先日のエチオピアでの政変以後、中東各地で反政府の運動が広がりを見せておりますが、リビアでも国家指導者カダフィ大佐の退陣を求める民衆のデモが続いているようです。
これに対しカダフィ大佐は武力で鎮圧することに決し、武装部隊を投入したとのことですが、その中にはリビア人以外の外国人兵士による傭兵もいるとのことで、彼らは同国人ではないリビア人民衆を相手に武力行使を行っているといいます。
内戦に発展することなく穏健に権力委譲ができればいいのですが、なかなかそうもいかないようですね。
と、言うことで、傭兵が使われているとのニュースからこの映画のことを思い出してしまいました。

「ワイルドギース」です。
1978年といいますからもう30年以上前の映画なのですが、当時の有名どころの俳優さんを使って傭兵を主役にした映画を作ったのです。
アフリカの某国で囚われの身となっている前大統領を救出し、現政権を打倒して資源の採掘権を得ようとする英国人富豪。
彼はそのために「ワイルドギース」と呼ばれる傭兵団を用いて救出作戦を実行させます。
「ワイルドギース」の指揮官フォークナー大佐はすでに中年の人物でしたが、参謀のレイファー、パイロットのショーン、ボウガンの使い手のピーターといった人物を中核に50人の部隊を率いてアフリカ某国に乗り込み、青酸ガスを使った奇襲で前大統領を奪取することに成功しますが・・・
派手な戦闘シーンはそう多くはありませんが、傭兵の最後の輝きという感じの彼らの行動にひきつけられました。
私はテレビで見た吹き替え版しか知りませんので、DVDは見たことがなく、もう何年も前に見たっきりなんですけどいまだに印象に残る映画のひとつです。
南アフリカ出身の白人兵士ピーターは、最初は救出対象の前大統領であるリンバニを黒人野郎と言って差別感丸出しですが、一緒に逃亡行を繰り広げる中で次第に認め合い、最後はリンバニを再び大統領にしてみせるとまで言って彼をかばって戦死します。
フォークナーの友人でもあるレイファーは一人息子エミールを残しての出発でしたが、最後は彼も銃弾に倒れ、敵の手で拷問を受けるよりはとフォークナー自ら止めを刺すことになります。
そして無事に脱出し故国に帰ったフォークナーは、遺児となったエミールを訪ね、「お父さんの話をしよう」といって二人で歩いていくのです。
もうね、このあたりは泣ける映画です。
DVDがでているみたいなのでもう一度見ようかな。
でも吹き替えは入っていないんですよねー。
テレビの吹き替えが傑作だっただけに残念。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2011/02/24(木) 21:12:50|
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リビア情勢、重大な局面になっているようですね。カダフィ大佐がヒトラーのパリ破壊命令みたいなやけっぱちな事をしなければ良いのですが・・・。石油輸入に悪影響があると困りますね。
それにしても、トリポリやベンガジ、トブルクなど聞きなれた地名がニュースに出てくるとウォーゲーマーとしては複雑な気分になってしまいます。やっぱり、現実の世界を扱っているゲームなのだなとしみじみ感じますね。
>傭兵が使われているとのニュース
傭兵というとディエン・ビエン・フーの戦いに元ドイツ軍兵士が参加していたという記述を何かの本で読んだのを思い出します。何とも物悲しい存在です・・・。
- 2011/02/24(木) 23:54:16 |
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- 富士 #-
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>>富士様
リビアの状況は混沌としておりますね。
おっしゃるとおり私も地名を聞くだけで北アフリカの戦いが思い浮かんじゃいますです。
独英軍がしのぎを削った地が今混乱に陥っているんですねー。
- 2011/02/25(金) 20:27:58 |
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- 舞方雅人 #-
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>>KEBO様
サバイバルゲームをなされるんですか~。
私の友人にも好きな方がいましたよー。
あれもハマると楽しいようですね。
カダフィ大佐はどうなるんでしょうかね。
アメリカが海外資産の凍結を行ったとも聞きますが・・・
- 2011/02/26(土) 19:36:56 |
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- 舞方雅人 #-
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