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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

Sフィールドにモビルスーツ隊を集中させい!

お久し振りのローネフェルトです。
モビルスーツ戦が始まりました。

あっという間に戦場は混乱と錯誤が支配する空間に陥って行く。
私の周囲にはすでに敵の大編隊が飛び交っているのだ。
「パット、アヤメ、私から離れないで」
『了解』
『大丈夫です、お姉さま』
二人の09Rはしっかりと付いてきている。
この分なら問題は無い。
私はシールドの裏からビームサーベルを取り出すと、不用意に接近してきたジム目掛けて突き出した。
「邪魔だぁ!」
ビームサーベルの一撃はジムの脇腹を切り裂いていく。
私の15がその場を離れた時にはジムは火球となって爆散した。

『うわあっ!』
『助けてぇ!』
レシーバーに飛び込んでくる絶叫の群れ。
あちこちでモビルスーツが火球になっていく。
09Rの蹴りを受けてひしゃげ散るボール。
サラミス級の主砲の直撃を受けて爆散する06F2。
MP-02Aの銃撃で炸裂して行く連邦の突撃艇。
どこから弾が来るのかわからない。
まったく速度の落ちない宇宙空間では、時限炸裂式の弾でなければ、敵も味方もどこで味方を撃ち落しているか知れたものでは無い。
『キャァー!』
「!」
レシーバーに入ってきた悲鳴に反射的に息を飲む。
「パット!」
私はパットの09Rを目で探す。
「パット!」
『大丈夫。大丈夫です、大尉殿』
パットの09Rが15の脇に滑り込んでくる。
右肩の装甲に傷が付き、塗装がはがれてさび止めの赤がむき出しになっている。
『直撃を受けちゃいました。でも、大丈夫です』
「気をつけなさい! 死んじゃだめよ」
私は思わず怒鳴りつける。
死んで欲しくない。
もう誰も死んで欲しくない。
「連邦め! いい加減にしなさいよ!」
私はビームサーベルを敵巡洋艦の横腹に突き刺した。

『あああ・・・お母さーん・・・』
火だるまになりながら飛び続けているガトル戦闘爆撃機。
それは私の目の前で四散する。
『いやぁー』
ビームサーベルに真っ二つにされるMP-02A。
数の差がじわりと響いてきている。
それもこんなに早く。
まだ戦闘が始まって一時間ほどしか経っていない。
数だけじゃないわ・・・
技量の差。
連邦のジムは恐るべきモビルスーツなのだ。
それは乗った私がよく知っている。
この戦争の中盤、連邦軍には各地で手に入れた06で編成された部隊があったという。
でも、それは奴らが言うほど活躍しては居ない。
06は一朝一夕に動かせる代物ではないからだ。
私も他のパイロットも数ヶ月におよぶ訓練を施して、やっと06を自在に動かせるようになったのだ。
捕獲した06に一週間やそこらで訓練したからと言って乗りこなせるはずが無い。
けど・・・
ジムは違う。
ジムはその運動のほとんどを搭載コンピュータが行なってくれるのだ。
だからパイロットのやることはジムを動かすことではなく、ジムを戦わせることなのだ。
だからこそ私でもジムを動かすことができた。
ジムを戦力として戦わせることができたのだ。
『ママー!』
私の目の前で最新鋭のMS-14が爆散する。
動かすことさえできていない機体は最新鋭だろうと敵の的にしかならない。
技量不足のパイロットでは使いこなせない。
「やめてよ・・・」
私はラッチからシュツルムファウストを取り出して構える。
「お願いだから・・・」
先端を接近してくるマゼラン級戦艦に向ける。
「もうやめようよ!」
私はトリガーを引いた。

いきなり側面から黄色いビームが突き刺さる。
一瞬の静寂のあと、船体が膨らんで爆散する。
『上角二度! 退避だ!』
ホワイトベースの反応は早い。
戦艦リバダビアの爆発による破片を被らないようにすぐに軌道を変えて行く。
がんがんと俺のボールにも破片が当たって不気味な音を立てて行く。
『『キャー!』』
アナスタシアとミスティが悲鳴を上げている。
そりゃそうだろう。
俺だって不気味この上ない。
破片だって下手したらボールぐらいはあっという間に破壊して行くのだからな。
「大丈夫だ! 心配するな!」
半ば自分に言い聞かせるように俺はそう言ってやる。
接近してくる敵モビルスーツ隊。
その中心には一瞬にして戦艦を沈めた見たこと無い機体がある。
「足が無い?」
俺はその特異なフォルムに目を引かれた。
大型のモビルアーマーと思われるが、宇宙空間では不要な足をはずしているということもありうる。
俺はその発する圧倒的な威圧感をひしひしと感じていた。
あいつにはベテラン、それも只者では無い奴が乗っている。
「二人とも離れるな! 来るぞ!」
俺はゴクリと唾を飲む。
味方モビルスーツ隊はここには居ない。
艦隊に付いているのは俺たちをはじめとした護衛のボール隊だけ。
ザクやドムならともかく、あの新型を止めるのは・・・
「来たっ」
ロケット弾が足の無い新型に向かって行く。
足無しのモノアイがぎょろりと上を向き、そこに居るものを認めたようだ。
「ようし。行っちまえ」
悔しいが俺には相手できない。
足無しの相手はお任せするよ、アムロ少尉。
足無しはまるで獲物を見つけたかのようにスラスターを吹かして上昇して行く。
ガンダム。
後は頼んだ。
俺は艦隊の護衛に専念する。

『どういうこと? 半数をNフィールドにって言う命令だったでしょ? 司令部は何を考えて・・・わかったわ! マリー、聞いての通りよ。すぐにSフィールドに向かってちょうだい』
リーザの苦悩の表情が映し出されている。
艦艇もモビルスーツも敵に翻弄されている。
Nフィールドの敵とSフィールドの敵のどちらに対応するかに混乱があるのだ。
先ほどはNフィールド、今はSフィールドを重点と見ているのだろう。
どうしようもないわ・・・
数も技量も全てが足りないのよ・・・
でも・・・
ここを落とさせるわけには行かない・・・
「わかったわ。パット、アヤメ、Sフィールドに向かうわよ」
私は15をSフィールドに向ける。
『気を付けて。Sフィールドにはあの白い悪魔が居るわ。シャア大佐と交戦中よ』
「了解よ。大佐に期待するわ」
私はリーザに手を振った。
  1. 2006/08/18(金) 21:50:45|
  2. ガンダムSS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<いよいよ決勝 | ホーム | 友鶴転覆>>

コメント

ローネフェルトさん自身が乗って体験しましたからね。ジムの扱いやすさは。

いよいよ、ガンダムはジオングと対決に入りましたね。私は最後に頭と片腕を無くしたガンダムが垂直にビームライフルを撃つシーンが好きなんですよ。

ローネフェルトさん達もここからが正念場ですね。
  1. 2006/08/19(土) 21:45:54 |
  2. URL |
  3. 姫宮 翼 #mQop/nM.
  4. [ 編集]

>>姫宮 翼様
ガンダムとジオングの戦いは最後の戦いに相応しいものでしたね。
もはや他の兵士たちの手の届かないレベルですよね。
ローネフェルトが邪魔をしないようにしなければ。(笑)
  1. 2006/08/20(日) 21:39:52 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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