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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

アステロイド

親愛なる地球の皆さん。
私はニコル・ドラクロワ。
私は今、最後の手紙を宇宙艇に託します。
この手紙をもしどなたかが拾ったなら、私たちの最後の様子をどうか地球の人々に知らせて下さいませ。
私たちは最後まであきらめなかったと・・・

西暦2007年5月から6月にかけて(ゲーム上の事件が起こったとき。ちなみにゲームの出版は1980年。その時にははるかな未来に感じたでしょうね)起こった未曾有の事件は地球を震撼させた。

小惑星帯に浮かぶ採掘用鉱山小惑星97B(ナインセブン・ブラボー)は、気の狂ったマクドナルド教授の自殺を機に地球への墜落軌道に乗ってしまう。

今となってはマクドナルド教授がなぜ自殺したのか詳しい理由はわからない。
しかし、彼は自分一人で死ぬのを拒み、全地球人類を道連れにしようとしたのである。

巨大な小惑星は外部から破壊することはかなわない。
内部の制御コンピュータを破壊して、自壊するようにセットする必要があるのだ。

しかし、近くに小惑星に災厄前に到達できる宇宙船は一隻だけ。
ワールドニュースサービスのレポーター兼カメラマンのスクープ・フィリップスの宇宙艇だけだったのだ。
彼は自分もその小惑星破壊活動に参加することを条件に宇宙艇を提供。
かくして、宇宙艇に乗れる人数12人のみが、アステロイドへ向かったのである。
人類の未来のために・・・

ということで、ボードゲーム「アステロイド」GDW/HJを先輩とプレイすることになりました。
このゲームはTRPGッぽい要素を多分に含む面白いものです。
雰囲気を少しでもわかっていただければと、プレイレポートを掲載しますねー。

小惑星を地球に落とそうとするコンピュータ(マクドナルド教授によりプログラムされた狂ったコンピュータ)側を先輩が、私はそのコンピュータを破壊しようとする侵入者側をプレイすることになりました。

このゲームは侵入者側は12人のキャラクターを選んで、宇宙艇に乗って出発します。
今回私が選んだのは以下の人たちでした。

1、ドラクロワ教授 :今回の災厄に最初に気が付いた老教授。
移動力が2しかなく、かなり足手まといだが、コンピュータ制御のためには必要な人物。

2、ニコル :教授の娘。
何しに来たのかよくわからないが、教授とセットで選ぶ必要あり。
彼女がいると他の男とのロマンスが発生する。

3、ハンソン少佐 :優秀なパイロットであり射撃の名手。
今回の小惑星破壊作戦のリーダー。

4、ラッキー :宇宙一幸運な男と豪語する男。
ゲーム開始時に無作為に選ぶラッキーポイント(15から35までの間)が残っている限り、敵の射撃ははずれ、彼の射撃は必中し、壊れたロボットは蹴飛ばすだけで修理できるというキャラ。
基本的にヒーローであり、今回も彼が中心だった。

5、マスル :ラッキーと兄弟。怪力の持ち主。
ラッキーに必ず付いてくるキャラ。
接近戦闘の格闘力6はゲーム中最強の一人。

6、カーター :試作品のパワードスーツを着ている。
格闘と防御に優れているので盾として使える。

7、スクープ :カメラマン兼レポーター。
絶対に選ばなければならないキャラ。
彼が生き残れば、今回の小惑星破壊作戦が映画として封切られ、金儲けができる。

8、ガナー :射撃の名手。
重エネルギーライフルを持つため、攻撃力はキャラ中最強。

9、デモン :爆発物の名手。
彼だけが爆薬を二個持つことができ(他のキャラは一個のみ)、爆発範囲も広くなる。

10、キルビー :コンピュータ専門家。
彼とドラクロワ教授(それとラッキーポイントの残っているラッキー)のみが狂ったコンピュータのスイッチを切ることができる。(他のキャラはコンピュータを破壊するだけ)

11、ジョーンズ夫人 :超能力者。
三分の二の確率で隠されている物品の内容を知ることができる。
でも、いてもいなくてもほとんど意味なし。

12、ドラクロワ教授のロボットA及びB
小惑星内のロボットとは違い、教授に従うロボット。
射撃はできないが格闘力が6とマスル並み。
二台で一人とみなされるため、厳密には13キャラとなった。

いよいよ侵入開始。
目の前にはエアロック。
そこを潜り抜け、まずはハンソン少佐が入って行く。
マップには裏返されたコンピュータ側のコマがあるのみ。
慎重に通路を進み、ドアを発見。
鍵が無いため開かないので、蹴り開けることにする。
(サイコロ一個で格闘力以下が出れば開く)
ガンッ!
ハンソンは足を痛めてその場にうずくまる。
(開かなかった。別にダメージがあるわけではないが・・・)
後続に任せてハンソンは先へ進む。
そのあとに続くのはガナー。
重エネルギーライフルがきらりと輝く。
通路の角から覗き見ると、驚いたことに小惑星内の雑用をする雑用ロボットと侵入者を排除するよう作られた警備ロボットが早くも向かってきた。
早くも始まる射撃戦。
ハンソン少佐が雑用ロボットを倒したものの、ガナーと警備ロボットが相撃ち。
開始二ターン目にして一人が死ぬという状況に暗澹たる思いとなる。

教授のロボットがドアを開ける。
中にいたのは雑用ロボット。
起動していない雑用ロボットはチットを引く事で敵になったり動かなかったり味方になったりするのですが、引いたチットはエネミー。
幸いそばにいたマスルがその雑用ロボットを叩き潰す。

ジョーンズ夫人の超能力や、通路に落ちている鍵などを見つけたことで、ガナーの死亡以後は結構スムーズに進み始める。
コンピュータ側が繰り出してくるロボットも、どうにか対処して破壊して行く。
一画でコンピュータ端末を発見した時がこちらにとっての運命の分かれ目でした。

コンピュータ端末はキルビーか教授がいれば、サイコロの目で本体の位置を知ることができるというもの。
ここでコンピュータの位置を把握してしまえば、以後の行動はかなり楽になる。
私は万全を期すためにキルビーと教授の二人に端末を操作させることにした。

この時の侵入者側は、かなり広く散開していた。
これが取り返しのつかない悲劇を呼ぶ。
教授とキルビーが端末にたどり着いたことで、本体の位置を引き出そうとする。
サイコロで4・5・6のどれかがでれば判明するのだ。
私はここぞとばかりに振った。
出目は2。
本体は不明のまま。
さらに警報が出されるかチェックしなければならない。
出目は3。
警報が発令され、階下で警備ロボット一体が活動を開始する。
さらにショートするかどうかのチェック。
ここで1が出ると操作していたキャラは感電して死亡する。
今回は教授とキルビーがいるので二人分振らなくてはならない。
キルビーはなんと1。
教授は5で大丈夫だったが、キルビーが感電死してしまった。

さらに悪いことは重なるもので、階下で行動を開始した警備ロボットが階段を上ってくる。
階段のそばで警戒していたハンソン少佐が警備ロボットの射撃で死亡。
せっかくニコルの恋人という立場を手に入れた直後だった。
さらにそばにいたジョーンズ夫人も一撃で黒焦げになる。
ラッキーは遠くにいたために必死で駆けつけるも、その間に警備ロボットはカーターとマスルを血祭りに。
さらに部屋で震えていた教授も殺される。

たった一台の警備ロボットに五人も殺されたのだ。
ラッキーがラッキーポイントを使って仕留めたものの、これまで数あるアステロイドのプレイの中でもこれほどの被害にあったのは初めてだ。
ほとんどここで投了したくなるほどだった。

残ったのはラッキー・ニコル・スクープ・デモン・教授のロボットBのみ。
ガナー・ハンソン・ジョーンズ夫人・マスル・カーター・ドラクロワ教授が警備ロボットにより死亡。
ロボットAは採掘ロボットと相撃ちになり、デモンは負傷してロボットBに担がれている状態だ。
それでも行くしかない。
あきらめては地球は壊滅する。
私は彼らを前進させた。

その後はラッキーのラッキーポイントがモノを言い、無傷のままで進んで行く。
しかし、ラッキーポイントは着々と減っていた。
はたして間に合うのか?

ついに見つけたコンピュータ。
ラッキーはスイッチを切るべく叩いてみる。
「ラッキーポイントが尽きたね」
先輩の無情な一言が私に向けられた。
ついにラッキーの運が尽きたのだ。
やむを得ずデモンがコンピュータを爆破して、自爆装置のスイッチを入れる。
これで人類は救われた。
しかし、これから脱出が待っている。
コンピュータが破壊されたことで、基地の全ロボットが動き出したのだ。
残りはわずかといえども、警備ロボットが一台残っている。
必死に逃げるキャラクター。
ついに出口に繋がる階段に到達した時、警備ロボットが現れた。
ラッキーは警備ロボットの射撃でついに死亡。
雑用ロボットの攻撃で、警備ロボットを驚異的な出目で破壊した(1で命中1で破壊)スクープも死んだ。
デモンが最後の雑用ロボットを破壊した時、残ったのはニコルとデモン、それにロボットBだけだった・・・

「デモンって宇宙艇の操縦できたっけ?」
私は先輩に確認する。
パイロットがいなければ宇宙艇は飛ばせない。
ニコルもデモンもパイロットの能力はなかった・・・

小惑星97Bは地球に到達する前に破壊された。
しかし、小惑星を破壊に行った者たちは誰も帰ってはこなかった。
爆発の衝撃で飛ばされたであろう無人で漂う宇宙艇からは、ニコル・ドラクロワの手紙が見つかったという・・・

初めてです。
誰も脱出できなかった。
このゲームはもう何度やったかわからないぐらいなんですが、これほど悲惨な目にあったのは初めてでした。
でも面白かったー。
先輩とはまたやりましょうということで今日はお開きとなりました。
今度は脱出するぞー。

それではまた。
  1. 2007/03/15(木) 21:47:38|
  2. ウォーゲーム
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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