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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

怪人ナマズギラーの電気地獄

今日は初代仮面ライダーの二次創作SSを一本投下します。
なんというか、ふと思いついたので、書いてしまいましたという感じのSSです。
なので、気軽に楽しんでいただければ嬉しいです。

タイトルは「怪人ナマズギラーの電気地獄」
新一号編となりました第61話が元となります。
それではどうぞ。


怪人ナマズギラーの電気地獄

 我らの仮面ライダーを狙うショッカー本部が送った次なる使者は、電気怪人ナマズギラー。
 死神博士が10万ボルトの電気を持ったナマズギラーを連れて日本に舞い戻り、地獄大使との二面作戦を展開!
 危うし、ライダー!
 次回、「怪人ナマズギラーの電気地獄」にご期待ください。

                   ******

 「急速潜航」
 覗いていた潜望鏡から目を離し、部下に命令する一人の男。
 「イーッ!」
 躰にフィットした黒いタイツで全身を覆い、頭にも目鼻口だけが露出する不気味なマスクを被った男たちが奇声を発し、その指示に従って潜水艦を潜航させる。
 司令塔の横に赤いワシのマークの付いた、国籍不明の潜水艦だ。
 航行中にどうやら見つかってしまったようだが、なに、ここから行川アイランドの地下にある日本支部アジトまではわずかな距離。
 潜水艦を見つけた自衛隊機も撃墜したし、もはや邪魔されることはあるまい。
 気がかりなのは、自衛隊機を撃墜したことで奴らが動き出すこと。
 おそらくFBIに連絡が行き、あの男たちが調査に乗り出してくるだろう。
 だが……
 それはむしろ好都合。
 そのためにこそ私ははるばるここまでやってきたのだ……
 マントを羽織った初老の男の顔に不気味な笑みが浮かぶ。
 彼こそは、秘密結社ショッカーが誇る改造手術の権威であり、数々の作戦に従事してきた大幹部の死神博士だった。

 それにしても……
 「ショッカー日本支部のアジトが行川アイランドの地下にあるとは、さすがは地獄大使。よいところに目を付けた」
 死神博士は感心する。
 人里離れた場所や、ひっそりした寺院の地下などにアジトを設けてきた彼としては、逆に人の出入りの多い行楽地にアジトを設けることで、かえって人員の出入りが人目を引かないという事実には気付かなかったのだ。
 そういった地獄大使の実務面での有能さは、ショッカー首領も期待しているところであり、それだからこそ仮面ライダーという邪魔者がいる日本支部の指揮官として抜擢されたと見ていいだろう。
 であれば、今回彼が連れてきた改造人間を地獄大使が指揮すれば、日本征服もほどなく完了するに違いない。
 その功績は地獄大使ばかりではなく、改造人間を供給した彼にももたらされ、首領からさらに目をかけてもらえることにつながるのだ。
 奴に日本支部の指揮官の座を奪われたのは忌々しいことだが、南米に限らず、遠くは欧州にも彼の手は伸びている。
 いずれは地獄大使を再び追い抜くことも、そう遠くはないであろう。
 死神博士にはそれはもう既定のことであるように思えるのだった。

 「イーッ! 死神博士、日本支部地下アジトのドックに接岸いたしました」
 黒を基調とし、その胸のところには白くあばら骨の模様が描かれた全身タイツを身にまとった戦闘員が、右手を上げて報告する。
 「うむ。では、地獄大使に挨拶と行こうか」
 マントを翻し、アジトの司令室へとつながる廊下を歩いていく死神博士。
 その背後には棺のようなカプセルを担いだ戦闘員たちが続いていく。
 このカプセルこそ、死神博士がはるばる南米から持ち込んだ地獄大使へのお土産だった。

                   ******

 到着を手放しで歓迎する……と言えばうそになる。
 正直面白くはない。
 この日本支部は現在彼が統括しており、日本征服も彼が行うべきものなのだ。
 何もわざわざ南米から死神博士に来てもらう必要などありはしない。

 だが、その思いはぐっとこらえ、彼はその硬い金属質の右手をスッと差し出していく。
 「ようこそ死神博士」
 彼は自らが作りえる最大の笑みを浮かべて、不気味な初老の紳士を出迎える。
 「地獄大使」
 死神博士も笑みを浮かべて彼の手をがっしりと握り返してくる。
 内心はどうあれ、ともに偉大なるショッカーの大幹部同士。
 共通の目的のためには、手を組むことは悪いことではないが……
 「死神博士が、わざわざ南アメリカからこの日本においでになったということは、ショッカー日本支部にとってまさに鬼に金棒、と言いたいところだが……この地獄大使一人では、日本征服には力が不足ということかな?」
 ニヤリと意地悪い笑みを浮かべてみせる地獄大使。
 手を組むとは言え、このぐらいは言っておいても悪くはあるまい。
 
 「土産物をお見せしよう」
 地獄大使の嫌味を意に介した様子もなく、死神博士は運び込んだカプセルを戦闘員に開けさせる。
 その瞬間、きらめくスパークが走り、予期していなかった地獄大使の目をくらませた。
 「アウァウァウァウァウァー!」
 カプセルの中から声が響き、ゆっくりと上半身を起こす異形の姿。
 それは上下にギザギザと尖った歯を持つ大きな口が顔の半分ほども占め、その上にギョロッとした赤く丸い大きな目が輝く巨大な頭部をした改造人間の姿だ。
 また、その躰はややぬめっとした青黒い皮膚が覆っているが、丸く形の良い乳房が二つ胸に付き、キュッとくびれた腰から滑らかなカーブを描いて足へと流れるラインと相まって、この改造人間が女性を基にしていることがうかがえる。
 カプセルから起き上がった改造人間は、そのハイヒールのようになった踵で床に足音を鳴らし、優雅な足取りで死神博士の元へ行き、地獄大使と向き合った。

 「こ、この改造人間は?」
 スパークによって一瞬目をくらませられた地獄大使だったが、すぐに視力を回復させ、目の前の新たな改造人間を品定めする。
 「南アメリカ、アンデスの沼に棲むデンキナマズを改造した、ナマズギラーだ」
 死神博士が重々しい声で、横に立つ女怪人を紹介する。
 「ナマズギラー?」
 死神博士に紹介された女怪人が、地獄大使に向かって、大きな口に笑みを浮かべている。
 なるほど、確かにその巨大な口の両側にはナマズのひげともいうべきものが伸びており、全身も肩にヒレが生えているなど、どことなく魚を思わせる。
 だが……
 「で、その能力は?」
 日本支部には強敵の仮面ライダーがいるのだ。
 中途半端な能力の怪人では困るのである。

 死神博士はくいと顎でナマズギラーにその能力を示すように指示をする。
 それを見てナマズギラーはコクリとうなずくと、その両手から触手のようなものを伸ばして、戦闘員の首に巻き付ける。
 「アウァウァウァウァウァー!」
 「イィィィィィィィィー!」
 戦闘員がその巻き付いた触手を取ろうとする暇もなく、その躰から火花が飛び散り、断末魔の悲鳴が上がる。
 黒焦げになった戦闘員の死体がアジトの床に転がり、ナマズギラーはさらにその触手を振りかざして床に火花を散らせていく。
 「やめさせろ、死神博士」
 確かに強力な電気だ。
 だが、戦闘員をそう簡単に殺されても困る。
 「もういい、ナマズギラー」
 死神博士に言われ、両手の電気ひげを収めるナマズギラー。
 戦闘員を殺したことで、どこかうっとりとしているようにも見える。
 「この、改造人間ナマズギラーの電気ひげには、10万ボルトの電流が流れている。このひげに触れた人間は、たちまち感電して死んでしまう。たとえ仮面ライダーと言えども、敵ではない」
 まさに彼の最高傑作と言わんばかりの死神博士。
 それだけに、地獄大使は気になることが一点あった。

 「だが、仮面ライダーは油断ならぬ相手。いかにナマズギラーの10万ボルトの電流と言えども、正面からでは防がれてしまいかねん。それに、なぜ力で劣る女を素体に使ったのかが気になる」
 「地獄大使の懸念はもっともだ。ナマズギラー、お前自身で地獄大使の懸念が杞憂であることを教えてやれ」
 ニヤリと不気味に笑う死神博士。
 そこにこそ、このナマズギラーが女怪人である理由があるのだ。
 「アウァウァウァウァウァー! はい、死神博士。ふふっ……地獄大使、私が女怪人である理由をお見せいたしますわ」
 そう言ってナマズギラーは姿を変えていく。
 改造される前の素体の姿に擬態するのだ。
 「むっ、ま、まさか……お前は!」
 「うふふふ……私がこの姿で近づけば……仮面ライダーもきっと……うふふふ……」
 元の人間の女性の姿に擬態したナマズギラーは、その口元に冷たい笑みを浮かべるのだった。

                   ******

 「ふう……」
 あてがわれた部屋に入り、ソファに座ってホッとくつろぐ一人の女性。
 若くみずみずしい姿が美しい。
 名を緑川ルリ子という。
 まさかこんな形で日本に戻ってくるとは思わなかった……と彼女は思う。
 彼、本郷猛を追うように日本を飛び立ち、残念ながら彼とは途中で離れてしまったものの、その後はオーストリアで陰ながらショッカーの動きを探っていたのだ。
 「ふふっ……」
 聞けば、彼も日本に戻ってきているのだとか。
 今でもショッカーに対抗し、仮面ライダーとして戦っているらしい。
 おそらく立花藤兵衛も彼と一緒に戦っているのだろう。
 早く会いたいわ……と彼女は思う。
 彼は彼女のかつての想い人なのだ。
 早く会いたい……
 会ってこの手に抱きしめたい……
 がっちりと彼の躰を抱きしめて……
 10万ボルトの電流を流して焼き殺したいわ……

 「うふふふ……」
 ソファからスッと立ち上がるルリ子。
 その両手を顔の前でクロスさせると、彼女の姿がみるみるうちに変わっていく。
 ややヌメッとした青黒い皮膚が全身を覆い、肩や背中にはヒレが広がっていく。
 つややかな黒髪は消え去り、巨大な丸い赤い目がギョロッと輝く大きな頭に変わっていく。
 口は左右に大きく広がり、ギザギザの歯が生えていく。
 両手の指先は爪が尖り、足元はまるでブーツを履いているかのように変化する。
 くびれた腰には大きなバックルのついたベルトが巻き付き、そのバックルには、ワシが地球を掴むショッカーの紋章が刻まれている。
 それはまさにアンデスのデンキナマズと緑川ルリ子の融合した姿であり、今の彼女の本当の姿なのだった。
 「アウァウァウァウァウァー!」
 ルリ子が鳴き声を上げる。
 いや、彼女はもはや緑川ルリ子ではない。
 ショッカーの改造人間ナマズギラーなのだ。
 偉大なるショッカーの忠実なしもべとして、仮面ライダーを始末するために、日本にやってきたのだ。

 「アウァウァウァウァウァー!」
 部屋に設えられた鏡を見るナマズギラー。
 やわらかな女性のボディラインと、デンキナマズの強靭な肉体が合わさり、見事な強さと美しさの調和を見せている。
 これこそが最高の肉体なのだ。
 ふふふ……
 ナマズギラーは両手で豊かな胸のふくらみをもてあそび、自らの躰に満足する。
 彼女の体内には10万ボルトの電流がため込まれ、彼女の両腕から延びる電気ひげでいつでも放電することができる。
 皮膚は柔軟でありながらも強靭で、彼女の全身を覆っている。
 私はもうひ弱で愚かな人間ではない。
 偉大なるショッカーによって改造を受けた改造人間なのだ。
 まさに選ばれた存在と言っていいだろう。

 思えば以前の自分は愚かな女だった……とナマズギラーは思う。
 ショッカーが実現しようとしている完全なる理想の社会を知ろうともせず、ただ否定して敵対していたのだから。
 オーストリアでショッカーの動向を探っているうち、私は幸運にもショッカー戦闘員の手に落ち、死神博士の元へ連れてこられたのだ。
 今ならそれがどんなバカなことをしていたのかが理解できるものの、あの時の私は必死に何とかして逃げようとし、彼の名を叫んでいた。
 そんな私を利用価値があると認めてくださり、こうして素晴らしい肉体を持つ改造人間にしてくださった死神博士。
 博士の取り出したアンデスのデンキナマズの姿を見たとき、最初はそのグロテスクさに驚いたものだった。
 だが、こうしてデンキナマズの改造人間となった今、デンキナマズの生命力と能力を与えて下さった喜びを感じるわ。
 本当に感謝してもしきれない。
 今ならわかる。
 地球はこのままでは愚かな下等生物である人類によって崩壊してしまうわ。
 それを防ぐには選ばれた改造人間である私たちが、首領様の命に従って人間どもを間引きし、管理しなくてはならないの。
 私は選ばれた。
 改造人間として、偉大なるショッカーの崇高な使命を果たすために選ばれたの。
 ショッカーのためなら何でもするわ。

 それに……
 ナマズギラーの口元に笑みが浮かぶ。
 先ほどは能力を示すためとはいえ、ショッカーの仲間である戦闘員を一人焼き殺した。
 彼女の電気ひげで10万ボルトの電流を流され、黒焦げになって死んだのだ。
 その感触が忘れられない……
 ぞくぞくするほどの快感。
 最高の快楽なのだ。
 ああ……
 なんて気持ちいいのかしら……
 改造手術後に、自分がデンキナマズの改造人間と聞かされ、その能力を試すために実験台の人間を焼き殺したとき。
 あの時以来、ナマズギラーはその快感の虜になっていたのだ。
 10万ボルトの電流が彼女の躰を駆け巡り、相手の躰に吸い込まれるように流れていく。
 ある意味、男が射精をするのに似ているのかもしれない。
 その快感がたまらない。
 残念ながら、彼女の躰はそのシステム上、すべての電気を体内で発電できるわけではない。
 数回の放電を行ったあとは、外部からの充電も必要になってしまう。
 だからこそ、少ない回数の放電が彼女に快楽をもたらしてくれるのだ。

 おそらく改造人間である彼なら……
 仮面ライダーである彼なら、そこらにいる人間や戦闘員なんかよりも耐えてくれるだろう。
 それはその分彼女が快感を得られる時間も長くなるということだ。
 そして最後は彼女の電流で彼も死ぬ。
 黒焦げになって死ぬ。
 それはショッカーに歯向かう愚か者の死。
 愚か者を始末しながら快感を得られるなんて最高ではないか。
 ナマズギラーはゾクゾクする。
 待っててね、猛さん……
 私がしっかりあなたを抱きしめてあげる……
 そして10万ボルトの電流を……
 もちろんその前には立花藤兵衛や滝和也も……
 「アウァウァウァウァウァー!」
 ナマズギラーは、これから得られるであろう快楽を思い浮かべ、大きな鳴き声を上げる。

 そして……
 道路を二台のオートバイが並走する。
 またがっているのは若い男たち。
 二人ともやや厳しい表情を浮かべている。
 自衛隊機が消息を絶ったという報告を受け、FBIの滝和也が調査に乗り出し、本郷猛もその調査に同行して、千葉県の房総半島へと向かっていたのだった。

END

いかがでしたでしょうか?
それにしてもルリ子さんはいったいどれだけの女怪人に改造されればすむのやら。(笑)
いいキャラですわぁ。

今日はこんなところで。
それではまた。
  1. 2020/09/13(日) 21:00:00|
  2. 怪人化・機械化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<自民党新総裁決定 | ホーム | 最後はピンゾロでした>>

コメント

堕ちルリ子さん、素晴らしいです!
電流を出す快感が男で言う射精に似ているというのがたまらないですね……!
この後にどうなっていくか、その想像をかき立てさせてくれて、とてもそそりました!
  1. 2020/09/13(日) 21:10:21 |
  2. URL |
  3. 白アン山 #-
  4. [ 編集]

『〇ヶ月ぶり〇度目』とでも言いたくなるくらい改造されてそうなルリ子さんw
殺すことだけでなく電流を流すことに快楽を得るというのは良いですねぇ(*゚∀゚*)ムッハー
  1. 2020/09/13(日) 21:19:33 |
  2. URL |
  3. IMK #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

>>白アン山様
電流流す快感って、何となく射精っぽいかなぁと思ったものですから。(笑)
残念ながらこのあとはいいところまでライダーを追い詰めながらも、逆転負けしてしまうんだろうなぁとは思っておりますです。

>>IMK様
ルリ子さんはもう女怪人にされるためにいると言っても過言じゃないですよねー。(笑)
ナマズギラーとなったことに喜びを感じているというあたりが出ていましたでしょうか?
  1. 2020/09/14(月) 19:02:11 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
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北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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