もう今月はじめには購入してあったんですが、いまさらながらご紹介。
「世界の艦船」(海人社)の6月号です。

こちらが表紙。
今月の特集は正規空母としては史上最多の量産艦である「エセックス」級空母です。
太平洋戦争においてアメリカが日本海軍に対抗するために送り出した「エセックス」級は、アメリカの工業力のすさまじさを物語るかのように32隻もの建造計画が立てられ、そのうち工事を着工したものが26隻、そして完成したものが戦後完成したものも含めて24隻という空前の量産空母です。
太平洋戦争中盤から後半にかけての活躍は当然のことながら、その後の朝鮮戦争、さらにはベトナム戦争にいたるまで「エセックス」級空母はアメリカ海軍の中核であり続けました。
今号はその「エセックス」級空母の生い立ちから特徴、そして近代化改装後の状況まで取り上げられていて、とても勉強になります。
また、太平洋戦争においてはそのダメージコントロールの能力の高さからついに一隻も戦没艦を出すことはありませんでしたが、太平洋戦争末期に日本軍の攻撃を受けた「フランクリン」は沈没こそしなかったものの大損害を受けており、戦争が終わったことともあいまってほかの「エセックス」級のように近代化改装をされることなく、ついに複役することがなかったと言うのは今回初めて知りました。
とはいえ、複役できないほどのそれだけの大損害を受けながらも、沈まずに帰還したと言うことだけでも「エセックス」級の強靭さが伺える話ですね。
今日はこれにて。
それではまた。
- 2012/05/07(月) 21:22:22|
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>複役できないほどのそれだけの大損害を受けながらも
艦が沈没さえしなければ、生き残る乗員が多くなるでしょうから人的資源の確保という点で有効ですね。
しかし、正規大型空母だけでもこれだけ作り、他にも軽空母、護衛空母もあるので、もういい加減にしろと言う感じです。
- 2012/05/08(火) 20:48:30 |
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- 富士男 #-
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>>富士男様
すぐに沈まなければ万一の事態でも退艦の時間を作れますしね。
おっしゃるとおり月刊正規空母に週刊護衛空母と言うレベルはいい加減にしろですよね。(笑)
- 2012/05/08(火) 21:43:56 |
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- 舞方雅人 #-
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