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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

ゴキブリの棲む家 (金曜)

ブログ丸15年達成記念SS、「ゴキブリの棲む家」も今回を含めてあと二回となりました。
今日は金曜の一日分です。

母親の結花だけではなく、息子の良樹まで利用していくゴキブリたち。
二人はどうなってしまうのか?

ご注意:今作品は「ゴキブリ」が大いに絡む作品となります。
苦手な方は充分にご注意していただければと思います。


                   金曜日

「ん・・・」
ゆっくりと目を開ける結花。
うっすらと明るくなっている室内。
もう朝のようだ。
起きなくてはと思うものの、なんだか目が変な気がする。
ぼんやりと焦点が合わないような、物がぶれて見えるような・・・
目をこすろうと思って気が付く。
そういえばゴーグルをつけていたんだったわ・・・
ゴーグルを外して目をこする。
だが、少しはよくなったものの、物がダブって見えるのは変わらない。
どうしてしまったのだろう・・・
とにかく起きなくては・・・

そういえば昨晩は目覚ましをセットせずに寝たのだった。
結花は時計の針を確認する。
大丈夫。
まだ時間はある。
ベッドの上で寝ているヒトを送り出すには問題ない。
食事を食べさせて送り出せばいいのだ。
あとは・・・
もう一人のヒトも送り出さなくてはならない。
いつも通りに過ごさせるのだ。
いつも通りに・・・
キチチチチッ・・・

なんだか躰がだるい。
自分の躰が自分でうまく動かせない気がする。
なんだろう・・・
結花は少しふらつきながら、部屋を出る。
物が二重にも三重にも見え、自分がまっすぐ歩いているのかもわからない。
キチキチキチ・・・
近くから仲間たちの声がする。
仲間たちが近くで見守っててくれているのだ。
(目を閉じろ。まだ変化が完全ではないようだ)
目を閉じる?
結花は言われたとおりに目を閉じる。
すると、両手や両脚、お尻のあたりから周囲の空気を感じられるような気がした。
(変化にはもう少し時間が必要だ。とりあえず這ってついてくるがいい)
はい。
ついていきます。
結花は目を閉じたまま腹這いになると、そのまま這って彼らのあとをついていく。
目で見なくても彼らのにおいが感じられるのだ。
そのにおいについていけばいい。
彼らの言うとおりにすればいいんだわ・・・

結花がゴキブリたちに従ってキッチンに行き、二人の人間のためにぎこちなくパンとコーヒーの朝食を用意していると、起き出してきた博文が無言で洗面所に入っていく。
顔を洗ってリビングに戻ると、玄関から取ってきたおいた新聞を読み、出された朝食を何も言わずに食べていく。
その周りには数匹のゴキブリがうろつき、触角を揺らしながら博文を見つめている。
この大きなヒトはすでに支配下。
もうこの場所には何の関心も持たないようにしてある。
メスのことも、小さなヒトのこともどうでもよくしてあるのだ。
だから、あのメスが我々のような姿になっても気にならないだろう。
我々がこうしてテーブルの上にいても気にならないように。
それでいい・・・

「うーん・・・ふわぁぁぁぁ」
大きく欠伸をする良樹。
今朝も起こされずに目が覚めたみたいだ。
幸いいつも起きる時間と変わらない。
これなら慌てる必要もないだろう。
良樹はベッドから抜け出そうと布団をはねのける。
「えっ?」
思わず声を出して目を丸くする良樹。
いつの間にかパジャマのズボンもパンツも脱げていたらしく、下半身が丸出しになっていたのだ。
しかも、おちんちんが普段よりも大きくなっているようだし、色もどす黒く変色している。
「え? ええ?」
ボクのおちんちんが・・・
おちんちんの変化に恐怖を感じる良樹。
どうしよう・・・
何か病気かなんかじゃないのだろうか?
良樹は慌てて飛び起きる。
とりあえずママかパパに相談してみよう。
病気とかじゃないといいけど・・・
そう思い、とりあえず足元にずり下がっていたパンツとズボンを穿き直そうとする。
「あっ」
手を伸ばした先に数匹のゴキブリがいるのに気が付く良樹。
「ゴキブリ!」
思わず追い払おうと手を伸ばそうとするが、その手が途中で止まってしまう。
良樹の目はゴキブリたちの揺らす触覚にくぎ付けになってしまったのだ。
ゆらゆらゆらゆらゆらゆら・・・
ゴキブリたちの触角が波のように揺れ動く。
それは良樹の目を惹きつけ、ゴキブリたちの声まで聞こえてくるようだ。
(落ち着くのだ)
あ・・・れ?
(落ち着くのだ)
「あ・・・はい・・・落ち着きます・・・」
良樹は手を引っ込め、ゴキブリをただ見つめる。
(お前のおちんちんは問題ない)
「ボクのおちんちんは問題ない・・・」
(お前のおちんちんは我々のおちんちんの代わりとなった)
「ボクのおちんちんは・・・皆さんのおちんちんの代わり・・・」
(そうだ。お前のおちんちんは我々ゴキブリのチンポの代わり)
「ボクのおちんちんはゴキブリのチンポの代わり・・・」
(我々に代わってゴキブリのザーメンをお前の母に注ぎ込むのだ)
「皆さんに代わってゴキブリのザーメンをボクのママに流し込みます・・・」
良樹の思考が変えられていく。
(お前はあのメスと交尾をし、ゴキブリザーメンを流し込む)
「ボクはママと交尾し、ゴキブリザーメンを流し込みます・・・」
(お前のチンポはそのためのチンポ)
「ボクのチンポはそのためのチンポ・・・」
(そのゴキブリチンポを使い、メスと交尾するのだ)
「ボクはゴキブリチンポを使って、メスと交尾します・・・」
立ち上がってパンツとズボンを穿き直す良樹。
そのまま部屋を出て、階下へと向かう。
ベッドの上では、ゴキブリたちがその様子を見守っていた。

あ・・・れ?
いつの間にボクは部屋を出たのだろう?
まあ、いいか。
急がないと学校に遅れちゃう。
バタバタと階段を下りる良樹。
リビングでは、新聞を読みながら朝食を食べる父の姿と、キッチンの方から母の何かをしている音が聞こえる。
「おはようパパ」
だが返事はない。
新聞から顔も上げない父。
まるで良樹の声が聞こえていないかのようだ。
父のテーブルの皿の周りには数匹のゴキブリがうろついている。
パンくずのおこぼれを狙っているのだろう。
パパったら、なんだか人形みたい・・・
もくもくと朝食を食べるところが何となくそんな感じだ。

「おはようママ」
良樹はキッチンを覗き込む。
「キチチチチッ・・・おハよう。サっさと顔ヲ洗って来ナさい」
昨日と同じ格好の母。
ただ、今日はあのゴーグルを嵌めてはいない。
触角に似せた針金の付いたスイミングキャップもかぶっていない。
躰にぴったりとした濃い茶色の衣装と、背中の黒い翅だけだ。
ゴキブリらしさが薄くなってちょっと残念。
でも、それを抜きにしても、ママは美しさを感じさせる。
茶色に覆われたメスの躰が美しいのだ。
交尾・・・
交尾したい・・・
ボクはママと交尾したい・・・
ボクのゴキブリチンポでママにザーメンを流し込みたい・・・
良樹のおちんちんがむくむくと大きくなる。
あのメスと交尾し、ザーメンを流し込むのだ。
「ママ・・・」
ボクと交尾して・・・
そう言おうと思ったが、先に母にさえぎられてしまう。
「キチチッ、早くしナいと学校ニ遅れるわヨ」
「あ・・・うん」
そうだ・・・今は学校に行かなくちゃ・・・
今は学校に・・・

「キチチチチッ」
いいにおいがした・・・
オスのにおい・・・
メスを求めるオスのにおい・・・
ああは言ったものの、思わず躰が熱くなる。
自然と股間に手が伸びる。
ああ・・・欲しい・・・
オスが欲しい・・・
オスが欲しいわぁ・・・
床にぺたんと腰を下ろし、股間を指でなぞる結花。
ああ・・・
来て・・・
アタシの中に早く来てぇ・・・

リビングで音がしてハッと気が付く。
いけない・・・
今はまだヒトがいるのだ。
大きなヒトも小さなヒトも追い出してしまわねばならない。
この家を維持するためにはヒトが必要。
だからこそヒトには普段の活動をさせなくてはならないのだ。
結花は立ち上がると、食パンを皿に載せ、牛乳をレンジで温める。
そろそろ食料が無くなる。
どうしたらいいだろう・・・
外には出たくない・・・
家にいたい・・・
どうしたら・・・

「行ってきます」
キッチンに向かって声をかける。
母はもう見送りには出てこない。
父は無言で会社に出かけ、なんだか本当に人形のようだ。
「キチチチチ・・・行っテらっシャい」
靴を履いていると母の声がする。
それだけでもう良樹の胸は高鳴ってしまう。
ママの声だ・・・
もっと聞いていたい・・・
もっともっとそばにいたい・・・
ママのそばにいて交尾をしたい・・・
ボクのゴキブリチンポで交尾したい・・・
そう思うと、またしてもむくむくとチンポが大きくなってくる。
いけないいけない。
今は学校へ行く時間だ。
早く行って早く帰ってこよう。
早く帰ってママと交尾するんだ。
早く帰ってママと・・・
良樹はそう思いながら家を出た。

                   ******

「キチチチ・・・チチ」
ようやく二人が出かけたことにホッとする結花。
ヒトがうろつくのはどうにも落ち着かない。
ここはアタシたちの場所なのに・・・

でも、ヒトがいなくなったあとはくつろぎの時間。
みんなとたっぷり戯れることができる。
まずは食事をしなくては。
結花は戸棚や冷蔵庫から適当に缶詰やタマゴなどを出して床にぶちまける。
そして足でかき混ぜ、腹這いになって食べていく。
すぐに結花の周りにはゴキブリたちがひしめき、一緒に食べるものたちもいれば、彼女の足にも群がってタイツに浸み込んだ食べ物を食べていくものたちもいた。
「キチチチチッ」
思わず声が出てしまう。
足に群がったゴキブリたちがくすぐったい。
でも、それがとてもうれしい。
みんなが自分を仲間に入れてくれているんだと思えるのだ。
彼らのメスゴキブリとして。

床に残った汁も舐め尽くしていく。
今までこんな食べ方はしていなかったのだと言われたとしても、もう思い出すことも難しい。
それほど今の結花にとっては、これが当たり前の食べ方なのだ。
「キチチチチッ」
躰を起こして口の周りを手の甲で拭う。
手の甲についた汚れは改めて舌で舐め取る。
ざらざらの舌がなぜかちょっと引っかかることに結花は違和感を覚えた。
なにかしら?
何が引っかかったのかしら?
見ると、手首のあたりが茶色く変色し、硬くなっていることに気が付いた。
これは?
キチキチキチ・・・
(お前の躰が変わってきているのだ)
ゴキブリたちが結花を見上げている。

「キチチキチキチ」
アタシの躰がですか?
(そうだ。着ているものを脱いで裸になってみるがいい)
はい。
結花は立ち上がり、言われたとおりに着ているものを脱いでいく。
背中の翅を外し、レオタードを脱ぐ。
「ギチチッ」
結花は驚いた。
自分の胸とお腹が明らかに以前とは変わっていたのだ。
二つの胸はまるで同心円のリングが積み重なったような蛇腹状の双丘となっており、お腹の部分も虫の腹のように蛇腹状にになっていたのだ。
しかも肌の色も焦げ茶色に変色しており、明らかに人の皮膚とは違って硬くなっていた。
これは・・・ゴキブリのお腹ですか?
(そうだ。お前の躰はじょじょにゴキブリとなっていくのだ)
ああ・・・ありがとうございます。
思わず自分のお腹をさする結花。
ゴキブリのお腹と化した自分のお腹が愛おしい。
二つの胸もまるでゴキブリのお腹のようにぴくぴくと蠢いているかのようだ。
うれしい・・・
アタシはゴキブリになるんだわ・・・

続いてタイツも脱ぐ結花。
ごそっと何かがタイツにくっついて抜け落ちる。
結花の性器の周りから陰毛がすべて抜け落ちたのだ。
ゴキブリには陰毛など存在しない。
不必要なものは捨てられたのだろう。
むき出しになった性器はお腹の蛇腹と一体となってゴキブリの性器となっている。
今はそこから数匹のゴキブリたちが顔を出したり引っ込めたりしていた。
みんなで結花の躰を変えてくれているのだ。
キチチチチッ

脚も太もものあたりが茶色く変色し、表面が硬くなっていた。
どうやら外骨格が作られているのだろう。
そういえば、さっき舌が引っかかったのも、手首のあたりにトゲ状の外皮が形成されつつあったからのようだ。
自分の躰がどんどんゴキブリになる。
それが結花にはとてもうれしい。
もっともっとゴキブリになりたい。
そしてみんなの仲間となり、みんなの卵を産むのだ。
なんて素敵なことなのだろう・・・

「キチチ・・・」
指が自然と性器をまさぐる。
欲しい・・・
オスが欲しい・・・
無性にオスが欲しい・・・
指の動きに合わせ、結花の体内のゴキブリたちも動き出す。
それにつられたかのように、結花の周囲のゴキブリたちも彼女の足を登っていく。
みるみるうちに結花の躰はゴキブリに覆い尽くされ、まるでゴキブリが人の女性の形を形作っているかのようにすら見える。
やがて結花はゆっくりと腰を下ろし、大勢のゴキブリたちを性器の中へと迎え入れながら絶頂に達していくのだった。

                   ******

「はあはあ・・・」
家に向かって走る良樹。
股間が熱い。
まるでやけどしそうだ。
早く帰らなくては。
早く帰ってママに・・・
今日はお昼休みにトイレでおちんちんをこすってしまった。
ママのことを思い出しただけで頭がぼうっとして、おちんちんをいじりたくなってしまう。
おちんちんをこすると気持ちいい。
なんだかボクがボクじゃないみたいだ。
おちんちんをこするとザーメンが出てくる。
その出すときが気持ちいい。
思わず声が出そうになって、慌てて口を閉じちゃった。

「ただいまー!」
鍵を開けて玄関に入る良樹。
靴を脱ぐのももどかしい。
かすかに漂ってくる母のにおい。
それを嗅いだだけで良樹のおちんちんはまた一段と大きくなる。
たまらない・・・
ママに・・・
ママに何とかしてもらわなくちゃ・・・
ママに・・・

「ただいまー! ママ!」
バタバタとリビングに入ってくる良樹。
「キチチチチッ、オ帰りナさい。早かったノネ」
キッチンから顔を出す母。
あ・・・れ?
良樹はちょっとがっかりする。
今朝のような、いや、昨日のようなゴキブリの格好じゃないのだ。
いつものというか、シャツにズボンという普通の格好をしている。
どうしてなんだろう・・・
昨日のゴキブリの格好はすごくママらしくて似合っていたのに・・・

「キチチ・・・ナに? どうかシた?」
母が声をかけてくる。
「えっ? う、うん・・・あの・・・」
「ギチチッ、ナァに? 言イたいことがアるならはっキり言えバ」
やや口調が荒くなる母。
その目が良樹をにらんでくる。
あれ?
その目が普段と違うことに良樹は気が付いた。
白目がないのだ。
目の全体が真っ黒で、瞳も白目も無くなっている。
「ママ、目が変だけどなんともない?」
「キチキチ・・・目ぇ? 確カに朝はチょっと変ダったけド、今ハ何ともナいワ。アタシの目がドコか変?」
歯をこすり合わせるような以前の母とは違う声。
虫が鳴いているような音にも聞こえてくる。
でも、むしろこっちの方がママには似合っているような気も・・・
「うん・・・白い部分が無くなっている・・・」
「えエ? ホントぉ?」
何となくギクシャクした動きで洗面所へ行ってしまう母。
あ・・・
格好のこと言いそびれちゃった。

洗面所で鏡を見る結花。
確かにあの子の言う通り、白目の部分がなく目全体が黒く染まっているし、網目がかっているようにも見える。
朝、なんだか周囲が見づらく感じたのはこのせいだったのかもしれない。
昼過ぎに来た宅配の業者がなんだか驚いていたのもそのせいだったのだろうか。
不審がられると思って、服装をヒトの時に着ていたものにしたはずだったのに。
食料品とかを宅配してもらって便利だと思ったが、気を付けないといけないのかもしれない。

鏡を見つめる結花。
それと同じように鏡の中の結花も彼女を見つめてくる。
その目は黒々として素敵。
変なんかじゃないわ・・・
これはゴキブリの目。
ゴキブリの目なのよ。
アタシの目がゴキブリの目になったんだわ。
白目のあるようなヒトの目なんかじゃない。
鏡の中から黒々としたゴキブリの複眼が彼女を見返している。
なんて素敵なのだろう。
これこそがアタシの目。
キチチチチ・・・

やがて洗面所から戻ってくる母。
「ナぁにぃ、どこも変なンかじゃないワよぉ」
「えっ? でも、白目が・・・」
改めて見直しても母の目には白目がなく真っ黒だ。
「白目ぇ? もうそンナものは必要なイのよ。アタシの目はもうヒトの目とは違うノ」
「人の目とは違う?」
どういうことなのだろう?
ママはいったい?
「そうヨぉ。アタシの目はヒトの目とハ違うの。アタシの目はネ」
ずいっと顔を寄せてくる母。
いやでもその真っ黒な目が良樹の目に入ってくる。
「ゴ・キ・ブ・リの目ナの」
一語ずつ区切るようにして言う母。
「ゴ、ゴキブリの?」
良樹はびっくりする。
ママの目がゴキブリの目?
それってどういうこと?
あのゴキブリの格好と関係があるの?

「そ、それって昨日の格好と関係あるの?」
戸惑っている子供の様子に結花は意地悪く笑みを浮かべている。
「えエ? 昨日の格好?」
昨日の格好とは?
「うん、ほら、昨日はママ茶色の水着みたいなの着て、背中に黒い翅を付けていたでしょ? 今朝もそうだったじゃない」
「ああ・・・アの服のコト・・・あレはもうイイの」
そう・・・あれはもういい・・・
あんなものを着なくても・・・
アタシの躰はもう・・・
キチチチチッ・・・
結花の口から笑いが漏れる。

「もういいって?」
それはもうあの格好をしてくれないということなのだろうか?
そんな・・・
あの格好のママはとても素敵で美しくて・・・
交尾したくてたまらなくなるのに・・・
「ええ・・・アれはもういイの。あんなのを着ナくてもアタシはモうすぐ・・・・キチチチチッ」
奇妙な笑い声をあげる母。
「そんなぁ・・・あの格好のママが見られると思って急いで帰ってきたのに・・・」
「なアにぃ? あんたアタシがゴキブリの格好をシていると嬉しいワけ?」
「う・・・うん・・・」
昨日の母の格好を思い出すだけでもおちんちんが大きくなってきてしまう。
「キチチチチッ・・・フーン、やっぱり器ダからなのかシらね。いいワ、それジャいいことしてアげるからおいで。キチチチチッ」
くるりと背を向けて洗面所の方へ向かう母。
「いいこと?」
いいことって何だろう?
良樹はよくわからなかったものの、とりあえず母の後を追った。

「お風呂?」
思わず良樹が声をあげる。
母のあとに付いていったら、母はお風呂場で湯船にお湯を張り始めたのだ。
「キチチチチッ、あんた学校で汗かいてキたんデしょ? 一緒にオ風呂に入ってあゲるわ」
ニタッと笑っている母。
「え? えええ? い、いいよ」
良樹がブンブンと首を振る。
ママと一緒にお風呂だなんて恥ずかしいよ。
「キチチチチッ、恥ずかしがルことはナいわ。あんたアタシと交尾シたいんでしょ?」
母が青紫色の舌でねっとりと唇を舐めている。
「そ、それは・・・」
顔から火が出そうになる良樹。
言われるまでもない。
交尾したい・・・
ママと交尾したい・・・
でも・・・
「キチチッ、あんたのチンポを舐め舐めしてアげるわよぉ。なんダッたらパイ擦りしてあげてモいいわ」
パイ擦り?
パイ擦りって何だろう?
よくわからないが、いやらしいことのような気はする。
でも・・・
舐め舐めはうれしいけど、やっぱりあのゴキブリコスを着てほしいなぁ。

「ギチチッ! ほラほら、さっさと脱ぎなサい」
結花は少し威圧的に言う。
なんだかオドオドしている感じの子供が、いい感じで嗜虐心をくすぐるのだ。
キチチチチ・・・
ヒトって案外だらしがないわねぇ。
もっともっといじめたくなっちゃうわ。
この小さなオスが自分と交尾したがっているのは見え見えなのだ。
つまり主導権はこちらにある。
焦らすなり威圧するなりして思い通りにすればいい。
「う・・・うん」
観念したように服を脱ぎ始める小さなオス。
上着とズボンを脱ぎ、靴下を脱ぎ捨て、下着のシャツも脱いでいく。
「ギチチッ! ほラ、パンツもよ」
腕組みをしてにらみつける結花。
なんだか楽しい。
「そ、それは・・・いいよ、やっぱり」
真っ赤になって首を振る小さなオス。
「ダメよ! 脱ぎなサい! ギチチチッ」
結花は良樹のそばに行くと、しゃがみ込んで無理やりパンツを下ろす。
「わあっ!」
慌てて良樹は股間を手で隠そうとするが、結花はその手を払いのける。
「ギチチチッ、いいじゃなイ、見せタって減るものじゃナし」
あらわになった良樹のチンポを見つめる結花。
黒褐色に変化し、昆虫の節を思わせるような形になったチンポがそこにはあった。
「キチチチッ、なかなかいイ形をしテいるわネぇ。でも、アタシと交尾するにはまだ早いかシら?」
まだ変化の途中なのだ。
もう少し変化すれば、自分のゴキブリオマンコにぴったりとなるだろう。
その時が楽しみだわ。

「キチチチチ・・・それにだらんとシちゃってるワね。アタシがヒトの格好していルから勃たないのかしラ?」
スッと立ち上がり、上着を脱ぎ始める母。
母の言うとおりだ。
交尾したいという気持ちはあるのに、無理やりパンツを脱がされたからというのもあるし、それにあのゴキブリコス姿でないと、どうにも奮い立ってこない。
「ギチチチッ、だったらいいものを見せテあげルわ。これを見たラ、あんたのチンポもバッキバキかもよ」
上着とズボンを脱ぎ捨て、下着姿になる母。
「えっ?」
その姿に思わず良樹の目が釘付けになる。
それは異形だった。
母の躰は太もものあたりから上が茶褐色に染まり、昆虫の腹部のように変化していた。
両脇からは一対の昆虫の脚のような物が生え、お腹のあたりで交差している。
蛇腹のようなお腹は胸のあたりまで広がり、母がブラジャーを外すと、両胸はゴキブリのお尻のような形をしてピクピクと蠢いている。
まるで良樹に見せつけるかのようにショーツを脱いだ後は、右手の指で股間の割れ目を開いて見せた。
「キチチチチ・・・どウかしら? アタシの躰は?」
母の問いかけに言葉が出ない良樹。
だが、その股間のものは明らかに猛り狂ってそそり立っていた。

「す・・・ごい」
小さなオスの絞り出すような小さな声。
だが、その目が自分にくぎ付けになっていることと、先ほどまでとは打って変わったゴキブリチンポの勃ち具合が、この小さなオスが興奮していることを如実に表している。
キチチチチ・・・
気持ちいいわぁ。
オスの羨望のまなざしを浴びるのって最高ね。
結花の口元に笑みが浮かぶ。
だが、まだ早い。
あのオスのチンポはまだ器になり切れていない。
だから交尾はもう少し待たなくてはならないだろう。
おそらく明日か明後日ぐらいには・・・
キチチチチ・・・

ゴキブリだ・・・
ママはゴキブリなんだ・・・
形は人間のままだけど、躰はゴキブリになっているんだ。
心臓がどきどきする。
熱が出てきたみたいに躰が熱い。
叫び出したいくらいなのに声が出てこない。
ママ・・・
ママ・・・
大好きなママ・・・
ママがゴキブリになるなんて最高だー!

「キチチチチ・・・オいで」
誘われるままに母についていく良樹。
お風呂場に二人で入る。
湯気がこもってて温かい。
「キチチチ・・・一緒に入りマしょ」
「うん・・・ママ」
湯船に浸かる。
さすがに二人だと狭いので、自然と母の躰と密着する。
ごわごわと硬くなった母の躰。
でも、それが良樹を興奮させる。
したい・・・
交尾したい・・・
ママと思い切り交尾したい・・・
ボクのチンポでママにザーメンを流し込みたい・・・

「まあ、甘エん坊ネ。キチチチチ」
「だってぇ・・・」
母に抱き着き、その乳房に吸い付く良樹。
まるで赤ん坊に戻ったかのよう。
ピクピクと脈動する母のゴキブリおっぱい。
なんて素敵で美味しいんだろうか。
今にもおっぱいが出てきそうな気がする。
飲みたいなぁ・・・

温まって湯船から出る二人。
「キチチチチ・・・今度はアタシの番ヨ」
そう言って椅子に腰かけた良樹の前に屈み込み、そのチンポをくわえる母。
「あ・・・」
チュプチュプとわざと音を立てるかのように良樹のチンポがしゃぶられる。
背筋に走る快感に思わず声が出てしまう。
「ママ・・・」
無言でチンポをしゃぶり前後する母の頭を、良樹は両手で軽く抱く。
「う・・・あっ・・・」
気持ちよさに、あっという間に出してしまう良樹。
「ん・・・んぐ・・・もう出シたの? 早いワよ」
「ご、ごめんなさい」
「キチチチッ、イいのよ。気持ちヨかったんでショ?」
青紫色の舌で舌なめずりをする母。
「う、うん」
「じゃあ、今度はパイ擦りをしてあゲる。もう一回ぐらいデきるでしょ?」
両手でゴキブリおっぱいを持ち上げる母。
良樹にできないなどと言うつもりは微塵もなかった。

                   ******

火照った躰でベッドに横になる良樹。
「ふう・・・」
思い出してもまたおちんちんが大きくなりそうだ。
ママと一緒にお風呂に入ってしまった・・・
もう五年生だというのに・・・
もし友人たちに知られたらなんと言われるか・・・
でも・・・気持ちよかった。
パイ擦りってああいうことを言うのか。
おっぱいで挟んでしごいてもらうなんて考えもしなかった。
ごわごわして硬いのに、それがおちんちんを刺激してくれる。
それとお口でしてもらうのも気持ちいい。
ママの口の中は温かくてぬるぬるしてて舌がボクのおちんちんをぺろぺろと舐めて・・・
そしてママの口の中に出すんだ。
ボクのザーメンをママが飲み込むときの顔がすごくいい。
なんていうか綺麗。
はあ・・・
ママ・・・
ママ・・・

「キチチチチ・・・」
ぺろりと舌なめずりをする。
まだ何となく口の中にあの小さなオスのザーメンの味が残っているかのよう。
美味しい・・・
あの子のザーメンもほかのみんなのザーメンと同じような味になってきた気がするわ。
もうすぐ交尾もできそうね。
キチチチチ・・・

キチキチキチ・・・
お風呂から出て服を着替えた結花のもとに、ゴキブリたちが集まってくる。
(器の味はどうだ?)
「キチキチキチ・・・」
はい、もうすぐ皆様と同じザーメンを出せるようになるかと・・・
髪をタオルで拭きながら答える結花。
(それでいい。おそらく明日にはあの小さなオスの性器は我々の器となる。そしてお前の躰も、明日には・・・)
それは本当ですか?
思わずゴキブリたちを見下ろす結花。
いよいよ人ではなくメスゴキブリになれるのだ。
(うむ。今夜一晩使ってお前の躰を完全にする。お前は我々のメスとなる)
嬉しいです。
はい・・・アタシは皆様のメス。
メスゴキブリのユカですわ。
「キチチチチ・・・」
結花の笑い声が洗面所に響いた。

                   ******

夜。
いつものように結花はベッドの下に潜り込む。
もうベッドの上で寝ていたことなど遠い昔のことのよう。
博文のことも彼女の心からは抜け落ちてしまった。
この家を維持するために使役するヒトのオスにすぎない。
博文の方も結花のことは心から抜け落ちてしまった。
彼にとって大事なのはこの家を維持するために働くこと。
なぜかはわからないが、それだけを考えるようになってしまっていた。

隣の部屋では良樹がベッドで眠っている。
彼も今の状況を異常とは思わなくなってしまっていた。
ゴキブリ化していく母に興奮し、交尾をしたいと思うことが当然となっていた。
部屋の中にゴキブリが出ても気にすることもなくなった。
それどころか食卓の上にゴキブリがいても、皿の上を動いていてもなんとも思わなくされていた。
この家の三人にとり、ゴキブリと暮らすことはごく普通のことになっていたのだった。

「ん・・・んん・・・」
身をよじる結花。
躰が熱い。
彼女の躰には無数のゴキブリがよじ登っていた。
彼らはパジャマの首元や袖口、ズボンのすそなどから入り込み、結花の躰に自分たちの躰をこすり付けていく。
すでに結花の胴体は半分以上がゴキブリと化し、無意識のうちに両脇の脚も動いている。
額からは二本の触角が伸び始め、美しかった髪の毛も抜け落ちて、ゴキブリたちがワシワシと食べつくしていく。
髪の毛が抜け落ちた後には硬い外皮が形成され、つややかな外骨格へと転じていく。
両手もゴキブリたちが躰をこすり付け、そのたびに茶褐色の硬い外皮へと変わっていく。
形こそ人間の手の形をしているものの、黒い爪やトゲが生え、節が形成されていく。
もうすぐだ・・・
もうすぐ終わる。
もうすぐでこのメスは完全なるゴキブリのメスとなる。
我らのメスが完成するのだ。
ゴキブリたちは夜が明けるまで結花の躰に自分たちの躰をこすりつけていた。

「ん・・・うーん・・・」
変化は良樹の方にももたらされる。
寝ている良樹の耳元では数匹のゴキブリたちが触角を揺らし、かすかな音を送り出す。
またほかのゴキブリたちは布団に潜り込み、パジャマのズボンの裾から入り込んでパンツの隙間から良樹の性器にたどり着く。
そして彼の性器に躰をこすりつけ、さらには引っかいたり噛み付いたりして彼らの分泌物を注入していく。
中には尿道に潜り込み、中から分泌物を塗りたくるものまでいた。
良樹の性器は少年には似つかわしくないほど巨大化し、異形化していく。
どす黒く変色し、節を形成していた良樹の性器は、さらに硬く強靭になりつややかになっていく。
変化は睾丸の方にも及び、包んでいる皮も硬くなり、ゴキブリの精子を作り出すように変えられていく。
良樹はもうヒトの女性との間に子を作ることはできなくなり、ゴキブリを増やすオスとなったのだ。

(続く)
  1. 2020/07/22(水) 21:00:00|
  2. ゴキブリの棲む家
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コメント

家の中が異様な世界に染まっているのが当たり前になってしまい、ゾゾゾ…って来ますね。
映画だったりすると、この恐ろしい館に迷い込んだ若者グループに惨劇が!なんてお話を想像してしまいます。
  1. 2020/07/22(水) 22:33:17 |
  2. URL |
  3. g-than #-
  4. [ 編集]

>>g-than様
家の中をゴキがうろつきまわっていると思うとぞっとしますよねー。
でもそれが普通になってしまっている異質さですよね。
若者グループなんて来た日にゃ、ゴキに食われておしまいかもしれませんね。
  1. 2020/07/23(木) 20:40:50 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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