1994年発売ですので、もう20年近く前の発行になりますが、当時の第二期(だったかな?)TRPGブームの末期にホビージャパン社から発売されたのが「RPG福袋’94」です。

当時はまだRPGはTRPGが主で、コンシューマRPGが従のような位置関係だったので、TRPGではなくRPGという表記になっていたんですね。
この「RPG福袋’94」、前年に発売されました「RPG福袋’93」の第二弾なわけですが、福袋の名の通り、複数の(軽めの)RPGシステムの詰め合わせというものでした。
で、この「RPG福袋’94」の中に、「バトルエンジェルRPG」というシステムが載っておりまして、この「バトルエンジェルRPG」というのが表題のようにシステム中に「悪堕ち」が取り入れられていたのです。
この「バトルエンジェルRPG」、どういうものかといいますと、当時大いに話題になりました「美少女戦士セーラームーン」をベースに変身美少女モノをロールプレイしようというRPGでして、プレイヤーはバトルエンジェルというヒロインたちになるわけです。
バトルエンジェルたちは、普段は普通の女性たち(幼女からキャリアウーマンまでプレイ可能)ですが、いったん(ゲームマスターの操る)悪の軍団に遭遇すると、掛け声とともに変身し「バトルエンジェル」となるわけです。
バトルエンジェルたちはそれぞれが魅力的かつ魅惑的なさまざまな衣装を身に着けるわけですが、この衣装がこの「バトルエンジェルRPG」のキモでして、衣装によってさまざまな能力が与えられるわけです。
各バトルエンジェルには基本の能力値はありますが、そこに衣装の能力が加わっていくわけで、たとえば「セーラー服」ですとチャーム+1となり、「チャイナ服」ですとチャーム+1・女王様+1、「レオタード」ですと敏捷+1・チャーム+2、「ボンデージ」ですとパワー+3・女王様+3・ダークサイド+2といったように能力値を上下させるのです。
チャームというのはこの「バトルエンジェルRPG」では重要でして、このチャームが高ければ高いほど攻撃を受けづらくなります。
つまり可愛いので攻撃できないよーってわけですね。(笑)
また、女王様値は相手にダメージを与えたのち、相手がまだ生きている場合にこの数値のチェックに成功すると、相手がバトルエンジェルを女王様と認め足元にひざまずいてしまいます。(笑)
そしてダークサイドというのがまさに悪堕ちに関連しておりまして、「ボンデージ」や「ハイヒール」、「網タイツ」などはバトルエンジェルに力を与える反面ダークサイド値も上げてしまいます。
そして戦闘中に敵のダークサイドに引き込むような攻撃を受けてしまうと、このチェックで失敗するとダークサイドに堕ちてしまい、悪の女戦士になってしまうのです。
そうなった場合は仲間にリフレッシュをしてもらわなくてはなりません。
実際プレイの最中にダークサイドに堕ちるキャラがいたかどうかはわかりません。
私もさすがにこのシステムはプレイしませんでした。
野郎どもが複数集まってわいわいとヒロインをプレイするというのはさすがにすさまじいものがあると思うので。(笑)
でも、このシステムを生かしてなんかSSを書いてみたいなーって思うことはありますね。
悪堕ちをシステム上で規定しているのは私の持っているTRPGシステムでは珍しいかな。
ああ、でもファンタジー等で吸血鬼に噛まれて吸血鬼化というのも悪堕ちと言えないこともないですか。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/07/21(木) 21:30:17|
- TRPG系
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>野郎どもが複数集まってわいわいとヒロインをプレイ
うーん、かなり強靭な想像力か酒の力が必要になりそうですね。かと言って下手に女の子を参加させるとかえって寒い状況になりそうですし・・・。
- 2011/07/23(土) 20:18:15 |
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- 富士男 #-
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>>富士夫様
確かにそうかもしれませんね。
幸いというか不幸にというか、このシステムをプレイする機会には恵まれませんでしたので、想像だけですんでいるのがいいところでしょうか。(笑)
- 2011/07/23(土) 21:02:21 |
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- 舞方雅人 #-
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