今日はブログ16周年記念SSの第二弾を投下します。
やっぱり周年記念ですと二本ぐらいは投下したいですからねー。
ということで、タイトルは「彼女に性癖刷り込み隊」です。(笑)
もうタイトル通りのシチュのみ短編です。
気楽にお楽しみいただければと思います。
それではどうぞ。
彼女に性癖刷り込み隊
「ふわぁぁぁぁ」
眠ぅ……
夕べもストーリーモード進めるのに夜中までやってたからなぁ……
昼飯食ったらそりゃ眠さ爆発だよなぁ……
午後の授業サボって寝ていてぇよぉ……
「ずいぶん眠そうだな、辰実(たつみ)」
机に突っ伏してあくびをしていた俺に、昌和が声をかけてくる。
フルネームは沖山昌和(おきやま まさかず)と言って、高校に入ってからの友人だけど、一年の時から同じクラスだ。
「見りゃわかるだろぉ」
俺はぐでぇっとしたままで答える。
「ははは……あれやってたんか?」
「そうだよ。ストーリーモード、第三章まで進めたぞ」
おかげで寝るのが3時近かったがな……
「おっ、てことはアヤメちゃんといいところまで行ったか?」
「行かねぇよ。課金してないから好感度上げアイテムもパッとしたのがないしな。一応イベントはこなしているから、そこそこ上がっているとは思うけど」
「まあ、そうだよな。課金しないと、あの子はなかなか落ちんよな」
「まあなぁ……」
アヤメちゃんはかわいいから、できれば落としたいところではあるんだけど、課金してまでとなると……って気もするしなぁ。
「ところで辰実、これ……知ってるか?」
昌和がスマホの画面を見せてくる。
「はあ? なんだそりゃ?」
見ると、実写の巨乳女優さんがオッパイさらしてキスをせがむように口をとがらせているような画面だ。
それにかぶさるようにして、“彼女に性癖刷り込み隊”って書いてある。
実写ベースのアダルトゲームっぽいけど……なんだこれ?
「そっか、じゃあまだ誰からも招待はされてないというわけか」
昌和が何となくホッとしたような顔をする。
「これな……俺も先輩に招待してもらったんだけど、実は招待メンバーしか使えないアプリらしい。今なら一人招待可能らしいから、辰実がよかったら招待するぞ」
こいつはまた、どうやってこういうものを見つけてくるんだか……
先輩からって言ってるから、どうせそっちのつながりなんだろうけどさ……
あー……でもどうしようかなぁ……
実写系のエロゲってあんまり好きじゃないし……
でも、招待されないと使えないってのは気になるよな。
あとになって招待されておけばってのも癪だから、招待だけ受けて、ちょっとだけやってダメなら放置でいいか……
「あー、じゃ、招待頼むわ」
「オケ」
昌和がサササッとスマホを操作すると、俺のスマホにメールが着信し、そのメールに記載されたURLを開くとアプリがインストールできるようになっている。
俺は一瞬ためらったものの、まあいいかとインストールを行ない、アプリを起動してみる。
するとさっき見た巨乳お姉さんが出てきて、“彼女に性癖刷り込み隊”というタイトルが表示された。
「起動できたみたいだぞ」
「ああ、じゃあ招待が上手く行ったんだと思う。これな……やってみたらわかると思うんだが……すごいぞ」
ちょっと周囲を見て声を潜める昌和。
「あ、ああ……」
なんだ?
いや、まあ、学校で堂々とエロゲの話をするわけにもいかんけど。
「それと、影響が大きいから、あんまり“オープン”にはしない方がいいぞ。あと、ターゲットは選べ。増やすことはできるが金がかかる」
課金要素アリか……
まあ、無料でどこまで楽しめるかだなぁ……
「いいか、このことは絶対にナイショにしろ。俺もお前だから招待したんだ。いいな」
「わかったよ」
たかがエロゲで大げさな……
「ただ、絶対楽しめる。それは保証するよ。ふひひひ……」
妙な笑いを残して去っていく昌和。
なんだあいつ?
まあ……エロゲだろうから、それなりに楽しめるとは思うけどさ……
******
なんとか午後の授業を乗り切った俺は、もう少し先ほどのアプリについて詳しい話でも聞こうかと昌和を探す。
とは言うものの、どこかへ行ってしまったようで教室にはいない。
どこへ行ったものやら……
まあ、教室にいても掃除の邪魔になるだけだし、カバンはあるから戻ってくるだろうし、俺もちょっと移動するか……
掃除が終わったころを見計らって、俺は教室に戻ってみる。
あれ?
誰もいないや。
カバンはいくつか残っているので、部活や委員会に行っている連中のものだろう。
昌和のカバンも残ってはいるんだが……
戻ってきてないか。
まあ、いいや……そのうち戻ってくるだろう。
ということで、俺は先ほどのアプリを開いてみる。
学校でエロゲというのも、なんだかドキドキするな。
音声は出ないようにしておかなきゃ……
“彼女に性癖刷り込み隊”
画面にはでかでかとそう表示され、さっきとは別のお姉さんがウィンクしている。
何種類かあるのだろう。
俺はスタートボタンをタッチして、開始画面を開く。
すぐに、ゲームの案内のようなものが始まり、俺はそれを読んでいく。
なになに?
“彼女に性癖刷り込み隊”にようこそ。このアプリは、好みの女性にあなたの好きな性癖を刷り込みできるアプリです。だって?
彼女にフェラをしてもらいたい。彼女とアナルセックスをしたい。などなど、あなたにはいろいろな願望があることでしょう。
ですが、彼女がそれを好むとは限りません。
フェラチオなんていや。お尻の穴でセックスなんて信じられない。そう思う女性も多いはず。
あなたはがっかりしてしまいますよね?
でも大丈夫。
このアプリを使えば、彼女にそういった性癖を刷り込むことができるのです。
フェラチオなんていやと言っていた女性があら不思議、フェラチオ大好きに早変わり。
お尻でのセックスなんてと言っていた女性も、あなたのイチモツをお尻に入れてほしくてたまりません。
すべてこのアプリを使えば可能です。
刷り込みできる性癖は複数の系統に分かれ、様々な種類の性癖を選ぶことが可能。
いくつもの性癖を混合して刷り込むことで、あなたのこだわりの欲望を満たすこともできます。
さあ、あなたも好きな彼女にあなた好みの性癖を刷り込んじゃいましょう……か。
一種の調教ゲームみたいなものなのかな?
まあ、とりあえずやってみようか。
けっこうおもしろそうだしね。
清楚系キャラをエロエロにしちゃうようなのは好きだし。
まずは登録か。
俺は自分の名前や住所、年齢等を打ち込んでいく。
登録が完了しましたと表示され、画面が進む。
性癖を刷り込みたい女性を登録してください?
ああ、これあれか?
リアルっぽくするために彼女を登録したりできるやつか。
まあ、実際付き合っている彼女を調教……なんて、ゲームの中じゃなきゃできないもんな。
さて、どうしたものか。
俺に彼女なんていないし……
待てよ、一応デフォルトキャラもいるのか。
ちょっとそっちも見てみるか。
俺が画面を切り替えると、女性の顔写真がいくつか表示される。
うわぁ……これってまさか全部実在の女性?
AVの女優さんとかかなぁ?
でも、なんかおばさんとか子供もいるんですけど。
うーん……まあ、そういうの好きな人もいるだろうけどさ。
住所も表示されているけど、わりとうちの近所が多くね?
どうしようかなぁ……なんか好みのタイプはいないし……クラスの三崎(みさき)さんにでもしようかな。
三崎さんとはうちのクラスでもトップクラスのかわいい子で、今のところはフリーという噂だが。
えーと……、あ、これ登録の時に写真がいるの?
もしかして画面合成してキャラの顔を本人にしてくれるとか?
すごいな。
写真は正面からでなくてもOKです?
盗撮風の写真でも大丈夫って……盗撮でもOKって言っているようなものじゃん。
どうしようかな……
あ、チャンス!
ちょうど三崎さんが戻ってきた。
委員会が終わったのかな?
とはいえ、どうしよう……
写真撮らせてっていうのも、なんか変に思われそうだし……
なんて思っていると、三崎さんは俺のことなどまったく目に入っていないような感じで、カバンの中から何か袋を取り出している。
何となく顔が赤いような気がするけど……
どうしたものか……
俺がどうしようか迷っているうちに、三崎さんはいそいそと袋を持ってまた出て行ってしまう。
ヤベ……
廊下に出ていく彼女を、俺は急いで写真に撮る。
うわぁ、まさに盗撮だぜ。
でも、どうやら横顔を収めることはできたようだ。
あとはこれを登録……
あれ?
俺が登録ボタンを押すと、画面にこんな文面が。
申し訳ありません。その人物は既に登録されておりますだって?
えっ?
どういうこと?
登録できない?
誰かが登録しちゃうと、もう登録できないってことなのか?
それにしてもどうやって彼女のことが?
その時、廊下を歩く一人の姿に俺は気付く。
あ、千村(ちむら)先生がいた。
数学の先生だけど、けっこう美人で何より胸が大きい。
「おっと、写真写真」
俺は通り過ぎていくギリギリのところで、なんとか千村先生の横顔を撮ることに成功する。
うーん……盗撮だねぇ。
それにしても横から見るとホント胸が大きい。
スーツがはちきれそうだよね。
それでいて全体的にはいい感じにバランスが取れているんだからすごい。
黒板に板書するときに胸が揺れたりするんで、みんなそれを楽しみにしているんだよねぇ。
俺は千村先生の写真を読み込ませて登録する。
すると、横顔の写真だったものが正面からの顔に変換され、千村先生の名前や住所に身長体重、はてはスリーサイズまで表示された。
嘘だろ……
どこからこんなデータ持ってきたんだよ……
それにしても胸でけぇ……
千村秋穂(あきほ)の登録完了。崎向(さきむかい)辰実とリンク完了。性癖刷り込み可能状態に移行。
画面に文字が次々と表示され、次の画面へと変化する。
なになに……千村秋穂への性癖刷り込みの準備が完了しました。刷り込みたい性癖をお選びください……か……
画面にはいくつかの選択肢が表示される。
えーと……無様系?
ほかにも献身系、痴女系、被虐・嗜虐系とかあるのか……
で、さらにそこから分かれるっぽいな。
無様系だと犬か豚の鳴きマネやエロ蹲踞?
献身系だとご主人様呼びとか土下座挨拶?
痴女系がスカート持ち上げ見せに谷間見せ?
被虐・嗜虐系が罵倒かなじられ、つばの飲ませか飲み込み?
とりあえずこれらの性癖は無料で選べて簡単に刷り込めると。
で、これ以降だと課金が必要になるのか。
課金は一つの性癖につき5000円?
けっこう高いなぁ。
どれか一つの系統にこだわることなく、例えばエロ蹲踞しながら言葉では罵倒してくるなんてこともできるっぽい。
うーん……
まあ、現実には絶対やらないようなことをしてもらった方が面白いよな、こういうものは。
千村先生がスカートを持ち上げて中身を見せてくれるってのもいいけど、オッパイ揺らしながらエロ蹲踞してブヒブヒ言うのなんて最高じゃない?
しかもさっきの写真が加工されてキャラの顔として表示されるんでしょ?
うっひー!
たまんなさそう!
俺は早速、無様系のエロ蹲踞と豚の鳴きマネを選択して決定する。
ほかにも無料のはあるけど、まずはこの二つで様子見だ。
さーて……どんな感じになりますのん?
ん?
警告?
性癖の刷り込みに関しては初期段階ではクローズになっております、オープンを選択することも可能ですが、社会的影響が大きいことが予想されますので、オープンの選択には充分ご注意ください?
どういうこと?
まあ、とりあえずクローズでいいか。
俺がOKを押すと、刷り込みの準備が完了しました、刷り込みを開始しますかと出たので、また俺は決定ボタンを押す。
すると、刷り込みが開始されましたと表示が出て、だんだんとパーセンテージが上がっていく。
エロ蹲踞が100パーセント、豚の鳴きマネも100パーセントとバーが上がっていき、刷り込みが完了しましたと表示が出る。
……あれ?
終わり?
画面が再びトップ画面に戻ってしまった。
どういうこと?
操作を間違ったかな?
俺はもう一度選択画面を開いて、刷り込みを行なおうとした。
しかし、次回の刷り込みには24時間が必要ですと出て刷り込み画面に進めない。
なんだこりゃ?
バグ?
千村先生のエロ蹲踞はお預け?
あーあ……
俺はがっかりしてスマホを机に放りだした。
ガラッと教室の扉が開き、昌和が入ってくる。
ちょうどよかった。
待ってたかいがあったというもの。
「おーい、まさか……」
ずと続けようとしたその時、昌和の背後から三崎さんが彼に付き従うようにして入ってくる。
えっ?
なんで二人が?
「お、どうした辰実。まだ残っていたのか?」
「えっ? 崎向くん? えっ?」
昌和のあとから入ってきた三崎さんが、俺の顔を見てびっくりした顔をする。
そして急に真っ赤になったかと思うと、机から自分のカバンをひったくるようにして手にすると、走るようにして出て行ってしまう。
「あ、えっ?」
俺は唖然とする。
俺、なんかしましたっけ?
「あー、お前がいて恥ずかしくなったんじゃないかな。まだ刷り込んだ性癖になじんでないみたいだし」
「は?」
刷り込んだ性癖?
どういうこと?
「で、こんな時間まで残っていたのは、なんかあったのか?」
「えっ? あ、うん」
俺はスマホを取り、ゲーム画面に進めないということを話す。
「あー、ごめん。ちゃんと説明しきれてなかったか」
頭をかく昌和。
「これ、ゲームじゃないんだわ。リアル。リアルなの」
「は? へ? リアルって?」
「いや、そのものずばりで、好きな女の子にいろいろな性癖を実際に刷り込んでいくアプリなのよ」
「えっ? 実際に?」
実際にだって?
「そう。ほら、さっきの麗華もコスプレって性癖を刷り込んだらさ、バニーガールのコスを持ってきておねだりしてくるんだぜ。たまんねぇよ」
「んあ?」
にへらっと笑っている昌和に対し、俺はあんぐりと口を開ける。
三崎さんがバニーガールコスで?
コスプレっていう性癖を刷り込んだ?
あのアプリで?
あっ……
俺はハッとした。
そうか……それで俺が三崎さんを登録しようとしたときに、既に登録されているって出たのか……
くそー、昌和のやつ……
「で、お前は誰にしたんだ? 教えろよ」
にやにやと笑っている昌和。
ちくしょう……三崎さんを持っていきやがって……
「千村先生だよ」
「千村先生? あー、くっそぉ、やられたぁ!」
「へ?」
「俺も千村先生狙ってたんだよなぁ。麗華が終わったら千村先生もやろうと思っていたのに……」
悔しそうにしている昌和。
こいつはー。
千村先生まで狙ってやがったのかよ。
「あー、残念だなぁ。もう少し小遣いが残っていたらなぁ。千村先生登録して課金したんだけどなぁ」
「小遣いって、お前三崎さんに課金……したのか?」
「もちろん。無料のと合わせて7個くらい刷り込んだから、3万くらいかかったんじゃないか」
「3万?」
俺は驚いた。
「ああ、でもその価値は充分にあるぞ。麗華なんかもう俺と二人きりになったら刷り込んだ性癖でぐちょぐちょだぜ。フェラはするわアナルは舐めるわおしっこするところ見せてくれるわで」
「お前、そんな性癖を!」
こいつとんでもねぇ……
待てよ……
ということは……
千村先生が俺の前でブヒブヒ言いながらエロ蹲踞してくれるというわけ?
えっ?
実際に?
マジで?
「おんやぁ? 辰実君赤くなってますよ。その様子では千村先生に相当エロい性癖を刷り込みましたかね?」
「う、うるさい!」
俺は思わず言い返してしまう。
「ははは……まあ、千村先生ならエロい性癖の刷り込み甲斐がありそうだもんな。ああ、でも気をつけろよ。ちゃんとクローズのままにしておいただろうな? オープンにするとやばいぞ」
「ヤバい?」
「ああ、クローズだと基本は刷り込んだ側と刷り込まれた側の二人きりのような状態でないと性癖は出てこないけど、オープンにしちゃうと誰が周りにいようが構わずに性癖を出しちゃうんだ。それこそ、教室でお前の顔を見た途端に先生が、みんなの前でエロいことし始めちゃうなんてことになりかねないからな」
「うわ……」
よかったー。
オープンにしないでよかったー。
俺は胸をなでおろした。
「ま、刷り込みの結果は明日には出てくると思うから、明日を楽しみにしているといいと思うぞ」
そういってカバンを取る昌和。
そういうことかよ……
じゃあ、明日になれば千村先生がどうなったかわかるのかな?
俺もとりあえず帰ろうとカバンを手にする。
「あっ」
教室の入り口で声がする。
見ると、千村先生がうちのクラスに来ていたのだ。
「先生……」
「あ……の、残ってたんだ……あ……その……その……ちょっと……手伝ってほしいことがあるから……一人……来てほしいんだけど」
先生の耳が真っ赤になっている。
目も泳いで不審この上ない。
「おっと、さっそく効果が出たみたいですよ辰実君」
「そ、そうなのか?」
ほ、本当かよ?
千村先生が?
「先生、こいつが手伝いますって。じゃあ、俺は帰るから。そんじゃなー」
俺を押し付けるようにしてさっさと教室を出て行ってしまう昌和。
「お、おい!」
俺が呼んでも、手を振り返すだけだ。
「ご、ごめんなさい。一緒に帰るところだった?」
「あ、いえ、いいんですけど」
赤くなってモジモジとしながら目をそらしている千村先生。
なんというか、いつもの先生とは大違いだ。
本当にあの性癖が刷り込まれたというのだろうか……
まあ、そうじゃなきゃ担任でもない俺のクラスに来るはずもないか……
「それで、何を手伝うんですか?」
「そ、そのね……その……その……き、来てもらっても……いい?」
「ああ、はい」
俺はそう答えて先生の後についていく。
先生はなんというか、フラフラという感じで廊下を歩き、数学準備室へと入っていく。
「は、入って……」
「あ、はい」
数学準備室には誰もいない。
富田先生は職員室なのだろう。
「そ、そこに座って」
「はい」
なんだかドキドキする。
千村先生……本当にあの性癖を刷り込まれちゃったんだろうか?
実はそれは違ってて、本当に先生は俺に頼みごとをしたいだけかもしれない。
カチャリと音がして、先生が準備室の鍵をかける。
「先生?」
「そ、その……その……ね」
ドアに背中を押し付けるようにして立っている千村先生。
その顔が本当に真っ赤で恥ずかしそうだ。
「こ、こんなことは……絶対に……絶対におかしいし……わ、私も……その……自分で……変だとは思っているんだけど……ど、どうしても……そ、その……崎向君に……み、見てほしくて……」
「見てほしい?」
「そ、そうなの……おかしいことを言ってるのは……自分でもわかってるし……な、何しようとしているのか……じ、自分でも変なんだけど……さ、さっきからもう……自分でも・・・どうしようも無くて……」
がくがくと震えている先生。
こんなところに誰か来たら大変だ……
「見て……もらうだけ……見てもらう……だけだから……そこに……いるだけで……いいから」
「は、はい」
なんだかこっちまで緊張する。
俺は椅子に座りながら、手を握り締めていた。
「み、見て……せ、先生……変だけど……変だけど……見てほしいの……見てほしいのぉ」
千村先生はそう言うと、両手を頭の後ろに組んで、足をそろえたまま膝を開いて腰を下ろす。
「ブ……ブヒィィィィ……ブヒッブヒィィィ……ブヒブヒィィィ」
先生は本当に恥ずかしそうにしながら、ブヒブヒと豚の鳴きマネをして腰を上下させていく。
すげぇ……
本当に刷り込んだ通りのエロ蹲踞と豚の鳴きマネだ……
あの……あのアプリは本物なんだ……
「ブヒッ……ブヒィィィ」
だんだんと先生の顔がとろんとしてくる。
なんだか気持ちよさそうな表情だ。
「先生?」
「ブ、ブヒィィィ……は、はい」
「も、もしかして……俺に見られて気持ちいい?」
「はいぃぃ……気持ちいいです……し、信じられないぃ……気持ちいい……気持ちいいですぅ……ブヒィィィ」
恍惚とした顔で腰を上下していく先生。
オッパイがブルンブルンと揺れている。
すごい……
「せ、先生。もしかして、それ……先生の性癖?」
「ブヒィィィ……わ、わかんにゃい……でも……でも気持ちいい……もっとぉ……もっと私の恥ずかしい姿見てぇ……ブヒブヒィィィ……あひぃぃぃ」
うっとりとしながらブヒブヒ言っている先生。
すごい……すごいよ、これは……
最高だ……
俺は股間がギンギンに硬くなるのを感じていた。
カタンと机の上で何かが音を立てる。
俺の手が机に当たってしまったのだ。
目が一瞬机に向き、何かを倒したとかではなさそうなのを確かめると、俺はまた先生の方に目を向ける。
「先生?」
「あ……あああ……」
真っ青になって震えている千村先生。
いきなり両手で自分の身体を抱くようにしてうずくまってしまう。
「先生?」
「ああああああああああ……ごごごごごごごごめんなさい」
「えっ?」
なんだ?
どうしたんだ?
「先生?」
俺は椅子から立ち上がって先生のところに近寄る。
「ごごごごごごめんなさい……変なことしてごめんなさい……変なものを見せてしまってごめんなさい……あああああああ」
うつむいて顔を全く上げようとしない先生。
もしかして、急に自分が何やっているか気付いて恥ずかしくなった……とか?
「先生?」
「ごごごごめんなさいごめんなさい……おかしいの……私おかしくなっちゃったの……仕事してたら急になぜか崎向君のことが頭に浮かんできて、崎向君の前であんなはしたないようなマネをしたくてしたくてたまらなくなっちゃって……」
アプリのせいだ……
あのアプリが千村先生に影響したんだ……
「それで……それでどうしようもなくなって、崎向君がまだいるかなと思って教室に見に行って……そしたら崎向君がまだいて……そしたら……そしたらもうドキドキしてどうしようもなくなって……ごめんなさいごめんなさい……」
「先生……」
「先生、別に謝らなくていいよ。俺、別に変なことだなんて思わなかったし」
「えっ?」
顔を上げてくれる千村先生。
まだ青い顔をして半べそをかいている。
「むしろ……むしろ俺、うれしかったよ」
「うれしかった?」
「うん。だって、俺だけにあんな恥ずかしい格好してくれたんでしょ? 俺だけにしたくなったんでしょ? だからうれしいよ」
「そ、そうなの?」
とりあえず先生にはアプリで刷り込みがされたとは、思わせない方がいいだろうな……
「だから全然問題ないですよ。むしろもっとしてもらってもいいぐらい」
「ええ? でもあんな変なことしているの見せられるのなんてイヤだったんじゃ?」
「全然全然! むしろ先生があんなポーズしてくれてすっごくエロかった。おかげで俺、前かがみになっちゃったよ」
俺は股間を抑えてみせる。
「ええ? ふっ……やだぁ」
千村先生も笑いだす。
「だから、もっともっと俺だけに先生のエロい姿見せてくださいよ。誰にも言いませんから」
「本当に? 本当に言わない?」
「もちろん。俺と先生だけの秘密です。だから……また見せてくれますよね?」
しばらく俺の顔を見ていた先生は、やがて小さくコクンとうなずいた。
やったぜ……
誰もいなくなった夕方の廊下を歩く俺。
すごいすごいすごい……
あのアプリはマジですごい。
あの千村先生が俺の前でブヒブヒ言いながらエロ蹲踞ポーズを取ってくれるなんて……
それなんてエロゲってやつですよ、まったく……
俺はポケットからスマホを取り出す。
うひひひ……
このアプリがあれば、千村先生をもっともっとエロくしてやることができるんだ。
俺の前で俺だけにその本当の姿を見せるエロエロな千村先生。
たまんねぇ……
******
家に帰った俺は、夕食もそこそこに部屋に籠もると、先生にどんな性癖を刷り込もうかと考える。
どんなのがいいかなぁ……
やっぱりエロエロなのがいいよな……
となると、無様系か痴女系かなぁ……
SMの趣味はあんまりないから、被虐・嗜虐系はちょっとパスかなぁ……
ご主人様って呼ばれたい気はするから、献身系も行っておくかなぁ……
たまんないなぁ……
俺は貯金通帳を取り出して、残額を確認する。
うーん……
昌和は3万つぎ込んだって言ってたなぁ……
わかるなぁ……
たくさん性癖刷り込みたくなるもんなぁ……
どうしようかなぁ……
とりあえず俺は刷り込みたい性癖を紙に書き出してみる。
無様系からはメスブタ化と鼻フック&ブタミミ、それに犬おしっこ……
献身系からは無料のご主人様呼びと土下座挨拶は確定で、あとはフェラ好きと浴室奉仕かなぁ、あっ、パイずりも入れなきゃ……
痴女系からはこれも無料のスカート持ち上げ見せと谷間見せは入れて、それと下着露出に視姦趣味……あとはチンポ中毒(単)と……
被虐・嗜虐系は無料のも入れなくていいか……
うわ、全部でいくらだ?
9個?
4万5千円?
いや、それはちょっと無理。
えええ……で、でもなぁ……
うーん……迷うなぁ……
散々迷った挙句、俺は犬おしっこと浴室奉仕を外して7個にする。
それでも3万5千かぁ……
あと1個削らないとダメだぁ。
フェラにするかパイずりにするか……
フェラにするかパイずりにするか……
ううう……もうちょっと貯金しておくんだった……
宝くじでも当たらないかなぁ……
はあ……
支払ってしまった……
うう……
結局パイずりは来月の小遣い待ちということにして、今回はフェラにしたけど……
3万は大きい……
でも……
でも、千村先生を好きにできるとなれば……
うん……元は取れる!
コンビニで貯金を下ろし即その場で支払いを済ませた俺は、さっそくアプリで選択した性癖をチェックして決定ボタンを押す。
特に制限はかからなかったようだけど、いきなり10個もの性癖を刷り込んでしまっても大丈夫なんだろうか……
あれ?
ちょっと心配になってしまったぞ。
合計12個もの性癖だ……
千村先生……壊れたりしないよね?
うう……
二回に分けたほうが良かったか?
俺の心配をよそにそれぞれの性癖のバーが次々と100パーセントに達していく。
刷り込み完了の文字が表示され、トップ画面へと戻る。
ふう……
やってしまった……
もう後戻りはできないんだろうなぁ……
******
「おはよう」
にやにやといやらしい笑いを浮かべた昌和が早々にやってくる。
「おはよう」
「どうだったどうだった? 千村先生に性癖見せてもらったか?」
「ああ……まあ、うん」
俺は何となく気恥ずかしくなる。
見せてくれたのは千村先生だけど、刷り込んだのは俺なんだから、あれって……俺の性癖かもしれないよなぁ……
「うひひひ……何させたんだ? 何させたんだぁ? 言ってみろよほら」
「うるさいなぁ。別に俺が何をさせたかなんていいだろ。それなりにエロいことだよ」
うん……まあ……エロいこと……だよな、エロ蹲踞って……
「ちぇっ、まあ、言いたくないってのはわかる。俺も麗華にどこまでさせているのか言うのは恥ずかしいしな」
この野郎。
わかっているなら言わせるなよ。
「で、課金はしたのか?」
「……した」
「うんうん、しちゃうよなぁ。わかるわかる。で、いくら?」
「3万」
「さんまんーーーー?」
「バカ! 声が大きい!」
周りの連中がこっち見るだろうが!
「わりぃわりぃ。それにしても3万かぁ。ずいぶんと思い切ったな」
「貯金が無くなった……」
「だろうなぁ。まあ、俺も人のことは言えんが……」
そういえば、こいつも3万つぎ込んでいるんだったな……
「それにしても一気に6個か。すごいな。俺は1個ずつ追加していく感じだったが」
「無料のも入れると10個なんだが……まずかったかな?」
そっか……やっぱりいっぺんに入れたのはまずかったかなぁ……
「さあ……ま、そのうちわかるんでね? 一時間目数学だし。千村先生ものすっごいエロくなって現れたりして」
「う……」
俺はドキッとした。
まさか……クラスの連中の前で昨日みたいなことやったり……しないよな……
俺の不安は幸い的中しなかった。
その代わり、新たな不安が襲ってきた。
一時間目に千村先生は来なかったんだ。
なんでも具合が悪いとかでお休みをもらったらしい。
嘘だろ……
もしかして……俺のせいか?
「やっぱりやりすぎたのかなぁ……」
放課後、帰り支度をしながら俺は昌和にそう言ってみる。
「さあなぁ。俺は麗華でそんなことになったことないからよくわからん」
そうだよなぁ……
ちなみに三崎さんは、教室の出口でこちらをちらちらと見ている。
昌和のことが気になっているみたいだ。
ああ……彼女はいったいどんな性癖を刷り込まれたんだろう……
フェラをさせたりアナルを舐めさせたりしてるとは言っていたみたいだけど……
あのかわいい口で昌和のお尻を舐めたりしているのか……
「まあ、様子見するしかないんじゃないの? 明日んなったらケロッとして学校来るかもしれないんだし。それこそ素っ裸で来たりしてな」
あはははと笑う昌和。
「お前なぁ!」
さすがにそんな刷り込みはしてないぞ!
「まあまあ、じゃ、俺行くわ。麗華が待っているみたいだし。うひひひ」
いやらしい笑いを浮かべて昌和は去っていく。
彼の後を追うように三崎さんもついていった。
あいつめ……これから彼女とやるつもりか?
「はあ……」
とぼとぼと帰り道を歩きながら、俺は千村先生のことを考える。
本当に大丈夫だろうか……
やっぱり10個いきなりはパンクしたのかなぁ……
明日、なんともなく学校に来てくれればいいけど……
状況を確認しようにも、先生のLINEも電話番号も知らないし……
プップッと背後からクラクションが鳴らされる。
おっと、ぼんやりして路側帯からはみ出したか?
すぐに道の端に寄ったつもりだったが、白い軽自動車が俺の隣に来て止まる。
うわ、文句言われるかな?
「さ、さ、さ、崎向君」
助手席側の窓が開いて、中から俺の名前を呼んでくる。
「はい?」
俺が車内を覗き込むと、運転席にサングラスをかけたオッパイの大きな女性が……
「ち、千村先生?」
「の、乗って。お願いだから、乗って」
「あ、は、は、はい」
俺は言われるままに助手席に乗り込んでシートベルトを着ける。
「…………」
それを見て無言で車を走りださせる千村先生。
な、なんだ?
なんで先生がこんなところに?
「先生?」
「ああ……あああああああ……あああああああ」
「先生?」
「あああああ……やってしまった……どうしよう……どうしたらいいの?」
なんだか少し震えてるんですけど。
大丈夫ですか?
「先生?」
「あああああ……さ、崎向君、お、お願いだから黙って乗ってて……」
「あ、は、はい……」
俺はそういうしかない。
「ああああ足元ににに、まままマスクとさささサングラスがあるから、つつつつ着けてください」
見ると俺のシートの足元に紙袋があって、中から風邪を引いた時に着けるようなマスクとサングラスが出てきた。
仕方がないので俺はマスクを着けてサングラスをかける。
「あああああありがと……ほほほほ本当なら、せせせ先生とせ生徒がここここんなことしちゃいいいいけないのかもしれないんだけど……」
「先生落ち着いて。落ち着いてください。俺は大丈夫ですから」
「あ、あ、ありがと……わ、私……たぶん、たぶん狂っちゃったんだと思う……」
「は?」
狂った?
どういうこと?
しばらく走ると、車はマンションの駐車場に着く。
「ふう……あ、あの……つ、付いてきて」
「あ、はい……」
俺は車を降りて、千村先生の後に着いてマンションに入る。
そのままエレベータで4階に上がり、一つの部屋に着く。
「千村?」
表札にはそう記されている。
「もしかして先生の?」
無言でうなずく先生。
鍵を開けてドアを開ける。
入れということらしい。
俺はなんだかドキドキしながら部屋に入った。
「そ、そこに座って」
リビングにはテーブルとテレビとソファがある。
キッチンと一つになっていて、冷蔵庫なんかも置いてある。
奥は多分寝室になっているんだと思うけど、今はドアが閉じられていた。
「あ、はい」
俺はとりあえず言われたとおりにソファに座る。
すると、先生は前にあったテーブルをずらし、ソファの前を広くした。
「さ、さ……崎向君……も、もうサングラスとマスクは取っていいわ……」
その広くなったスペースにやってきて、俺の前に立つ千村先生。
先生はもうすでにサングラスはかけていない。
俺もマスクとサングラスを外して脇に置く。
とりあえず先生は元気そうだけど……
よかった……のかな?
「ご、ごめんなさい!」
いきなりガバッと土下座をする先生。
「えっ?」
「い、いきなりこんなところに連れてきてごめんなさい」
「あ、ああ、そのこと……」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。私ホントにどうかしているんです。きっと私は狂っちゃったんだわ。夕べから本当にもうどうしようもなくて……」
床に頭をこすりつけるようにして土下座をする先生。
「先生……」
「い、今も……今もそうなの……私……私、こうして崎向君に頭を下げて……すごく気持ちいいの……」
「へ?」
思わず変な声が出てしまう。
「ああ……気持ちいいの……崎向君に土下座するって……気持ちいいの……私もうおかしくなっちゃったの」
あ……そうか……
刷り込んだ性癖の中に土下座挨拶ってあったっけ……
「せ、先生」
「あ、あの……お願いがあるんだけど……」
先生が顔を上げる。
「お願い? 何?」
「さ、崎向君のこと……ご、ご主人様と呼んでもいいですか?」
「あ……」
ご主人様呼びも入れてたな……
「う、うん……いいけど」
「本当ですか? ありがとうございます。今日からは崎向君は私のご主人様です」
ぱあっと嬉しそうな顔をして再び頭を下げる先生。
「先生? もしかして……やっぱり、気持ちいい?」
「はい! さっきからずっと……車に乗せたときからご主人様って呼びたくてうずうずしてました。すごく気持ちいいです、ご主人様」
顔を上げてうっとりとした表情をする千村先生。
うわぁ……
これはすごいや……
「で、でも先生……今日は具合悪いから学校休むって……大丈夫なの?」
「はい。その……昨晩からずっと……ご主人様のことが脳裏から離れなくて……あれもしたい、これもしなくちゃって、もうそれしか思い浮かばないんです。だから、きっと私はもう狂っちゃったんです。今だってこうしてご主人様を誘拐のようにしてここへ連れてきちゃいましたし……」
「ああ、まあ、それはいいんだけど……」
「今朝ももう、あれを用意しなきゃ、これも準備しなきゃって思うと、学校になんて行っていられなくて……休んじゃいました」
うわぁ……
ごめん先生。
それ、みんな俺が悪い。
俺はなんだか冷や汗が出てきた。
「ご主人様、ちょっと待っててもらえますか?」
「あ、うん……」
先生は俺に頭を下げると、立ち上がって奥の部屋へと入っていく。
ふう……
こうなるのかぁ……
10個もいきなり刷り込んだからなぁ。
頭の中がもうその性癖のことしか考えられなくなったんだろうなぁ……
でも……
先生に土下座され、ご主人様って呼ばれるのは……悪くないなぁ……
うひひひひ……
「お……お待たせしました……ご、ご主人様……」
俺は息を飲んでしまう。
うわぁ……
せ、先生……
なんて恰好を……
戻ってきた先生は、抜けるような白い肌にレースで縁取りされた黒いブラジャーとパンティを身に着け、手には二の腕までの長さの黒い手袋を、脚には太ももまでの黒いストッキングを穿いていた。
それだけならまだしも、先生は鼻には首輪から頭の後ろを通してつながった鼻フックを引っかけており、頭にはブタミミの付いたカチューシャを着けていたのだ。
「は……恥ずかしいです……ブヒィ」
耳まで真っ赤になりながらも、手を後ろで組んで立っている先生。
なんていうかたまらなくエロいんですけど。
「先生……」
「ど、どうですか? わたし……メスブタに見えますか? ブヒブヒィ」
「う、うん……すごくいいよ……」
なんていうか、もうエロゲに出てくるメスブタ女性そのものじゃん。
最高です!
「は、恥ずかしい……」
そう言いながらも両手を頭の後ろで組み、昨日と同じようにエロ蹲踞してくれる先生。
「ブヒィブヒィ……ああ……恥ずかしい……でも……でも気持ちいいです……ブヒィ」
なんともうっとりとした顔をする先生。
うわぁ、たまんねぇ……
俺は思わず股間が痛いほど勃ってしまっていることに気付く。
「先生……すごいよ……最高だよ」
「ああ……うれしいです。私も……私もご主人様に見てもらえて気持ちいいです。もっと……もっと見てください。ブヒブヒィィィ」
蹲踞姿勢のまま腰を前後に振る先生。
「先生……俺、俺もうダメだよ。我慢できないよ。俺のチンポしゃぶってもらってもいい?」
「ああ……はい、もちろんですぅ。朝からずっとご主人様のおチンポ欲しかったの。ご主人様を校門でずっと待ち伏せしていた時も、ご主人様のおチンポはどんなだろう……ご主人様にハメハメしてもらったらどんなだろうってずっと考えてました。ああん……ご主人様のおチンポぉ、ブヒブヒィ!」
俺がズボンを下ろすと、まるで餌をもらえるかのように先生が飛びついてくる。
そうだよ……先生にはチンポ中毒も刷り込んだんだった。
今の先生はもう俺のチンポなしではいられないだ。
はは……ははははは……
俺はチンポにむしゃぶりつく先生を見下ろし、その口内に思いっきり出す。
口の中で俺の精液を味わっていく先生。
たまらねぇ……
なんてエロい表情なんだ……
俺はその後もアプリで刷り込んだ性癖を、時間の許す限り全部先生にさせるのだった。
******
******
昼休み。
俺はスマホを取り出して、“彼女に性癖刷り込み隊”のアプリを開く。
ご利用ありがとうございました。当サービスは〇月X日をもって終了させていただきました。ご愛顧を賜り、本当にありがとうございましたの文字。
ふう……
やっぱり変わらないか。
まあ、サービス再開なんてありえんよな……
あの日から数日後の突然のサービス終了。
なんでもど派手に、性癖刷り込みをオープンモードでやってしまう者が何人も出たらしい。
おかげであちこちで痴女が出現することになり、サービス終了の憂き目にあったんだとか。
いやいや、そうなるでしょ、当然。
クローズでやったって俺を無理やり拉致してしまうようなものなんだもの。
俺は思わず苦笑してしまう。
「残念だよなぁ」
「ん? サービス終了がか?」
俺のスマホ画面を覗き込んだ昌和に俺は尋ねる。
「ああ……もう一人くらい性癖刷り込んで楽しみたかったんだけどなぁ」
心底残念そうにうなだれている昌和。
おいおい、三崎さんだけじゃ足りないのかよ。
それに……
「金が続かねぇだろうがよ」
「そこはそれ、ほら麗華に稼がせて……」
「お前鬼畜だな!」
「わははは、冗談だよ」
まったく、冗談に聞こえんぞ。
「ほらほら、いつまでしゃべっているの? 五時間目始めるわよ」
教室に千村先生が入ってくる。
そういえばもう予鈴が鳴っていたんだったか。
昌和は急いで席に戻っていき、俺はスマホを片付ける。
先生は俺の方をちらっと見ると、もうそれだけで感じてしまうのか、必死に平静を保とうとするのが見え見えだ。
バレたらどうするんだっての……
******
「ブヒブヒィ! ご主人様、ご主人様ぁ」
嬉しそうに俺のチンポに頬擦りする先生。
まったく……
放課後の学校でこんなことやってるのがバレたら大変だぞ……
せめて夜まで待てなかったのかよ……
待てなかったんだろうなぁ……
「んん……んちゅ……ご主人様のおチンポぉ……美味しいれすぅ……」
べろべろと俺のチンポをしゃぶってくる先生。
ご丁寧に鼻フックやブタミミカチューシャまで学校に持ってきているのだ。
「先生……数学準備室でこんなことやってたら……」
「いいれす……」
「へ?」
「見つかってもいい……学校なんかもうどうでもいいですぅ……ご主人様さえいればそれでいいの。ブヒブヒィ」
おいおい……
俺の方がヤバいだろうが……
サービス終了でもしかしたら元に戻るのかもと思っていたけど、先生も三崎さんも刷り込まれた性癖はそのままだった。
おかげで俺はこうしてチンポ中毒になったメスブタを一匹手元に残すことになったわけだが、ある意味ギリギリだったんだなぁ。
もう一週間もあとだったらサービス終了してたんだもんなぁ。
運が良かったんだろうなぁ。
「うっ」
先生のフェラに俺はあっさりと射精してしまう。
「ああん……美味しいです、ご主人様ぁ」
俺の精液を味わって飲む先生。
「ブヒブヒ……今度はメスブタのお尻にもくださいませぇ」
下着姿でお尻を俺に向けてくる。
アナル好きは入れなかったはずなんだけど、チンポ中毒の副作用みたいなもので、すべての穴に入れてほしくなってしまったらしい。
「夜まで待て! 服を着ろ!」
俺は先生のお尻をぺチンと叩く。
「ブヒィ……そんなぁ……」
「夜になったら先生の部屋でちゃんとやるから」
「はぁい、ご主人様ぁ」
しぶしぶブタミミカチューシャを外す先生。
はあ……
ちょっと性癖を刷り込みすぎたかなぁ……
やれやれ、これじゃ躰が持たないよ……
そんなことを考えながらも、俺はこのかわいいメスブタに満足しているのだった。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2021/07/20(火) 20:00:00|
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