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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

大和沖縄へ向かう(1)

今日4月7日は、今から66年前の1945年に大日本帝国海軍の戦艦「大和」が、沖縄に向かう途中で米軍によって撃沈された日だそうです。
と、言うことで、今日は大和最後の航海について記事にしたいと思います。

昭和16年(1941年)12月に始まった「太平洋戦争」は、序盤こそ日本にとって有利に進んできたものの、昭和17年(1942年)6月の「ミッドウェー海戦」における大敗と、同年8月に始まったガダルカナル島における米軍の反攻作戦の開始に対する不手際から、次第に日本にとって不利な戦況へと向かっていきました。

さらに昭和19年(1944年)6月の「マリアナ沖海戦」と、10月に行われた一連の「比島沖海戦」によって、大日本帝国海軍はその連合艦隊の戦力のほとんどを喪失するという結果になりました。

戦力を失った連合艦隊は、その後は米軍に対する攻勢能力を発揮することはできず、前線各地と日本本土との海上輸送路を細々と維持するぐらいしかできませんでした。
生き残った艦艇も燃料の不足から行動は著しく制限されており、ほとんど行動不能といってもいい状態でした。

昭和20年(1945年)3月26日、連合艦隊は南西諸島方面に来攻した米軍を迎え撃つべく、「天一号」作戦を発動しました。
それに基づき戦艦大和を旗艦とする第二艦隊は出撃準備に入りますが、4月1日には米軍は沖縄本島に上陸を開始し、その日の午後には読谷の北飛行場及び嘉手納の中飛行場が米軍に占領されてしまいます。

本来の計画では航空作戦が順調に行った場合に第二艦隊を中核とした第一遊撃部隊が沖縄に突入するというものでしたが、予想外に早く北及び中飛行場が米軍占領下になってしまったことで当初の計画は無効になってしまいました。
そこで連合艦隊司令部は、第一遊撃部隊を航空機の援護のない状態で沖縄に突入させ、敵艦隊及び輸送船団の撃滅を図った上、生き残りの艦は沖縄の海岸に乗り上げて弾薬尽きるまで陸上砲台として砲撃戦を行い、その後生き残った乗組員は陸戦隊として沖縄防衛に尽くすというまさに海上特攻作戦を行うことに決します。

もちろんこれが無謀な作戦であることは誰もが承知しており、いく人かの参謀は作戦の再考を求めました。
しかし、もはや通常の作戦では米軍に太刀打ちできない現状で、第一遊撃部隊を有効に使用するためにはこの作戦しかないとのことで、作戦は実行に移されます。

4月5日、第二艦隊司令長官伊藤整一中将は出撃準備の命令を受けます。
伊藤中将は当初作戦に反対でしたが、連合艦隊の参謀が大和に訪れて説得。
「一億総特攻の魁(さきがけ)になってもらいたい」との言葉に伊藤中将も了承せざるを得ませんでした。

海上特攻隊とされた第一遊撃部隊は、第二艦隊の旗艦の戦艦大和及び第二水雷戦隊に所属する軽巡「矢矧」(第二水雷戦隊旗艦)、駆逐艦「冬月」「涼月」「磯風」「濱風」「雪風」「朝霜」「霞」「初霜」の合計十隻の艦艇のみでした。
指揮は第二艦隊司令長官の伊藤中将が取ることに決します。

この日、各艦の艦長は大和に集められ作戦内容を知らされるとともに、大和では有賀幸作艦長(大佐)が当直以外の乗組員に今回の出撃が海上特攻であることを訓示したといいます。
そして配属されたばかりの士官候補生や一部の老兵、傷病兵などがこの時点で艦隊から下ろされました。
士官候補生たちはみな連れて行ってほしいと懇願したものの受け入れてもらえず、涙を飲んで下艦したといいます。

当初沖縄への出撃に際しては、特攻とのことで各艦には片道分の燃料のみが割り当てられたとされ、一部文献ではそのまま片道燃料で出撃したとされたものもありましたが、各地の残燃料をかき集めて振り分けたことで各艦ともに満タンとはいかないまでも往復には支障ない量の燃料を搭載したと現在ではされております。

4月6日夕方、第一遊撃部隊は沖縄に向けて出撃。
この出撃に前後するように日本陸海軍は特攻機を出撃させ、米艦隊への攻撃を行っています。
この時点では第一遊撃部隊を援護するために駆逐艦「花月」「榧(かや)」「槇(まき)」の三隻が随伴しておりましたが、これら三隻は練度不足とみなされて豊後水道まで来た時点で引き返すよう命じられました。
以後、第一遊撃部隊は上記の十隻のみで沖縄に向かいます。

4月6日の20時過ぎ、米潜水艦「スレッドフィン」及び「ハックルバック」が第一遊撃部隊を発見。
司令部に日本艦隊出撃を通報します。
この通報は日本側でも傍受され、発見されたことを知りました。

しかし、この日は米軍側の攻撃はなく、静かに4月7日を迎えます。
いよいよ大和にとって最後の日を迎えることになりました。

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  1. 2011/04/07(木) 21:16:08|
  2. 大和沖縄へ向かう
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