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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

レディベータ

TVで戦国自衛隊のドラマをやっていますねぇ。
74式やUH-1Jといった戦車やヘリが活躍しています。

でも、弾がすぐに無くなっちゃいそうですね。

さて、ホーリードールの続きです。
ちょっとしか書けませんでしたが、お許し下さいませ。

8、
ああ・・・
気持ちいい・・・
雪菜はふわふわした気分に包まれていた。
暖かい・・・
ただ抱かれているだけなのにこんなに気持ちがいいなんて・・・
雪菜の目には何も映ってはいない。
「うふふ・・・そうよ・・・闇にその身をゆだねなさい」
デスルリカ様の声が聞こえる。
雪菜はその言葉のままに躰の力を抜く。
気持ちいい・・・
水の中に漂うような浮遊感と開放感。
「あなたは生まれ変わるのよ・・・脆弱な人間を捨てるの・・・」
「は・・・い・・・」
すごく安心する・・・
全てをゆだねてその声にのみ従う・・・
それだけで雪菜はこの上ない幸福感に包まれる。
人間を捨てる・・・
そんなものにこだわりはなかった。
この心地よい闇にただ浸っていたかった。
唇に柔らかなものが触れる。
それがキスだと気が付いた時、雪菜は至福の喜びに包まれた。

「雪菜。光とは何?」
虚ろな目をして宙を見つめている雪菜を抱きしめながら、デスルリカはそう問う。
「はい・・・光はすべての醜さを暴き出します・・・光は・・・憎むべき存在・・・」
雪菜は幸せそうに笑みを浮かべながらそうつぶやく。
「うふふ・・・いい娘ね。では人間はどうするべきかしら?」
「人間は・・・支配されるべき生き物です・・・」
雪菜の笑みは冷たい。
「そう。そして、それを支配するのがあなた。あなたは闇の女となるのよ」
「私は・・・闇の・・・女・・・」
嬉しそうにデスルリカに微笑む雪菜。
「ふふふ・・・そう・・・あなたは闇の女、レディベータ」
デスルリカがそう言うとともに漆黒の闇が雪菜の躰を包み込んで行く。
「ふあ・・・あは・・・気持ちいい・・・」
まるで繭に包み込んで行くかのように雪菜の躰は闇に覆われて見えなくなる。
「気持ちいいよぉ・・・」
雪菜の幸せそうな声だけが闇の中から流れていた。

無言で歩いている二人。
紗希も明日美も言葉を発しない。
二人で手を握り合いながらうつむいて歩いている。
それほど戦いは二人にとってはショックだった。
どうしよう・・・
紗希は戸惑う。
いつもなら紗希を励ましてくれるはずの明日美が落ち込んでしまっているのだ。
普段バカやって落ち込む紗希を助けてくれるのが明日美であり、明日美を慰めることなどほとんどなかったのだ。
「明日美ちゃん・・・」
心配そうに親友を見やる紗希。
明日美はさっきからうつむいたままで何も言ってくれない。
「お、お腹すいたね・・・お母さん、今日は何を作ってくれるかなぁ・・・あ、あはは・・・明日美ちゃんも食べて行くでしょ?」
「・・・・・・」
「え、と・・・そ、そういえばね、うちの隣の貴志川さんの猫が子猫を生んだんだよ。それがもうめちゃくちゃ可愛くて・・・今度一緒に見に行こうよ・・・」
「・・・・・・」
「あ、あうー・・・明日美ちゃん・・・」
途方に暮れる紗希。
「紗希ちゃん・・・」
「明日美ちゃん」
ハッとして明日美を見る紗希。
「ごめんなさい・・・今は何も答えられませんですわ・・・」
うつむいたままの明日美。
「う、うん。そうだよね」
紗希はやむを得ず頷く。

『ふう・・・予想通りとはいえ、これほどとは・・・仕方ないわね』
突然頭の中に響いてきた言葉に二人はハッとして身を硬くする。
「あいつだ!」
紗希はその声に聞き覚えがあった。
もちろん間違いようもなくゼーラのものである。
「いやぁっ!」
思わず明日美は耳を押さえてしゃがみこんでしまった。
「くそぉっ! 私たちをどうするつもりなの!」
『今回のショックを調整します。まったく・・・ドールへの調整に時間が掛かるとは思っていたけどこれほどとはね』
無慈悲に頭の中にゼーラの声が響く。
耳をふさいでいても関係ない。
「や、やめてぇ! 私たちに構わないで!」
「やめてくださいぃっ! もう私たちをいじらないでぇ!」
しゃがみこんで頭を振っている明日美。
『おろかな・・・お前たちはホーリードール。それを忘れないことね。調整を始めるわ』
「いやぁっ!」
「いやだぁっ!」
明日美も紗希も耳をふさいで叫び声をあげる。
しかし、二人の願いもむなしく、二人の首にかかっていたペンダントが光を発する。
「ああ・・・」
「いやぁっ!」
赤と青の光が二人を包み込み、二人の姿はかき消されていった。

「紗希ちゃん。紗希ちゃん」
大好きな少女漫画に熱中していた紗希は明日美に肩をゆすられて我に返った。
「あれ? もうこんな時間? ヤバ・・・早く帰らなきゃ・・・」
時計を見るとすでに18時を過ぎている。
いつの間にこんなに時間が経ったのだろう。
それにいつ本屋さんへ来たのだろう。
まったく覚えていないけど、マンガに夢中になっていて忘れちゃったのかな・・・
「ええ、いつの間にかずいぶん時間が経ってしまいましたわ。これでは家にお呼びするわけには行きませんですわね」
にこやかだが、ちょっと残念そうに明日美が店内の時計を見上げる。
「あう~・・・ごめんね。せっかくのアップルパイが・・・」
紗希も残念そうにうつむいてしまう。
「大丈夫ですわ。明日学校でお渡しできますわ」
「うん。ありがとう」
「さあ、帰りましょう」
明日美が差し出した手をがっちりと握る紗希。
二人は何事もなかったように本屋をあとにした。

闇が晴れて行く。
まるで煙が吹き散らされるように闇が薄れて行く。
その中から現れる一人の少女。
肩までの髪に漆黒のカチューシャ。
先ほどまでのあどけない表情は一変し、妖艶と言っていいような笑みを浮かべている。
ぬめるようにつややかな黒く塗られた唇を赤い舌がぺろりと舐める。
着ている物も一変し、白いブラウスは影も形もなくなってつややかな漆黒のレオタードを身に纏っていた。
両手には黒エナメルの長手袋を嵌め、両足には同じくロングブーツを履いている。
生まれ変わった雪菜がそこには立っていた。
「うふふふ・・・可愛い闇の少女の誕生ね。いらっしゃい。レディベータ」
「はい、デスルリカ様」
ゆっくりとデスルリカに近づくレディベータ。
その笑みはぞっとするほど冷たく、それでいて可愛い。
「私は闇の女レディベータ。デスルリカ様、これよりは何なりとご命令を」
微笑みながらデスルリカに寄り添うレディベータ。
「うふふ・・・可愛い妹ができたようだわ」
レディアルファがいとしそうにレディベータをそっと抱きしめる。
「ありがとうございます、レディアルファ様」
「アルファでいいわ」
「それでは私のこともベータとお呼び下さい」
にこやかにレディアルファを見上げるレディベータ。
「そうするわ。可愛いベータ」
「嬉しいです。アルファ様」
二人は抱き合い、その新たな絆を確かめ合う。
「うふふ・・・レディベータ。あなたもたっぷりと楽しみなさい」
「はい、デスルリカ様。楽しみです。うふふふ・・・」
冷たい笑みを浮かべるレディベータ。
「さて、今日は遅いわ。また明日楽しみましょう」
「「はい、デスルリカ様」」
デスルリカが立ち上がり、そのあとを二人の闇の女たちが続く。
あとにはすでに社員たちのいなくなった事務所に静寂だけが残った。


姫宮 翼
雪菜ちゃんはレディーベータですね。あんな瀕死でこんな光じゃ復活させるには闇しかありませんよね。
ゼーラ様も調整とか言って(汗。まるでどこかの研究所にいる研究員の台詞ですね。
これでゼーラ様が世界中の人間をドール化させて闇と全面戦争に洒落込みそうで真面目に発言が恐ろしいですね。
友人同士の戦いは面白くなりそうですし、大好きなシチュです。
2月1日 21:15

舞方雅人
>姫宮 翼様
世界中の人間をというのはちょっと考えませんでしたが、ゼーラにとっては二人は単なるコマに過ぎませんからね。
扱いとしては闇側のほうがよく見えるかも。(笑)
雪菜はこれで晴れてレディベータとして闇を広めるために活躍してくれると思いますよ。
2月2日 8:41

漆黒の戦乙女
記憶操作来ましたねw
そして雪菜ちゃんもレディベータとなりましたね…ものすごく仲良さそうですねw
このあとはうわべだけはにこやかな家パートですかねw
ドールの二人は夢の中でさらに何かされていきそうな感じですね
2月2日 23:47

舞方雅人
>漆黒の戦乙女様
デスルリカとアルファ、ベータはすごく仲がよいですよ。
もはや留理香と紗希以上かもしれませんね。
ドールはこれからじょじょに光に蝕まれていくことになりそうです。
2月3日 8:49
  1. 2006/01/31(火) 22:40:50|
  2. ホーリードール
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  4. | コメント:0
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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