毎月購入している定期購読物の一つであります「世界の艦船」(海人社)の9月号を購入してきました。

こちらが表紙。
今月号の特集は「中国の海洋力」ということで、最近増強著しい中国海軍の特集となっております。
巻頭カラーページからしてもう中国艦艇のカラー写真から始まっており、その艦艇たちも一昔前の第二次大戦型艦艇とはまったく違う近代的艦艇が主力となっていることをうかがわせます。
ステルス性を意識したと思われる上部構造物形状の「江凱Ⅱ」型フリゲイトや、「旅洋Ⅰ」型ミサイル駆逐艦。
さらには中国版イージス艦といわれる「旅洋Ⅱ」型ミサイル駆逐艦など、アメリカや欧州海軍の艦艇と比べても遜色を感じません。
(外見的にはです)
ロシアの中古空母を改修した空母「施琅」も着々と完成が近づいており、原子力ミサイル潜水艦や原子力攻撃潜水艦、通常動力潜水艦も多数新型が就役し始めている様子。
今月号ではそれら中国海軍の主な艦艇を艦艇事典的に網羅しており、フリゲイト以上の艦艇は級ごとに艦形図付きで掲載されていて、貴重な資料となってくれます。
記事ではまさに中国の海洋力の特集の名の通り、海軍力だけではなく海上警察力や商船隊の活動、海洋開発にいたるまでの中国の海とのかかわりが書かれており、これまた興味ある読み物となっております。
中国関係以外の記事では、今回の「東日本大震災」における自衛隊の活動を総括しての問題点が記事になっており、先日のブログでも書きましたが自衛隊の海上輸送能力の低さが非常に問題であるとされておりました。
これは有事の場合の離島防御に大きな影響があるため、早急なる改善が望まれるとのことでした。
いつも楽しませていただいております「世界の艦船」誌ですが、今回の中国海軍の記事を見て、あらためてその情報力のすごさを感じました。
推定の部分も多いのでしょうが、中国海軍の各艦艇のデータをこれだけ集めるのは大変だったのではないでしょうか。
今日はこれぐらいで。
それではまた。
- 2011/07/29(金) 21:25:55|
- 本&マンガなど
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中国は特に海軍に力を入れて居ますからねー。
例の航空母艦ももういつ稼動し始めてもおかしくないですし旅洋Ⅱ(052C)型は第二期生産型が少なくとも
2隻、ひょっとすると4隻建造中ですし江凱Ⅱ(054A)は13番艦までが進水しています。
個人的な趣味の話で恐縮ですけど
自分は中国の兵器だと陸ものとか空ものの方が好きなんでどうせやるんなら
そっちに力入れてほしいなと思ったりしてますがw
だいいち海軍で張り合ったところで所詮米軍には勝てませんしね。これだけ金をつぎ込んでも例えば
対潜とかいう分野になると中国海軍は装備にしろノウハウにしろ「貧弱」というほかないですし、
そもそも金をつぎ込んでると言っても米軍のチートな国防予算にはまったく及ばないし、
これだけ新しい艦を作ってもまだ全体の半分以上が痩せ馬が目立つ老朽艦ですから。
- 2011/08/04(木) 01:17:40 |
- URL |
- GUNHED #2.7PRdLM
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>>GUNHED様
このところの中国海軍の増強はすごいですよね。
ですが確かにかけている金額が米軍とは違いすぎますね。
とはいえ、今後も中国の軍事力には注目していくことが必要でしょうね。
- 2011/08/04(木) 21:19:06 |
- URL |
- 舞方雅人 #-
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