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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

宇宙へ

あっけない幕切れですみません。

ローネフェルトのアフリカ編の終了です。
とりあえず生きていますのでご安心をー。

ガタガタという振動・・・
暖かいぬくもり・・・
寒い・・・
寒い・・・
でも・・・
暖かい・・・

「!」
私は目を開けた。
「お・・・お姉さまぁ・・・」
私の隣で目を丸くしているアヤメ。
その表情がみるみる崩れて行く。
「あ・・・お・・・お姉さまぁっ!」
「あぐっ!」
いきなり抱きついてくるアヤメ。
驚いたことに下着も着けていない。
腹部に走る激痛。
「あぐうっ」
私は思わずうめいてしまう。
「あっ、ごめんなさい。お姉さまぁ」
慌てて離れるアヤメ。
どうやら彼女は無事だったみたいだわ。
それにしても、ここは?
「お、気がついたな?」
覗き込んでくる優しい声。
「ヒューリック大尉? ここはどこなんですか?」
「ホバートラックの中だよ。もうすぐオーネトに到着する」
「ホバートラック?」
どうりで振動が優しいはずだわ。
車輪型ではこうはいかない。
「私は・・・どうなったんですか?」
「お姉さまは腹部に被弾したんですぅ。内臓には問題無いようですけどぉ、出血がひどくてぇ・・・」
アヤメはうっすら涙を浮かべている。
その上目の周りには隈。
まったく寝ていないのかもしれない。
「まったく・・・そのお姫様には参ったぜ」
苦笑しているヒューリック大尉。
いったいあのあとに何があったのだろう。
「教えてください。私たちは無事に脱出できたのですか?」
「ああ、無事だ。もっとも、全員無事というわけには行かなかったがな」
ヒューリック大尉は壁に背をつけて立っていた。
プラチナブロンドの髪が輝いて結構美男子なのだ。
「脱出できたのは三分の一ってところだな。それでもずいぶんと助かったものだ」
「三分の一・・・ですか」
私はため息をつく。
確かにそれでもよく生き残った方・・・

「私は・・・誰が?」
私はベッドから上半身を起こす。
よく見ると胸からお腹の辺りまでびっしりと包帯が巻かれていた。
「ブラウン伍長だ。サムソントップで君のそばに行き、救い出した」
「でも、あの戦いの中では・・・」
私を救出するなど不可能では?
「ミナヅキ少尉のおかげさ」
ヒューリック大尉がウインクする。
「アヤメの?」
「そう、そのアヤメ・ミナヅキ少尉のおかげさ」
私がアヤメの方を見ると、ちょっと照れくさそうにしているアヤメの顔が見えた。
「私は何もしていないんですよぉ。ちょっとザクの融合炉を暴走させるって言っただけでぇ」
私は目が点になった。
なんてことを言うのかしら彼女は・・・
敵も味方もモビルスーツの核融合炉のの爆発だけは避けようとするというのに。
「彼女の気迫ったらなかったぜ。すぐにでも暴走させかねない感じでな。敵はびびっちゃったってわけさ」
それはそうでしょうね。
私は苦笑せざるを得ない。
核融合炉には何重もの制御装置があるけど、それを外して暴走させたらどうなるか知れたものじゃないものね。
「その間に撤収を?」
「まあ、そういうことだな。もちろんそう上手くは行かなかったんで、俺のモビルスーツもお釈迦だったがな」
なるほど・・・
でも無事に脱出できたということなのね。
「残念なのはボスマン少佐が戦死されたことだ。とりあえず俺が指揮を取っているが・・・同格の君が取るかい?」
「お任せしますわ。ヒューリック大尉」
私は首を振った。
どうやらまだ動けない私より彼の方がいいだろうし、この部隊の古参は彼なのだから。

私たちはオーネトにたどり着いた。
たった一機残ったガウ級が私たちを迎えてくれる。
モビルスーツをすべて失い、連邦軍から捕獲した車両のみと言っていい状態でたどり着いた私たち。
そんな私たちを彼らは優しく迎えてくれた。
脇腹をえぐられ、相当量の出血をした私は輸血によってかろうじて命を救われたのだった。
その輸血に一役買ってくれたのがアヤメだったという。
A型の血液をしていてくれたアヤメから私は血をもらった。
軍医の処置も適切だった。
連邦軍のホバー車両の設備も良かった。
連邦軍は前線で使用する軍用車両の一部にまで医療設備を備えた車両を用意しているのだ。
おかげで私は戦場に近い場所で手術を受けることができた。
ジオン製の車両ばかりだったら私は死んでいたかもしれない。
私は連邦に生かされている?
連邦のモビルスーツの防御力の高さが被弾しても爆発しないで済み、連邦の車両の設備が私の手術を可能としてくれた・・・
こんな相手と戦っている私たち・・・
スペースノイドにとって地球は本当に必要が無いの?
私はそう思わざるを得ない。

上昇して行くHLV。
じょじょに失われていく重力。
地上最後の拠点キリマンジャロから私たちは脱出する。
宇宙へ・・・
私は始まりの地点へ戻る。
もう二度とこの星の大地を踏むことは無いかもしれない。
宇宙・・・
私は帰ってきた。
漆黒の戦乙女
こんばんわ
アヤメちゃん、必死だったんですねw
にしても強化された娘の血液の輸血…何か起きてたりしてw
次回は宇宙戦でしょうか?無重力の戦いに皆さん対応できるのかな
2月28日 23:08

姫宮 翼
ファーストガンダムのエンジンは核ですからねー。
それをどうにかすると言ったら余程のやつじゃない限りは動揺するでしょう。
アヤメちゃんはローネフェルトさんの事をそれほどまでに大事にしていたんですね。
次は宇宙空間での戦闘でしょうか?
地上戦とはまた違った戦いが繰り広げられるんでしょうね。
3月1日 7:42

舞方雅人
>漆黒の戦乙女様
アヤメは必死でしたよー。(笑)
アヤメは別に強化されているわけではないので、血に付いては問題ないと思います。
宇宙での活躍をお楽しみにー。

>姫宮 翼様
核融合炉の暴走はたまったものじゃないですからね。
アヤメにとってはローネは救ってくれた&愛する人になっちゃっていますからね。(笑)
宇宙での無重力感を出して行けたらいいですね。
3月1日 22:46
  1. 2006/02/27(月) 21:41:47|
  2. ガンダムSS
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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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