最近シリーズ展開が広がり、手軽さが受けてファンも増えているタミヤの1/48ミリタリーシリーズですが、先月末にはついにキングタイガー(ケーニッヒティーガー)のポルシェタイプ砲塔型が出たようですね。
ttp://www.tamiya.com/japan/products/32539king_tiger/index.htm
私はプラモは作らないので、模型屋でボックスを見て悦に入るぐらいなんですが、これはかつてバンダイが1/48で出していたアイテムで、タミヤの1/35シリーズには無かったものですね。
ご存知かもしれませんが、ケーニッヒティーガーには二種類の砲塔があります。
ヘンシェルタイプ砲塔とポルシェタイプ砲塔です。
ヘンシェルタイプ砲塔型はすでに1/48でも模型化されていますね。
ttp://www.tamiya.com/japan/products/32536production_turret/index.htm
本来はヘンシェルタイプ砲塔を搭載する予定だったのですが、初期生産車47台と試作車3台の計50台のみがこのポルシェタイプ砲塔を搭載して完成しました。
それは砲塔がすでに出来上がっていたからなのです。
砲塔そのものは両タイプともにクルップ社の手になるものでした。
ところが車体はポルシェ社案とヘンシェル社案の二種がありました。
ポルシェ社案はフェルディナントと同じく電気駆動であり、それに合わせた砲塔も電気旋回方式で避弾径始に考慮した滑らかなラインを持つものでした。
一方ヘンシェル社案はパンターの流れを汲むもので、ガソリンエンジン駆動でした。
砲塔も油圧旋回方式であり、避弾径始よりも量産性を重視し角ばってはいるものの造りやすいものでした。(あくまで比較して)
結局車体はヘンシェル社案が採用されるのですが、ポルシェ車体用に先んじて造られていた砲塔が50基分出来上がっていたために試作車と初期量産車がポルシェ向け砲塔を搭載して完成したんですね。
個人的にはポルシェタイプ砲塔のほうがスマートに感じるんですが、砲塔前面下部に敵弾が当たった時、下に弾いちゃって操縦室の天井を突き抜けるということがあったようですね。
そういった意味で、砲塔としてはヘンシェルタイプの砲塔の方が出来はよかったと言えるかもしれません。
でも、エンジンのパワー不足による機動性の悪さ、燃料の不足による行動不能、そして480両ほどしか造れなかった数の少なさで、活躍らしい活躍はできなかったんですよね。
最強戦車と言われ、人気の高いケーニッヒティーガーですが、日本人の判官贔屓もあるかもしれないですね。
それではまた。
- 2006/12/02(土) 22:00:00|
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