今日も買ってきた本の紹介です。

「グランドパワー」誌 2010年3月号 ガリレオ出版です。
今号は1月号に引き続き三号戦車の二回目です。
J型からN型までの各種と、派生車両数種が扱われています。
今回驚いたのは、従来三号戦車の5センチ砲搭載については、軍側が42口径砲の搭載でよしとしたものが、ヒトラー総統が60口径砲の搭載を望んでおり、それが実行されていなかったことに怒ったことで、急遽60口径砲搭載型が作られたといわれていましたが、技術的に難しいことを専門家に言われ、ヒトラーも納得していたんだというのです。
つまり、60口径砲を載せたかったけど技術的には難しかった。
なので、それはヒトラーも納得しており、42口径砲を搭載していたことに怒りはしなかったということなのだそうです。
ただ、フランス戦での戦訓からやはり三号戦車の主砲威力の強化は必要だということで、60口径砲の搭載が求められたということのようです。
このあたりは、新資料によるものなのかもしれません。
また、これに関連して、従来三号戦車のJ型には42口径5センチ砲タイプと、ヒトラーが怒ったことで急遽主砲を換装した60口径5センチ砲タイプがあるとされてきましたが、車体は同じでも60口径5センチ砲を搭載したタイプはすべてL型に呼称変更がなされていたんだそうです。
つまり、60口径5センチ砲を搭載した三号戦車J型はすべてL型にされてしまったということなのだそうです。
これは四号戦車でも同じようなことがありましたね。
以前はF型に長砲身43口径7.5センチ砲を搭載したものはF2型と呼ばれていましたが、F2型と言うのは一時期だけの呼び名であり、すべてG型に呼称変更されたといいます。
このあたりも新資料によるところが大きいんでしょうね。
それにしても、戦後65年も経つのに、いろいろと出てくるものですね。
なかなか面白いものです。
それではまた。
- 2010/02/12(金) 21:27:18|
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末期のヒトラーは狂人と言われても仕方ないですが、それ以外の時期は結構まともだったのかもしれませんね。
- 2010/02/13(土) 04:41:49 |
- URL |
- 静寂 #8U7KPG92
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>>静寂様
第二次世界大戦を始める前と後では別人のようだとも言われますよね。
経済政策にはそれなりに有能だったみたいに思います。
- 2010/02/13(土) 20:05:15 |
- URL |
- 舞方雅人 #-
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