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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

偽装作戦開始

私の住む北の大地で、冬の名物「サッポロ雪祭り」が始まりました。

今日は天気もよく、上々の滑り出しだったと思いますが、今年から自衛隊の参加規模の縮小にともない、真駒内駐屯地での開催が行なわれなくなってしまいました。

私が小さい頃は自衛隊の方に氷の滑り台に乗せてもらったり、普段見ることができない駐屯地内の売店や食堂で食事ができたり、たまに展示しているわけではないのですが、駐屯地に停車している戦車を見ることができたりと、非常に楽しみがあったんですけどね。

今年からは自衛隊員がただ雪像を作っているのを見るだけになってしまいましたですね。
新しいサッポロさとらんど会場はどうなのかなぁ。
子供たち用の滑り台とかあるのかなぁ。

さて、今日はローネフェルトさんの更新です。
ではではお楽しみいただければと思います。

ガタガタと砂利道を進むサムソントレーラー。
指揮車両のホバートラックを含め、中隊の車両の半分は連邦製。
さらにはモビルスーツまで連邦製。
我がジオン製のものは破壊されるか、修理用の部品が届かずに使用不能。
連邦軍の物資を奪い続けて戦う日々。
本国からの補給を待つよりもその方が武器も物資も手に入れることができる・・・
「末期症状ね・・・」
サムソンの助手席でポツリともらした私の言葉は運転席のブラウン伍長の耳に届いてしまったらしい。
「えっ? 何かおっしゃいましたか?」
「独り言よ。気にしないで」
私は笑ってごまかす。
地球の各地で我がジオン軍は後退を強いられている。
そんなことをこの少女が知ったところで益は無いわ・・・
小柄な少女でありながら、ブラウン伍長はこのサムソンを転がして行く。
砂漠と言っても砂ばかりではない。
このあたりは砂利が多く、タイヤには過酷な条件だろう。
明日あたりには多少は地形も変わるはず。
もっとも、そこには連邦軍の哨戒ラインがあるというし・・・
アヤメにも気をつけなければならない・・・か・・・

指揮車両の音響センサーと熱源センサー。
連邦製のセンサーの性能の良さに私は舌を巻く。
この距離から丘の周囲の連邦軍の配置がわかるなんて・・・
指揮車両に集まった私たちの前に模式図が示される。
「居るとは思ってはいましたが、これほどとは・・・」
「まったくだな。情報が漏れているということか・・・」
私の言葉にヒューリック大尉も頷く。
オーネトの油田まで行けば宇宙へ帰れる・・・
その情報がネズミ捕りの餌のようにジオンの孤立した部隊を引き寄せる。
もしかしたら・・・
その情報そのものが連邦の罠なのかもしれない。
模式図に示された光点。
それは無数にも思えるほどの光点。
「やはり我らの戦力で突破できるものではないか・・・」
ボスマン少佐も両手をテーブルにつき顔をしかめている。
「半数は戦車とミサイルバギーだろう。さらに残りの半数はミサイルホバーといったところか。しかし、それでもなお残り四分の一はモビルスーツか・・・」
「十数機のモビルスーツですか。歓迎されていますね」
「まったくだな。しかも連邦製のモビルスーツは侮れないと来ている。そうなんだろう? 山猫殿?」
ヒューリック大尉がにやりと笑う。
「ええ、山猫として意見を述べさせていただければ、連邦製のモビルスーツはまさにザクを凌駕しています。反応性、機動力、武装、どれをとってもザクを上回る上に操縦のしやすさこそ特筆すべきものです。パイロットの疲労度が比べ物になりません」
「そうか・・・グフやドムでも苦しいか?」
ボスマン少佐がため息をつきながら椅子に腰を下ろす。
「同数であれば・・・同数であれば、我が方が上です・・・」
そう・・・これが曲者・・・
我が軍が連邦とモビルスーツの数で上回れることはもはや無い。
開戦以来一年近く・・・
次々と私たちは仲間を失った・・・
今や本国はパトリシアのような学生にまで戦場に送り出してくる。
「同数ならば・・・か。もはや望めんな」
「まったくです。さて、暴れるか、山猫さん?」
「はい、ヒューリック大尉」
ヘルメットを片手にしてにこやかにウインクをしてくるヒューリック大尉。
私はにっこりと頷いた。

丘陵の間を通る道。
それを制するかのように布陣する連邦軍。
煌々とライトを照らしてその存在を隠そうともしない。
夜襲を防ぐというよりも、その戦力を誇示することでこちらの戦意を挫くつもりなのだろう。
丘の頂上には砲撃力にまさるガンタンクとか言う戦車もどきが陣取り、その周囲をジムが固めている。
夜の闇にまぎれながら接近した私たちは、息を潜めサムソンの屋根の上から双眼鏡を覗いていた。
「正面突破はやはりきつそうだな。気が進まないがあの手で行くしかないか・・・」
双眼鏡を下ろしてヒューリック大尉が首を振った。
「で? どうなんだ? お姫さんは?」
「やはり不安ですね。彼女は自らがジオンの軍人であることでその存在意義を見出しています。連邦の軍服を着せるのは・・・」
私も双眼鏡を下ろして口に入った砂塵を唾と一緒に吐き出した。
「やれやれ・・・キシリア・ザビ閣下は俺たちをモルモットとでも思っているんじゃないのかな・・・」
「それはなんとも。でも・・・」
「わかった。どちらにしろ一戦はまぬがれないだろうが、ここを突破しなければ中隊に明日は無い。となれば、この作戦は第一第二両小隊で危険を負担するべきだろう。一機のジムは俺が乗る」
「ヒューリック大尉・・・」
私は驚いた。
実際どうやってこの任務のことをアヤメにやってもらおうかと頭を悩めていたのだけど、これでそんな心配はなくなってしまう。
「心配するな。俺も何度かジムにはお世話になったことがある。動かし方も知っているさ」
笑っているヒューリック大尉。
「それに、いつ暴発するかわからん部下の心配をしながら戦うわけにはいかんだろ?」
「助かります。ヒューリック大尉」
「気にするな。一緒に宇宙へ上がろうぜ」
「ええ」
私は頷いていた。

背中に血の跡がついた連邦軍の軍服。
これを着ていた兵はどうなったのだろう・・・
「それにしても・・・」
私は苦笑した。
いくらなんでも曹長の軍服とは・・・
私は仕方なくそれを上着の上から羽織ってアヤメのところに行く。
「ミナヅキ少尉? 入るけど驚かないでね」
「あ、大尉殿ですかぁ? どうぞ」
アヤメの乗っているのはキャンピングカー代わりに使われているホバートラック。
他にも兵が居るかもしれないから気をつけないとね。
私はトラックの扉を開けて入り込んだ。
「あ、あはぁ・・・どうしたんですぅ、連邦軍の軍服なんか着てぇ? ああ、もしかしてそういうプレイをご希望ですかぁ?」
にこやかな顔をしてとんでもないことを言ってくるアヤメ。
そういえばガウの中で連邦の軍服姿でアドラーのをしゃぶっていたんだったっけ・・・
余計な心配だったのかしら・・・
「うふふふ・・・曹長ってことはぁ、私の方がタチでいいんですかぁ?」
他に兵がいなくてよかった・・・
私はまた真っ赤になっていたに違いない。
「ば、馬鹿なこと言っていないで支度しなさい。22:00に出撃よ」
アヤメの表情が引き締まる。
「了解です、大尉殿ぉ」
ピシッと敬礼をするアヤメ。
「今回あなたには私の命があるまではコクピットで待機してもらいますからね」
なんか調子が狂うのよね・・・
「わかりましたぁ。ところでどれに乗ればいいんですかぁ?」
「06Dよ。扱えるでしょ?」
砂漠専用に特化したザクデザートタイプ。
グフやドムよりは劣るけれど、仕方ないわね。
「もちろんですぅ。任せてくださいませぇ」
アヤメはにっこりと微笑んだ。

「ようし、行くぞ。準備はいいか? “キャサリン・グリンウッド曹長殿”」
サムソンのトレーラーからゆっくりとジムが起き上がる。
「準備OKです。“ジョージ・カールセン少尉殿”」
私もジムを立ち上げながらヒューリック大尉の役名で返事する。
「ようし、61式は後尾につけ。いいか? 俺たちはジオンの小部隊を撃破し、戦利品として捕獲したモビルスーツを本隊に運ぶ途中ということだ。それを忘れるな!」
ヒューリック大尉の檄が飛ぶ。
子供だましで、効果のほどは疑問だがやむを得ないわね。
私はジオンの国籍マークを描いたシールドをトレーラーに置き、マシンガンだけを構えて前進を開始する。
先頭にはヒューリック大尉が立ち、私は二番手に着いていく。
その後ろには車両縦隊が続き、最後尾には捕獲した61式戦車が三両固めていた。
他のモビルスーツにはそれぞれパイロットが乗り込んで待機する。
いつでも立ち上がって攻撃に出られるようにするためだ。
私たちはこうして敵の制圧する街道へ向かっていった。
静寂
サッポロ雪祭りでの自衛隊参加縮小は嘆かわしいことです。
最近の自衛隊は良いイメージがないだけに、今回のことが今後の活動に影響及ぼさなければいいですが・・・

>ローネフェルト
宇宙に戻れるか、大地に生きるか。
この戦闘で決まりますね。

アヤメちゃんはデザートザクで待機ですか。
個人的にはジムに乗せて、戦闘中に壊れてほしかったけど・・・もっと酷いことになりそうな予感がします。

がんばってくださいね。いろんな意味でw
2月7日 0:02

空風鈴ハイパー
わ!とうとう、アヤメさんが「タチ」とか言ってますぅ(笑)。
これはいよいよコクピット内プレイも間近でしょうか?(笑)
女性にとって戦闘時の緊張のようなスリルは性的快感と類似してるって言いますし・・・。
最も危うい存在なアヤメさんが持てば良いんですが・・・。
アヤメさん、死なないでー!(笑)

ふと思ったんですが、アヤメさんの言動って
「記憶を刷り込まれた強化人間」
みたいですよね。なんかそう考えたら、宇宙上がったところでジオン本国に送られた時に機関の目に止まって強化人間にされちゃうアヤメさん想像してちょっと萌えです(笑)。
なんか適性高そうだし、事前の精神改造も万全(笑)。
ロザミアみたいにローネさんのことリアルに
「お姉ちゃん♪」
とか呼んだりして・・・「お姉ちゃんを苛める人は許さない!」とか・・・萌え萌えー!
すいません、かなり無理のある妄想です。でも個人的に妄想萌えー!でした。では。
2月7日 8:14

姫宮 翼
ジムに搭乗したらどうなるかと思いましたが砂漠戦のデザートザクなら一応、コックピットの中では安心ですかね?
戦場に出てアドラーみたく錯乱で死亡は嫌ですからねー。
遠距離からガンタンク、護衛のジム。他多数ですか。航空戦力があればよかったんでしょうけど空飛ぶ敵にも対空砲や対空ミサイルと言い出したら切りが無いですね(汗
それだけ拠点を落とすと言う事は難しく重要だと言う事でしょうか。
この人数生き残れれば運が良いと言ったほうがいいですね。
結構良さげなヒューリック大尉も生き残って欲しいです。
2月7日 19:25

漆黒の戦乙女
連邦お得意の物量作戦が始まったって感じですね
拠点攻めには相手の3倍の戦力が必要ですからね…この戦力だとかなり厳しそうですね

そういえばアヤメちゃんの知り合いって今はどうしてるんでしょう?
なんとなくこの先出てきそうな予感はしてたりするんですよね…出会ったらどうなるかが心配ですが
2月7日 23:10

舞方雅人
>静寂様
宇宙に上げてやりたいですねぇ。
アヤメはとりあえずデザートザクですが、いつ壊れるかというのは予測つかないですからね。
壊れないことを祈っています。(笑)

>空風鈴ハイパー様
基本はローネがタチかなと思っていますけど、アヤメの方が似合うかなぁ。
「ローネフェルトお姉さまぁ」とか言って飛び込んでくるのはいいかも。(笑)
それにしてもアヤメは人気が高いなぁ。

>姫宮 翼様
錯乱したアヤメは見たくないですからね。
ヒューリックは・・・いい人はすぐ死亡フラグが立ちますからねぇ。
生き延びて欲しいものです。(笑)

>漆黒の戦乙女様
月攻防戦の生き残りあたりが呼びかけてきたりするとアヤメの精神にひびが入りそうですねぇ。
もしかしたらでてくるかも。
とりあえず生き残ることが先決ですねー。
2月8日 23:05
  1. 2006/02/06(月) 22:17:25|
  2. ガンダムSS
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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