ブログ14周年記念シチュのみ超短編SSも昨日までで二本投下しましたが、今日はその三本目です。
昨日で終わりだと思った?
もうちょっとだけ続いたんじゃ。(笑)
タイトルは「キュブス星人リマーカ」です。
お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
キュブス星人リマーカ
「ほら! いい加減に起きなさーい!」
母さんの大声が部屋中に響く。
起きなきゃ、起きなきゃと思いながらも布団の中でぐずぐずしていた俺は、思わずその声で飛び起きた。
「ほら! 起きたらさっさと顔を洗う! 遅刻するわよ!」
腰に手を当てて俺をにらんでいる母さん。
ひええ、怖ぇぇぇ!
俺は慌ててパジャマを脱ぎ、洗面所に向かうと顔を洗う。
その間にも台所からはパンの焼けるいい匂いがしてきて、母さんが朝食の用意をしてくれていることがわかる。
時計を見ると七時半。
確かにぎりぎりの時間だ。
早いとこ朝飯を食って学校へ行く支度をしなきゃ。
「おーい、利真子(りまこ)。財布を取ってくれ」
玄関で父さんの声がする。
会社に出かけるのに、また財布を忘れるところだったみたいだ。
「もう、あなたったら。ちゃんといつものところに置いておかないから」
ぶつくさ言いながらも母さんが財布を渡しているようだ。
まあ、なんだかんだと仲がいいのだろう。
国際結婚ならぬ異星間結婚としてはうまくやっているのかもしれない。
とりあえず席に着き、朝食を食べる俺。
まあ、実のところ俺の母さんは異星人だ。
もちろん地球人とは構造的にもほとんど差はなく、CT検査やレントゲンを撮られてもバレたりすることはないらしい。
こうやって俺という子供もできているしな。
まあ、弟か妹を作るというのはやめちゃったみたいだけど。
父さんと結婚する前は、ヒロイックリマーカとか言って正義のヒロインをしていたらしい。
きわどい水着だかレオタードだか着て、地球で悪事を働こうとする異星人を逮捕していたんだとか。
今は退職しているらしいけど、地球には星間保安機構だかのエージェントとして来ていたという。
地球は未だ星間条約機構に加わっていない後進星だから、そこで犯罪をしようという異星人もいるのだとか。
そういった異星人たちはヒロイックリマーカの活躍によって逮捕され、星間犯罪協定によって収容所惑星に送られたんだとか。
その摘発率が高かったこともあり、最近では地球に手を出そうという犯罪者は減り、ほかの星を狙うようになったらしい。
ヒロイックリマーカの活躍は当時地球でも話題になったそうで、今でも時折特集本が出たりする。
そういうのを見るたびに母さんは、あの頃は若かったとか、今じゃサイズが・・・とか、地球の食べ物がおいしいからとかぶつぶつ言っている。
まあ、とはいえ、母さんのスタイルは今でも充分美しいとは思うし、むしろ肉付きがよくなって友人連中に言わせると大人の魅力がーとか熟女でたまらんとか言われたりするわけだが・・・
ヒロイックリマーカというのは、実のところ本名のようなものらしい。
母さんの出身星がヒロイック星というそうで、地球で言うヒーローヒロインのヒロイックとたまたま一致したということらしい。
リマーカというのが母さんの名前で、おかげで普段は利真子なんて名乗っているというわけだ。
食事を終えた俺はとっとと支度を済ませると、カバンをもって玄関に行く。
「それじゃ行ってきます」
「行ってらっしゃい。気を付けるのよ」
玄関に見送りに出てくれた母さんに、俺は小さく手を振ると玄関を出る。
ちなみに母さんは空を飛ぶことができるんだけど、俺は残念ながら地球人の血が濃いらしく飛ぶことは不可能だ。
あーあ・・・
空飛べたら楽なんだろうになー。
******
「えー、この公式はー、次の試験の重点項目だからー」
かったるい授業を聞いてると眠くなる・・・
ましてや午後の授業ならてきめんだー。
俺は何とか上下のまぶたがくっつかないように頑張るが、どうにも眠くてたまらない。
「ん? あれって・・・鳥か? 飛行機? それにしては変だな・・・」
後ろの席のやつがなんかぶつぶつ言っている。
鳥?
飛行機?
俺は窓の外を見て驚いた。
か、母さん?
かなり遠いが、赤いレオタードを着てマントをなびかせて空を飛んでいるのは母さんに違いない。
なんで?
なんで今になってヒロイックリマーカが空を飛んでいるんだ?
俺は何があったのか気になったものの、母さんの姿はすぐに遠ざかって見えなくなってしまい、それ以上追いかけることはできなかった。
クラスの連中も気が付いたのはほとんどいなかったようで、後ろのやつもすぐに何も言わなくなってしまったが、授業が終わった後にスマホでネットニュースを見たら、母さんの目撃情報がいくつか上がっていた。
ヒロイックリマーカ復活か?
目撃情報相次ぐ。
異星人の侵入か?
なんて記事がちらほらと。
あちゃー・・・
母さん、20年前じゃないんだからさぁ・・・
とはいえ、母さんが再びあの格好で出て行ったというのは気になるな。
いったい何があったのだろう・・・
そう思い、俺は学校が終わるとすぐに家に帰る。
まあ、特に何かあるというわけでもないしな。
「母さん!」
玄関を入るとすぐに俺は母さんを呼ぶ。
だが答えはなく、家の中は静かだった。
まだ帰ってないのか。
異星人相手に苦戦しているのだろうか?
もっとも、俺が生まれたときにはすでに母さんは引退していたから、実際にヒロイックリマーカが異星人と戦ったところなど見たことないし、当時の映像なんかでも直接の戦うシーンなどは見当たらなかったから、戦いはどっか別の空間のようなところでやっているのかもしれない。
まあ、今でも若いころの母さんのヒロイックリマーカ姿の映像なんて、なんだか恥ずかしくて見られないんだけどな。
ただ、クラスメートたちがそういうのをオカズにしているという話は赦せん!
「あーあ」
俺はカバンを放り出し、冷蔵庫からコーラを出して飲む。
母さん・・・
本当にヒロイックリマーカだったんだな・・・
今一つ信じられない気がするけど、さっきの飛んでいた姿は確かに母さんだった気がするし、衣装も過去の映像の通りだったしなぁ。
くそっ!
なんだかもやもやするなぁ!
『純(じゅん)、逃げてぇ!』
えっ?
なんだ?
なんか母さんの声が聞こえたような。
気のせいか?
「えっ?」
突然俺の前に黒い闇が現れる。
その闇の中からヌッとあらわれる人影。
いや、人なのかこいつは?
まるでマンガやアニメに出てくる悪魔のような姿じゃないか。
全身青い肌色をして、頭にはねじくれた角が左右に生えていて、背中には蝙蝠のような羽があり、先のとがった尻尾まで生えている。
何なんだいったい!
「ふん」
悪魔が俺に手を向ける。
俺はとっさに飛びよけようとしたが、躰が動かなくなってしまう。
くそっ、なんかの術をかけられたか?
やばい!
何とか抜け出さなきゃ。
だがどうやって・・・
俺がそんなことを考えている間に、悪魔は俺の前までやってくる。
そしてギザギザの歯の生えた口を開いてニヤッと笑うと、俺は意識が遠くなった。
******
『ま・・・負けない・・・ああ・・・ん・・・』
『や、やめろ! 利真子に手を出すな!』
『あなた・・・私は・・・私はだいじょ・・・ああん』
なんだ?
これ、父さんと母さんの会話だよな?
なんか変じゃないか?
何が起こっているんだ?
俺はゆっくりと目を開ける。
あれ?
俺は寝ていたんだっけ?
ぼんやりとそんなことを思った俺だったが、そんな思いは瞬時に吹き飛んでしまう。
「母さん!」
闇の中で寝かされた母さんが、あの悪魔のような姿のやつに躰を撫でまわされていたのだ。
「母さん!」
俺は大声で母さんを呼ぶ。
ちくしょう!
なんで躰が動かないんだ!
「じゅ、純・・・」
首を動かして俺の方を見る母さん。
だが、すぐにその顔をやつが顎を持って自分の方へと向けてしまう。
「ガキが目を覚ましたようだぞ。お前のいやらしい姿を見てどう思っているかな?」
「や、やめなさい!」
「クククク・・・こんなに熟れておいしそうな躰をこんな躰にぴったりした服に包んでおきながらやめろってか? お前こそこの熟れた躰で息子を誘惑していたんじゃないのか?」
「バカなことを言わないで!」
母さんがやつを怒鳴りつけるけど、奴は母さんの躰を包む赤いレオタードの上からいやらしい手つきで母さんの躰を撫でまわす。
くそっ!
なんで躰が動かないんだよ!
「利真子! くっ・・・くそっ!」
母さんにばかり気を取られていたが、俺からちょっと離れたところには父さんがいた。
父さんは怒りに真っ赤な顔をして、必死に躰を動かそうとしているようだったが、俺と同じで動けないらしい。
二人して正座をさせられたような姿のまま母さんとやつの方に向いている。
くそっ!
あいつは母さんをもてあそぶところを俺と父さんに見せつけようというのか?
母さん・・・
なんでそんな奴につかまったんだ・・・
「クククク・・・この躰、たまらんな。お前ら、今からこの女が俺のものになるところをよく見ておけ」
ぺろりと先が二つに割れた長い舌で母さんの頬を舐める男。
悔しくてたまらない。
母さんを放せ!
ちくしょう!
「くぅ・・・俺が人質になどされたばかりに・・・」
父さんが唇を噛んでいる。
そういうことなのか!
あいつは父さんを人質にして母さんを!
そして俺も人質にしているんだ!
だから母さんはあいつに手が出せないのか・・・
くそぉーっ!
「あなた・・・あなたのせいじゃないわ。この男が・・・この男が卑劣なだけよ」
キッと悪魔のような男をにらみつける母さん。
その目は強い怒りに満ちていた。
「私の躰を汚したって、心は絶対にあなたなんかに屈するものですか!」
「おうおう。麗しき夫婦愛ってやつか? だがいつまでその心とやらが続くかな? もうすぐお前は俺のサになるのだ」
「サ?」
「サ?」
母さんが思わず聞き返したように、俺も聞き返してしまう。
サってなんだ?
「クククク・・・そうかお前は知らないのか。俺たちキュブス星人にはなインとサの二種類があるのさ。そうだな。お前たちにわかるように言えば男と女。オスとメスというわけだ」
キュブス星人?
こいつはキュブス星人という異星人なのか!
「で、キュブス星人のサからはインしか生まれてこない。わかるか? 最初からサとして生まれてくるキュブス星人はいないのさ」
にやりと笑うキュブス星人。
「ではどうするか。我々と同じような種族のサを、キュブス星人のサとして作り変えるのさ。お前のようなヒロイック星人は俺たちのサにするには非常に都合がいい。前から俺はお前こそが俺のサとしてふさわしいと目を付けていたのさ。クククク・・・」
「そんな・・・」
母さんの目が驚きに見開かれる。
嘘だろ。
母さんをキュブス星人にしてしまおうっていうのか?
そんなことが?
「ひやっ!」
「さっきのキスでお前に飲ませたものが何かわかるか? あれはキュブス星人の種だ。そろそろお前の中で芽を出すころさ」
母さんの胸をもみながらその首筋に先割れの舌を這わせていくキュブス星人。
「やめろぉ! 利真子を放せ!」
「あ・・・あなた・・・大丈夫。私は絶対に・・・はああん!」
父さんの方を向いて笑みを見せた母さんが突然悶えだす。
「利真子!」
「母さん!」
「ああ・・・あああん・・・あああっ」
俺と父さんが必死になって母さんを呼ぶ。
だが、母さんの躰がじょじょにキュブス星人のような青い肌になり始めていく。
そんな・・・
母さんが・・・
嘘だ!
「ああ・・・あああ・・・」
母さんの肌の色が青くなる。
母さんの歯がぎりぎりととがってギザギザになっていく。
母さんの両手の爪が黒くなって伸びていく。
母さんの目がまるで猫の目のように瞳が細長くなっていく。
母さんの頭にも両脇からねじくれた角が伸びていく・・・
母さん・・・
母さん・・・
母さん・・・
鋭く伸びた爪で着ているレオタードを切り裂いていく。
プルンと大きなおっぱいがあらわになり、背中からは蝙蝠のような羽が伸びてくる。
足の指の爪も鉤爪のようになって、黒く染まる。
そして・・・お尻からは先端が鋭くとがった尻尾が生えていた。
「はあ・・・ん」
母さんは悶えるのをやめ、紫色になって先端が二つに割れた長い舌でぺろりと唇を舐める。
そして、うっとりとしたようにキュブス星人の男を見つめていた。
「ククククク・・・これでお前はもうキュブス星人となったのだ」
「はい・・・私はキュブス星人。なんだかとっても気持ちがいいですわぁ」
ゆっくりと上半身を起こし、男に抱きかかえられてキスを交わす。
母さん・・・
そんな・・・
母さんは・・・本当にキュブス星人になってしまったというのか?
「利真子・・・」
「母さん・・・」
悪魔のような姿に変わってしまった母さんに、父さんと俺はただそうつぶやくしかなかった。
「うふ・・・あらぁ、美味しそうなのがいるわねぇ」
俺たちの声を聞いたのか、俺たちの方を向いてにやりと笑みを浮かべる母さん。
なんて淫靡な表情をするんだ・・・
あれが母さんなのか?
「クククク・・・変化したばかりで飢えているのだろう? 俺のをたっぷりと味わうがいい」
キュブス星人がその股間のものを見せつける。
なんて大きさだ。
あれがキュブス星人のチンポなのか?
俺なんか・・・
「あん・・・こっちもなんて美味しそう。でも、メインディッシュはあとからにしましょ? まず先にあっちを食べつくしてから・・・」
男のチンポに頬擦りし、ゆっくりと立ち上がる母さん。
ちぎれたレオタードもマントもむしるようにして投げ捨て、豊満な躰を見せつけるようにして胸を揺らし舌舐めずりをしながら俺たちの方にやってくる。
「利、利真子・・・」
「うふふ・・・アタシはもうそんな名前じゃないわ。アタシはキュブス星人リマーカ。あなたのザーメンを味わわせてちょうだい」
身動きできずに転がされている父さんのそばに腰を下ろす母さん。
いや・・・もうキュブス星人のリマーカになってしまったのか・・・
「うふふ・・・確かにあっちと比べると小さいかも。でも・・・」
父さんのズボンからチンポを取り出して、鋭くとがった黒い爪でもてあそびながら先の割れた舌を這わせていく母さん。
「うう・・・や、やめ・・・」
「うふふ・・・アタシの舌はどう? 気持ちいい?」
あうう・・・
ダメだよ母さん・・・
俺まで・・・勃っちゃうよ・・・
俺は目をそらして見ないようにする。
くそっ!
なんていやらしい姿なんだ・・・
「クククク・・・その二人はもうお前にとってはただの獲物だろう? 干からびるまで吸い尽くしてやるがいい」
「うふふふ・・・ええ、そうしますわ。ア・ナ・タ」
突然爆発音が響き、俺は何事かと振り返る。
すると、爆炎に包まれたキュブス星人が信じられないかのように目を見開いてゆっくりと倒れていく。
「な・・・なぜだ?」
「うふふふ・・・残念ねぇ。アナタのも大きくて美味しそうなんだけど、アタシはやっぱりこっちの方が好きみたい」
見ると、母さんの手の周りの空気が熱を帯びて光がゆがんでいる。
今の爆発は母さんがやったことなのか?
「利真子?」
「母さん」
俺も父さんも思わずそう口にする。
「あん・・・ごめんなさいあなた。あのキュブス星人のインを油断させるためにはアナタ呼びするしかなかったのよぉ。だってぇ、アタシにとってはやっぱりあなたのこれが好きだしぃ、あなたの味を思い出したら、もっともっと味わいたくなっちゃったんだもの。いいでしょ?」
そう言って父さんのチンポをしゃぶっていく母さん。
はは・・・
なんだよ・・・
俺たちは父さんのチンポの味に助けられたのかよ・・・
なんてこった・・・
******
「く・・・あっ・・・わっ・・・か、母さん・・・出るっ」
くちゅくちゅと音を立てて俺のチンポを舐めしゃぶる母さん。
以前とは全く違う青い肌の顔で、紫色の唇が俺のチンポをくわえこんでいる。
そのフェラチオはとても気持ちよくて、俺はすぐにザーメンを出してしまった。
「んーん、美味しい。やっぱり純が母さんって言いながら出してくれるザーメンの味は背徳の味が濃くて最高だわぁ」
ぺろりと先の割れた長い舌が、俺のザーメンが付いた唇を舐めている。
なんていやらしいメスの顔。
でも、俺はその顔から目が離せない。
「んふふ・・・次はこっちにもちょうだい」
床にお尻をつき、Mの字に開脚して指でくぱぁっとおマンコを広げてくる母さん。
今の母さんは革ひものような胸も股間も全く隠す気がないような衣装を着て、黒い長手袋と太ももまでの網タイツを穿いている。
それがなんとも淫靡でたまらない。
でも・・・
「だ、だめだよ母さん。学校に遅れちゃう」
あの日から朝はいつもこうだ。
まずは父さんを味わい、次に俺のザーメンを求めてくる。
夜は夜でまた二人のザーメンを欲するのだ。
キュブス星人の主食は異性との性行為らしい。
だから男は女に精を注ぎ込むことで食事となり、逆に女は精を注いでもらうことが食事になるんだとか。
でも、毎日がこれじゃあ・・・
「もう・・・しょうがないわねぇ。こっちはこれからだっていうのに。少しぐらい学校なんか遅れたっていいでしょ? ダメ?」
甘えるように俺を見つめ、指を唇に持っていく母さん。
「だ、だめだよ。もうすぐ試験があるんだし」
「もう・・・学校なんか破壊しちゃおうかしら。キュブス星人ならそんなものよりセックスの方が大事なのにぃ」
「や、やめてよ、そんなことしたら大変なことになっちゃうよ」
「かまわないわ。どうせ警察も自衛隊も私たちキュブス星人には歯が立たないんだし」
「だ、だめだって」
俺はぶんぶんと首を振る。
「ふう、仕方ないわねぇ。純が帰ってくるまで我慢するわ。いい、純。今日も友達を連れてくるのよ。そうね・・・今日は三人がいいわ」
黄色い目に猫のような細長い瞳を輝かせて俺に命じてくる母さん。
この目で見られると、俺はもうなんだか母さんには逆らえなくなる。
これもキュブス星人の能力なんだろうか?
「うん。わかったよ。呼んでみる」
「うふふ・・・やっぱり若い男のザーメンは美味しいからねぇ。楽しみだわぁ」
これから獲物を味わうかのように舌舐めずりをする母さん。
俺はそれを見ながら、学校へ行く支度を始める。
「ねえ、純」
「なあに、母さん?」
「あんた学校でいじめてくるようなやつとかいやな教師とかいないの? いたら教えてほしいんだけど」
背中から俺を抱きしめてくる母さん。
母さんの腕と蝙蝠のような背中の羽が俺を包み込んでくる。
うはぁ・・・おっぱいが背中に当たるよぉ・・・
「そ、そんなのいないけど」
「そうなのぉ? 残念。そろそろ思いっきり干からびるぐらいに吸い取りたいんだけど」
「だ、だめだよそんなことしたら! 先日父さんの会社の上司を干からびさせちゃって騒ぎになったじゃないか!」
あの時はとりあえず何とかごまかしたけど・・・
もし・・・
もしあの時母さんが父さんじゃなく、あのキュブス星人の方を選んでいたとしたらどうなっていただろう・・・
おそらく、あの男と一緒になって地球の男たちからザーメンを搾り取りまくっていたに違いない。
そんなことにならなくて本当によかったとは思う。
「だってぇ。あの男は死んで当然よぉ。あの人に残業させるなんて。あの人は早く帰ってきてアタシにザーメンをたっぷりとそそいでくれる大事な人なんだから、残業なんて許されないわ」
ムニムニと俺の背中におっぱいを押し付けてくる母さん。
絶対わざとやってるだろ。
「だめだよ母さん。母さんは正義を守るヒロイックリマーカだったじゃないか。人を襲うなんていけないよ」
「ええ? やめてくれる。アタシがヒロイック星人だったなんてことはもう思い出したくもないの。アタシはキュブス星人のリマーカ。いい、二度とアタシがヒロイック星人だったなんて言ったら吸い殺すわよ」
母さんの声が低くなり、俺を抱きしめる腕に力が入ってくる。
「わ、わかったよ母さん」
「ん。わかればよろしい。純はいい子ね。お母さん純のザーメンの味も大好きよ」
腕の力を緩めて、俺の首筋をぺろりと舐める母さん。
ああ・・・
やっぱり母さんはもう完全にキュブス星人になっちゃったんだ。
でも・・・
俺はもうそれでいいと思うようになっている。
エロくて美しくて俺とセックスしてくれる母さん。
多分この世で最高の母さんなんだ。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
玄関で見送ってくれる母さん。
さて、今日も頑張ろう。
そして誰を連れてこようかな。
俺は友人たちの顔を思い浮かべながら、母さんが満足しそうなやつを探していた。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
これで正真正銘14周年記念SSは終了です。
また次回作をお楽しみにー。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2019/07/20(土) 21:00:00|
- 異形・魔物化系SS
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