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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ラビドナの復活 (後)

昨日に続きまして、「ラビドナの復活」の後編です。
お楽しみいただければと思います。

それではどうぞ。


                   ******

 「ん……」
 私はゆっくりと目を開ける。
 あ……れ?
 私は……いったい……
 そうか……
 あのあと眠ってしまったんだ……
 はあ……ん……

 なんだか躰にまだ余韻が残っている。
 あそこにあの太いあれの感触が感じられるくらい。
 この躰が喜んでいる。
 ふふ……

 私は両手で胸にそっと触れてみる。
 あん……
 柔らかい胸……
 これは私の胸……
 うふふ……
 触れていると、さっきの荒々しく揉まれた感触がよみがえってくる。
 ブズロム様の大きな手で、また揉んでほしくなってくる……

 すべすべした白い肌。
 ほっそりした長い腕。
 なんだかとても素敵……
 これが私の躰……

 あ……ん……
 私は指であそこに触れる。
 さっきまでブズロム様のあれが……
 はあ……ん……
 じっとりとまた濡れてきちゃいそう……

 私は立ちあがってシャワーを浴びに行く。
 このままだとそのままオナニーをしてしまいそうだ。
 あれからどのくらい経ったのだろう?
 ここにいると時間の感覚がつかめなくなってしまう。
 急いでどこかに行かなくちゃいけない気がしていたんだけど……

 シャワーを浴びて躰をきれいにした私は、濡れた髪を乾かして、バトルスーツを身に着けようと手を伸ばす。
 タイツ状のレッグガードを穿き、バニーガールの衣装のようなボディスーツを着込んでいく。
 このスーツは本当に私の躰にぴったりフィットして気持ちがいい。
 さらにブーツとアームカバーを着け、首にはチョーカーを着ける。
 そうか……
 気付いてなかったけど、このチョーカーってフィールド発生器になっているのか……
 これでフィールドを発生させることで、より防御力が高まるというわけね。
 うふふ……
 なかなか素敵じゃない。

 最後に耳をカバーするヘッドフォンを着ける。
 両耳をすっぽりと覆う形で、ヘッドバンド部分にはウサギの耳を模したセンサーが付いている。
 これを着けることで、周囲の状況をより把握できるというわけなのか。
 ちゃんと考えられているのね。

 私は鏡の前に行っておかしなところがないか確かめる。
 うん。
 問題なし。
 後ろのシッポもちゃんと位置に収まっているわ。
 ふふ……
 下等な人間のオスどもはこの格好につい油断をするというもの。
 バニーガールのようなこの格好もちゃんと理由があるんだわ。

 身支度を整えた私は、これから何をするつもりだったのか思い出そうとする。
 確か急いでここを出て……
 えっ?
 あれ?
 私?
 えっ?
 私って?
 それとも……俺?

 私はもう一度鏡を見る。
 どこもおかしな……
 違う……
 違う違う違う!
 俺は……
 俺は女なんかじゃ……
 あれ?
 俺?
 俺って……女だっけ?

 鏡の中で困惑している女の顔。
 これが俺の顔?
 いや……違う……
 これはラビドナの……ラビドナの顔……
 じゃあ俺は?
 俺の顔って……どんな顔だった?
 俺の顔は?
 俺は……誰だったっけ?
 俺は……いったい……

 待て……
 落ちつけ……
 よく思い出すんだ……
 私はベッドに腰かけて考える。
 俺は……
 俺は……

 ダメだ……
 頭がぼうっとなってよく思い出せない。
 俺はいったい……
 覚えているのはここから抜け出さなければヤバいってことと、ダガーナイツとかいう連中にブズロム様のことを知らせなければということぐらい。
 ブズロム様……
 彼のことを思うだけで胸がきゅんとなってくる。
 先ほどの荒々しい感触が脳裏によみがえり、あそこがまた濡れてきそうになる。
 なぜ彼のことをダガーナイツに知らせなければならないのか?
 でも……
 知らせなくてはならないと頭のどこかが叫んでいる。
 とにかくここを抜け出して、ダガーナイツに連絡を取らなくては……

 私は立ちあがって部屋を出る。
 あとのことはあとで考えよう。
 とりあえずここにいてはいけない。
 ここにいたら私はまたブズロム様に……
 でも、ここからどうやって出たら……

 やみくもに廊下を歩き回ってみる。
 時々ドロッコーたちが通りかかるが、俺の姿を見ると慌てて避けてくれる。
 くそっ……
 ここからどうやって出たらいいの?
 アンゴクーのみんなはどうやって地上に?

 「ここは……」
 行きついたのはあの何もない広間。
 廊下の突き当りに位置し、広いわりに入ってきたところ以外にはどこにも出口は無く、がらんとした殺風景なところ。
 いったい何のための部屋なのか?
 物置き……という感じでもないし……

 『ゲートを開きますか?』
 えっ?
 俺は驚いた。
 いきなり俺の耳に着けていたヘッドフォンから声が聞こえたのだ。
 ゲート?
 あ……まさか?

 「ゲートを開け」
 俺は誰にともなく命じてみる。
 すると、部屋の中央に黒い闇の球体が現れた。
 そうか……
 これが外へのゲートか……
 このヘッドフォンを着けないとわからなかったのか……

 俺は思い切って闇の球体の中へと入ってみる。
 「うわ……」
 途端にめまいのような感覚が襲い、俺は目を開けられなくなってしまう。
 何かふわふわした感じが躰を包み、俺をどこかへ運んでいく。
 こ、これはいったい……

                   ******

 ひんやりとした風が躰に当たる。
 私は恐る恐る目を開ける。
 暗い?
 でも真っ暗じゃない。
 木々の葉を揺らす風の音。
 天にちりばめられたような星の群れ。
 外だ……
 俺は地底城から出られたんだ……
 やったぁ。
 脱出成功だ。
 だが……
 ここはどこ?

 あたりは暗い夜。
 街灯の明かりが周囲を照らしている。
 街灯の下には誰もいないベンチ。
 どうやら人気のない公園のようだ。
 もしかしたら結構遅い時間なのかもしれない。

 とにかくダガーナイツに連絡を取らなくては。
 でも、どうやって?
 今の私にはスマホも何もないのに……
 どうしたら……

 「うぇひひ……やっぱりオニキスたんはかわいかったでござるなぁ」
 「まあ、オニキスはあの作品じゃ鉄板だからな。俺はむしろオパールの方が好きなんだが」
 「うぇひひ……戸村(とむら)殿はオパールたん推しでござるか。彼女も捨てがたい魅力がありますからなぁ」
 近づいてくる話し声。
 どうやら人間の男たちらしい。
 俺は一瞬身構えようとするが、思いとどまって気を落ち着ける。
 いけないいけない……
 相手はただの人間だ。
 敵じゃない……

 そうだ……
 彼らならたぶんスマホくらいは持っているはず。
 なんとかそれを貸してもらえば……
 スマホでダガーナイツに連絡できるじゃないか。

 「そ、その……す、すまない。ちょっとお願いがあるのだが」
 俺は近づいてきた男たちの前に姿を現す。
 「お、おおっ? バ、バニーガールさんでござるか? しゃ、写真撮ってもいいでござるか? 写真? それとSNS」
 太ってメガネをかけている方の男が早口でまくしたて、スマホを取り出す。
 よかった、スマホ持ってる。
 「な、なになに、君? コスプレ? それともお店の宣伝かなんか?」
 もう一人のスマートな優男も一緒になって目を輝かせ、俺の躰を舐め回すように見てくる。
 うわ……
 ちょ……
 は、恥ずかしい……
 こんな連中にじろじろと見られるなんて……

 「あ、あの、悪いんだけどスマホを貸してくれない? どうしても連絡したいところがあるの」
 とにかく彼らからスマホを借り、ダガーナイツに連絡しなきゃ。
 そして……えーと……とにかく連絡をして……
 「ス、スマホでござるか? わ、我が輩のでよければ……」
 太った方がスマホを差し出そうとする。
 だが、スマートな優男の方が手で遮ってそれを止めた。
 「まあ、待て待て。ただでってのは失礼だよなぁ? 当然お礼はしてくれるよな?」
 にやりと笑う優男。
 「お礼?」
 お礼と言われても……今は金なんか持ってないし……
 「そ、それは……連絡先に連絡が付けばなんとか」
 とにかく連絡したいんだってば……
 一刻も早くダガーナイツに……

 「ああ、いやいや、別にお金をくれとか言ってるんじゃなくてさ。そのさ……もし仕事でその恰好でここにいなきゃならないとかじゃなければさ、少し俺たちに付き合わね? カラオケとかさ」
 優男が俺の躰を見ながらにやにやと笑っている。
 付き合う?
 「そ、それはいいでござるな戸村殿! バニーガールさんと過ごせるなんてめったにないことでござるよ。いかがでござるか? ぜひぜひ我が輩たちと」
 せっかく差し出したスマホを引っ込めてしまう太った男。
 うう……
 どうしよう……
 こんなやつらからならアームカバーの刃で引き裂いて奪ってやってもいいんだけど……

 「うう……わかった。カラオケだけなら」
 俺は仕方なく付き合うことにする。
 なんだかこいつらをむやみに殺したりするのはいけないような気がするし、今はこのあたりに他に人はいないようだから、スマホを借りるためには仕方がない。
 二、三曲も付き合えば、きっとスマホを貸してくれるだろう。
 それまで我慢だ。
 我慢……

 俺は少しもやもやしたものを覚えながらも、男たちについていく。
 公園を出て通りを少し歩くと、明るくにぎやかなところに出る。
 どうやら飲食店街のようで、居酒屋やスナック、カラオケ店などが軒を連ねている。
 俺は左右を男たちに挟まれるような形で歩き、優男は図々しくも俺の肩まで抱いてくる。
 太った男の方は、時々先に行ったり後ろに回ったりして、俺の写真ばかり撮っている。
 一度などは道に寝転がって下から見上げるようにして撮ってきた。
 その様子に通りを歩く人間たちまでもが、こっちをじろじろと見つめてくる。
 まったく……私の躰はお前たちになど見せるものではないのに……
 スマホさえ貸してもらえばこんな男たちなど用済みなんだが……

 男たちに連れられ、俺は一件のカラオケ店に入っていく。
 そういえばカラオケなんてしばらく来てないな。
 このところ奴らとの戦いで忙しかったし……
 今度みんなで来るのもいいかもしれないな……
 アンゴクーのみんなで……

 「さあさあさあさあ座って座って。飲み物はなにがいい? アルコール入れちゃう?」
 男たちと部屋に入り、椅子に座った俺の前に広げられる食べ物のメニュー。
 どれもみんな美味しそうだけど……
 「ほんとにお金は持ってないんだけど……」
 俺はちょっと困ったようにそのことを伝える。
 「まあまあ、いいでござるよ。ここは我が輩が奢るでござる」
 「よっ、見かけ通りの太っ腹! さすが橋本(はしもと)はお大尽様ですねぇ」
 なるほど……この二人は太った方が橋本、優男が戸村というのか。
 「というわけだから、気にしないで好きなモノ頼んで。俺たちもバニーガールさんとカラオケできるなんてうれしいからさ。そうそう、バニーさんのお名前は?」
 「えっ?」
 名前……あれ?
 俺……名前……
 俺の名前はなんだったっけ?
 「そ、その……ラ、ラビドナ」
 俺はとっさに思い浮かんだ名前を口にする。
 そうだった……
 ラビドナ……
 私はラビドナよ……

 「ラビドナさんか。いい名前だね。俺は戸村雄治(ゆうじ)」
 俺の隣に座って名を名乗る優男。
 「わ、我が輩は橋本則也(のりや)でござる」
 遠慮がちに向かい側に座る太った男。
 俺はとりあえず二人にちょこんと頭を下げておく。
 正直こんな連中の名前を覚える気など全然ないし、さっさと歌でも歌ってスマホを借りたいんだが……

 結局俺は彼らが主に歌うのを聞き、俺自身は一曲二曲歌う程度で済ませていく。
 運ばれてきた食べ物を食べ、飲み物を飲んで彼らの会話に相槌を打ち、なんとか時間をつぶしていく。
 まあ、俺あんまりカラオケの持ち歌ないんだよね……
 それよりも……いつになったら終わらせる……つもり……だ?
 あ……れ……?
 なんか頭がぼうっと……
 あ……れ……
 躰が……なんだか……熱い……
 なんか……変な気分が……

 「うぇひひ……効いてきましたかね?」
 「ああ、やっぱこいつは効くなぁ」
 二人が何か言っている……
 効くって……
 もしかして……薬?

 「んむっ」
 優男が……戸村だっけ?
 彼が俺の唇にキスをする。
 何か甘い液体が流し込まれ、俺はそれを飲み込んでいく。
 あれ?
 これって……ヤバいんじゃ?
 頭が……うまく働かない……
 俺……何やって……

 「ふわぁぁん」
 思わず声が出る。
 男の手が俺の胸を揉んだのだ。
 な、なにこれ?
 気持ちいい……

 「ふへへ、効いてる効いてる」
 「うほっ。このとろけたような顔。たまりませんですなぁ」
 「ふあぁぁぁん」
 男の手が私の胸を揉むのをやめる。
 やん……
 私は思わず胸を突き出す。
 どうしてぇ……
 そうしてやめちゃうのぉ……
 もっと……
 もっと私の胸を揉んでぇ……

 ダ、ダメ……
 何かおかしい……
 躰が火照る……
 頭がぼうっとして何も考えられなくなる……
 ど、どうしちゃったの?

 「うぇひひ……戸村殿の薬は効果バッチリですなぁ」
 「だろ? なんでもダガーなんとかって言う特殊戦闘チームにも薬品を納入している会社って話だからな。こういう裏の薬も作ってるんだとさ」
 男たちが何か話している……
 ダガーなんとか?
 ああ……ん……
 そんなことより……
 切ない……
 あそこが……あそこがキュンキュンする……
 ああ……
 欲しい……

 「おら! これが欲しいんだろ?」
 俺の前にズボンのファスナーを下ろし、太い肉棒をむき出しにする優男。
 あ……
 その肉棒を見た途端、私の胸がドクンとなる。
 舐め……たい……
 あれが……欲しいよ……

 私は彼の肉棒に顔を近づける。
 ぷんと漂うオスの香り。
 あ……
 何かがはじけ飛んでいく。
 薬のせいでも何でもいい……
 欲しい……
 欲しいのぉ……

 俺は舌を出して肉棒を舐めようとする。
 「へへへ……ほらよ」
 押し込まれるように肉棒が口の中に入ってくる。
 ああん……
 これ……
 これいい……
 私は熱い肉棒を舐め回す。
 塩気のある味がたまらない。
 おマンコがキュンキュンする。
 ああん……
 好きぃ……
 おチンポ好きぃ……

 「ウヒヒ……すっかりメロメロでござるな」
 「ああ……いい感じで舐めてくるぜ」
 「おマンコの方はいただいてもいいですかな?」
 「チッ……しょうがねぇなぁ。譲ってやるよ」
 「うぇひひ……サンクスでござるよ、戸村殿」
 二人が何か会話している。
 でも、そんなのはどうでもいい。
 おチンポ美味しい……
 舐め回しているとドキドキする。
 はあぁぁん……
 サイコー……

 「あん……」
 背後からいきなり胸を揉まれてしまう。
 そのままカップを剥がすようにして服がずり下げられて、タイツと一緒に太もものあたりまで下げられる。
 むき出しになったお尻が持ち上げられ、あそこを指でいじられる。
 「ひゃあぁぁん」
 おしゃぶりしていたのに思わず声が出てしまう。
 おマンコ……
 おマンコが気持ちいいよぉ……

 私はおチンポをしゃぶりながら、腰を動かしていく。
 ああ……ん……
 なんていいのぉ……
 オスに前後から挟まれているぅ……
 興奮するわぁ……

 おマンコに突き立てられる熱い肉棒。
 まるで熱した金属みたい。
 それがピストンのように私を動かし、その波が私の口を前後させる。
 「う……おおっ」
 口の中に放たれるねばつく液体。
 これがザーメンの味……
 ねっとりと舌に絡みついて……美味しい……
 とっても美味しいわ……

 「はあぁぁぁん」
 躰を動かすピストンが続き、どんどん頭がとろけてくる。
 全身を快感が走り、何も考えられなくなってくる。
 「あ……あああ……」
 「うおお……わ、我が輩も出るでござるよ」
 ああ……私も……私も……
 ああ……ん……イ……イく……
 「うおおお……」
 「はあぁぁぁん」
 私は声をあげながら快感を全身で味わっていった。

 「ハアハア……イッてしまったでござるよ」
 「へへ……やっちまったな。なんかムラムラしちゃってよ。ほんとはラブホに連れ込むつもりだったんだがな」
 「二回目はラブホに行くでござるよ。薬はまだ効いてるでござろう? こんなエロいバニーガールさんなんて恰好見てたらムラムラするのは当然でござるよ」
 「だな。二回目は俺がマンコだからな?」
 「と、当然でござるよ。それにしてもここまでセックスしたくなるようにさせる薬というのもすごいでござるな」
 「ああ……毎回びっくりするぐらいだぜ」
 「裏ルート様様でござるな」
 オスたちが何か言っている……
 私はペロッと舌を舐める。
 はあん……
 どうやらイっちゃったらしい……
 頭がだんだんすっきりしてくる。
 ふふ……
 気持ちよかったぁ……

 私は何を怯えていたのだろう……
 私は何を戸惑っていたのだろう……
 この快感こそが女の躰……
 この快楽こそが女の喜び……
 私は女……
 女なんだわぁ……

 私は立ちあがって服を直す。
 いつまでも裸をさらしているつもりはない。
 私の裸を見ていいのはあの方だけ。
 それに……
 こいつらにはお礼をしなくては……

 「お、ラビドナ殿も起きられましたか? どうです、場所を変えて楽しむではござらんか?」
 「まだまだ物足りないだろ? もっと気持ちよくさせてやるぜ」
 ニタニタと笑っているオスたち。
 私も思わず笑みが浮かぶ。
 さて……
 私は腕を振り上げた。

 「あん?」
 近づく私を見上げる優男。
 その目が驚愕に見開かれる。
 うふふ……
 私は腕を振り下ろし、アームカバーから延びる刃で男の躰を切り裂いていく。
 腕に伝わってくる肉を切り裂く感触。
 それがゾクゾクするほどに気持ちがいい。
 ああ……
 これが人間を殺す楽しさなのね……

 「ひ? ひへ?」
 自分の頬や服に飛び散ってきた血しぶきに唖然としている太った男。
 何の反応もできずにアワアワとうろたえるだけの愚か者。
 こんな連中に躰を好き勝手にされてしまったなど……私らしくもない失態だわ。
 でも、人生の最後に私の躰を堪能できたんだもの、感謝しなさい。

 「や、やめ……」
 私を見る恐怖におびえる目。
 うふふ……
 そうよ……
 その目がいいわ……
 もっと恐怖におびえなさい!

 「ス、スマホなら……ふぎゃっ!」
 あわててスマホを差し出す男に対し、私は腕を振り下ろす。
 先ほどよりもやや強い感触なのは、男の脂肪が厚いせいか?
 だが、そんなことはお構いなしに私の刃は男を切り裂いていく。
 周囲に血しぶきが飛び散り、男は私の足元に倒れ込んだ。
 うふふふふ……
 気持ちいい……
 人間を殺すのは気持ちがいいわ……
 あはははは……

 足元に転がるスマホ。
 そうだわ、連絡を……
 そう思ったところで私はハッとする。
 連絡を?
 どこに連絡を取ろうというの?
 ダガーナイツ?
 私は思わず笑いがこみあげてきてしまう。
 なぜそんな連中に連絡を取らなくてはいけないのか?
 どうして私は地底城を抜け出してこんなところにいるのか?
 自分の愚かさ加減に笑ってしまう。
 おかげでこんな下等な人間どもと躰を交わらせてしまったではないか……
 まったく忌々しいにもほどがある……
 私の躰は……
 私のこの躰は……
 ブズロム様のものなのに……

 早く戻らなくては。
 きっとブズロム様はお怒りのはず。
 勝手に抜け出してダガーナイツに連絡を取ろうとしていたなんてどうかしている。
 奴らは偉大なる皇帝陛下に歯向かうおろかな人間たちではないか。
 我らアンゴクーの憎むべき敵だというのに……

 私は自分の愚かしさを叩きつけるように、転がっているスマホを踏みつぶす。
 そして一刻も早く地底城に戻ろうと踵を返したとき、部屋の隅にカメラがあることに気が付いた。
 そうか……
 先ほどの行為を覗き見していたやつがいるというわけね……
 ちょうどいいわ……
 こいつらだけでは少し物足りなかったところなの……
 たっぷりと楽しませてもらおうかしら……
 私はわくわくする思いを胸に、ゆっくりと部屋を出た。

                   ******

 「それでどうしたのだ?」
 玉座のような肘掛椅子に座り、私を見下ろしているブズロム様。
 元は以前の私が座っていた椅子というが、今の私にはそんなことはどうでもいいこと。
 むしろ、ブズロム様にこそふさわしい。

 「はい。店のあらかたを破壊し、客と店員はすべて皆殺しにいたしました」
 私はその前にひざまずいて一部始終を報告する。
 おそらくあの男どもとの映像は瓦礫と炎の中で消えただろう。
 まったく愚かな行為をしてしまったもの。
 この身を汚されてしまったことはなんの申し開きもできないが、ブズロム様は寛大にも赦してくださったのだ。
 なんという心の広いお方なのだろうか。
 私は感謝で胸がいっぱいになった。

 「ククク……それで奴らが来たのだったな?」
 「はい。誰か小賢しき奴が通報したと見え、まずは警察が、そしてダガーナイツらが現れました」
 憎むべき連中。
 五色のうち四色が現れたのだ。
 「奴らは何か言っていたか?」
 「はい。しきりに『レッドはどうした』だの『レッドはどこにいる』だのとわめいておりました」
 「クックック……で、お前はなんと答えたのだ?」
 「はい。ダガーレッドなどはもういない。消滅したと……」
 私は過去の自分を思って唇を噛む。
 私が……ダガーレッドだったなど……

 「ほう……お前がダガーレッドではなかったのか?」
 私は顔を上げて首を振る。
 「違います、ブズロム様! 私はラビドナ。偉大なる皇帝陛下のしもべであり暗黒帝国アンゴクーの女戦士。そして……ブズロム様にお仕えするメスでございます」
 「ククク……本当にそう思っているのか?」
 手を伸ばして私の顎を掴むブズロム様。
 がっしりとした手が痛いほどに顎を固定し、私の目をブズロム様の目に合わせてくる。
 「はい。もちろんです。私はラビドナ。もうダガーレッドなどではありません。信じてください」
 ああ……
 私がダガーレッドだったなんて自分でも思いたくない。
 記憶は薄れたとはいえ、まだいくらかは残っているのだ。
 あんな過去は焼き尽くしてしまいたいくらいだわ……

 「ククク……ならば我が手駒としてダガーナイツと戦えるな?」
 ブズロム様の手が私の顎を離す。
 「もちろんです。ブズロム様のために憎きダガーナイツどもを私の手で滅ぼしてみせます!」
 力強くうなずく私。
 ダガーナイツどもはきっと私の手で……

 「そうだ。それでいい。だが、その前に……わかるな?」
 ニタッと笑うブズロム様。
 私はブズロム様の言わんとすることをすぐに理解する。
 まずはメスとしての働きを見せなくては……
 「はい、ブズロム様」
 ああ……ん……
 ブズロム様にご奉仕すると考えただけであそこが濡れてしまう……
 私はブズロム様の方へさらに近づくと、そのズボンから素敵な肉棒を取り出していく。
 ああ……
 なんて太くて大きいの……
 あんな下等な人間どものチンポなんて比べるべくもない。
 このおチンポにご奉仕できるなんて、私は何と幸せ者なのだろう……
 私はその喜びをかみしめるように、ブズロム様の肉棒を口いっぱいに頬張った。

END


いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントをいただけますと嬉しいです。

それではまた次作でお会いいたしましょう。
今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2021/09/20(月) 20:00:00|
  2. 女幹部・戦闘員化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

今回も堪能させていただきました!
肉体の記憶に引き摺られるような感じでしょうか。
徐々に精神が変化していくのはやはりイイですね。
  1. 2021/09/20(月) 22:31:47 |
  2. URL |
  3. marsa #..ZUlcT.
  4. [ 編集]

遅ればせながら前後編まとめて拝読しましたー
徐々に精神が侵食されて葛藤していく様が良かったですねー
しかもトドメがまさか普通の人間によるレ〇プだったというのも驚きです∑(ºロº )
楽しませていただきました(´>∀<`)ゝ
  1. 2021/09/20(月) 22:38:12 |
  2. URL |
  3. IMK #-
  4. [ 編集]

完全に女に堕ちていくのがいいですね

こんにちは。後編拝見しました。ダガーナイツだった記憶との葛藤と完全な決別。

ダガーナイツが表向きに作っていた薬で堕ちるというのが皮肉な感じにも思えました。

快楽と冷酷さがある後編楽しかったです。
  1. 2021/09/21(火) 11:37:10 |
  2. URL |
  3. テンプラー星人 #-
  4. [ 編集]

皆様コメントありがとうございます

>>marsa様
じょじょに精神が変化していくのはいいですよね。
そこがうまく書けていればよかったのですが、そう言っていただけてうれしいです。

>>IMK様
まさにそのとどめが守るべき一般人によるというのを書きたかったんですよねー。
しかもその際に使った薬はダガーナイツに薬品を納入している会社のものというね。
そういう皮肉を楽しんでいただけたら嬉しいです。

>>テンプラー星人様
表向きというかダガーナイツに内緒で裏で作っていたんですね。
それが使われるというのがまさに皮肉。
楽しんでいただけて良かったです。
  1. 2021/09/21(火) 18:14:31 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

>>09/21 02:36に拍手コメントをくださりました方
呼称の変化のそそられたとのことで、とてもうれしいです。
ありがとうございます。
  1. 2021/09/21(火) 22:16:50 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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