昨晩はMustAttackと言うウォーゲームコミュで知り合いましたセンパー様とVASSALと言う通信対戦ソフトを使って「独ソ電撃戦」(EP/CMJ)を対戦いたしました。

このゲームは、もともとは1981年にエポック社より同社のウォーゲームの第一弾として発売されたものでしたが、コマンドマガジン日本版の57号に付録として再販されまして、私もこちらの再販版をオークションで手に入れました。
ウォーゲームとしては非常にオーソドックスかつお手軽な部類に入り、当時もウォーゲームの初心者にも最適と言う入門用として発売されたゲームです。
第二次世界大戦最大の戦いである独ソ戦、その一番最初の独軍によるソ連侵攻作戦「バルバロッサ作戦」を扱っており、その中でも中央軍集団によるミンスク方面への侵攻の8日間だけを切り取ったゲームでして、両軍とも一ユニットが一個師団と言う規模になっております。
ドイツ軍には強力な装甲師団と自動車化歩兵師団がありますが、多くのゲームでよく見られるような装甲師団の優位性を表す二次移動などのルールはなく、あくまでも戦力と移動力が高い数値のユニットと言うだけになってます。
一方ソ連軍は当時の独軍の奇襲とスターリンによる高級将校の粛清などで、部隊としての戦力が司令部でも把握できなかったことから、配置の時には裏返して配置し戦闘になったら表にするアントライドという配置方法をとるため独軍はおろかソ連軍プレイヤーにもどの部隊がどの位の戦力を持つのかわかりません。
そのため意外なところで強力な部隊が出現して独軍を食い止めたり、ここぞという場所に貧弱な戦力の部隊が現れたりしてあっという間に陥落したりと毎回展開が変わるのが面白いところです。
勝利条件はお互いの勝利ポイントの差で判定され、多いほうが勝利となります。
勝利ポイントは基本的には都市の占領により手に入りますが、ソ連軍は独軍部隊を除去することでも得点を手に入れることができますので、独軍としては部隊を失いすぎても敗北に直結してしまうので下手な戦闘はできません。
担当は私が独軍を、センパー様がソ連軍を担当いたしました。
独軍は序盤からダイスの目もよくソ連軍のユニットを除去して進撃を開始。
しかし、拠点のソ連軍は結構戦力が高い部隊がいるなどして一回の攻撃では陥落させられないこともしばしば。
センパー様のソ連軍はじりじりと後退しながらも戦線をしっかり張って独軍に付け入る隙を与えてくれません。
独軍は何とか突破を果たそうとしますがなかなかソ連軍の戦線を崩すことができませんでした。

5ターン目開始時でまだヴィルナもバラノヴィチにも達することができず、独軍担当としては焦りが募りました。
それでも着実にソ連軍ユニットを追い立てながら独軍は前進を続けます。
ミンスクまでは時間との勝負になりましたが、ソ連軍の堅い守りの前に最終ターンまでにはついにミンスクに到達することはできませんでした。

それでもヴィルナとバラノヴィチを落としたことで独軍は13点を確保。
一方ソ連軍はミンスクとスルーツクを保持し続けたことで7点、独軍の10-10ユニットひとつと7-10ユニットひとつ、5-4ユニット二つを除去したことで7点と合計14点。
わずか一点差でしたが独軍の敗北となってしまいました。
悔しー。
とはいえ手軽に楽しめる作戦級ゲームと言うことで今回も楽しんでゲームすることができました。
次回はセンパー様が独軍を担当する入れ替え戦です。
今度は私が突破されないようにしなくては。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/11/26(土) 20:55:32|
- ウォーゲーム
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
>毎回展開が変わるのが面白いところです
アントライドシステム、良いですね。いくら計算しても不測の事態が起こって作戦が狂ってしまうというのは人間臭く、リアルな戦争を感じさせてくれます。ゲームとしても飽きがきにくく楽しいですしね。
ウォーゲームだけでなくギャルゲー、エロゲーなどでも偶然性を入れる試みが時々なされますが、そちらの方はなかなか難しそうですね(ストーリーを重視すると偶然性と衝突しますし・・・)。
- 2011/11/26(土) 23:01:15 |
- URL |
- 富士男 #-
- [ 編集]
>>富士男様
アントライドはその時々で遭遇する部隊が違いますから毎回同じパターンと言うのは起きづらくなりますよね。
ギャルゲーやエロゲでは確かに偶然性は入れづらいかも。
作る側もそれに合わせてさまざまな事象を盛り込まないとならなくなるでしょうからね。
やはり入れづらいでしょうね。
- 2011/11/27(日) 19:26:28 |
- URL |
- 舞方雅人 #-
- [ 編集]