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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

試験に向けて

ストレスが溜まっているのでしょうか?
妄想が結構わいてきます。
一方でWordの検定も近づいてます。

うおお!
どうすりゃいいんだ!

ということで、ついついSSを書いてしまいました。
これも文字入力の練習さと自分をごまかして。(笑)
楽しんでいただければ幸いです。


試験に向けて

「ふう、これで美香(みか)も大学生か。おめでとう。しっかり勉強してくれよ」
娘のグラスにビールを注ぐ父。
まだ未成年ではあるが、お祝いの時ぐらいはいいだろう。
「本当よー。学費高いんですからね。ちゃんと勉強して元を取ってもらわないと」
決して嫌味ではなく、半分冗談ではあるのだが、目が笑っていない母。
「わかってます。ちゃんとやるから」
注いでもらったビールのグラスを手に取る娘。
どこにでもあるような普通の家庭だ。
今日は娘が大学に合格したことによるお祝いなのだろう。
テーブルの上には出前で取り寄せたお寿司が置かれ、デコレーションケーキもその横に鎮座する。
組み合わせ的にはあり得ないのだろうが、お祝いを豪華にしたいと思うとこうなるのだろう。

「それじゃ美香の大学合格を祝してカンパーイ!」
父の掛け声とともにグラスを掲げる三人。
だが、その腕が宙で止まり、その目が驚愕に見開かれる。
突然室内に黒雲が沸き起こり、その中から一人のいかつい男が現れたのだ。
男はマントを羽織り、肩などにとげのついた黒い軍服のような服を着て、軍帽のようなものをかぶっている。
全くこの場には似つかわしくない人物だ。

「な、なんだお前は?」
一瞬の驚愕ののち、我に返った父親が男に声をかける。
「やかましい! 俺様は忙しいんだ! おとなしくしていろ。死にたくなければな」
男が口を開いて一喝する。
その迫力と威圧感に、我に返っていた三人はまたしても動きが止まってしまう。
「まったく・・・新型プログラムの検定試験など、なぜ俺様がやらねばならんのだ」
ぶつぶつ言いながら勝手に椅子に座り、小脇に抱えていたノートパソコンを開く男。
いかつい男とノートパソコンの取り合わせも何か妙におかしみを感じさせる。
「あの・・・家をお間違えでは? ここは私たちの家なのですが・・・」
「黙れと言っているだろう! 殺されたくはあるまい?」
黙ってしまった父親に対し、何とか男を追い出そうとした母親も、一喝されて黙ってしまう。
それほどに男の発する威圧感はすごかったのだ。

「まったく・・・あいつは自分ができるからといろいろとうるさいからな。まずは『ワープロソフト風改造ソフト』とやらを立ち上げてと・・・立ち上げると言っても立ち上がってはいかんぞ」
なにやらぶつぶつ言い始めるいかつい男。
背中を丸めてノートパソコンの画面に見入っている。
「よしよし立ち上がったな。次はと・・・新規ファイルを作成し書式を整えてと・・・で?」
男が唐突に顔を上げ、三人を見回す。
ひそかにテーブルの下でスマホで警察に連絡を取ろうとしていた美香は、思わず手が止まってしまった。
「ん? どうやらここは三人家族のようだな? まあ、練習にはちょうどいいか」
うんうんと一人でうなずき、男は再びノートパソコンの画面に目を落とす。
「あ、あの・・・家を間違ってませんか? そろそろ出て行って・・・」
「うるさいやつらだな。まずはお前らを黙らせるか」
言葉を途中で遮り、ぎろりと父親をにらみつける男。
「ええと、挿入タブから表の挿入を選んでと・・・三人だから四行二列でいいか・・・」

17032101.jpg

すると、ノートパソコンの画面に表が表示される。
「うむ、名前は・・・ええい、いちいち聞くのも面倒だからこれでいいか」

17032102.jpg

男はこう文字を打ち込んだ。
すると、三人の躰に一瞬ピリッと電気が走ったような感覚が起きる。
「ん?」
「い、今のは?」
顔を見合わせる三人。
楽しいはずの合格祝いパーティーがどうしてこんなことになってしまったのか・・・

「よしよし。うまく認識が行われたようだな。それではこうだ・・・」
再び文字入力を行っていく男。

17032103.jpg

男が入力を終えると、三人から表情が消える。
そして、じっと男に注目を始めるのだった。
「よしよし。うまく作動したな。俺様の名はバゴーズ。お前たちは俺様に従うのだ」
「「「はい。バゴーズ様」」」
無表情のままで一斉に返事をする三人。
「よしよし。ではまずお前からだ・・・」
そういって父親にいくつか質問をするバゴーズ。
その答えをノートパソコンに入力していく。

17032104.jpg

次に母親と娘にも同じように質問し、文字入力をしていく。

17032105.jpg

「うむうむ。あとはこの表の中を変更していけばいいわけだな。なんだ。簡単ではないか。これなら検定も楽勝だな」
うんうんと一人うなずくバゴーズ。
だいたい試験しますからねとは何事だ!
アルフィナめ、単なる秘書官のくせして生意気にも俺様に指図とは。
ちょっと技術部門にいいものを作らせたからと自慢げにしおって。
このようなもの、すぐに使いこなして見せるわ。
作戦に必要なものを自分が使えないのでは指揮官として問題だからな。
いちいちアルフィナを戦場に呼ぶわけにもいくまい。
そう思い、予想外に使いやすそうなことにホッとするバゴーズ。

一方で、表中に“バゴーズに従う”と表記されてしまったことで、バゴーズに逆らえなくなってしまった三人。
みんなそれぞれが不安そうな表情でバゴーズがこれから何をするのかを見つめている。
助けを求めたくても、先ほどバゴーズにおとなしくしていろと言われてしまったので、大声を出すこともできない。
「まずはお前からだ。お前は何にしようか・・・」
ぎろりと父親の伸夫(のぶお)を見やるバゴーズ。
そのままにやっと笑ってカタカタとキーボードに文字を入力していく。

17032106.jpg

「ひぐっ」
突然しゃっくりのような声を出す伸夫。
その躰がじょじょに茶色の毛におおわれていく。
「あがっ! あがががが・・・」
のけぞるように躰をそらし、苦しみ始める伸夫。
着ている服も掻きむしるようにして引き裂き、その茶色の毛におおわれた躰をあらわにしていく。
「ひぃっ!」
「パ、パパッ!」
思わず立ち上がり、苦しむ父親に駆け寄ろうとする母と娘。
「座っていろ! 座っておとなしく見ているのだ。その男が変化するところをな」
「「は、はいっ!」」
立ち上がりかけた二人は、すぐに背筋を伸ばして返事をし、そのまま椅子に座ってしまう。
父親のところに行きたくても、座っていろと言われたので立つこともできないのだ。
その間にも、父親の変化は進んでいく。
躰全体を茶色の短い毛が覆い、まるで何かの動物にでもなったかのようだ。
「あ、あなた・・・」
「パパ・・・」
立ち上がれないもどかしさと、父親が何か得体の知れないものになっていくような恐怖に、母と娘は包まれていた。

「キキ・・・キキキキ・・・キキーッ!」
苦しんでいた父親の口から奇声が発せられる。
服がちぎれぼろぼろになった躰は毛で覆われ、その両腕からは膜のようなものが躰の両脇にかけて広がっている。
耳は先端がとがって大きくなり、口からは乱杭歯となった牙がのぞいている。
「キキーッ! キキーッ!」
奇声を上げるその姿は、まさに人間離れした異形という感じだ。
「あ、あなた!」
「パ、パパ!」
席を立てないまま、父親の変化に衝撃を受ける二人。
目の前で人間が異形の化け物になっていくのだから当然だろう。

「キキキキー! 俺は人間伸夫と吸血コウモリの合体怪人コウモリ男41歳! オスでジャクドのメンバー。バゴーズ様に従います。キキキキー!」
すっくと立ちあがり、奇声を上げて書き換えられた表のとおりに宣言するコウモリ男。
まさしくその姿はコウモリと人間が合体したものにほかならず、両腕から両わき腹にかけて広がる羽が印象的だ。
「うむ。それでいい。お前はコウモリ男。これからはジャクドのために働くのだ」
完全に変化したコウモリ男に満足するバゴーズ。
これは面白いではないか。
これなら現場で簡単に怪人を作り出すことができる。
今までのようにアジトに連れ帰る必要もなくなるではないか。

「あなた・・・」
「パパ・・・」
青ざめた表情でコウモリ男を見つめる母と娘。
愛する夫と父が化け物になってしまったのだから無理もない。
「キキキキー! 素晴らしいぞこの躰は。お前たちも早くバゴーズ様に書き換えてもらうがいい。キキキキー!」
牙を剥きだしてにたぁっと笑うコウモリ男。
「うむ。次はお前だ」
コウモリ男の言葉に促されたわけでもないだろうが、バゴーズは次の標的に母親を選ぶ。
「ヒイッ!」
恐怖に悲鳴を上げる慶子(けいこ)。
だが、座っていろと言われた躰は頑ななまでに動かない。

その間にバゴーズはカタカタとキーボードで文字を入力する。

17032107.jpg

入力を終えてEnterボタンを押した途端、慶子が躰をびくっと震わせる。
「ひぐっ! い、いや・・・あ・・・あがががが・・・」
先ほどの伸夫と同じように苦しみ始める慶子。
強い力で服を引き破り、下着もむしり取っていく。
「マ、ママ!」
先ほどと同様に見ているしかない美香。
一方、すでに変化を終えたコウモリ男はにやにやしながら妻の変貌を眺めている。
「あぐぐぐぐ・・・」
裸になってしまった慶子の肌が、じょじょに緑色に染まっていく。
さらに表面がびっしりと細かいうろこ状へと変化していく。
苦しげな息をする口からは、舌がだらんと飛び出すと、そのままシュルシュルと床に付くまで伸びていく。
「ひぃぃぃぃぃぃ!」
母親の変化に目を覆って悲鳴を上げる美香。
ついに恐怖がバゴーズのおとなしくという指示を超えてしまったのだ。
それでも両手で口元を抑え、できるだけ声を抑えた悲鳴になっているところは、この表による指示の拘束力の強さを示しているだろう。
その間にも母親の変化は続いており、両目がギョロッと飛び出したかと思うと、そのまま顔の両側へと移動し、そこで上下左右自由に動く目玉へと変化する。
両手の指先の爪は鋭く尖り、両足はハイヒールのブーツのように変化する。
お尻からは小さく短い尻尾が伸び、そこで変化は終了した。

「ケケ・・・ケケケ・・・ケケケケケ・・・」
奇妙な笑い声をあげる慶子。
「マ、ママ・・・?」
「ケケケケケ! アタシは人間慶子とカメレオンの合体怪人カメレオン女39歳よぉ! メスでジャクドのメンバー。バゴーズ様に従いますわぁ。ケケケケケ!」
垂れ下がっていた舌をシュルッと引っ込めると、今度は素早く伸ばしてテーブルの上のフォークをはじき飛ばし、壁に突き立てる。
「フフフ・・・それでいい」
二人目も問題なく怪人に変化させることができ、バゴーズは笑みを浮かべる。
「キキキキー! いい女怪人になったではないか。美しいぜ、カメレオン女」
コウモリ男がぺろりと舌なめずりをする。
性的興奮をしているのは間違いない。
「ケケケケケ! でしょう? アタシもまだまだ捨てたもんじゃないわよねぇ。ケケケケケ」
頭の後ろに手を当て、クイとポーズをとるカメレオン女。
自らの肉体に誇りを感じているようだ。
確かに緑や赤のうろこ状の皮膚に覆われてはいるものの、そのラインは女性の柔らかさや腰の括れ、形の良い乳房など美しいと言えなくもない。
二人とも完全に自分が怪人となったことを喜んでいるようだ。
これも表の威力なのだろう。

「いやぁ・・・いやぁ・・・」
両手で顔を覆って泣き出してしまう美香。
両親がともにおぞましい化け物になってしまったのだ。
当然だろう。
「戻して・・・パパとママを元に戻して!」
涙ながらに美香がバゴーズに懇願する。
「キキキキー! 冗談じゃない! ただの人間に戻るなんて願い下げだぜ」
「ケケケケケ! アタシもごめんだわぁ。この躰はとても素晴らしいのよ! 下等な人間なんていやよ!」
だが、完全に身も心も怪人と化した二人は逆に人間に戻ることを拒否してくる。
「ケケケケケ! それよりも、あなたこそ早くバゴーズ様に書き換えてもらいなさい。怪人になるのはとてもいい気持ちよぉ。ケケケケケ!」
「キキキキー! まったくだ! お前も早く怪人になるがいい」
「いや! いやぁっ!」
頭を抱えるようにして首を振る美香。
「クククク・・・嘆くことはない。お前もすぐに書き換えてやる」
そう言ってノートパソコンに文字を入力し始めるバゴーズ。
二人が順調にいったことで、気をよくしているのだ。
「やめ! やめてぇっ!」
美香が必死に訴えるものの、バゴーズの指はたどたどしくもキーを打ち込んでいた。

17032108.jpg

入力を終えてEnterキーを押すと同時に、美香の躰に異変が起こる。
「あぐっ・・・あぐぅ・・・ぐぅ・・・」
喉を掻きむしるように苦しみ始める美香。
そのまま胸から服を引き裂いてちぎっていく。
やがてその躰が変化し始め、頭部が巨大に膨らんでいき、躰にも毒々しく赤黒いイボが現れていく。
膨らんだ頭部はやがて傘のように開いていき、顔の部分は襞が作られて目鼻がその中に埋もれていく。
服を引きちぎった爪は鋭く尖り、脚はハイヒールのブーツのように変化する。
「ふう・・・ふう・・・ふう・・・」
全身が巨大な毒キノコのように変化する美香。
その苦しそうな息遣いがやがて収まっていく。

「クシュ・・・クシュシュシュシュ・・・」
奇妙な声を発する美香。
その閉じられていた目が開き、口元にニタァッと笑みが浮かぶ。
「クシュシュシュシュ! アタシは人間美香と毒キノコの合体怪人毒キノコ女18歳! メスでジャクドのメンバーよ。バゴーズ様に従いますわ。クシュシュシュシュ!」
表のとおりに声を上げる毒キノコ女。
もはやそこに清楚な女子大生の姿はない。
むしろ不気味な妖艶さを漂わせる女怪人の姿がそこにあった。
「よし、これでお前もジャクドの怪人だ。これからは俺様の命令に従うのだ」
「クシュシュシュシュ! もちろんです、バゴーズ様。どうぞ何なりとご命令を。クシュシュシュシュ!」
毒キノコ女が巨大な傘の広がる頭を下げる。
「キキキキー! これでわれら親子はみんな怪人に生まれ変わったわけだな」
「ケケケケケ! まあ、いやだわコウモリ男ったら。あたしたちはもう親子なんかじゃないでしょ? アタシたちはお互いジャクドの怪人同士。仲間でしょ」
「クシュシュシュシュ! そうよ。あたしたちは仲間。一緒にジャクドのために働くのよ。」
「キキキキー! そうだったな。俺たちは仲間だ。よろしく頼むぜ」
「ケケケケケ! こちらこそよぉ」
「クシュシュシュシュ! 仲良くしましょうね」
三体の怪人たちが仲良く笑いあっている。
それは数十分前と同じような光景だが、その姿は大きく変わっていた。

「クシュシュシュシュ! それにしても最高だわ。なんて気持ちがいいの。こんな素晴らしい怪人になれるのに嫌がっていたなんてバカみたい」
広がった頭部の傘を揺らしながら毒キノコ女が躰をかき抱く。
「キキキキー! まったくだ。怪人になれて最高だぜ。これもバゴーズ様のおかげだな」
「ケケケケケ! 本当ね。バゴーズ様には感謝してもしきれないわぁ」
シュルシュルと舌を伸ばすカメレオン女。
コウモリ男もうんうんとうなずいている。
「ふん・・・感謝などはいらん。しっかり働いてくれればいい」
「「「ハッ、バゴーズ様!」」」
感謝などという言葉を聞き、ぶっきらぼうにいうバゴーズ。
それにも三体の怪人たちは声をそろえて返事をする。
「ふん・・・お前たちは単に俺様の検定試験対策の結果生み出されたにすぎんのだ。せいぜいそれを忘れるな。まあ、当面は今まで通り人間どもに紛れて暮らすのだ。いいな。命令は追って与える」
「キキキキー! かしこまりました。しかし、この姿では人間どもに紛れるというのは・・・」
コウモリ男が困ったような顔をする。
怪人の姿のままではいずれ騒ぎになりかねない。
「むっ、そういえば擬態能力を書き込んでいなかったな」
急ぎカタカタとキーボードに打ち込むバゴーズ。
擬態能力は基本設定ではなかったようで、書き加える必要があったのだ。
ついでに表の枠を広げ、メインの能力も書き加えておく。

17032109.jpg

Enterキーを押すとすぐに以前の人間の時の姿に変化する三体の怪人たち。
「キキキ・・・おっと、この姿ではキキキキーはまずいな。だが、これで周囲の人間どもに怪しまれることはないな」
「怪しむような人間は殺してしまえばいいのよ。こんな姿いやだわ。無防備すぎるじゃない」
「アタシもいやよ。毒キノコ女の姿がいいわ」
すぐにカメレオン女と毒キノコ女は怪人としての姿に戻ってしまう。
「ふん、家の中ぐらいならいいだろう。だが外に出るときは注意しろよ」
「ケケケケケ! わかっておりますわぁ」
「クシュシュシュシュ! 早くこの姿で常にいられる社会にしたいです」
「それなら俺も。キキキキー!」
そういってコウモリ男も怪人の姿に戻る。
まあ、よかろう。
いざとなればこの家の周囲を始末すればいい。
そう思い、バゴーズは苦笑した。

                     ******

「それでそのまま戻ってこられたんでしたね?」
赤いボンデージ衣装に身を包んだ妖艶な美女が書類束を片手に立っている。
バゴーズの秘書官を務めるアルフィナという女性だ。
有能で事務処理は完全に任せている。
「ああ、何か問題があったか?」
グラスを傾け酒を飲むバゴーズ。
いつ飲んでもこのワインという酒はうまい。
地球を占領した暁には母星に持ち帰るのもいいだろう。
「特に何も。というより、こちらの指示を完璧にこなしてくれています。元が家族だったからなのか、コンビネーションもいいようです。行き当たりばったりで怪人にしたにしては優秀かと」
「ほう。それはいい」
うんうんとうなずくバゴーズ。
あの三体は確か、バゴーズが引き上げるときには怪人化祝いとか言って用意したごちそうを食べていたのではなかったか。
「特にカメレオン女の暗殺の能力はなかなかです。保護色を使ってターゲットに忍び寄り、その舌で縊り殺す。彼女自身暗殺をかなり楽しんでいるようですわ」
「クククク・・・俺様の目に狂いはなかったということだ。あの主婦はどこか屈折したものを持っていたのだろう」
「おそらくその通りかと」
「それで? 結果は出たのか?」
「はい。バゴーズ様の検定試験の結果が出ました」
書類束を開くアルフィナ。
そのしぐさが美しい。
「もちろん合格だろうな? 俺様はきちんと使いこなしたのだから」
「いいえ、不合格です」
あっさりと言い放つアルフィナ。
「な、なんだと? どうしてだ!」
思わずグラスを取り落としそうになるバゴーズ。
不合格など信じられない。
だが、アルフィナはふうとため息をついた。
「解答欄をすべて一つずつずれて記入されてました。ですからバゴーズ様はそそっかしいところがあるとあれほど・・・」
「な・・・それは何とかインチキできんのか!」
「できません!」
きっぱりとアルフィナに言われて頭を抱えるバゴーズ。
「ですが、追試を行います。今度はしっかり注意してくださいませ」
「う・・・わかった」
「大丈夫です。解答自体は合っていたものばかりですから。解答欄さえ間違えなければ・・・」
「わかった、気を付けよう」
苦笑するしかないバゴーズ。
だがまあよかろう。
ジャクドに三体の怪人が加わったのだ。
それもアルフィナによればなかなか有能そうではないか。
それでいい。
バゴーズはグラスをぐいっと傾け、アルフィナの腰を抱き寄せるのだった。

エンド

うーん、表を別に画像として掲載しなきゃならないのは面倒ですね。
いかがでしたでしょうか?
よろしければコメントなどいただけますとうれしいです。

それではまた。
  1. 2017/03/21(火) 21:19:13|
  2. 改造・機械化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<どっちも負けちゃったかー | ホーム | 古いのまで入れちゃう>>

コメント

執筆お疲れ様です。
見事に今の自分の状況を置き換えておられて面白いです。
こんなお手軽な改造装置があれば悪の組織も楽に世界征服が出来そうですね。

ちなみにうちの家では姉の誕生日に、
寿司とケーキの組み合わせを普通にやってました。
  1. 2017/03/22(水) 03:10:26 |
  2. URL |
  3. MAIZOUR=KUIH #gCIFGOqo
  4. [ 編集]

>>MAIZOUR=KUIH様
コメントありがとうございます。
まさにこんなお手軽改造装置があれば楽ですよねー。
でも、きっと何らかの欠陥があって、量産ができないとか10人改造したらおしまいとか変なことになるのがお約束だったり。(笑)
寿司とケーキはうちも定番でしたねぇ。
  1. 2017/03/22(水) 21:20:12 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

SS本当に楽しく読ませていただきました。
表を使った仕掛けとても面白いと思います。
お手軽だしこれなら再洗脳再改造も簡単ですねえ。
まあ失敗しなければ(笑)

お疲れ様でした!
  1. 2017/03/23(木) 01:15:33 |
  2. URL |
  3. くろにゃん #TQCnbmF6
  4. [ 編集]

これこれ!これですね、舞方さんの真骨頂!
短編なのに少しも舌足らずなところがなく、情景描写も巧みで目の前に映像が浮かんでくるようです。
また、「改造して終わり」ではなく、しっかりとエピローグも描かれ、改造された家族の活躍(?)も語られているので一つの作品としてちゃんと完結していますね!素晴らしいです!
毎回、素敵なSSで楽しませてくださり、ホントにどうもありがとうございます!
  1. 2017/03/23(木) 02:32:15 |
  2. URL |
  3. 沙弥香 #-
  4. [ 編集]

新作お疲れ様でした
ソフトの仕組みを理解してブラインドタッチができれば誰でも簡単に怪人を作れてしまうと、キュー○ー3分クッキングならぬ怪人3分メイキングといったところでしょうか
素晴らしいです(*゚∀゚*)

もし手に入ったらまずは自分を理想の怪人に変えたいですねw
  1. 2017/03/23(木) 20:23:30 |
  2. URL |
  3. IMK #-
  4. [ 編集]

>>くろにゃん様
まさにその失敗しなければ・・・が重要でして、どうもこういう便利なものはどこかに不具合があるか、故障するか、使っている側がミスをするというのが悪の組織のお約束なんですよねー。(笑)

>>沙弥香様
過分のお褒めの言葉本当にありがとうございますー。
カメレオン女たちのその後あたりが書きたくなりますよねー。

>>IMK様
そこはそれ、悪の組織の発明品ですから、どこかに不具合があったり、肝心な時に故障したりするのがお約束なんでしょう。(笑)
自分を怪人化というのは激しく同意ですー。(*´ω`)
  1. 2017/03/23(木) 20:58:43 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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