当ブログもリンクさせていただいております素敵な悪堕ちブログ「
アクノス研究所」様の管理人でいらっしゃいますアクノス所長様が、またまたまた先日投下いたしましたSS「クリムゾン」の挿絵を「3Dカスタム少女」で作ってくださいました。(ブログ名クリックで所長様のブログに飛べます)
もうとっても素敵な作品でして、私はそのすばらしさに声もでないほどだったのですが、このたび所長様より公開のご許可をいただきましたので、ここに皆様にご公開いたしたいと思います。
挿絵的なイラストですので、本来であれば全文を再掲してその間に挟み込めばいいのですが、なにぶん一回の文量としては多過ぎますため、その場面の文章を抜き出す形での掲載となりますことをご了承くださいませ。
所長様、本当にありがとうございました。
それでは所長様の素敵な作品をご覧下さい。
201X年、日本は恐るべき危機を迎えていた。
「暗黒帝国ナイローン」と名乗る軍団が、突如侵略を始めたのだ。
どこからともなく現れる異形の軍団。
それはまるで人間がナイロンのベージュ色の全身タイツを身に着けたような、スベスベした体表を持つ目も鼻も耳も口も無い姿の連中だった。
しかも、そのベージュの全身タイツの連中はいずれもがスタイルのいい女性形をしており、男性形と思われるのはわずかに彼女らの指揮を取る「コマンダーパープル」と呼ばれる紫色の全身タイツに黒いマントを羽織った男と、「ナイロン獣」と呼ばれる動物の模様の付いたカラフルな全身タイツを着た者の一部だけだった。

「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした、司令」
夜も更けてきたあたり、カラオケ店の入り口から数人の女性たちが姿を見せる。
いずれも紺のスーツ姿で、仕事帰りのOLたちが数曲歌って楽しんでいたように見えるに違いない。
だが、そのうちの一人の口にした言葉に、声をかけられた女性の表情が引き締まる。

「あ、紅澤・・・さんもこっちなんですか?」
先を歩いていたオペレーターの一人神原倫子(かんばら みちこ)が振り返る。
司令部に配属されて間もない若い女性でくりくりした瞳がかわいらしいが、能力は折り紙付きでその甘い声とも相まってANファイターたちからの人気は高い。

「クククク・・・たまたま一緒に捕獲してしまったが、お前はいい素体になりそうだからな。さあ、二人とも来てもらおう」
コマンダーパープルがあごでベージュの女たちに指示を出す。
すぐにベージュの女たちが二人に駆け寄り、その腕を両側から拘束する。
「いやっ、いやぁぁぁ!!」
倫子の叫び声が響き必死に逃れようとするが、つかまれた腕はまったく振り解けない。
夕子も無駄だとわかっているので抵抗こそしないものの、その目は射るようにコマンダーパープルをにらみつけていた。

「う・・・こ、ここは・・・」
冷んやりした空気が肌を撫でるのを感じて目を覚ます夕子。
周囲は相変わらずの闇。
なので周りのことはよくわからない。
「ん・・・」
躰を動かそうとして、夕子は自分が両腕を支えられて立たされていることに気が付いた。
しかも下着すら着けていない裸である。
「えっ? いやっ! 離して!」
羞恥から夕子は両手で胸と股間を隠そうとした。
だが、彼女の左右にはベージュの全身タイツを着た女性たちがいて、夕子の腕をがっちりとつかんでいる。
夕子は必死に腕を振り解こうとしたが、とても彼女の力では振りほどくことができなかった。

「な・・・」
夕子が驚いたことに、コマンダーパープルの手が伸びてきて彼女のあごをつかみあげる。
「思ったとおり美しい女だ。人間にしておくのはもったいない」

「いやぁっ! やめてぇっ! いやぁっ」
狂ったように泣き喚く倫子。
だが、コマンダーパープルのせいで躰はまったく動かない。
もがくことさえできないのだ。
そんな倫子にベージュの女たちが群がり、彼女にベージュの全身タイツを着せていく。
「いやぁっ! 私何にもしてないのにぃ! いやぁっ!」
動けない倫子は、まるで着せ替え人形が衣装を着せられるかのように全身タイツを着せられていく。
両足から腰、そして両腕を通され、頭からはすっぽりとマスク部分が覆いかぶさる。
そして背中の開いた部分が閉じられると、倫子の躰はすっぽりとベージュ色の全身タイツに包まれる。
それを夕子はただ黙って見ているしかなかった。

「ああ・・・いや・・・脱がして・・・脱がしてぇ・・・」
全身タイツを着せられた倫子からベージュの女たちが離れていく。
その場に放り出された倫子は、必死になって着せられた全身タイツを脱ごうと躰のあちこちをまさぐるが、どうにも脱ぐことができないらしい。

立ち上がった倫子は、今まで彼女を押さえていたベージュの女たちと一緒にコマンダーパープルのところにやってくる。
そして全員がいっせいに右手をスッと上げ、ナイローンの敬礼をした。

「脱げない・・・脱げないわぁ・・・」
必死になってどこかから脱ぐことができないかと躰中を探って行く夕子。
しかし、その指先はなめらかなナイロンのすべすべした表面を撫でるだけだ。
それどころか、その彼女の指先の動きが全身に伝わってだんだん気持ちよくなってくるのだ。
そ、そんな・・・どうして・・・
夕子自身そのことに驚いたが、脱ごうとして全身をまさぐればまさぐるほど、心地よさを感じるようになってくる。

「AN・・・」
橙実がオレンジと続けようとしたそのとき手刀が振り下ろされ、彼女の右手首に衝撃が走る。
「あうっ!」
ブレスレットが破壊され、思わず手首を押さえてしゃがみこんでしまう橙実。

「うふふふふ・・・」
しゃがみこんだ橙実の脇から笑い声がする。
「だ、誰?」
「うふふふふ・・・だめよ橙実。変身なんかさせないわ」
振り返った橙実の前に立っていたのは、暗い赤の全身タイツに身を包んだスタイルのいい女性だった。
つるんとしたタマゴのような頭部に適度の大きさの形よい胸、引き締まった腰と流れるようなラインでつながった長い脚。
まさに女性の目から見ても美しいスタイルだ。

全身を自らの手で撫で回しているオレンジ色の全身タイツの女。
スベスベのナイローンスキンが全身を覆い、その感触を指先で味わっているのだ。
頭部にはもはや鼻や眼窩の凹凸はなく、タマゴのようにつるんとして何の表情も浮かんではいない。
だが、彼女が気持ちよさを味わっていることは間違いないだろう。
「うふふふふ・・・ナイローンスキンに全身を覆われた気分はどうかしら、沓木橙実さん? いえ、いまはナイローンのオレンジだったわねぇ。うふふふふ・・・」
うっとりと全身を撫で回しているオレンジ色の女に近づく暗赤色の女。
「ああ・・・はい、クリムゾン様。最高の気分です。なんて素敵なの・・・私はもう人間なんかじゃないわ。ナイローンのオレンジですぅ」
甘い声で返事をするオレンジ。
あのあと橙実は躰の動きを封じられ、無理やりナイローンスキンを着せられて身も心もナイローンの女へと変化させられてしまったのだ。

いかがでしたか?
もうすばらしくてため息が出るほどですよね。
アクノス所長様の技術の高さが伺えます。
夕子さんも倫子さんも橙実さんもすごく素敵でかっこいいですよね。
あらためまして本当にありがとうございました。
こうして自分の作品に挿絵をいただけるというのは本当に幸せです。
私も挿絵にいただくにふさわしい作品をこれからもがんばって書いていきたいと思います。
がんばります。
それではまた。
- 2011/07/24(日) 21:08:45|
- Special Thanks
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2