FC2ブログ

舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

正義のヒロインを悪に染めるお話(前編)

今日明日でシチュのみの短編SSを一本投下させていただこうと思います。

本当は二回に分けるにはちょっと短く、一回で投下するにはやや長いという中途半端な長さのSSなんですが、区切りもいいので二回に分けて投下するというあざとい投下をさせていただこうと思いますのでご了承くださいませ。(笑)

それではどうぞ。


「正義のヒロインを悪に染めるお話」

「待ちなさい!」
闇に響く女性の声。
「むぅ? 誰だ? 誰かいるのか?」
今しも襲撃した銀行から引き上げようとした異形の怪物がその声に反応する。
全身を赤茶色のトゲトゲのついた甲冑状の防具に身を包み、尻尾のような機械のアームがお尻から伸びている。
その姿はまさに人型のサソリを髣髴とさせる姿だ。
周囲にはその怪物に倒されたであろう警官たちが倒れていた。

「そこまでよ、スコーピオンマン! おとなしく奪った現金を置いて降参しなさい!」
通りを見下ろすビルの屋上からその声は聞こえてくる。
月明かりに照らされたシルエットは柔らかなボディラインの若い女性の姿。
赤に金色のギザギザのラインが入ったミニスカート付きレオタードを身に着け、脚にはひざまでのロングブーツを履き、背中にはやや短めのマントを着けている。
「お前はサンダーレディ!」
スコーピオンマンと呼ばれたサソリ型甲冑の男が驚く。
警官どもに手間取って、逃げるのが遅くなったというのか。
「その通りよスコーピオンマン! 私が来たからにはもうお前の好きにはさせないわ!」
「チッ、しゃらくさい! お前もこの警官たち同様に返り討ちにしてくれるわ!」
背中に背負った現金の袋を地面に置き、尻尾の機械のアームの先端から毒針を伸ばすスコーピオンマン。
「おろかな・・・おとなしく降参すればよいものを・・・」
戦闘態勢に入ったスコーピオンマンを見て、小さく首を振るサンダーレディ。
悪人と言うものはどうしてこうも往生際が悪いのか・・・
そう思わずにはいられなかった。

「ククククク・・・お仲間の登場ですよ・・・」
大きなスクリーンに映し出されるビルの屋上のサンダーレディ。
そのスクリーンの前でゆっくりと初老の男が笑みを浮かべる。
「サンダーレディ!」
スクリーンの中の友人に思わず声を出す女性。
白地にピンクのラインの入った全身タイツを身に着け、背中にはマントを着けて頭には額の部分にピンクのリングを嵌めている。
だが、彼女は今肘掛付きのがっしりとした椅子に座らせられ、両手両脚を拘束されていた。
「クククク・・・彼女を助けに行きたいのではありませんか、パワードウーマン」
「くっ」
パワードウーマンと呼ばれた女性は、何とかして手足の拘束を解こうともがくが、いつもの彼女なら造作もないことのはずなのに、なぜか枷をはずせない。
「クックック・・・無駄なこと。その椅子は特殊なフィールドを発生させている。そのフィールドの中ではお前の力は普段の10分の1、つまり普通の女性と同じぐらいの力しか発揮できないのだ」
「そ、そんな・・・くっ」
憎悪の目で初老の男をにらみつけるパワードウーマン。
「クククク・・・心配しなくても彼女はスコーピオンマンになど負けはしないだろう。力勝負ならサンダーレディの方が上だ」
「えっ?」
パワードウーマンは少し驚いた。
てっきりこの男は彼女を足止めし、スコーピオンマンに協力しているものと思ったからだ。
それなのにサンダーレディが勝つというの?
もちろん彼女自身サンダーレディが負けるなどとは思わない。
一対一なら彼女に勝てる悪人などそうはいないだろう。
パワードウーマンである自分自身とて互角の勝負を強いられるはずだ。
スコーピオンマンがどれほどの実力があるかは知らないが、サンダーレディを上回るとは思えない。

『サンダースパーク!』
『ウゴゥワァァァァァ!』
はたしてスクリーンの中では激しい戦いが繰り広げられてはいたものの、最後はサンダーレディの必殺技が炸裂し、スコーピオンマンを打ち倒した。
『ここまでね。おとなしくしなさい』
ぼろぼろになって立ち上がれないスコーピオンマンに、そう言い放つサンダーレディ。
腰に手を当てて無様な敗者を見下ろしている。
『ぐぅ・・・ぐぐ・・・』
もはや答えることもできないスコーピオンマンに、それまで様子を見ていた無事だった警官たちが取り押さえにかかる。
そこまで見たところで、初老の男はスクリーンの映像を消した。

「見たかねパワードウーマン。私の言ったとおりだろう?」
パワードウーマンは無言で男をにらんだまま返事をしない。
「力で君たちをねじ伏せようとするのはおろかなことだ。君たちは力に屈するようなたやすい相手ではない」
「その通りよ。だからこそこうして私を罠で誘い込み、こんなフィールドで閉じ込めておこうと言うわけかしら? ドクターゴースト!」
パワードウーマンは簡単に罠にはめられてしまったことを悔やんでいた。
だが、今はそのようなことを嘆いている場合ではない。
何とかしてこの状況から逃れなくては。
「ククククク・・・もちろんいつまでも閉じ込めておくつもりなどない」
ドクターゴーストと呼ばれた初老の男が不気味に笑う。
痩せて骸骨に皮が被っただけのような顔をしているが、目だけは鋭い輝きを放っている。
「それはどうも」
精一杯の皮肉で答えるパワードウーマン。
「でも覚悟することね。私が連絡をしなければサンダーレディは必ず私の状況を確認しようとするわ。そうなればこの場所もいずれ彼女の知るところになる。彼女は私と違ってたやすく罠にはまったりはしないわよ」
「ククククク・・・それはどうかな?」
「えっ?」
「お前が連絡をしなければ・・・だろう? お前が連絡すればいいのだ」
「なっ? どういうこと?」
ドクターゴーストの意外な言葉にパワードウーマンは驚く。
「クックックックック・・・お前たちをねじ伏せるのは力ではない。頭だよ。私のような知恵のあるものこそがお前たちを支配することができるのだ」
なにやら背後の機械に向き直って操作を始めるドクターゴースト。
「私たちを支配するですって?」
「ククククク・・・そうだ。お前たちは私に支配され、私の忠実なしもべとなる。そして私の手足となって私のために働くのだ」
パワードウーマンに背を向けたまま、機械を操作して行くドクターゴースト。
「何を馬鹿なことを! 私たちが悪人であるお前のしもべになどなるはずがないわ!」
「クックック・・・お前の意思など問題ではない。いや、むしろお前は自らの意思で私に仕えるようになるのだよ」
ウィンウィンと機械が音を上げ始め、パワードウーマンの頭におわん型の機具がかぶせられる。
「こ、これは?」
「これはお前の心を操作し、私の意のままになるようにする機械だ。心配することはない、すぐに終わる。クックック・・・」
「こ、心を? い、いやぁ! やめてぇ!」
ガチャガチャと必死に手足の枷をはずそうともがくパワードウーマン。
だが、10分の1に抑えられた力ではびくともしない。
「クックックック・・・さあ、わがしもべとして生まれ変わるがいい、パワードウーマン」
機械のダイヤルをググッと回すドクターゴースト。
頭にかぶせられたおわん型の機具が明滅し、パワードウーマンの躰に電流が走る。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
室内に彼女の悲鳴が木霊した。

                   ******

椅子に座り、ワイングラスを片手にくつろぐ白衣の男。
そこにカツコツと靴音が聞こえてくる。
その音のするほうへくるりと椅子を回転させる白衣の男。
男はその足音の持ち主の姿を認めると、骸骨に皮が張り付いたような顔に満足そうな笑みを浮かべた。
「ククククク・・・とてもよく似合うではないか」
ぐいっとワイングラスを傾けるドクターゴースト。
彼の前には、薄く冷たい笑みを浮かべた女性が一人立っている。
首から下を全身タイツのような躰にぴったりした漆黒の衣装を身に着け、銀色の鎖のようなベルトや鋲のついたひざまでのブーツを履き、ひじまでの手袋を嵌めている。
顔にはコウモリが翼を広げたようなアイマスクを着け、背中には裏地が赤い黒のマントを羽織っていた。
女性はおもむろにスッとひざまずくと、ドクターゴーストに一礼する。
「ありがとうございます、ドクターゴースト様。私もこの衣装がとても気に入りましたわ。今の私にとてもふさわしい衣装です」
「クックック・・・それでいい。今日からお前はわがしもべとなったのだ。パワードウーマンではなくシャドウウーマンと名乗るがいい」
「シャドウウーマン・・・それが私の新たなる名前なのですね。なんて素敵な名前。ありがとうございます、ドクターゴースト様」
胸に手を当ててうっとりとした表情で、椅子に座るドクターゴーストを見上げるシャドウウーマン。
数時間前までは同じ相手をにらみつけていたパワードウーマンはもうそこにはいない。
今の彼女は身も心もドクターゴーストにささげるシャドウウーマンに作り変えられてしまったのだ。

「ドクターゴースト様、私をシャドウウーマンに生まれ変わらせてくださったお礼をさせていただいてもよろしいですか?」
ぺろりと舌なめずりをするシャドウウーマン。
濡れた唇がなまめかしい。
「うむ、いいだろう」
ドクターゴーストがうなずくと、シャドウウーマンはドクターの足元にかがみこみ、ズボンのファスナーを下げていく。
そしておもむろにドクターの固くなったモノを取り出すと、うっとりとした表情で舌を這わせていく。
「ああ・・・大きくて素敵・・・美味しいですわぁ・・・」
唾液をからめ、口いっぱいに頬張っていくシャドウウーマン。
以前のパワードウーマンであった頃ならば決してこのようなことはしなかっただろう。
だが、シャドウウーマンとなった今は、ドクターゴーストに奉仕することこそが彼女の喜びだった。
「ククククク・・・いいぞ。上手ではないか。そういえばお前は人妻だったな。さぞかし夫にはサービスしていたんだろう」
「ん・・・ぷぁ・・・あの男のことなど言わないでくださいませ。思い出したくもありませんわ。あのような男の妻だったなんて・・・私はもう身も心もドクターゴースト様のものですわ」
忌々しい思い出を振り払うかのように再度ドクターゴーストのモノを頬張るシャドウウーマン。
「クックックック・・・ならばその男を始末してくるがいい。最後にお前が私のものになったことを高らかに宣言してな」
「んぷ・・・ふぁ・・・本当ですか? うれしいですわぁ。あの男に私がシャドウウーマンに生まれ変わったことを見せ付けてやります。そしてたっぷりといたぶった挙句に息の根を止めてやりますわぁ。うふふふふ・・・」
愛していたはずの夫を殺すことを楽しみに感じているシャドウウーマン。
「ククククク・・・どうやら夫に対する愛情は消せたようだな。邪悪さも植えつけることができたようだ」
「ああ・・・はい・・・あの男に対する愛などもはや存在しませんわ。それに、ドクターゴースト様のためなら何でもできます。んちゅ・・・ん・・・」
「ククククク・・・頼もしいぞ、シャドウウーマンよ。お前にはやってもらうことがある。ん・・・出るぞ」
「んぐ・・・んん・・・んぐ・・・ぷぁ・・・はい・・・どうぞ何なりとお申し付けくださいませ」
ドクターゴーストの出した白濁液を飲み込み、崇拝の目でドクターゴーストを見上げるシャドウウーマン。
その姿にドクターゴーストは満足だった。
  1. 2014/11/17(月) 20:56:40|
  2. 洗脳・戦闘員化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<正義のヒロインを悪に染めるお話(後編) | ホーム | 真実は見えるか?>>

コメント

新作お疲れ様です

ヒーローの力が弱体化する空間って結構珍しいですよね
魔空空間みたいに怪人の力が倍加する空間というのは特撮界隈のお約束で多々見かけますが
  1. 2014/11/17(月) 23:05:14 |
  2. URL |
  3. 25 #-
  4. [ 編集]

>>25様
個人的なイメージとしてスーパーマンの力を弱めるクリプトナイトのようなものをイメージしておりました。
正義側の力を弱めるアメコミと、悪側を強くする日本の特撮の違いかもしれませんねぇ。(笑)
  1. 2014/11/18(火) 20:47:07 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #fR9d3WYs
  4. [ 編集]

こんにちは。
さすがの舞方ブランド!
さりげなく,NTR要素が入っていますね(^.^)

心を操ると言えば,発売中の『NATIONAL GEOGRAPHIC』11月号に,「心を操る寄生体」という記事が掲載されていました(主に昆虫類)。
テントウムシをゾンビ化する寄生体等,なかなか興味深い記事でした。
  1. 2014/11/24(月) 12:35:15 |
  2. URL |
  3. 悪堕ちキッド #-
  4. [ 編集]

>>悪堕ちキッド様
やはりNTR要素は欠かせません。(笑)
寄生体の話は面白そうですね。
やはり寄生体の好むような行動を宿主にさせるということなんでしょうね。
  1. 2014/11/24(月) 21:38:36 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #fR9d3WYs
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://masatomaikata.blog55.fc2.com/tb.php/3638-1b5e75b2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

AquariumClock 2

プロフィール

舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

ブログバナー


バナー画像です。 リンク用にご使用くださってもOKです。

カテゴリー

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理人にメールなどを送りたい方はこちらからどうぞ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索

RSSフィード

ランキング

ランキングです。 来たついでに押してみてくださいねー。

フリーエリア

SEO対策: SEO対策:洗脳 SEO対策:改造 SEO対策:歴史 SEO対策:軍事

フリーエリア