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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

その裏では・・・

先週10月10日は1010(せんとお)で(特撮)戦闘員の日というご紹介をいたしまして、「JK女戦闘員06号」というSSも一本投下いたしましたのですが、有志の方がその後の一週間を「戦闘員の日週間」ということで、いろいろな作品をネットで発表なさっていらっしゃいました。

ということで、私も「戦闘員の日週間」の締めくくりとしまして、女戦闘員ネタSSを今日も一本投下したいと思います。
タイトルは「その裏では・・・」です。
実はこの作品は上記の「JK女戦闘員06号」と対になる作品でして、作中に登場した母親が主人公です。
お楽しみいただけましたら幸いです。

それではどうぞ。


その裏では・・・

「ふう・・・」
やっと朝のバタバタが終わったわ。
夫も愛香(あいか)も会社や学校に出かけ、とにかくひと段落。
やれやれだわぁ・・・
私はとりあえずコーヒーを淹れて一息つく。
それにしても今朝は焦ったわぁ。
目を覚ましたら7時近かったんですもの。
いつもの時間に目覚ましをかけていたのに、知らない間に止めてしまっていたみたい。
でも、久しぶりにぐっすり眠った気がするわ。
こんなにぐっすりと眠ったのは何年ぶりかしらっていうぐらいだわ。
最近は歳のせいか眠りが浅くなった気がしていたものねぇ。

さてと・・・
もう少ししたら私も出かけなくちゃ。
今日は久しぶりに遠藤(えんどう)先輩とお昼を食べるの。
卒業以来だから何年ぶりかしら。
先日の電話では全く声が変わらなくって懐かしかったぁ。
あのころは部活でしごかれ、結構怖い先輩だったけど、それ以外では優しいし凛々しくてみんなに好かれていた先輩だったのよね。
最近になって当時の女子体操部員たちと久しぶりに会いたいってことで、一人づつと会っているらしく、今回が私の番なんだって。
晶子(あきこ)も先日先輩と会ってきたって言ってたし、会うのが楽しみだわ。
愛香も最近反抗期で、さっぱり私とは話をしてくれなくなっちゃったけど、女子体操部に入って頑張っているというのは、何か母娘のつながりみたいなのを感じるわ。
やっぱり血なのかしらね・・・

いけない。
もうこんな時間だわ。
早く支度しなくちゃ。
私はコーヒーを飲み終えると、いろいろと身支度を整え、待ち合わせに遅れないように家を出た。

                   ******

「ふふふ・・・」
私は鍵を開けて中に入る。
なんだか数時間しか経っていないはずなのに、世界が全く違って見えるわ。
ここはもう我が家ではなく、かりそめの家。
朝、家を出る時までいた私はもういない。
「ふふふふ・・・」
自然と笑いがこみあげてくる。
こんなところを安らげる場所として暮らしていた自分がバカみたい。

私はそのまま玄関から上がろうとして苦笑する。
いけないいけない。
家の中ではブーツは脱がないと。
私はサイドジッパーを下ろし、黒革のブーツを脱ぐ。
網タイツに包まれた脚が直接床を踏む。
出かけるときに穿いていたストッキングとは違い、穿いているだけで誇らしい気持ちになる網タイツ。
女戦闘員にはふさわしい装いよね。
見た目とは裏腹に防御力もそれなりにあるらしいし、何より男の目を惹いて油断させる効果もあるとか。
私の脚に男たちの目が釘付けになって油断するのが楽しみだわ。
まずはあの男で試してみようかしら。
ふふふふふ・・・

私はいつものようにリビングへと入っていく。
ここも出かける前とは何も変化がないはずなのに違って見える。
ううん、変化したのは私の方。
くだらない主婦だった私はもういない。
今の私は・・・
ふふふふふ・・・

私は自分の部屋に入り、上着とスカートを脱ぐ。
姿見に映る私の姿。
そこには出かけるときに着ていったガードルもショーツもない。
あるのは黒レオタードと網タイツ、そして組織の紋章のバックルの付いたベルト。
これが生まれ変わった私の姿。
ふふふふふ・・・
私はもう以前の私じゃないわ。
私は女戦闘員。
女戦闘員15号よ。
ふふふふふふ・・・

黒いレオタードの胸には赤いバッタの模様。
私がバッタ男様直属の女戦闘員である証。
遠藤先輩・・・ううん、女戦闘員09号の話だと、この地区にはほかにも怪人様が配備されているので、その方に属する戦闘員がいるかもしれないとのこと。
でも、めったにかち合ったりしないそうだし、お互いの直属怪人様の指示に従えばいいだけらしい。
まあ、私たちのように選ばれた存在になれる人間などそういるはずもないわ。

そう、私は選ばれた。
なんていう幸運。
あの時遠藤先輩、いえ、女戦闘員09号からの電話を断っていたりしたら・・・
私が体形維持のために今でも努力を欠かさないようにしていなかったら・・・
私も晶子のように選ばれなかったかもしれない。
ふふふふふ・・・
バカな晶子。
こんな素晴らしい組織の一員になれるチャンスだったのに・・・
所詮は下等な人間の一人にすぎなかったってことだわ。
あんな女を友人と思っていた自分にも苛立ってしまう。
もし次に会ったら・・・
ふふふふふ・・・

それにしても、09号の前では醜態をさらしてしまったわ。
私をこんな素晴らしい躰にしてくれるという申し出だったのに、何も知らずに抵抗したりして・・・
あとでちゃんとお礼の言葉を言ったけど、本当に彼女には心から感謝だわ。
そして何より、私を直属の女戦闘員にしてくださったバッタ男様にも・・・

09号に連れて行ってもらったお店は組織のアジトの一つだったのよね。
こじんまりして雰囲気のいいお店と思ったけど、怪しまれずに拠点を設けるにはかえってオープンなほうが人目を引かないものなのね。
これが町中に怪しい空き家とか廃工場があったりしたら人目を引いてしまうものね。

だから私も何の疑いもせずにそのお店に入り、その時点ではまだ単なる先輩と思っていた09号とおしゃべりをして美味しい食事もいただいたわ。
お互いの近況を話したり、ほかの後輩はどうしているかなど話題は尽きず、時間はあっという間に過ぎていった。
それでそろそろお別れしようと思ったころ、先輩のところにウェイトレスさんが来て、何事か耳打ちしたの。
すると、先輩は笑みを浮かべ、私に向かっておめでとうって言ったのよね。
その時は何のことかわからなかったんだけど、私が組織の女戦闘員として選ばれたからおめでとうって言ってくれたのよね。

先輩は私の目の前でいきなり服を脱ぐと、黒いレオタードを着た姿を現した。
私がいきなりのことで驚いていると、店のウェイトレスさんたちも一斉に服を脱いで黒レオタード姿になる。
あとで教えてもらったけど、私たちのほかに客がいなかったのは、私が女戦闘員に選ばれた場合、その場で処置を行う予定だったかららしい。
でも、そんなことはあの時点では知らなかったから、私は突然のことにどうしていいかわからなかった。

先輩は、黒いレオタード姿を見せつけるようにして、自分が組織の女戦闘員であることを宣言したわ。
そして、あなたも女戦闘員になるのよと私に向かって言ったの。
私はもうなんだか恐ろしくなって、急いで店から出ようとしたの。
でも、入り口には先輩と同じ黒いレオタード姿の女性たちがいて出るに出られなく、さらに奥からは緑色の躰をしたバッタ男様が姿を現したわ。
ええ、今の私には崇拝しお仕えするご主人様であるバッタ男様。
でも、あの時の私にはまだそれがわかっていなかったのよね。
だから私は思わずそのお姿に悲鳴を上げちゃったの。
全く取り乱しちゃってバカみたい。

私は両方の腕を押さえつけられ、バッタ男様の前に連れて行かれたわ。
そして、バッタ男様自らが、私の首筋に戦闘員化の薬液を注射してくださった。
それは私の躰を強化し、組織のすばらしさを教えてくれたの。
私は組織の女戦闘員に生まれ変わったのよ。
最高の気分だったわ。

そのあと私はバッタ男様や09号からいろいろと教えていただき、組織の女戦闘員として活動するよう命じられたの。
その一つとして、一般人のふりをしてこれまでの生活を続けるよう命じられ、こうして今かりそめの家に戻ってきたというわけ。
うふふふふ・・・
早く任務のご命令が来ないかしら・・・
その時はこの睡眠薬で夫である男と娘を眠らせて・・・
うふふふふ・・・

                   ******

深夜、私はそっとベッドを抜け出す。
まあ、薬が効いているから、ちょっとやそっとでは起きないだろうけど・・・
うふふふふ・・・
ぐっすり寝ているわ。
ホント間抜けな顔。
こんな男を以前の私は愛していたなんてバカみたい。
愛などというのはたわごと。
この世界は力がすべて。
偉大なる首領様が力で持って支配する。
そのためにお手伝いをするのが私たち女戦闘員の使命。
さて、早く出かけなければ・・・
バッタ男様をお待たせしてしまうわ。

私はアイマスクを付けるなど身支度を整えて部屋を出る。
娘もぐっすり寝ているはず。
玄関でブーツを履いて・・・
えっ?
玄関に誰かいる?
誰?

私は玄関の明かりを点ける。
いきなり相手は太ももの鞘から短剣を抜いて襲ってくる。
くっ!
私も鞘から短剣を抜いて応戦・・・
えっ?
「えっ?」
私が驚くと同時に、相手も驚いて私を見る。
「女戦闘員?」
「あなたも?」
相手が引き下がって短剣を鞘にしまう。
黒いレオタードを着て、アイマスクをした女。
胸にはバラの紋章が付いている。
毒バラ女様の紋章だわ。

私も短剣をしまい、胸の紋章を見せつける。
「へー、バッタ男様の配下なんだ。ママ・・・なんでしょ?」
毒バラ女様の配下の女戦闘員がマスクを取る。
「愛香・・・あなたも女戦闘員なの?」
「この姿の時はそんな名前で呼ぶのはやめてくれない。私は毒バラ女様直属の女戦闘員06号」
フフッと笑みを浮かべる愛香。
なるほど・・・あなたも選ばれたというわけなの。
あの男の種にしては上出来ね。
てっきり選ばれることなどないって思っていたわ。

「私はバッタ男様直属の女戦闘員15号よ」
私は自己紹介する。
番号はそれぞれの怪人様にお仕えした順番なので、番号が重なることも当然ある。
「ママも選ばれていたなんてね・・・これから任務?」
「ええ、そうよ。バッタ男様と」
「もしかして薬、使った?」
「ええ、まさかあなたも女戦闘員だなんて思わなかったから」
そう、寝る前のホットミルクに睡眠薬を混ぜて飲ませたのだ。
「あーらら、私も飲ませたから、パパは大変ね。二人分の睡眠薬で明日起きられるかしら?」
私たち女戦闘員は怪しまれないために相手と同じものを飲むこともあるので、体内で睡眠薬を分解できるようになっている。
だから私も毒バラ女様の06号も眠らずに済んだというわけ。
「効きすぎて死ぬようならそれもそれよ。どうせあの男は組織の役には立たないわ」
「それもそうね。まあ、私たちは女戦闘員同士。これからはお互いの干渉はしないということでどう?」
「ええ、いいわ」
私は06号の提案にうなずく。
どのみちバッタ男様と毒バラ女様では任務の性質も違うだろう。
このかりそめの家でせいぜい母娘のふりをすればいいわ。

「では、行きましょうか、毒バラ女様配下の06号さん」
「ええ、行きましょうか、バッタ男様配下の15号さん」
私は玄関の電気を消すと、二人で家を出てそれぞれの怪人様の元へと向かう。
私たち女戦闘員の夜はこれからなのだ。

END

  1. 2017/10/18(水) 20:57:16|
  2. 女幹部・戦闘員化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

実際の特撮や二次&オリジナルのSSで戦闘員化は多く見てきましたが、こういうパターンは初めて見ましたね(*゚∀゚*)
母娘揃って戦闘員になって仲良くやっていけそうですが、どちらのご主人様が素晴らしいか等でモメる事もありそうですねw

父親がその後どうなったか気になりますが、やはり男は・・・( ´∀`)
  1. 2017/10/18(水) 23:21:48 |
  2. URL |
  3. IMK #-
  4. [ 編集]

それぞれ仕える先が違うから、母と娘が同等のような関係になるのが面白いですね~。
  1. 2017/10/18(水) 23:41:04 |
  2. URL |
  3. marsa #.dp7ssrY
  4. [ 編集]

母娘揃ってそれぞれ別口で戦闘員にされてたんですね。
二人のやり取りがとても良いです。
  1. 2017/10/19(木) 04:51:07 |
  2. URL |
  3. MAIZOUR=KUIH #gCIFGOqo
  4. [ 編集]

なんと母親も!堪能させてもらいました。

冒頭寝過ごしたって言ってる辺り前作の翌日だろうか?
しかし娘と違う経由で戦闘員にされるとは予想外
お互い気づかずにってのが実に新鮮でした!
この街すっかり組織に染められてそうですなあ。
おそらくは夫のために保ってきた体が要因なのも皮肉ですな(笑)
これからこの2人がどう任務こなしていくのかワクワクしますねえ(*´ω`)
  1. 2017/10/19(木) 22:37:05 |
  2. URL |
  3. くろにゃん #pPSiK00E
  4. [ 編集]

皆様コメントありがとうございます。

>>IMK様
同時に二種類の怪人が別々に暗躍するということ自体がまず珍しいでしょうからねぇ。
おっしゃる通り毒バラ女様が、いやバッタ男様のほうがなんていい争いもありそうですね。
旦那は意外と何も知らずに(表面上)平和な日々を過ごす可能性も。(笑)

>>marsa様
お互いがそれぞれ女戦闘員という同僚ですからね。
親子という意識はほとんどなくなってしまったんでしょうね。

>>MAIZOUR=KUIH様
いつもですと娘の目の前で母がとか、母の目の前で娘がとかですからねー。
別々にと言うのも書いていて面白かったです。

>>くろにゃん様
おっしゃる通り前作の翌日です。
今頃学校では06号と07号がお互いレオタードをちら見せしあって笑みを浮かべているのです。(笑)
たぶん06号もまさか母親が女戦闘員とは思わなかったでしょうね。
これから二人はかりそめの家でかりそめの母娘を演じ続けるのでしょうね。(笑)
  1. 2017/10/19(木) 22:45:53 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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