97P46UCU
  4. [ 編集]

>>XEROXEL様
まさに愛し方がゆがみましたねー。
ヤミオー様もあきれていたのではないかと。(笑)
ミナの衣装に関しては、まさに特撮の女幹部をイメージして考えました。
見てみたいですよねー。
  1. 2022/09/19(月) 23:11:51 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

>>09/19 02:46にブログ拍手でコメントをくださいました方
レスが遅くなりましてすみません。
先ほど気付きました。
大事なものだからこそ大切にいたぶりたいと歪んでしまうのもいいですよねー。
  1. 2022/09/30(金) 23:29:36 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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