昨日で「かわいいは正義」も終了し、今年の新年SSも終了かと思ったじゃろ?
もうちょっとだけ続くんじゃ。
ということで、年明け早々に短編一本書き上げましたので、投下します。
タイトルは「新たなる組織」です。
まあ、だれもが考えたようなシチュ短編です。
ドラゴンを倒した者はドラゴンとなるのです。
お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
新たなる組織
「「「サンダー・キャノン・アターーーーーック!!」」」
三人の声が一つになり、構えたバズーカのようなキャノン砲が光の束を撃ち出していく。
今までに数多くの悪の怪人たちを葬り去ってきたサンダーチームの決め技だ。
赤青黄色の三つのパーツを組み合わせてできるサンダーキャノンは、彼ら三人のピンチをたびたび救い、そのたびに悪の組織ザゴーンの首領は苦い思いをしてきたのだ。
そして今、ついに追い詰められたザゴーンは首領自らが出撃したものの、サンダーチームの決死の反撃で逆に最後の時を迎えたのだ。
赤青黄色の三本の光の束が集束し、渦を巻いて襲い掛かる。
「お、おのれーーー! 話が違うではないかーーー!!」
全身を黒いフード付きの衣装で覆ったザゴーンの首領が叫び声をあげる。
次の瞬間、光の束が首領の躰を貫き、光の中へと飲み込んでいく。
「うおおおおおお!」
首領の断末魔の叫びが光の中から響き、やがて小さくなっていった。
「ハアハアハア・・・や、やったのか?」
赤いスーツとヘルメットを身に着けたサンダーレッドが、荒い息を整えながらそうつぶやく。
「ハアハアハア・・・あ、ああ・・・どうやらな・・・」
同じデザインの青いスーツとヘルメットのサンダーブルーも、どこか信じられないと言った雰囲気だ。
「終わったの? 私たち・・・勝ったの?」
パーソナルカラーは黄色だが、チームの紅一点のサンダーイエローも半信半疑で首領の消滅した後を見つめていた。
やがてゆっくりと決めポーズを解除し、サンダーキャノンを各々のパーツに分解してベースに転送する三人。
もうこのサンダーキャノンを使うこともないだろう。
世界は平和になったのだ。
長い戦いが今終わった。
『ご苦労様。こちらでも首領の消滅を確認したわ。完全に消滅よ。復活はありえないとコンピュータの計算でも出たわ』
三人のヘルメットに司令部からの通信が入る。
耳に心地の良い柔らかい声で指示を伝えてくるいつものオペレーターではなく、水海明日香(みずみ あすか)司令官本人が直接呼びかけてきたのだ。
その声はやや震えているようで、司令自身もザゴーンの首領が消滅したことをどこか信じられない気持ちなのかもしれない。
『とにかく三人ともベースに帰還してちょうだい。詳しい話はそこで聞くわ』
「了解です。よし、みんな、ベースに戻ろう」
「了解」
「はい」
三人の戦士たちはうなずき合い、スーツを解除してベースに戻るのだった。
******
「カンパーーイ!!」
「「「カンパーーイ」」」
カシンカシンとグラスの当たる音がする。
サンダーチームの司令部では、ささやかながら祝宴が行われていたのだ。
いくつものオードブルがいつもは作戦地図などが広げられているテーブルの上に広がり、おいしそうな香りが立ち上っている。
アルコール類も日本酒やワイン、ビールなどがたくさん置かれていた。
いずれも防衛軍本部からの差し入れらしく、今回の勝利があらためて地球に平和をもたらしたことを感じさせられる。
今日は、その防衛軍本部から代表として佐崎(ささき)防衛本部長もやってきて、サンダーチームをねぎらっていた。
あのあと、司令部では再度ザゴーンの状況を確認したものの、やはりその活動や痕跡を確認することはできなかった。
つまり、悪の組織ザゴーンは首領とともに完全に消滅したのであり、もはや地球に災厄をもたらすことはなくなったと判断されたのだ。
そのため、正式にサンダーチームの功績をねぎらい、お祝いをしようということになったのである。
「いやぁ、本当によくやってくれた。水海司令、それにサンダーチームの諸君」
日本酒を満たしたグラスを手に、サンダーチームをねぎらう佐崎本部長。
サンダーチームは防衛軍の一部局であり、本部長はその防衛軍を統括する立場なのだ。
いわばサンダーチームにとっては上部組織のトップということになる。
「こちらこそありがとうございました、本部長。これまでの数々の本部の支援無くして、今回の勝利はありえなかったと思います。本当に本部の後方支援に感謝いたします」
いつもの司令官の制服ではなく、今日はドレスに身を包んでいる水海司令。
そのすらっとした姿は凛として美しい。
「いやいや、我々としても支援してきた甲斐があったというものだよ。まさかザゴーンを滅ぼせるとは正直思っていなかったのだ」
「そうなのですか?」
少し意外という表情をする水海司令。
「いやいや、もちろん君たちがいる限り負けはしないとは思っていたよ。だから、いずれは奴らが諦めて手を引くものと思っていたのだ。滅ぼすというのではなくな」
ああ、なるほどと水海司令は納得する。
確かに予算や装備等の様々な制約がある中で、ザゴーンを滅ぼせるとは彼女にも予想外のことだったかもしれない。
「だが・・・これで、ここも閉鎖になる。寂しくなるな」
佐崎本部長の声のトーンが少し落ちる。
「ええ・・・確かに・・・」
ぐるりと司令室内部を見渡す水海司令。
苦しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、さまざまな思い出がこの司令部には詰まっていた。
だが、ザゴーンが滅びた今、それはすでに過去の思い出なのだ。
「ねえねえ、尊(たける)はこれからどうするの?」
サンダーイエローの由香里(ゆかり)が、サンダーレッドこと尊に声をかける。
「そうだなぁ。やっぱり俺はもう一度レーサーに挑戦かな」
オードブルの鶏もも肉を食べながら尊が答える。
彼はサンダーレッドに選抜される前は、若手レーサーとして活躍していたのだ。
「丈(じょう)はどうする?」
そのまま自分が聞かれたことをサンダーブルーこと丈に聞く。
「そうだなぁ・・・弁護士の資格でも取ろうかな」
ワインを傾けながら答える丈。
彼はその明晰な頭脳と豊富な知識で、何度となくチームの危機を救ってきたのだ。
「そういう由香里はどうなんだ?」
「私はねぇ。アクション女優さんとかいいかなぁって。ほら、サンダーチームで本当のアクションたくさんやったし」
目を輝かせる由香里。
確かに容姿端麗で運動神経も抜群な彼女ならアクション女優にはうってつけかもしれない。
三人はそれぞれ今後のことを考え始めていたのだった。
「司令? 水海司令はこれからどうするんですか?」
ワクワク顔の由香里。
「ええ? 私? そうねぇ・・・しばらくは夫や子供と家族水入らずで過ごしたいわね」
家族のことを思い笑顔を浮かべる水海司令。
彼女はいわば女性ながら単身赴任であり、夫と息子とは離れて暮らしてきたのである。
「あー、やっぱりそうですよねー。幸一(こういち)君も寂しかったでしょうしねー」
「そうねぇ。これからはやっと一緒に暮らせるわ・・・ね」
司令の手からグラスが落ちる。
「司令? あ・・・」
思わず駆け寄ろうとした由香里も、急に意識を失ったように床に倒れ込む。
「う・・・あ・・・こ、これ・・・は」
「ま、まさか・・・くす・・・り?」
尊も丈もその場に崩れるように倒れ込む。
「み・・・んな・・・これ・・・は・・・」
なんとか意志の力でテーブルに片手を付き立っていた水海司令だったが、彼女も急速に意識が遠くなっていく。
「ああ・・・」
ついに耐え切れずに床に倒れ込む水海司令。
その様子を、佐崎本部長は冷たい笑みを浮かべて見つめていた。
******
「う・・・う・・・ん」
ゆっくりと目を開ける水海司令。
その拍子に躰が動き、ジャラジャラと鎖が鳴る音がする。
「はっ? こ、ここは?」
周囲は薄暗く肌寒い。
それもそのはず、彼女は一糸まとわぬ裸で両手首を手錠のようなもので固定され、天井から鎖でつながれてしまっていたのだ。
「な? こ、これはいったい?」
自分の置かれた状況に愕然とする水海司令。
いったい何がどうなってしまったというのか?
「おや、目が覚めてしまったのかね? できれば寝たまま新たな人生を始めてもらおうと思ったのだが・・・」
聞きなれた声がする。
「佐崎本部長? これはいったい?」
じゃらっと鎖の音をさせ、声のする方をにらみつける水海司令。
そこには防衛軍本部長の制服に身を包んだ佐崎本部長がいた。
「ん? 君たちが困ったことをしてくれたのでねぇ。その責任を君たち自らに負ってもらおうというのだよ」
佐崎がそう言うと、水海司令の前の壁がスライドしていく。
「あっ、尊君、丈君、由香里ちゃん!」
スライドした壁の向こうには巨大なガラスのシリンダーのようなものが三本並んでおり、そのそれぞれに裸にされたサンダーチームの三人が入れられている。
いずれも気を失ったままのようであり、シリンダーのガラス壁に寄り掛かるようにして立たされていた。
「佐崎本部長! いったいこれはどういうことなんですか!」
両手を固定されているので動ける範囲は限られているが、水海司令は必死に本部長に詰め寄ろうとする。
「水海君・・・君には失望したよ。我々の飯の種を奪ってしまってどうするつもりかね?」
「は? どうする・・・とは?」
「わからんのかね? ザゴーンが消滅してしまえば、我々防衛軍に対する予算も減り、人員も縮小される。現にサンダーチームはお払い箱で、君だって職を失うではないか。いったい全体で何人の人間が不幸な目に遭うかわかっているのかね?」
佐崎本部長がふうとため息をつく。
おそらく彼自身ザゴーン崩壊を機に後任に席を譲るために勇退を迫られるだろう。
そんなことがあってはならないのだ。
「だいたい女性である君を司令官などにしたのは、たいして戦闘に詳しくないだろうからザゴーンと一進一退の適当な勝負をしてくれると思ったからだよ。本気でザゴーンを滅ぼすつもりなら、最初から君を司令官などにはしない」
「そ・・・んな・・・」
本部長の言葉に青ざめる水海司令。
「まあ、滅んでしまったものは仕方がない。ザゴーンもそろそろ退場してもよかったのだ。ほら、特撮番組でも新番組との入れ替え時期ということだよ」
にやりと笑う本部長。
その笑みがことのほか不気味に思える。
「組織を維持するためには敵がいればよい。新たな敵ということだな。敵さえいれば、わが防衛軍の必要性は増し、予算もいつも通りに降りるだろう。人員整理もせずに済むというものだ」
そして、彼自身もザゴーンとの戦闘を指揮した経験が重要視され、より重要な職に就けるに違いない。
「そこでだ。君たちには新たな敵となってもらおうと思うのだ。今度の敵は昆虫系で行こうと思うのだがどうかね? 昆虫系はグロテスクだし、人々の嫌悪感も大きいと思うのだがね。組織名も考えてあるぞ。私は親切だな。バグデモンというのだがどうかね?」
「あ・・・あなたは・・・あなたはそれでも平和を守る防衛軍の人間か!」
怒りに燃える目で本部長をにらみつける水海司令。
自分たちの仕えていた上司がこんな人間だったとは・・・
「平和ねぇ。平和など幻想だよ。戦いこそが人間を強くするのだ。なに、安心したまえ。君たちの後任はすでに選定作業に入っている。君たちが新たな破壊活動を始めるころには、こちらの態勢も整うだろう」
「ふざけるなぁっ!」
「新組織の女王となる君ともあろうものが、そんなに感情的ではいかんなぁ。ここが何かわかるかね?」
本部長の指し示す先には、三人が入れられているガラスのシリンダーのほか、様々な機械が壁面を埋め尽くしている。
まるで何かの研究室のようだ。
「ここは表向きは防衛軍の科学研究所だがね、実のところはザゴーンの怪人製造所でね。つまり、君たちが戦ってきた相手というのは、ここで生み出された怪人たちだったのだよ。一般人をさらってきてね」
「そ・・・んな・・・」
言葉が出ない。
すると今まで倒してきたザゴーンの怪人たちは・・・
「さて、まずはサンダーチームの三人に新たな敵役となってもらうとしよう。残念なことにカプセルが三つしかないのでね。君の順番はそのあとだ」
「や、やめて! 三人を開放して! 敵は私だけでもいいでしょ!」
「そうはいかん。敵はある程度組織化されているように見せねばな。なに、こいつらは今後も君の部下として役立ってくれるさ」
佐崎本部長が顎をしゃくってスイッチを入れるように促す。
それを見て、白衣の研究所員たちがいくつかのスイッチを入れていった。
「うわぁぁぁ!」
「きゃぁぁぁ!」
「ぐあぁぁぁ!」
急激に躰に走る電流に目を覚まし、苦痛の悲鳴を上げる三人。
ガラスのシリンダー内にモクモクと白い煙が湧き出して充満していく。
「な、なんだ? ぐわぁぁぁ!」
「ゲホッゲホッ! た、たすけ・・・」
「うごっ・・・うごわぁぁぁ」
煙に覆われて三人の姿が見えなくなっていく。
それに合わせるように、三人の声もだんだんと聞こえなくなっていく。
「や、やめて! やめてぇ!」
「ふふふふ・・・君の新たな部下たちの誕生だよ。喜んであげたまえ」
「いやっ! いやぁぁぁ!」
******
やがて、シリンダー内の煙が晴れ、ゴウンゴウンという音とともにシリンダー自体が上に持ち上げられていく。
「キシャー!」
「クキキキキー!」
「ギシュシュシュシュ!」
奇声を上げながら、ゆっくりと歩み出す三体の異形の怪物たち。
それは先ほどまで、彼女の良く見知っていた人物たちであったが、今や三人はこれまでとは似ても似つかない怪物になっていたのだった。
「キシャー! なんていい気分なんだ。俺様のこの力で人間たちをひねりつぶしてやるぜ」
サンダーレッドであった尊は、黒光りする外骨格に覆われ、額から巨大な角を振りかざすカブトムシの化け物になっていた。
「俺様はデスビートル。これからはバグデモンのために働くぜ。キシャー!」
両手のこぶしを握り締め、力強さを誇示するデスビートル。
「クキキキキー! アタシはキラーワスプよぉ。アタシのこの針で、人間どもをたくさん始末してやるわぁ。クキキキキー!」
サンダーイエロー由香里はスズメバチの女怪人となっていた。
両胸とお尻には鋭い針が突き出ており、先端からは猛毒が滴っている。
口元だけは以前の由香里のままであり、真っ赤な唇が妖艶さを漂わせていた。
「ギシュシュシュシュ! 俺様はヘルワーム。俺様のかわいいミミズたちは人間の脳を食い荒らし、俺様の思うままに動く虫人間となるのだ。ギシュシュシュシュ!」
サンダーブルー丈も巨大なミミズの化け物と化していた。
彼の躰はくねくねと軟体のように動き、節々にしがみついている小型ミミズは耳から人間の頭に入り込んで脳を食い、ヘルワームの意思によってコントロールされるのだ。
「キシャー! 俺たちはバグデモン三人衆」
「クキキキキー! これからは人間どもにたっぷりと恐怖を味わわせてやりますわぁ」
「ギシュシュシュシュ! さあ、司令も生まれ変わり、われらの女王となるのです」
三体の怪人たちはにやにやと笑いながら、水海司令のそばに来る。
「い、いやっ! 来ないで! いやぁっ!」
必死に身をよじって逃れようとする水海司令。
だが、抵抗もむなしく、彼女は三体の怪人たちに拘束した鎖を引きちぎられ、無理やりガラスのシリンダーに入れられてしまう。
「いやぁっ! 出してぇ! お願いよぉ!」
どんどんとシリンダーのガラス壁をたたくものの、全くびくともしない。
やがて、スイッチが入れられると、彼女の姿も白い煙の中へと消えていった。
******
「ゴギギギギィ! なんてすばらしい躰なのかしらぁ。私はもう下等な人間などとは違いますわぁ。ゴギギギギィ!」
茶褐色の外骨格に覆われた躰を愛しそうに眺める水海司令。
彼女の躰はまるで巨大化したゴキブリのようであり、つややかな翅が背中に広がり、蛇腹状の腹部は多数の卵を産むためのタンクになっている。
額からは長い触覚が伸び、両目は複眼と化していたが、こちらもキラーワスプ同様に口元だけは人間のままで、それが妙に妖しい色気を出していた。
「ゴギギギギィ! 私はバグデモンの女王クィーンローチよぉ。これからこの世界は私たちバグデモンのものになるの。そのためにかわいいローチ兵をたっぷりと産んでやりますわぁ。ゴギギギギィ!」
そう言って口元に手の甲を当て高笑いをするクイーンローチ。
もはや彼女の心に正義を愛する心はない。
いかにして地球をわがものにするかしか考えられなくなっているのだ。
「キシャー! 偉大なる女王クイーンローチ様」
「クキキキキー! どうかアタシたち三人衆に」
「ギシュシュシュシュ! 何なりとご命令を」
三体の蟲怪人たちがひざまずく。
「ゴギギギギィ! お前たち、人間どもにわれらの恐ろしさをたっぷりと思い知らせてやるのです。いいですわね」
「「「ハハァッ!」」」
女王の命に三体がいっせいに頭を下げる。
その様子に、脇の方から拍手の音が響いた。
「いやぁ、さすがにバグデモンの女王。これからはしっかりと頼みますよ」
にやにやと笑っている佐崎本部長。
「ゴギギギギィ。お任せください。バグデモンの強さをとくとご覧くださいませ」
「ふふふふ・・・私に対して服従する機能はうまく働いているようだな。あとは新戦隊を発足させ、バグデモン対策に乗り出さねば」
下等な人間と言いつつ、人間である自分を襲おうとはしない四体の怪人に満足する本部長。
これで防衛軍も安泰で、彼自身も出世するだろう。
そしていずれは政界にでも・・・
「そうそう。君の夫と息子には、君は突然失踪したということにでもして伝えても構わんかね?」
新戦隊の準備のためにこの場を立ち去ろうとした本部長が、足を止めて振り向く。
「ゴギギギギィ! 夫? 息子? 私はバグデモンの女王クイーンローチですわぁ。人間の夫だの息子だのそのようなもの、私にはもう関係がありませんですわぁ。ゴギギギギィ!」
口元に笑みを浮かべているクイーンローチ。
きっと今後の人間たちに対する襲撃を考えて胸をときめかせているのだろう。
「そうだったな。まあ、適当にやっておくさ。それじゃ頑張りたまえ、女王よ」
「ゴギギギギィ! さあ、お前たち。新たな私たちの巣を作りに行くわよ。ついていらっしゃい」
「キシャー!」
「クキキキキー!」
「ギシュシュシュシュ!」
本部長が出ていくのを見届けた四体は、これまでザゴーンの怪人を送り出してきた出口を抜け、そこから外へと出ていくのだった。
今、新たな戦いが始まる。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければコメントなどいただけますと嬉しいです。
今年の新年SSはここまでです。
また次作に向けて頑張りますのでよろしくです。
それではまた。
- 2019/01/05(土) 21:00:00|
- 怪人化・機械化系SS
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