昨晩ちょこっとソロプレイしたシミュレーションゲーム「Bug Eyed Monsters」のイメージリプレイです。
「Bug Eyed Monsters」とは、かつてウェストエンド社が発売したシミュレーションゲームでして、宇宙人が地球人の美女たちを攫っていこうとするのをシミュレートしたB級SFゲームです。

これがウェストエンド社版の箱絵。
まさに見るからにB級SFですね。
ゲームはアメリカの田舎町にやってきた宇宙人たちが、その町の美女たちを連れ去ろうというもの。
女性たちには1から6までの色気値があり、高いほど美人というわけですが、この数値をたくさん集める=美女を多く集めることが宇宙人側の勝利条件です。
このゲーム、2004年になって国際通信社からRPGamer誌の付録として日本版が発売されました。
その際シルエットだった女性ユニットを速水螺旋人様がキャラクターとして描いたユニットが付けられ、どっちを使うか選べるようになりました。

今回はこの速水様のイラストユニットを使用しました。
第二次世界大戦も終わり、繁栄を極める1950年代のアメリカ合衆国。
しかし、東西冷戦が始まろうとしていたこの時期、アメリカを狙っていたのはソ連を中心とした東側諸国だけではなかった。
見るもおぞましい姿をした宇宙人、まるで昆虫のような複眼を持つことからBug Eyed Monsters、通称BEMと呼ばれる彼らもまた、アメリカを狙っていたのである。
そしてついに、BEMたちの魔手がここアメリカの片田舎にも伸びようとしていたのだった。
しんしんと雪が降り積もる東海岸に近いアメリカ北東部の山間の小さな町「フリーダム」。
周囲を樹木に覆われた静かなこの町は、いま眠りについていた。

(フリーダムの町のマップ。冬という設定なのに緑鮮やかなのが残念)
だが、真夜中を過ぎたあたり、フヨフヨと奇妙な音を立てた一機の空飛ぶ円盤がこの町にやってくる。
そして町に程近い林の一画をきれいに焼き払うと、円盤は平地になったその場に静かに降り立った。

やがて円盤の下部の一部が開き、そこから静かな駆動音を立てた反重力スレッドが二機現れる。
その上に載っているのは奇妙な形をした二足歩行をする連中。
両腕をくねくねとくねらせ、ぎょろりとした昆虫のような巨大な複眼を持つ彼らこそ、紛れもなく宇宙のかなたからやってきた宇宙人、BEMたちに違いなかった。

(BEMの皆さん。右上の数値は肉欲値で、この数値が高いと肉欲に陥りやすい。左下は格闘値で接近戦のときに使用、右下は命中値で射撃戦に使用します)
彼らがこの町にやってきた目的は何か?
それはこの町に住む住民たち、中でも魅力的な女性たちを攫うことにあった。
彼らの星では女性たちの数が減ってしまったため、繁殖のためには地球人の女性たちを手に入れる必要があったのだ。
地球人の女性、しかも魅力的な美人を手に入れ、円盤に運び込んで洗脳してしまえば、彼女たちは彼らにかしずくメス奴隷となる。
そうなれば彼らにとっては繁殖と魅力的なメス奴隷を手に入れるという二つの目的が達成できるのだ。
フリーダムは美人が多い町として有名である。
彼らがここを狙うのも当然だったのだ。

(フリーダムの町の住民の皆さん。青は男性、赤が女性で、色が薄いのは子供です。女性の右上にあるのが色気値で高いほど美人。右下左下の数値はBEMと同じ)
BEMたちは寝静まっているフリーダムの町に向け反重力スレッドを飛ばしていく。
反重力で浮かぶそりのようなこの機械は、彼らの移動手段なのだ。
そして彼らはあっという間にフリーダムの街中にやってくると、隣合わさった二件の家に侵入する。
片や可憐な少女キャリーがいるビューエル家には7体のBEMが、片や夫婦二人だけのホルムグレン家には3体のBEMがそれぞれ侵入していった。
レーザーでドアを焼ききり室内に侵入するBEMたちだったが、ここで大きな誤算が生じた。
彼らにとって地球人の女性が魅力的であることは間違いない。
生殖行為も可能なのであろう。
そうでなければわざわざ地球人の女性を攫おうとはしないはずだ。
だが、その魅力は彼らにとって強烈過ぎたのだ。
ビューエル家に侵入した7体のBEMたちは、ベッドですやすやと寝ているキャリーやリズのあまりの美しさに欲情を覚えてしまったのである。
かろうじて3体は肉欲を抑えることに成功したものの、残りの4体はただただビューエル家の女性たちに見惚れ、なにもすることができなかった。
ホルムグレン家に向かった3体も同じ目にあった。
若妻であるエミリアの姿に1体が見惚れてしまい、かろうじて2体が肉欲を抑えることができたのだ。
だが、ホルムグレン家のBEMたちは幸運だった。
人間たちが完全に起きだす前に、残った2体が麻痺銃を使って夫のジョンと妻のエミリアの二人を気絶させることに成功したのだ。
ここで気絶させられるかどうかが他の人間たちに知られるかどうかの大きな違いとなるのだ。
ビューエル家では残念ながらうまく行かなかった。
残ったBEM3体に対し、ビューエル家の人間は4人。
気絶させたくても1人は気絶させられない。
さらに、夫のヘーブと次女のキャリーは気絶させられたものの、長女のリズを気絶させることには失敗し、リズと妻のマージが目を覚ましてしまったのだ。
リズとマージは目の前に現れたBEMたちに驚愕し悲鳴を上げる。
だが、残念なことにとなりのホルムグレン家は二人とも気絶させられており、他の近所は遠すぎて彼女たちの悲鳴が聞こえない。
やむを得ずマージとリズはナイフとピストルをつかむと、町の人を起こすべく教会へと走る。
こんな夜中に教会の鐘を鳴らせば、町のみんながきっと起きてくるはずだ。
教会の鐘を鳴らされてしまえば町中の人間が何事かと起きてくる。
町の人間は多くはないとはいえ、彼らの持つ銃やチェーンソーなどはBEMにとっても充分な脅威であり、戦いは極力避けたいのが本音である。
鐘を鳴らされるわけにはいかないBEMたちは、気絶させたエミリア・ホルムグレンとキャリー・ビューエルを反重力スレッドに載せて宇宙船へと向かわせる。
そして残った4体のBEMは教会へと向かった。
教会に入ったリズとマージは、とにかく教会の鐘を鳴らそうとしたものの、4体のBEMたちがそこに到着。
マージがピストルを撃つが普段使い慣れていないせいか当たらない。
一方BEMたちは、リズとマージの美しさに1体が肉欲におぼれて何もできなくなってしまったが、残り3体が麻痺銃でリズとマージ二人とも気絶させることに成功。
間一髪教会の鐘は鳴らされずにすんだ。

町の住人たちはホルムグレン家とビューエル家の悲劇を知らずに寝静まっている。
気絶したリズとマージは反重力スレッドに載せられて円盤へと連れて行かれた。
円盤内では彼女たちへの洗脳の準備が行われているだろう。
危機一髪のところで教会の鐘を鳴らされずにすんだBEMたちは、今度は町の東南側にあるジョンソン家へと向かう。
ジョンソン家はリック・ジョンソンとベス・ジョンソンの中年夫婦の二人暮しで、ベスの魅力はそれほどではないものの、人数を確保するには押さえておくに越したことはない。
今度は肉欲から回復したりしたものたちを加えて5体のBEMがジョンソン家に侵入。
キャリー嬢やエミリアのような美しさの無いベスでは5体全員が肉欲を抑えることに成功し、二人はあっという間に気絶させられてしまった。
ベスの運搬を後続に任せた5体は、勢いを駆ってデルバート家に侵入。
ここには美人妻と名高いジェーン・デルバートと、美少女のデビーがいるが、夫のジム・デルバートは屈強な男として知られ、息子のジミーもなかなか手ごわい。
さらには犬のダミー(という名前)もいて、これが吠えるとまた厄介になる。
5体は噂どおりの美人妻ジェーンの美しさに衝撃を受け、2体が肉欲に捕らわれてしまう。
だが、残った3体の攻撃で夫のジムと犬のダミーが気絶してしまい、息子のジミーだけが母と妹を連れて家を脱出。
隣のジョンソン家に助けを求めた。
ところがすでにジョンソン家は制圧されており、駆けつけたBEMたちと銃撃戦に。
ジミーは1体のBEMをショットガンで負傷させたものの、ジェーンとデビーの攻撃は振るわず、逆にBEMのレーザー攻撃でジミーは死亡してしまい、ジェーンとデビーも麻痺銃で気絶してしまいました。

この銃撃戦の音も町の北西側で寝ている住民には聞こえず、住民はまだ何が起こっているのかわからない状態。
BEMたちは気絶したジェーンとデビーを円盤に連れ帰ってしまいます。
残りターン数から言ってこれ以上の拉致は難しいと見たBEMたちは地球を離れることを決断。
円盤の入り口が閉じられ、円盤は闇夜の空に消えていってしまいました。
円盤に連れ込まれてしまった女性たちは合計7人。
得点はベス・ジョンソン 3点 マージ・ビューエル 3点 リズ・ビューエル 4点 デビー・デルバート 4点 エミリア・ホルムグレン 4点 ジェーン・デルバート 5点 キャリー・ビューエル 5点 合計28点でした。
これは「BEMの計画通り」の勝利となり、最高の「BEMの宴」には届きませんでしたが、BEMの圧勝と言っていいでしょう。

今回はBEM側にかなりダイス目が偏りました。
普通はこんなにあっけなく拉致されては行きません。
たいていは町の人々に気付かれ、銃やチェーンソー、はてはバズーカで武装した住民たちとの戦いになるのです。
今回のBEMたちは相当運が良かったといえるでしょう。
「ああん・・・素敵ですわぁ・・・はむっ・・・んちゅんちゅ」
エロティックな黒のパンティーとブラジャーを身に着け、同じく黒のストッキングと長手袋を付けたジェーン・デルバートがうっとりとした表情でBEMの生殖器をくわえる。
その脳裏にはもはや夫のことなど浮かびもしない。
「ああ・・・こちらの方も素敵・・・私のおまんこに下さいませぇ」
「ああ・・・私にも・・・私にもお願いします」
貞淑な妻だったエミリアも処女を守ってきたリズも同じ衣装を身につけ自らBEMの生殖器を求めていく。
他の女性や少女たちも洗脳されBEMたちのメス奴隷となっていた。
最高の美女と名高いジル・ケンドリックや類稀なる美少女ベス・バッジを手に入れることは叶わなかったが、充分すぎる収穫だろう。
そして今頃フリーダムでは、気絶から目を覚ました男たちが、妻や娘を失って愕然としているはずだ。
それもまた痛快といえるではないか。
ということで、イメージリプレイを書いてみました。
楽しいゲームですので、機会があればプレイしてみてはいかがでしょう。
それではまた。
(8月5日 最後ちょこっと変更)
- 2011/08/04(木) 21:15:00|
- ウォーゲーム
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