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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

人生の転機

今回もまたちょっと変わったシチュのみ短編を一本投下いたします。

私にしてはやや異質のSSになったかもしれませんが、お楽しみいただけましたら幸いです。


人生の転機

「おっと・・・」
俺は思わず回れ右をして、彼らに気づかれないうちにその場から離れようとする。
会社帰りの駅近く。
いつも通る近道の路地だけど、今日はどうもタイミングが悪かったらしい。
路地には見るからにガラの悪い、学生服姿の男子高校生たちがタバコを吸いながらたむろしていたのだ。
このまま通っても別に何もされない可能性は高いだろうけど、何かされてからでは遅いからね。
近寄らないに越したことはない。

そう思って俺が立ち去ろうとした脇を、一人の中年男性が通り過ぎる。
失礼ながら、頭髪がやや寂しく、お腹も出た風采の上がらない感じの人だ。
あれじゃ彼らに絶好の餌になってしまいかねない気がする。
俺は気になって足を止め、声をかけようとは思ったものの、時すでに遅く、その中年男性は路地に通じる角を曲がってしまっていた。
うわ、大丈夫かな・・・
俺はそのまま立ち去る気にもなれず、恐る恐る角から路地をのぞき込んだ。

はたして中年男性が彼らのそばに差し掛かった時、男子高校生たちがにやにやしながら、通せんぼするように男性の前に広がった。
これで中年男性が、くるりと踵を返して来た道を戻れば、彼らはそれを見てあざ笑うだけで、それ以上のことはしないかもしれない。
だが、中年男性はそのまま彼らの前で立ち止まり、どうやら高校生たちをにらみつけたようだった。
ああ・・・
それは逆効果では?
それでは高校生たちに火をつけるだけで、余計に諍いになるだけではないだろうか。

「おっさん、通行料」
立ち去る気がないと見た中年男性に対し、彼らの一人が金を要求する。
うう・・・
だから言わないこっちゃない。
ここはおとなしく金を払うしかないんじゃ・・・
たとえ声をあげても、この路地じゃだれか来るには大通りから遠すぎる。
俺はハラハラしながら成り行きを見守るしかない。
どうしよう・・・

「おっさん、聞こえないのか? 何にやにやしているんだよ!」
中年男性が一向におびえていないのが、彼らの癇に障ったのか、高校生たちの表情が引き締まる。
これは一発二発この親父を殴ってやらないと気が済まないって感じだ。
どうしようどうしよう。
俺はスマホからいつでも110番できるようにポケットの中で用意する。
それぐらいしか俺にはできない。

「クククク・・・絵に描いたような不良連中ですね。ちょうどいい」
ん?
笑っている?
男子高校生たちに囲まれた中年男性が笑っている?
何か武道の心得でもあるのかな?
そんな感じにはとても見えなかったけどなぁ。

「なんだと!」
案の定いきり立つ高校生たち。
5対1だよ。
笑っていて大丈夫なのか?
なんだか妙に俺は目が離せなくなり、どうなるのか気になってしまう。
「おっさん、俺たちが何もしないと思ったら大間違いだぜ」
「土下座してすみませんって謝るなら許してやってもいいけどな」
「もちろんその時は俺たちを馬鹿にした慰謝料を払ってもらうけどな」
「わはははは・・・」
中年男性を取り囲んで笑い声をあげる高校生たち。
完全に囲まれてしまって、今からじゃ逃げることもできなさそうだ。
俺はポケットからスマホを取り出して、警察に連絡しようとボタンを押そうとした。

「あ・・・」
「う・・・」
「え?」
俺の予想に反したことがいきなり起きる。
中年男性を囲んでいた高校生たちが、いきなりバタバタと倒れこんだのだ。
別に中年男性が何かやったわけではない。
俺が見ていたところ、彼はただ高校生たちをぐるりと見渡しただけだった。
それなのにいったい・・・

俺が見ている前で五人の男子高校生は次々とその場に倒れこんでしまった。
その様子を見て中年男はうんうんとうなずいている。
「クククク、人に迷惑をかけるしかなかった君たちも、これからは人の役に立つ人間になりますよ。主に男の役に立つ・・・ね」
男がそういうと、五人の着ていた学生服が突然ぼろぼろと崩れだす。
「ええ?」
思わずそう口にしてしまった俺をよそに、黒い塵になってしまった彼らの学生服は、そのまま黒い雲のような塊になり、高校生たちの躰にまとわりつき始めた。
やがて黒雲が彼らの躰を覆ってしまうと、今度は彼らの躰を包む繭のようになってしまったのだ。
そしてその繭がじょじょに消えていくと、中からは紺色のセーラー服とスカート、黒いストッキングに身を包んだ女の子たちが現れたのだった。

それはどこからどう見てもセーラー服姿の女子高生だった。
数分前までいきがって中年男を取り囲んでいたはずの五人の男子高校生たちが、今や一人残らずかわいい女子高生になっているではないか。
「う・・・うーん・・・」
「うう・・・ん・・・あれ?」
「あれ? 私・・・いったい?」
次々と目を覚まして起き上がる女子高生たち。
見れば見るほど完全な女子高校生だ。
どこにも女装したようなところはないし、それどころか体格も完全に違っている。
中年男の正面にいたやつはたぶん身長180センチ近かったはずだが、今や彼というか彼女の身長は155センチぐらいしかないだろう。
きょとんとした表情でとてもかわいらしい。
「私たち・・・いったい?」
「ここは・・・いったい?」
きょろきょろと周囲を見回す女子高生たち。
紺色のセーラー服にスカート、黒ストッキング姿が本当にかわいらしくて、彼らが男だったなんて全く信じられない。

「さあさあ、皆さん。いつまで遊んでいるんですか? そろそろ施設に戻る時間ですよ」
中年男がそう言った途端、女子高生たちの目がスッと輝きを取り戻す。
「そうでした。私たちもう戻らなきゃ」
「大変。もうこんな時間」
「戻って躾けを受けなくちゃ」
ぱたぱたとスカートについた汚れを払い、カバンを持って整列する女子高生たち。
「それでは行きますよ」
「「「はい! 先生!」」」
一斉に中年男に返事をする女子高生たち。
さっきまでとは全く違う光景に、俺はただただ戸惑いを隠せない。

「そこにいるあなたも一緒にどうですか? ずっと見ていたんでしょう?」
やばい!
バレていたのか。
俺は今更ながらに躰を引っ込めたものの、もう手遅れだ。
「見ていたのは知ってましたよ。どうです、ご一緒に。どうせお暇なんでしょ?」
やれやれ・・・
これはどうしようもないな。
俺は仕方なく出ていく。
「気になりませんか? 私が何をしたのか」
「気になります。これはいったい?」
俺は中年男の後ろに整列するセーラー服姿の女子高生に目を移す。
「クククク・・・まあ、一緒に来てくれれば教えますよ」
ふう・・・
これはもう行くしかないか・・・

                   ******

俺は再び電車に揺られて中年男についていく。
五人の女子高生たちも一緒で、彼女たちは完全に男の言いなりのように男を先生先生と呼んで付いていく。
いったい何がどうなったのか?
彼女たちは本当にあの男子高校生たちだったのだろうか?
何かマジックでも見せられていて、目的地ではこの女子高生たちと入れ替わった男子高校生たちが俺を笑って出迎えたりするのではないだろうか。
だが、俺の予想は外れ、男子高校生たちが出迎えるようなことはなく、俺は町はずれの学校のようなところに連れて行かれた。

「ここは?」
「ああ、廃校になった学校の一つですよ。手ごろなので使わせてもらってます。そっち方面に強い方もいますのでね」
そっち方面に強い方・・・ねえ・・・
俺は今更ながらヤバいものを感じてはいたが、今更どうしようもない。
五人の女子高生たちは何の疑問も抱く様子はなく、この廃校へと入っていく。
ええい、ここまで来たんだ。
今更引き返せるか。

「あ、先生お帰りなさい」
「お帰りなさいー」
「先生お帰りなさいー」
驚いたことに、廃校にはほかにも女子高生たちがいた。
みんなおそろいの紺色のセーラー服を身に着け、黒ストッキングを穿いている。
一部の教室は居住用に改装されているようで、二段ベッドと衣装ケースなどが置かれている。
まるで何かの研修施設や寮のようだ。
そういった部屋の入り口から、女子高生たちは顔を出して口々に中年男を出迎えているのだった。

「さあさあ皆さん。夜の躾けの時間までもうすぐですよ。準備はできていますか?」
「はーい!」
「できてまーす」
「大丈夫でーす」
華やかともいえる女子高生たちの弾んだ声。
みんなこの中年男を心から信頼しているみたいだ。
「では、体育館に集合しなさい」
「「「はーい」」」
一斉に返事をする女子高生たち。
いつの間にか五人にも部屋が割り当てられ、身支度を整えるために去っていった。

やがて体育館に女子高生たちが集合する。
その数はざっと見て二十人ほどだろうか。
みんなセーラー服を着て黒ストッキングを穿いている。
ふつうこれだけの人数がいれば、一人二人というか数人はハイソックスを穿いているものだが、ここでは全員が黒ストッキングだ。
確かに黒ストッキングは足がきれいに見えるものだが・・・

「皆さん、そろいましたか? それでは夜の躾けを始めます。いいですね?」
「「「はい! 先生!」」」
一斉に返事をする女子高生たち。
壇上の中年男を見る目は、まるで男を崇拝でもしているかのように輝いている。
「その前に、今日はお客様がいらしてます。皆さんご挨拶を」
中年男が俺を手招きする。
俺は仕方なく壇上に上がり、女子高生たちに会釈した。
「「「いらっしゃいませ! どうぞよろしくお願いいたします!」」」
おおう・・・
これまた一斉に俺に対して挨拶し一礼する女子高生たち。
見れば見るほどかわいい娘たちばかりだ。
ここはいったい何なんだ?

「それではまずモットーから。行きますよ。私たちは女として良き妻、良き母、良きメス奴隷になれるよう努力します!」
「「「私たちは女として、良き妻、良き母、良きメス奴隷になれるよう努力します!」」」
壇上で脇に下がった俺は驚いた。
なんだこのモットーは?
しかも女の子たちは全く動じることもなくこのモットーを復唱しているではないか。
「殿方に尽くすことはわが喜び。殿方に喜んでもらえるようあらゆることを行うのが私たちの使命」
「「「殿方に尽くすことはわが喜び。殿方に喜んでもらえるようあらゆることを行うのが私たちの使命」」」
「中でも性的な奉仕こそ、女としての一番大事な仕事。私たちは喜んでご奉仕します」
「「「中でも性的な奉仕こそ、女としての一番大事な仕事。私たちは喜んでご奉仕します」」」
「殿方のメス奴隷となることは最高の幸せ。私たちはメス奴隷として殿方に購入していただけるよう頑張ります」
「「「殿方のメス奴隷となることは最高の幸せ。私たちはメス奴隷として殿方に購入していただけるよう頑張ります」」」
一糸乱れぬ斉唱を終える女子高生たち。
心なしかその頬が赤く染まっているようにも見える。
なんなんだいったい?

「それでは実技に入りますよ。今日はお客様が来ていますので、お客様に喜んでもらえるようにまずはオナニーから」
「「「はい!」」」
中年男の号令で、女子高生たちはいっせいに床に腰を下ろし、膝を立てて脚をMの字のようにする。
そして紺色のスカートをまくり上げると、股間が見えるようにさらけ出された。
驚いたことに、彼女たちはスカートの下は黒ストッキングだけで、パンツは穿いてないらしい。
彼女たちは思い思いに、ある者は黒ストッキングを下げて股間をむき出しにし、またある者は黒ストッキングを破いて性器に指を入れていく。
やがてくちゅくちゅという音がし始め、女子高生たちの喘ぎ声が広がってくる。
「ああん・・・気持ちいい・・・」
「殿方に見られながらするオナニーは最高!」
「ああーん・・・もうイっちゃいそう」
「いい・・・いいのぉ・・・気持ちいい・・・」
思い思いにオナニーをし、のぼりつめていく女子高生たち。
俺があっけにとられる中、次々と女子高生たちは果てていった。

                   ******

結局躾けと称する性的な教育は一時間ほど続き、女子高生たちは頬を上気させて解散していった。
俺はただあっけにとられて眺めているだけだったが、もちろん彼女たちの痴態に興奮していたのも事実だった。
「クククク・・・かわいかったでしょ? あれがみんな元は男だったとは信じられないのではないですか?」
「え? 全員がですか?」
俺は驚いた。
今の今までそんなことは全く思いもつかなかったのだ。
確かにあの五人の変化を見ていたので、その可能性も思い至ってよかったはずなのに・・・
でも、どうしたって信じられない。
「クククク・・・あの時の彼らの態度見たでしょ? 彼らのようなのがそのまま大人になっても社会に貢献するような大人になると思いますか?」
「いや・・・それは・・・でも彼らだってそのうちしっかりした大人になるのでは?」
そりゃあ、あのままヤクザのような社会に行ってしまうのもいるだろう。
でもそんなのはごく少数だろうし、多くは社会人になれば落ち着いて普通の家庭を築くはずだ。
うちの会社にだって高校生の頃は荒れていたってやつが何人もいるのだし。

「そうですね。多くはそうでしょう。でも、中にはどうしようもない人生を送り、周囲に迷惑をかけるようなやつもいるのは確かです。だからね、私はそういうやつらがいなくなるように彼らを躾け直しているんですよ。姿形から変えて一からね」
「姿形からって、どうやって?」
「クククク・・・私にはそういう能力があるからですよ。男を身も心も女にしてしまうという能力をね」
不気味に笑う中年男。
普通に聞いていたら、この男は何を言っているんだと思っただろう。
だが、俺はその能力を目の前で見せられていたので、何も言葉が出なかった。

「いや、まあ、ごまかしはよしましょう。確かにこの能力には驚きましたよ。目の前で酒浸りで暴力をふるう親父がすこぶる美人になったときはね」
「親父って父親がですか?」
「ええ、私が社会人になりたての頃でしたかね。いつものように母に暴力を振るい始めた父を見て、こいつも女になって殴られるつらさを味わえばいいんだって思ったんですよ。そうしたら・・・目の前にいた親父がすこぶる美人の女になっていたんです」
少し苦い表情を男がする。
思い出したくない過去かのかもしれない。
「女になった父は今までの記憶が全くありませんでした。それどころか生まれた時から女だったと思い込んでいて、いくら説明しても自分が男だったとは理解しようとはしませんでしたよ」
「お父様は今でも女性として?」
「でしょうね。結局女になった父は家を出ていきました。彼にとって見知らぬ他人と暮らすことはできなかったようです。今もどこかで女として誰かの奥さんにでもなっているかもしれませんね。そしてそいつに殴られているかもしれません」
「そんな・・・」
「共依存だった母はすぐに自らの命を絶ちました。父がいなくなったうえ、女になったなんてことには耐えられなかったのでしょう」
「・・・・・・」
俺は何も言えなかった。
この男、結構きつい過去を持っていたんだな・・・

「でも、私はこの能力を楽しみましたよ。男を女にしちゃうことができるなんて楽しいじゃないですか。他人の人生を全く踏みにじって新たに上書きしちゃうんですよ。しかも全くの別人にして。さっきの五人も今まで自分が男だったなんて全く覚えていないでしょう。それどころかさっき私が適当に呼んだ名前を自分の名前として認識したはずです。もはや自分の以前の名前すら消えてしまったんですよ」
「そんなことが・・・」
できるのかと言おうとして、それが愚問であることに気が付いた。
この男にはできるに決まっているのだ。
「おそらく、父に殴られて頭をぶつけ、生死の境をさまよったときにでもこんな能力が身についたんでしょうな。おかげで金には困らなくなりました」
わははと笑う中年男。
「金に困らなく?」
「ええ、これはね、金になるんですよ。考えてもみてください。今までの男だった人間が消え、過去の痕跡が全くない女ができるんですよ。人身売買にこれほど適したものはないでしょう?」
「な?」
俺は絶句した。
こいつは男を女にして売っていたんだ。
「で、でも家族が・・・」
「言ったでしょう? 今までとは違う人間になると。誰が探すんです? 家族が探すのは息子や兄弟である男の人間だ。でもいるのは女なんですよ。体格も性格も記憶も名前すら違う。もし家族に合わせたとしても、目の前の女性が探している男だとは思わないでしょう?」
「あ・・・」
確かにそうだ。
あの五人の家族がもし彼ら・・・いや彼女たちを見たって、家族だとは気が付くまい。

「私もね、学びましたよ。変化したばかりの状態のときは生まれたばかりの雛のようなものなんです。その時に自分の念を送ることで、自由にその女を支配できることに気が付きましてね。今では変化させた女をこうしてエロ大好きの女にして、購入希望者に売っているというわけです」
「なんという・・・」
普通じゃない。
この男は普通じゃない。
そもそも持っている能力が普通じゃないんだから普通じゃなくて当然かもしれないが、普通じゃない。

「時にあなた、お歳はおいくつで?」
「え? 32ですが」
「ご結婚は?」
「してますよ」
「そうですか。まあ構わないか・・・私がなぜあなたにここまで詳しく話したかわかりますか?」
「え? さあ・・・」
そういえばなぜだ?
わざわざ立ち去ろうとした俺を呼び止めて誘ってきたのは・・・
「実はね。あなたに私の手伝いをしていただこうと思うのですよ。いやね、実は今まで私の手伝いをしていた女性が売れてしまいまして」
「はあ・・・」
この男の手伝いをしていた女性なんていたのか・・・
いったいこの男のどこがよくて・・・
「売れるのは女子高生だけじゃないんですよ。もちろん女子高生の売れ行きが一番なんですけどね。購入希望者の中にはある程度年齢が行った女性が好みという方も結構多くてね」
「はあ・・・」
「あなたのような30代前半がまた売れ筋なんですよ。で、売り先が決まるまでは、私の助手として女子高生たちを躾けていただこうと。これでもいろいろと忙しい身なものでね」
男がにやりと笑う。
あ・・・
まさか・・・
まさかそれって・・・
男の目がぎろりと俺をにらんだかと思うと、俺は急速に意識が遠くなった・・・

                   ******

「それじゃ、後は頼みましたよ」
「はい、行ってらっしゃいませ」
私は先生のペニスをきれいにしてズボンの中にしまい込む。
口の中に残る先生の精液の味がとてもおいしい。
ああん・・・さっさと飲み込んじゃうんじゃなかったわ。
「クククク・・・そういえば、そろそろあなたの奥さんから捜索願が出されている頃でしょうねぇ」
「えっ? それはどういう?」
奥さんって?
捜索願を出されるようなことなどあったかしら・・・
「いえ、気にする必要はありません。それよりも、生徒たちの躾けもだいぶ手馴れてきましたかね? 裕美香(ゆみか)」
「そうですか? ありがとうございます」
うれしい。
先生が私の名前を呼んでくださるなんて。
私は裕美香。
先生のお手伝いをするのが私の役目。
この寮に暮らす女子たちを躾け、良き妻、良き母、良きメス奴隷になるようにするために先生は尽力されているの。
私はほんのちょっとそのお手伝いをするだけ。
でも、できるだけ先生のお役に立たなければ。
そしていつの日か、私自身もどなたか殿方に買われメス奴隷になるの。
それこそが女の最高の喜びなのよ。

私は先生が出かけると、先生好みのタイトスカートに黒ストッキングという格好から、女子たちを躾けるための調教師としての衣装に着替える。
これまた先生好みの黒革のボンデージ。
私の躰をキュッと引き締めてくれて気持ちがいいの。
私はいつもこれを着て先生の手伝いをする。
最近は先生に代わって生徒たちを躾けることも時々。
先生の役に立てているのならうれしいわ。

「それでは今日も午前中の躾けを始めます。皆さん、いいですね?」
「「「はい! 裕美香先生!」」」
私はセーラー服姿のかわいい女子たちをこれから躾ける喜びに包まれた。

エンド

いかがでしたでしょう?
今回はなんと、作中に出てくるのは男ばかり。(笑)
もしよろしければ感想コメントお待ちしております。

それではまた。
  1. 2017/03/11(土) 21:10:47|
  2. その他短編SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

四月馬鹿様や干支シリーズに通じる,怪奇譚風のSSで面白かったです(^O^)/
お疲れ様でした(^^)
  1. 2017/03/11(土) 22:14:10 |
  2. URL |
  3. 悪堕ちキッド #-
  4. [ 編集]

登場人物ALL男性のTS洗脳物は確かに珍しいですね。
でも不思議な能力で身も心も変えられた上に、
能力者である「男」の都合の良い存在へと調教されてしまうと言うのはとても面白いです。
  1. 2017/03/12(日) 06:17:23 |
  2. URL |
  3. MAIZOUR=KUIH #gCIFGOqo
  4. [ 編集]

いつも一味違ったお話大変楽しく読ませていただきましたー。
ALL男ってのは面白いです、この能力色々使えそうだなあ。
(例えば自分が女に変身して男たち誘惑したり)
オチも納得の展開でした、助手にされるのはワクワクしますねい

お疲れさまでした(*´∀`) ノ
  1. 2017/03/12(日) 16:10:41 |
  2. URL |
  3. くろにゃん #MO6ZmyVo
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

>>悪堕ちキッド様
ありがとうございますー。
そろそろそちらの季節でもありますねー。(*´ω`)

>>MAIZOUR=KUIH様
ありがとうございます。
こういう能力がほしいところですねぇ。

>>くろにゃん様
ありがとうございます。
自分に向かって使えるのかもしれませんが、その場合はきっとそういう能力を持っていたことすら忘れてしまって別人になっちゃうと思いますよー。(笑)
  1. 2017/03/12(日) 21:18:23 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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