戦国時代、戦場に持っていく物として保存食があることは論を待たないと思います。
では当時どのような保存食があったのでしょうか。
よく言われるものの一つに糒(ほしいい)がありますね。
米を蒸して干すだけというものですが、軽くなる上に、そのまま食べることもできますし、水に漬けたりお湯に漬けたりするだけで、粥のように食べることもできました。
二合のお米約300グラムを、糒にすると、約250グラムほどになるそうで、いろいろなものを背負っていかなくてはならない戦場では軽くなるだけでずいぶん助かったでしょう。
ファーストガンダム世代の人はご記憶にあるかもしれませんが、エピソードの中で塩を求めてさまよえる塩水湖を探すというのがありました。
塩は人間の生理には欠かせない重要なもので、塩が無いと、カリウムとナトリウムのバランスが崩れ躰が上手く動かなくなってしまいます。
(ちなみにホワイトベースは塩水湖の跡にあるはずの岩塩を取るということは思いつかなかったんでしょうかね?)
となると、塩分とさらにタンパクが摂取できる味噌はやはり重要で、味噌を焼いて味噌玉にして携帯したり、乾燥させて乾燥味噌にして持ち運んだりするのですが、面白い方法がほかにもありました。
里芋の茎を味噌で煮しめ、乾燥させて縄のようにするのです。
普段はこれを使って荷物を縛り、場合によってこの縄を細かく切ってお湯に入れると、なんと具入りの味噌汁になるのです。
よく考えられていますよね。
ほかには大豆をゆでて干した干し豆や、そば粉や米の粉、はちみつにゴマなどを混ぜて作った兵糧丸と呼ばれる携帯食など。
さまざまな知恵と工夫で携帯食が作られました。
梅干しを果肉だけ丸めて乾燥させたものも用いられるんですが、面白いのは喉の渇いたときにはそれを見るということなんですね。
舐めちゃうと余計に喉が渇くので、見るだけなんだそうです。
いろいろとあるもんなんですね。
それではまた。
- 2007/02/17(土) 21:06:21|
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嘘か、本当か(本当としても誇張されたものか)
熊本城の「食べられる壁」やら、「畳み」の話もありますね。(ズイキや、かんぴょうを練りこんだり織り込んだとか)
篭城戦にまつわる兵糧、武器の蓄積の話は
日本、中国(春秋戦国時代)等を問わず興味深いものですね今回の話で思いだいましたよ、ではまた。
- 2007/02/18(日) 20:09:49 |
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- 七誌 #XtDHfxHE
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>>七誌様
ありましたねー。
食べられる城壁の話。
篭城戦の時に一番心配なのが食料ですからねー。
非常食を確保する手段に昔の人は知恵を絞ったんですねー。
- 2007/02/18(日) 21:04:55 |
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- 舞方雅人 #-
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