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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

彼女に誘われて

今日はシチュのみ短編SSを一本投下します。
楽しんでいただけましたら幸いです。


彼女に誘われて

「ねえ孝弘(たかひろ)君。今日ウチに遊びに来ない?」
昼休み、ぼくの席までやってきた郁美(いくみ)がぼくを誘ってきた。
ふふっと小さく笑う郁美の笑顔がぼくをドキッとさせてくる。
「いいよ。別に何の用事もないし」
ぼくは努めてごく普通のことのように答える。
本当は郁美に誘われてとてもうれしいのだけど、それを表に出すと郁美が調子に乗りかねないからな。
それにどうせ家に帰ったところで、母さんに買い物行ってこいだの勉強しろだの言われるだけだ。
郁美とともに過すほうがはるかにいい。

「よかった。カマキリ・・・じゃなかった、お母さんがぜひ孝弘君を呼んできなさいって命令・・・じゃなくて言っていたから」
「ん?」
なんか今妙なこと言った?
「ああ、いや、気にしないで。お母さん・・・が晩御飯ご馳走するって」
なんかあわてて首を振る郁美。
「ホント? おばさんの料理美味しいから楽しみ」
うん、ウチの母さんはあんまり料理が得意じゃないからね。
郁美のお母さんのご飯をご馳走になったときは美味しくてびっくりだったよ。
「じゃ、放課後一緒に」
「うん」
ぼくはうなずいて了承する。
もちろん郁美が離れた途端、早速隣の席に座る秋月からデートとはうらやましいですなぁと冷やかされたのは言うまでもない・・・
そんなんじゃないんだけどなぁ・・・
と思いながらも、ぼくは自分がにやけているのに気がついていた。

                    ******

「孝弘君がウチに来るのも久しぶりだね」
帰り道、ぼくは郁美と並んで自転車を押しながら歩いて郁美の家に向かう。
二人とも自転車通学ではあるのだけど、やっぱりなんとなくこういうときはゆっくり歩いておしゃべりしながら帰りたい。
「そうだね。中間試験で忙しかったからね」
まあ、家にいても勉強なんかしなかったけど。
「うふふ・・・孝弘君なら問題ないと思うし、楽しみ」
「ん? 何かあるのかい?」
「ううん、別にぃ。うふふ・・・」
何かいたずらっぽく笑っている郁美。
なんだろう?
何かサプライズでもあるのかな?
でも、ぼくの誕生日はとっくに過ぎたしなぁ・・・

「ただいま戻りました。ヒィーッ!」
玄関を通ると、いきなり右手を上げて声を上げる郁美。
え?
今までこんな感じだったっけ?
「キリキリー! お帰り。首尾はどう? キリキリー!」
「はい。上々です」
奥から聞こえてきた声に郁美が返事する。
あれ、郁美のお母さんってあんな声だったっけ?
「そう。ならいいわ。準備をするから部屋で待ってなさい。キリキリー!」
「かしこまりました」
再びスッと右手を上げる郁美。
へえ、かしこまりましただなんて、家族でも敬語を使っているのかぁ。
やっぱり郁美はしつけがいいからなぁ。
ウチなんてあんたとかこれやってとかだもんなぁ。

「さあ、上がって」
「お邪魔します」
ぼくは郁美に促されて二階の郁美の部屋に上がる。
郁美のお母さんに挨拶しなかったけどいいのかな。
まあ、後で顔を会わせたときでいいか。
ぼくは郁美の部屋で音楽を聞いたり、おしゃべりをしたりして時間を過す。
でも、なんだか今日の郁美はどことなく変だ。
どこがどうと言われると、なんとも言葉につまってしまうけど・・・

「ねえ、孝弘君。今の世界をどう思う?」
「えっ?」
漫画を読みかけたぼくに、郁美が突然聞いてきた。
「どうって言われてもなぁ」
世界のことなんて考えたこともなかったなぁ。
テロだとか、どっかの国で政府が交代したとかニュースでは時々やっているけど、じっくり聞いたこともなかったし。
「下等でくだらない人間たちが世界を滅びに向かわせているままにしておいていいと思う? どなたか偉大なお方が世界を支配するほうがいいと思わない?」
「ええ?」
それって独裁者が世界を支配するってこと?
「うーん・・・どうかなぁ・・・」
「偉大な指導者様が世界を支配し、選ばれた獣人や虫人、戦闘員が支配者様の命令に従って一糸乱れずに下等な人間たちを支配するの。理想の世界だと思わない?」
「郁美?」
なんだ?
やっぱり今日の郁美は少し変だよ。
いつもはこんなこと言い出す彼女じゃないのに・・・
「うふふ・・・そうね、孝弘君もすぐにわかるわ・・・」
意味ありげに笑う郁美。
その笑みがいつもと違って冷たく感じて、ぼくはちょっと驚いた。

「キリキリー! 53号、準備ができたわよ。キリキリー!」
階下から郁美のお母さんの声が聞こえる。
なんだか不気味な声だ。
「ヒィーッ! かしこまりました。すぐに参ります」
すっくと立ち上がって右手を斜めに上げて返事をする郁美。
やっぱりなんか変だよ。
ぼくは急に帰りたくなった。
「郁美、今日はぼくもう帰るよ。おばさんによろしく」
「あら、だめよ。孝弘君が今日の主役なんだから」
立ち上がったぼくの腕を、郁美がぎゅっとつかんでくる。
うそ・・・
郁美ってこんなに力が強かったっけ?
ぼくはそっと振り払おうとして郁美の力の強さに驚いた。
「うふふふふ・・・逃げられはしないわ」
急に笑みが消えて厳しい表情になる郁美。
「郁美・・・うあっ」
ぼくの腕をねじり上げるようにして後ろ手に固定する郁美。
だめだ、とても振りほどけない。
一体何がどうなっているんだ?
郁美はこんなに力が強くはなかったはずなのに・・・
「さ、行きましょ。カマキリ女様がお待ちかねよ」
ぼくを背後から押し出すようにして部屋から連れ出す郁美。
ぼくは腕を後ろ手にねじられているので、逆らうことができずに郁美の前を歩くしかない。
「郁美、痛いって、やめてよ」
「だめよ。おとなしくしなさい」
ぼくは郁美に腕をつかまれたまま、押されるように階段を下りていく。
こうなったら郁美のお母さんに郁美に手を離すように言ってもらうしかないか。

「キリキリー! 来たわね。クフフフ・・・」
「わぁっ!」
一階のリビングに連れてこられたぼくは思わず声を上げる。
そこには巨大なカマキリが両手を振り上げて立っていたのだ。
「ば、化け物!」
「失礼ね。カマキリ女様は化け物なんかじゃないわ」
郁美がそう言ってぼくをカマキリの化け物のほうに突き飛ばす。
「うわっ」
ぼくはたまらずにカマキリの化け物の足元に倒れこんだ。
「キリキリー! いらっしゃい孝弘君」
カマキリの化け物がぼくを見下ろして赤い唇に笑みを浮かべる。
「えっ?」
「クフフフ・・・この姿では初めてだから仕方ないわね。いつも53号がお世話になってありがとう」
「ええ?」
もしかして・・・もしかして・・・このカマキリの化け物が郁美のお母さんなのか?
あの郁美を美しく大人にしたようなあの人だっていうの?
「い、郁美・・・えっ?」
ぼくは郁美に確認しようと、郁美のほうを向いてまた驚いた。
そこには郁美じゃなく、躰にぴったりした青い全身タイツを身につけた女が、躰の線もあらわにして立っていたのだ。
「い、郁美?」
「ヒィーッ! それは変装して学校に行っているときの名前よ。今の私は偉大なるジャドークの女戦闘員53号!」
目だけ出したマスクで覆われた顔でその女はそう言って右手を上げる。
なんなんだ?
一体何がどうなっているんだ?
「キリキリー! 恐れることはないわ。私たちは一昨日二人で外出した帰りにジャドークのアジトに連れて行かれたの。そこで私は適性を認められてカマキリ女に、53号は女戦闘員に改造されたのよ。とても幸運で喜ばしいことだったわ」
全身が緑色の外骨格に覆われているものの、口元だけは以前の人間のままの赤い唇をしたカマキリの女が微笑んでいる。
うそだろ・・・
そんなことって・・・
これはなんかのドッキリなんじゃ?

ぼくが戸惑っていると、カマキリの女は両手のカマを振り上げてこう言った。
「心配しなくてもいいのよ。あなたの適正は問題ないはず。53号が見極めているからね。まあ、私のように虫人となることは無理でしょうけど、戦闘員には充分だわ」
なんなんだ?
この人たちは一体何を言っているんだ?
「大丈夫よ。戦闘員になってもちゃんと53号と一緒にいられるようにしてあげる。あなたもそのほうがいいでしょ?」
「いや・・・その・・・戦闘員になることとやらを断りたいんですが・・・」
ぼくはできるだけ穏やかにこの場を立ち去ろうと、そろそろと四つんばいになって這っていく。
「クフフフ・・・だめよ。逃がしはしないわ。キリキリー!」
カマキリ女のカマがぼくの横に振り下ろされ、ぼくの前には青い全身タイツ姿の郁美が邪魔をするように立ちはだかる。
に、逃げ道はないのか?
「53号。その男をカプセルに入れなさい! キリキリー!」
「ヒィーッ! かしこまりました、カマキリ女様」
再び右手を上げて奇声を出し、そのままぼくをつかみ上げる郁美。
なんて力だ。
まったく振りほどけない。
「やだ! やめろ! やだー!」
ぼくは手足をばたつかせて必死に抵抗するが、郁美はまったくお構いなくぼくを引きずっていく。
仏間に置かれたカプセルベッドのようなものが口を開けて待っていて、ぼくは無理やりその中へと押し込められた。

                   ******

「クフフフ・・・ほうら、しっかり勃起させなさい137号。キリキリー!」
「ヒ、ヒィーッ!」
ぼくは思わず右手を上げて敬礼してしまう。
この時間はぼくとカマキリ女様だけの時間だというのに・・・
「もう・・・敬礼など不要よ。それよりほら・・・」
カマキリ女様のカマがぼくの股間を刺激する。
ぼくはたまらず股間から勃起したペニスを生やしていく。
ぼくの着ているというか、皮膚同様になった青い全身タイツは、普段は股間にペニスなど形もないのに、こうして性的刺激を受けると、むくむくと生えてくるのだ。
「キリキリー! それでいいのよ。はむっ」
「ヒ、ヒィーッ!」
カマキリ女様がぼくのペニスを口に含んでくれたのだ。
その口の中の温かさが気持ちよくて、ぼくはついつい声を上げてしまった。
「んむ・・・んちゅ・・・クフフ・・・気持ちいい?」
「ヒィーッ! 気持ちいいです、カマキリ女様」
「出していいのよ。んちゅ・・・くちゅ・・・」
「あ・・・あああ・・・」
ぼくは躰が浮くような感じがして、カマキリ女様の口の中に射精してしまう。
「ん・・・クフフ・・・いっぱい出たわね。でもまだこれからよ」
ぼくの精液を飲み干し、カマキリ女様はぼくを床へ押し倒す。
「クフフフ・・・今度はこっちにね。キリキリー!」
緑色の外骨格から覗く赤い肉襞。
思わずぼくはごくりとつばを飲み込む。
「クフフフ・・・で、53号とは仲良くしてる? ちゃんとセックスしてる?」
「ヒ、ヒィーッ!」
「クフフフ・・・わかっているわ。戦闘員の仲間として仲良くやっているという程度でしょ? 仕方ないのよね。戦闘員は仲間という集団意識が強いから、特定の誰かという意識は少ないの。セックスもお互いに気持ちよくなれるなら誰でもいい」
カマキリ女様の言うとおりだ。
53号とは戦闘員同士仲間として大事な存在だけど、それは戦闘員だからであって、53号だからじゃない。
ぼくも戦闘員同士のセックスなら53号以外の女戦闘員とすることも多いのだ。
「クフフフ・・・でも私は違うわよ。私はあなたとのセックスが好きなの。これからも私専属の戦闘員としてかわいがってあ・げ・る。キリキリキリー!」
「ヒ、ヒィーッ!」
ぼくの上にまたがってぼくのペニスを肉襞でくわえ込むカマキリ女様。
こうしてぼくはカマキリ女様の専属戦闘員として日々を過すことになったのだった。

エンド
  1. 2017/02/21(火) 19:20:35|
  2. 洗脳・戦闘員化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
<<疲労♪ 疲労になるとき♪ あーあー、それは今ー♪ | ホーム | 本当に残念>>

コメント

面白かったです

虫人に求められてやられるシチュエーションがなかなか新鮮でした。

私も求められてみたいですわ、なーんちゃって。
  1. 2017/02/21(火) 19:35:06 |
  2. URL |
  3. 伊東美紅 #-
  4. [ 編集]

さすがです

私は舞方さんの「シチュのみ」シリーズ、大好きです。本当に「使う」ところのツボを心得ていらっしゃる。それに、これぐらいの分量ですと舞方さんも負担が少ないのか、結構なペースで創作されて、私たちを楽しませてくださいます。
いろいろお忙しい中、素晴らしいSSを作り続けていらして本当に敬服いたします。
「シチュのみ」で十分すぎるほどですので、これからもかるーく頑張ってくださいませ。
  1. 2017/02/22(水) 02:47:55 |
  2. URL |
  3. 沙弥香 #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

>>伊東美紅様
ありがとうございます。
女性が主導権を握るのは普段めったに書かないシチュかもしれませんね。

>>沙弥香様
ありがとうございます。
一本の物語としてまとまっているかというとはなはだ疑問ですが、書きたい部分だけ書く形としてはやりやすいので、今後もこの形のは時々書くと思います。
今後ともよろしくですー。
  1. 2017/02/22(水) 20:28:45 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

むっはー、見事にツボにクリティカルなシチュでございました。
男視点で戦闘員にされるとは新鮮で面白かったです。
孝弘君が羨ましくて仕方ないですー。

素晴らしいSSありがとうございました!
  1. 2017/02/22(水) 20:56:34 |
  2. URL |
  3. くろにゃん #RMq4JBzI
  4. [ 編集]

>>くろにゃん様
ありがとうございます。
これもある意味私の願望のようなものですねぇ。
私も孝弘君のようになりたいですー。(笑)
  1. 2017/02/22(水) 21:20:46 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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