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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

シーウーマン(2)

「シーウーマン」の二回目です。
お楽しみいただければ幸いです。

それではどうぞ。



腰の部分が持ち上げられ、太ももから下腹部へと全身タイツが引き上げられる。
私からみても形よい秋穂の両胸が、ぴったりした全身タイツに覆われていく。
両手が袖に通され、水かきのついた手袋部分に指が通される。
全身タイツが首まで引き上げられ、首から下がすべてぴったりした全身タイツに覆われる。
その間、秋穂はほとんど抵抗なく、シーウーマンたちに着せられるままになっていた。

『ふふふふふ・・・あとはこれをかぶるだけ。いいわね?』
シーウーマンの問いかけにこくんとうなずく秋穂。
どうして?
秋穂はどうしてしまったの?

首元に余っていた布を引き上げて、秋穂の頭からすっぽりとかぶせていく。
鼻も口もなく、目の部分だけが釣りあがったような黒い楕円になっていて、そこから外を見るようになっているらしい。
秋穂の顔がすっぽりと覆われると、少し躰を横にして、背中のファスナーの様なものを留めていく。
首から腰のところにかけて背びれのようなものがあり、それがピンと立ち上がる。
すべてが終わった秋穂は、もうどこから見ても他の三人と同じシーウーマンだった。

『終わったわ。これであなたもシーウーマンの仲間』
『えっ?』
上半身を起こして自分の躰を見る秋穂。
両手を目の前にして小さく震えている。

「秋穂!」
『えっ? あっ! いやっ!』
私が声をかけたら、秋穂は両手で顔を覆い身を捩って背を向ける。
「秋穂!」
『見ないで・・・見ないで美奈・・・私を見ないで・・・』
秋穂はスーツを着せられたことでたぶんショックを受けたんだわ。
だとしたらまだ間に合うはず。
「秋穂! すぐにその全身タイツを脱いで! 早く!」
タイツを脱げば・・・
あの全身タイツを脱げばシーウーマンにならずにすむのでは・・・

『だめ・・・だめよ・・・』
「えっ?」
私は耳を疑った。
秋穂は何を言っているの?
『だめなの・・・私にはわかる・・・もう私はこれを脱ぐことはできないの。脱ぐと私はもう生きていられなくなってしまう・・・』
悲しげに私のほうを向く秋穂。
白い頭部の楕円形の黒い目が私のほうをじっと見ている。
「秋穂・・・」
『ごめんね美奈。私はもう・・・』
「秋穂・・・」

『うふふふ・・・悲しむことはないわ。あなたは主様に選ばれたの。主様にお仕えするシーウーマンになるのよ。さあ、主様のお言葉をお聞きなさい』
突然秋穂の上から再び光が当てられる。
今度は先ほどのとは違って緑色の光だ。
『きゃぁぁぁぁぁっ』
秋穂が頭を抱えてうずくまる。
「秋穂!」
私は思わず声をかけた。

『ああっ・・・あああっ』
頭を押さえて苦しんでいる秋穂。
白いマスクに覆われた頭部を水かきのついた両手で抱えている。
「秋穂! 秋穂!」
『うふふふふ・・・苦しいのは少しの間だけ。主様の声をお聞きなさい。すぐに苦しくなくなるわ』
『ああ・・・あああ・・・はい・・・私は・・・私は・・・シーウーマン・・・』
「秋穂?」
私は秋穂の口から漏れた言葉に驚いた。

『私は・・・シーウーマン・・・主様に・・・お仕えする女・・・私は・・・シーウーマン』
秋穂がだんだんとしっかりとした口調でそういい始める。
「秋穂! 気をしっかり持って! 負けちゃだめ! 秋穂!」
私は何とか秋穂に正気を保ってもらおうと必死に叫ぶ。
でも、秋穂はやがてゆっくりと立ち上がり、両手も下ろして緑の光を全身に浴び始めた。
「秋穂・・・」
『なんてすばらしいの? 主様のお言葉は最高。私はシーウーマン。主様にお仕えするのが私の喜び』
「秋穂・・・」
秋穂のその言葉を聞いたとき、私はただ絶望に打ちひしがれるだけだった。

『うふふふふ・・・』
緑色の光が消え、シーウーマンの全身タイツをまとった秋穂がゆっくりと他の三人に近寄っていく。
『私はシーウーマン。主様に忠実にお仕えする女』
『新しい仲間を歓迎するわ。よろしくね』
秋穂の挨拶を受け入れる三人。
全員が同じ格好で、気を抜くと誰が秋穂なのかわからなくなってしまいそう。

『さあ、もう一人も。今度はあなたが彼女を仲間に迎えなさい』
『はい、わかりました』
四人のシーウーマンたちがいっせいに私を向く。
胸から上がV型に白く切り替わっている水色の全身タイツを着て、目のところだけが黒い楕円のようになったマスクをかぶった女たち。
スタイルもよく、女性の私が見ても美しいラインを惜しげもなくさらしている女たち。
まるでシンクロナイズドスイミングでも見ているかのように、手足の動きも統一された女たち。
秋穂はもう彼女たちの仲間になってしまったというの?

背筋や両手両脚をピンと伸ばして私のほうにやってくるシーウーマン。
たぶん秋穂に間違いない。
「秋穂・・・」
『うふふふふ・・・私はシーウーマン。偉大なる主様にお仕えする女よ』
私の入っている円筒の前まで来た彼女は、マスクの下からのくぐもった声でそういった。
「秋穂・・・本当にあなたはシーウーマンになってしまったの?」
『うふふふふ・・・私はシーウーマン。今ならわかるわ。偉大なる主様にお仕えすることこそ私の最高の喜びなの。主様のためなら何でもできるわ。あなたを殺せと命令されれば喜んで殺すわ』
「ええっ?」
『安心して。あなたは殺さない。それどころか偉大なる主様にお仕えするシーウーマンにしてあげる。光栄に思いなさい』
「そんな・・・やめて! 秋穂!」
『私はもう秋穂などという下等な存在じゃないわ。私はシーウーマン。さあ、はじめましょう』
私の言葉に耳も貸さず、後ろの仲間のほうに振り向いてうなずく秋穂。
その途端、私は躰に激痛が走るのを感じた。

あの光だ。
あの虹色の光が私の躰に当てられているんだ。
でも、それがわかったところでどうしようもない。
私は全身を覆う耐え難い痛みに身を縮めて耐えるしかない。
この光を浴び続ければどうなるかわかっているのに・・・
私にはどうすることもできない。

躰が乾いていく。
のどが渇くわけではないけど、躰が乾いていくのがわかる。
両手で抱きかかえているようにしているので、その指先が感じる皮膚の感じが変わっているのだ。
痛い痛い痛い・・・
やめて!
もうやめて!
お願いだからやめて!
私は何度も悲鳴をあげる。
そのたびに口の中まで乾いていく。
誰か・・・助けて・・・

意識が半分遠くなったころ、唐突に痛みが遠のいた。
なぜ?
私は薄れる意識の中で考える。
周りにあった透明の壁が取り除かれ、その代わりにあの水色の女たちが集まっている。
「ひやっ?」
突然躰にドロッとしたものがかけられる。
「な、何これ?」
私は驚いたが、すぐにその液体を体中に塗りつけられはじめる。
「あっ、いやっ」
それが秋穂をシーウーマン化させたものだと思い出し、私はとっさに身を捩る。
だが、ぬらぬらしたジェルがすごく気持ちいい。
「嘘・・・」
躰中をマッサージしてもらっているような心地よさ。
「うふふふふ・・・気持ちいいでしょ?」
カプセル越しではなく直接声が聞こえてくる。
シーウーマンたちの手が私の躰を撫で回している。
すごく気持ちがいい・・・
私はいつしか床に寝転がり、彼女たちの愛撫に身を任せていた。

「さあ、次はこれよ」
シーウーマンが両手に白と水色の布をぶら下げている。
違うわ。
あれはシーウーマンのスーツ。
全身を覆うぴったりした全身タイツだわ。

あれを着せられてはいけない。
そう思いつつも、全身をマッサージされている私の躰はいうことを聞かない。
まるで何かの魔法にでもかけられてしまったかのようで、ただ気持ちよさだけが全身を駆け巡っている。
そのうち右脚が持ち上げられ、シーウーマンの全身タイツの背中に開いたところから通される。
つま先が先端まで届き、ふくらはぎのあたりまでがこの全身タイツに包まれたとき、私の躰にまるで電気が走ったかのような快感が貫いた。

えええ?
何これ?
私の躰に何が起こったの?
全身タイツがこんなに気持ちいいものだったなんて・・・
じょじょに右脚が太ももまで包まれ、次に左脚が包まれていく。
つま先はもう以前から足ひれであったかのよう。
ナイロンのようなすべすべしてやわらかい感触なのに、両脚をぴったりと包み込んで適度に締め付けてくれる。
塗られたジェルとナイロンが密着し、まるで皮膚と一体化したかのよう。
すごく気持ちいいよぉ・・・

シーウーマンたちは私の腰を持ち上げて全身タイツを腰まで引き上げると、私の両手を袖に通していく。
着せられたらいけないとは思うものの、抵抗する気持ちなんて起きない。
なんて言葉にしたらいいのだろう。
この全身タイツは最高に気持ちいい。
肌に密着するのがすごくいい。

両手から肩まですっぽり覆われると、いよいよ頭にマスクがかぶせられていく。
一瞬視界がさえぎられたけど、すぐにパンスト状の細かいナイロンメッシュ部分が目のところに来て外が見えるようになった。
これがあの黒い楕円形の目の部分なんだわ。
見えづらいかと思ったけど、そんなに見づらくはない。
むしろ、目が保護されているようでなんだかうれしくなってしまう。
本当にこの全身タイツはすばらしいわ。

頭まで全身タイツに覆われた私は、少し横にされて背中のファスナーを留めてもらう。
きゅっと躰が引き締められるような感じがして、全身に密着するのがよくわかる。
着ている感じがするのに、着ている気がしない。
なんだか肌そのものが変化したみたいだわ。

「うふふふふ・・・これであなたもシーウーマン。さあ、偉大なる主様のお言葉を聞きなさい」
私はハッとした。
いけない、言葉を聞いてはいけない。
そう思った私は耳をふさごうと両手を耳に当てる。
両手の指の間についた水かきが広がって耳のところを覆ってくれる。
主の声なんか聞くものか!

突然視界が緑色に染められる。
「きゃぁっ」
私の全身を主とやらの声が駆け巡る。
耳をふさいでいても全くの無意味。
主の声は私の全身から聞こえてくるのだ。
その声は低く重厚で、私の全身を響かせる。
聞いているだけですごく引き込まれるような声。
なんて言っているのかしら・・・
もっと・・・
もっと声をよく聞きたい・・・

だんだん声が何を言っているのかわかってくる。
お前はシーウーマン、わが命に従えと言っている。
私はシーウーマン。
主様の命に従います。
私はシーウーマン。
偉大なる主様に従うのが私の使命。
主様のためなら何でもする女。
主様・・・主様・・・主様・・・

緑色の光が消える。
私はゆっくりと立ち上がった。
私の全身を覆うすばらしい全身タイツ。
シーウーマンであることの喜び。
もう苦しくなどない。
さっきまで何を苦しんでいたのだろう。
私はシーウーマン。
主様に忠実にお仕えする女。
主様のためなら何でもできるわ。

「うふふふふ・・・おめでとう。これであなたもシーウーマン。歓迎するわ」
四人のシーウーマンたちが私を見つめている。
偉大なる主様にお仕えする仲間たち。
私と同じシーウーマン。
「私はシーウーマン。偉大なる主様に忠実にお仕えする女」
私は自分が何者となったかを宣言する。
私はシーウーマン。
主様、どうぞ何なりとご命令を・・・

                   ******

『きゃぁーっ! いやぁっ! やめてぇ!』
『お願い! 助けてぇ!』
透明のカプセルに入れられて悲鳴を上げる地上の女たち。
愚かな地上人たちは偉大な主様にお仕えする喜びをまだ知らない。
私たちシーウーマンの仲間となる喜びをまだ知らない。
私はシーウーマンスーツの目の部分越しに女たちを見つめ、主様の偉大さを理解してないことを哀れんだ。

「これからあなたたちは偉大なる主様にお仕えするシーウーマンになるの。私たちの仲間となり、一緒に主様にお仕えするのよ。まずはあなたからね」
私はそういうと、機械を操作する仲間に向かってうなずく。
するとカプセルの片方から肉体変異放射線が放射され、中の女の躰を深海に適した躰に変えていく。

『ああ・・・痛い・・・痛いよぉ』
悲鳴を上げて苦しんでいるが、これはシーウーマンになるためには必要なこと。
苦しみを乗り越えればすばらしい世界が待っている。
私は彼女に着せるシーウーマンスーツを用意し、肌を潤すための潤滑剤を手に取る。
彼女の肌にこの潤滑剤を塗ってあげるのだ。
そうすれば彼女はとても気持ちがいいだろう。
そしてシーウーマンスーツを着せて偉大なる主様の声を聞かせてあげる。
そうすればこの女は偉大なる主様のために働くシーウーマンとして生まれ変わる。
偉大な主様にお仕えする私たちの仲間として生まれ変わるのだ。
シーウーマンの世界にようこそ・・・

END
  1. 2013/07/10(水) 20:59:21|
  2. 改造・機械化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
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コメント

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2013/07/10(水) 21:25:32 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

洗脳されて無個性の存在になるというのはこの手の王道ですね
主人公ちゃんが書き換えられてく描写も素晴らしかったです
二日間の投稿お疲れ様でした
  1. 2013/07/10(水) 23:30:22 |
  2. URL |
  3. 25 #-
  4. [ 編集]

グッジョブです!

変化の描写が水中系に特化したところを意識してるのがいいですね。

シンプル系デザインも脳内で想像してしまいます。
  1. 2013/07/11(木) 00:18:35 |
  2. URL |
  3. g-than #-
  4. [ 編集]

じわじわと来ましたね。

楽しませていただきました。
  1. 2013/07/11(木) 10:20:47 |
  2. URL |
  3. hmk #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

>>25様
やっぱり洗脳されて悪に染まるのはいいですよねー。

>>g-than様
ありがとうございます。
シーウーマンの着ている全身タイツは元ネタがあるのですが、シンプルでいい感じですよ。

>>hmk様
即堕ちもいいのですが、じわじわ来るのもいいですよねー。
  1. 2013/07/11(木) 21:08:52 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

後編も堪能いたしました。
「この後の自分の運命を知らされる」
「改造経過をじっくり報告」
「改造後の活躍」
と、全ステップがしっかり描かれているのが
すごく正統的で感涙でした。個々の描写も熟練の技ですね。
お疲れさまでした!
  1. 2013/07/12(金) 03:27:44 |
  2. URL |
  3. maledict #gR92Clc.
  4. [ 編集]

>>maledict様
ありがとうございます。
やっぱり改造されるに当たってそのあたりは必要ですよねー。
  1. 2013/07/12(金) 21:29:49 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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