前々から気になっていたというのに、近くの本屋とかで見かけなかったのでつい買いそびれていたマンガが手に入りました。

速水螺旋人先生の「大砲とスタンプ」第一巻です。
こちらが表紙。
もうね、最初の話から読んでて顔がにやけまくりですわ。
主人公のマルチナちゃんは「大公国軍」の女性士官。
軍の中でも前線で戦うのではなく前線で必要とされる物資等の補給や経理を担当する「兵站」と呼ばれる業務に携わるめがねっ娘少尉さん。
実際に戦うのは陸海空軍でも弾や食料を用意する兵站がなければ戦えない。
「大公国軍」では、この兵站業務を三軍から独立させ、「兵站軍」として運用しているようだが、やはり前線で戦う部隊からの評判はよろしくない。
書類と格闘する彼女たちは「紙の兵隊」と言われあざけられていた。
弾や食料がなければ戦えないのにあまり重視されているように見えない「兵站」業務に携わる女性士官が主人公とはなんと地味なお話でしょう。
でも、このお話は地味どころか、とても楽しいお話になっています。
主人公のマルチナは、「大公国軍」が占領し現在は「大公国軍」の拠点となっている「アゲゾコ要塞」に赴任しますが、そこでは前線に付き物の物資の横流しやら占領地であるが故の抵抗組織やらの事件に巻き込まれます。
そのドタバタ劇がとても楽しい。
ミリタリーファンでなくてもきっと楽しめる作品ではないでしょうか。
そして螺旋人先生大好きなロシアンテイストがあちこちにあふれ、「大公国」はどう見てもロシアっぽい。
しかし、出てくる兵器類は丸っこくて宮崎駿先生ぽくもある。
そんな素敵な世界です。
個人的にはサブヒロイン的な扱いになるアーネチカ兵長がとてもかわいいです。
いろいろと過去があるのか結構過激なこともやりますし、暖かいベッドのために適当な男を捕まえるしたたかさも持っていて、すごく魅力的です。
ともあれ買ってよかったーーーな一品でした。
ミリタリーファンにもそうでない方にもお勧めですよ。
それではまた。
- 2012/04/20(金) 21:00:00|
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>前線で戦う部隊からの評判はよろしくない
朝鮮の役での加藤清正などと石田三成との対立もありましたね。お互いの事情を知らないと不満が募るんでしょうね・・・。
>アーネチカ兵長がとてもかわいいです
ひと癖ある大人なオンナという感じなんでしょうか?読んでみたいですね。
- 2012/04/21(土) 20:08:27 |
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- 富士男 #-
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>>富士男様
ぜひぜひ読んでみてくださいー。
兵站は特に旧日本軍は軽視してましたよね。
兵站なくして近代軍は一歩も立ち行かないんですけどねぇ。
- 2012/04/21(土) 20:45:47 |
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- 舞方雅人 #-
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