今でも週に三・四回ほどテレビで映画を放送してくれているわけですけど、当然そこで放送されるのは名画や話題作が主なわけですが、たまにB級どころかC級だろうこれはって言う作品も放送されることがありますね。
今ではそういうB級C級のマニアックな映画はケーブルテレビなどがメインで、テレビで放送されることは少なくなりましたけれど、昔はそういうB級C級の映画もテレビでよく放送されていたものでした。
ですので、もうかなーーーり昔の話ですが、何気なくテレビで見た映画なのに、その映画のワンシーンだけで私の中ですごく印象に残ってしまった映画がありました。
そのタイトルも「巨大蟻の帝国」
もうB級らしさがぷんぷんですよね。(笑)
ストーリーとしてはある離島に別荘を立てて売ろうとした不動産業者が、販売促進のツアーを組んで客を連れてその島に行ったら、放射性物質で巨大化したアリに襲われたというだけの話。
まさにB級どころかC級かもしれません。
巨大アリも超接写で大きく見えるアリと人間を合成しただけという強引な力技。
アリがどこかへ行かないように囲ったガラスが映り込んでしまっているというシーンすら。
もうはっきり言って笑うしかない映画なわけですが、後半になると少し変化が。
巨大アリから命からがら逃げ延びた一行はその島にある町に到着するわけですが、その町の住民の様子がちょっと変。
なんだか一行をよそへ行かせないようにするかのよう。
その町には精糖工場があり、実は町はすでにアリの支配下だったのです。
映画の最初で「女王アリはフェロモンで相手を支配する」というようなことを言っていたのがここで生きてくるというつくりです。
製糖工場の一角には巨大な女王アリが君臨し、小さな部屋に人間を入れてフェロモンを吹きかけ、意のままに操っていたのでした。
町の住民はすでに支配されているので嬉々としてフェロモンを浴び、一行にもフェロモンを浴びさせようとしてきます。
最初にツアーを主催した不動産業者の女性が小部屋に入れられますが、必死に抵抗していた彼女がフェロモンを吹きかけられるとうっとりとした表情に変わり、でてきたときには「アリに従わなくてはなりません。彼らの役に立たなくては・・・」とほかの連中にもフェロモンを浴びるように促します。
もうね、このシーンだけ!
このシーンだけで私はこの映画を見てよかったと心から思いましたよ。(笑)
まあこのあとは一行が危機を脱して終わりなんで、まあB級であることは間違いない映画です。
でもこのシーンだけはよかったですよ。
フェロモンで支配されちゃうのっていいですよねー。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2012/01/28(土) 21:00:00|
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B、C級映画はバカバカしいと思いながらも怪しい魅力があって目が離せないものがありますよね。
私が好きな映画はヴァーホーヴェン監督の「炎のグレートコマンド/地獄城の大冒険(原題”FLESH+BLOOD”」です。中世ヨーロッパの領主の息子が婚約者を傭兵崩れの集団に誘拐され、取り返そうとするのだが・・・という話で、寝取られ物としてなかなか楽しめました。その他にも珍妙な兵器が出てきたり、歴史上有名な傭兵隊長のジョン・ホークウッドが登場したりと変な見せ場があって面白かったです。
- 2012/01/29(日) 19:08:16 |
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