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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

赤い彗星

30万ヒット到達・・・感無量です。
11ヶ月で30万も行くとは思いもしませんでした。

来月はいよいよ一周年。
何か考えたほうがいいかなぁ。(笑)

とりあえず、ちょっとだけですがローネフェルトの更新です。
あの方がチラッとだけ。(笑)

「急な帰還命令はどういうこと? おおよその察しはついているけど」
私はYMS-15を整備兵に任せてブリッジに駆け上る。
キャプテンズシートに着いているリーザが厳しい表情で出迎えた。
「ご苦労様。まんまとしてやられたってところね。敵の囮に引っかかったんだわ」
クッ・・・
私も唇を噛む。
敵は木馬をかく乱に使用している。
私たちはそれに乗せられるように戦力を分散し、さらに敵の囮にまで引っかかって貴重な時間を無駄にした・・・というわけか・・・
「それで? ソロモンなんでしょ?」
「ええ、緊急回線で全周囲発信しているわ。ソロモンは敵と交戦中。付近の艦艇は救援にこられたし・・・とね」
「すでに交戦中?」
私は首を振る。
今から間に合うのか・・・
ここからではどんなに急いでも丸一日はかかる。
「大丈夫よ・・・」
リーザがポツリとつぶやく。
「大丈夫・・・ソロモンは二日や三日で落ちはしない・・・お正月を過ぎる頃には攻め疲れた敵が撤収することになるでしょう・・・」
彼女自身その言葉を信じていないだろうに・・・

「ソロモン攻略が始まりましたか・・・」
ここは巡洋艦ニューヨークシティの士官休憩室。
タバコをくゆらす俺の前にこの艦の航海士官がくつろいでいる。
「ああ、第二連合艦隊及び第三艦隊と第十三独立艦隊が攻撃を開始した。ソロモンは防戦一方になっているという」
ポケットからタバコを取り出したのを見て、俺はライターを貸してやる。
俺たちの母艦ガンビア・ベイは右舷を直撃され中破。
左舷デッキのみ使用可能な状態のため、ジム隊のみが着艦。
俺たちボール小隊はニューヨークシティへの回収を余儀なくされたというわけだ。
このニューヨークシティはU・C0071に就役したサラミス級巡洋艦初期型だ。
第二連合艦隊や第一連合艦隊に配備されているジャブロー建造艦やルナツー建造艦と比べると、電子装備や主砲の出力、推進器の効率性など、かなりの面で劣るのは間違いない。
実際、0071年就役のこのニューヨークシティと、0079年就役のサウサンプトンを比べれば、同型艦といいながらも別種の艦と言っていいほどの開きがあるのだ。
つまり、どういうことかというと、失っても惜しく無い艦なのだ。
エリートコースから外れたような一癖も二癖もある連中と、配属されたばかりの若造。
それを取りまとめる実直な艦長。
旧式と言っていい艦だが、実力は高いだろう。
現に先ほどの戦闘はそれを物語る。
「敵の後退はそのためですか・・・」
俺はライターを受け取りポケットにしまう。
ガンビア・ベイではソフィアがシャワーを浴びているかな・・・
そんなことをつい考えた。
生き残ったと思った途端にこれだ・・・
男って奴は・・・
俺はタバコの煙を吐き出しながらソフィアの柔らかさを思い浮かべる。
「そういうことだな。今頃慌てふためいているだろうさ」
タバコの煙が漂う。
嫌われモノだし、俺自身吸わないでいようとも思うのだが・・・
生きて帰ったとなると吸いたくなるんだよな・・・
「中尉殿、ここでしたか」
「中尉殿」
黄色いノーマルスーツの少女たちが入ってくる。
途端にこの煙だらけの空間が華やいで見えるのは、部下に対する欲目だけでもあるまい。
現にこの士官休憩室にいる男どもはみなそのボディラインをストレートに現すノーマルスーツ姿に釘付けだ。
「どうした?」
俺は立ち上がる。
可愛い部下たちをいつまでも無遠慮な男どもの視線に晒しておくこともあるまい。
「ガンビア・ベイからで、修理にまだかかるとのことです。そのため一時的にサイド4へ向かうとのことでした」
可愛く敬礼してくるミスティ・エイボン曹長。
つぶらな瞳の幼さの残る少女だ。
「我々は修理が完了するまでニューヨークシティの下部甲板を借りるようにとのことです。すでにシナプス艦長には連絡済みとのことでした」
対照的に少し大人びた感じのアナスタシア・チュイコワ曹長。
深いブルーの瞳が落ち着きを感じさせる。
「わかった。艦長には俺の方からも挨拶しておく」
俺はタバコを灰皿に投げ入れ、二人を連れて休憩室を後にした。

じりじりするような時間。
最終速度との関係からこれ以上の速度は出せない。
出したとしたら止まれないのだ。
ソロモンを越えて宇宙のかなたへ行ってしまう。
実際に我が軍も連邦も、被弾により推進器の暴走が始まって最終速度を突破してしまい、地球圏を飛び出してしまった軍艦は十指にあまる。
「後方より接近するものがあります。宇宙船のようです」
「宇宙船? この速度で?」
リーザがスクリーンを見上げる。
後方カメラの映像がスクリーンに映し出される。
「最大望遠です」
「?」
私も見上げる中、スクリーン内にダークグリーンの船体が映し出されてくる。
「敵味方識別信号グリーン。友軍です」
「友軍艦?」
その船は優美な流線形に左右に張り出した翼を広げている。
「艦形、及び熱紋照合。グラナダ艦隊所属の機動巡洋艦ザンジバルです」
「ザンジバル? あの新型艦?」
聞いたことがあるわ。
新型の機動巡洋艦ザンジバル。
大気圏突入能力を持つ最新鋭艦で、確かランバ・ラル隊が使用していたはず。
地上から上がってきたのかな?
「ワルトラントへの通信を傍受。どうやらソロモンへ向かっているようです」
通信兵がヘッドフォンで通信を傍受している。
お下げ髪の少女と言っていい娘。
学徒動員によって召集されたのだろう。
戦争が無ければきっと学校で恋と学業に熱中していたに違いないわ。
「スクリーンに出せる?」
「出せます」
すぐにスクリーンにワルトラントとザンジバルの通信が流される。
「!」
私はハッとした。
赤い軍服に目の周囲を覆うマスク。
あの有名な“赤い彗星”シャア・アズナブル・・・確か大佐だ。
『我々もソロモンへ向かっている。キシリア閣下は決してソロモンを見捨てているわけではない。今頃グラナダからは救援艦隊も進発している頃だと思う』
『それは助かる。我々は“あなたが”取り逃がした木馬を追ってここにいる。残念ながら捕捉はできなかったが』
ウッズマン大佐の神経質そうな顔がゆがんでいる。
名の知れた赤い彗星が取り逃がしてさえいなければ、我々がこんな所にいる必要もなかったと言いたげだ。
『木馬は連邦の切り札だ。そうやすやすと倒せる相手では無いよ。だが、手数をかける』
ザンジバルがブリュメルを追い抜いていく。
最終速度の違いがこうして形になって現れるのだ。
『どちらにしてもソロモンへ行けば木馬もいるだろう。君たちも急ぎたまえ。ソロモンが落ちる前に』
『わかっている! 速度が違うのだ。やむを得まい』
舌打ちするウッズマン大佐。
『では、先に行く』
敬礼をして通信を終わるシャア大佐。
そのままザンジバルは我々の艦隊を追い抜いていった。


静寂
う~ん、予想より戦況は悪くなくてよかった。

しかし・・・シャアですか。もう一年戦争の英雄がぞろぞろと・・・
ア・バオア・クーではジョニー・ライデンあたりがでてきそうですな。

さて、ローネは間に合うのか・・・次回に期待します。

6月13日 22:26

舞方雅人
>>静寂様
こういう二次SSを書いていると、何となく繋がりを求めて登場人物を出してしまうんですよね。
まあ、あまりよくないのかもしれません。
ローネが間に合うかどうかは・・・
次回をお楽しみに。(笑)
6月15日 21:02
  1. 2006/06/13(火) 21:55:24|
  2. ガンダムSS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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