毎月購入している雑誌もう一種は「グランドパワー」誌(ガリレオ出版)です。

こちらが今月号の表紙。
今月は「日本陸軍装軌式特殊車両」の特集です。
いわゆる装甲作業車や架橋車両の特集ですね。
日本陸軍は機械化に熱心ではなかったように思われますが、それでもこういった特殊車両は何種もそろえており、意外と機械化が理解されていたようです。
今号では、敵前でいろいろな作業(壕に超壕装置を架けたり、特殊爆薬を仕掛ける等)を行う「九六式特殊作業機」に始まり、九七式中戦車の車台を使い火炎放射器を装備する「火焔戦車」、地雷原を開削する「地雷作業車」、森林突破用の「伐開機」、クレーン等を装備した「九五式野戦力作車」、湿地を突破するために履帯にフロートをつけた「湿地車」などなど、日本陸軍の装備した特殊車両がこれでもかとばかりに紹介されてます。
個人的にはこうした特殊車両はあまり知らない部類のものなので、こうして紹介してもらえるのはうれしいですね。
日本軍も結構いろいろと考えていたんだなぁと思わせられます。
もう一つの特集は「チャーチル歩兵戦車の特殊バリエーション」
これはまさに第一特集と対になるような特集ですね。
英国の歩兵戦車チャーチルシリーズは、その車体の大きさからいろいろな特殊車両のベースになりましたが、それらが今月号には網羅されてます。
火炎放射器を備えた「チャーチル・クロコダイル」や、自らの車体そのものが壕や川などの橋となる架橋戦車タイプの「チャーチルARK」、障害物破砕用の巨大迫撃砲を搭載した「チャーチルAVRE」など、こちらもチャーチル戦車の特殊車両がいっぱい紹介されていて、洋の東西での特殊車両の競演といった感じです。
それにしてもチャーチルAVREの290ミリ迫撃砲はほんと太いですね。
再装填は砲身を立てて、下から行うんだそうで、巨大な砲弾を再装填するのは骨が折れそうな感じです。
次号は60年代陸上自衛隊の主力装備の一つ「60式自走無反動砲」の特集のようです。
これは楽しみです。
それではまた。
- 2011/07/02(土) 20:44:40|
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日本軍の車輌の問題は、『こういうものも作った』ではなく、『こういうものを大量に作れなかった』という点と
『こういうものを運ぶ手段に欠けていた』というところでしょう。
伐開機も野戦力作車も肝心の南方戦線ではほとんど使われず、昭和20年以降は戦車の生産すら殆ど停止する始末。
モノを生産する力はあっても、大量に生産する力が日本には無かったんですよね。
- 2011/07/03(日) 19:38:34 |
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- いなづまこと #-
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>>いなづまこと様
まさにおっしゃるとおりです。
当時の日本は技術力がなかったわけではなく、量産するという能力がなかった。
これに尽きますですね。
- 2011/07/03(日) 20:54:50 |
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- 舞方雅人 #-
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