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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

物持ちが良過ぎ?

歩兵に対する支援となると、いろいろな手段がありますが、大きなものの一つに砲撃があることはおわかりいただけると思います。
特に150ミリクラスの野戦重砲は、遠距離からの支援砲撃の中核となる大砲であり、各国も重視しておりました。

もちろんイタリア陸軍も重視していたには違いないのですが、先日のライフルの記事同様、第二次世界大戦に参戦する準備がまったくできていなかったため、150ミリクラスの重砲も旧式砲が主力だったのはいうまでもありません。

ですが、旧式にもほどがありました。

大戦初期のイタリアの重砲として装備されていたのは、「カノーネ・ダ・149/35」という大砲で、口径149ミリ、砲身長35口径というものでした。
重量は8,220kg。
がっしりとした重砲で、45.96kgもの弾量の榴弾を16,500メートルも飛ばすことができ、そこそこの能力の大砲でした。

しかし、この砲には大きな弱点がありました。
なんと、この大砲には駐退複座機構がなかったのです。

皆様も映画などで近代式の大砲を見たとき、発射の瞬間に大砲の砲身がグッと下がるのを見たことがあるのではないでしょうか?
大砲は火薬の燃焼エネルギーで砲弾を発射するわけですが、そのときの反動を和らげるために砲身を下げて吸収するのです。
当然下がったままでは次の発射に差し支えますから、砲身の位置を元に戻す複座機構と対になるので、駐退複座機構というわけなのですが、カノーネ・ダ・149/35にはこの駐退複座機構がありませんでした。

この駐退複座機構がないとどうなるのか。
今度はナポレオン戦争あたりの古い映画を見たことはありませんでしょうか?
大砲を一発撃つと後ろにゴロゴロゴロと下がっていってしまい、次の発射のために人力で元の位置に戻してやらなくてはならないのです。
なんと、重量8,220kgもある大砲が、一発撃つごとにゴロゴロと後ろに下がってしまうのです。
それを元の位置に戻すために砲兵は押し戻してやらなくてはなりません。
これでは連続発射など望むべくもありません。
カノーネ・ダ・149/35はあまりにも旧式すぎる大砲でした。

こんな大砲が1900年に作られ、さらにはそれが第二次世界大戦でも使われたというのが驚きですが、実質イタリア軍の野戦重砲はこのカノーネ・ダ・149/35が主力だったようです。
イタリア軍は砲の後方に坂を作り、発射で下がった大砲が坂を上り、また坂を下って元の位置に戻るようにして使ったといいますが、どちらにしても発射速度は遅いものだったでしょう。

アフリカにも約60門が持ち込まれ、英軍相手に火を吹いたといいますが、おそらくあまりにも旧式な大砲であることに友軍のロンメル将軍も唖然としたのではないでしょうか。

日本もそうですが、イタリアもまた国力のなさで新型への更新がはかどらなかったんですね。

それではまた。
  1. 2009/10/11(日) 21:03:21|
  2. 趣味
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

迫撃砲ですか~!!
自分が扱っていたのは、小さいので言えば88mmから大きいのは155mmまで使った事ありますよ!
今でも、反動が凄く、昔みたいに後ろに下がらないように、発射後、地面にかなり埋まるようになってますよ!
ある事を想定して、アスファルトやコンクリートの上で発射した時は、後ろに下がり、数名引かれましたが・・・(大砲の構造上、仕方ないのかもしれませんね!)

今の自○隊でも同じ事が言えますが、
二次世界大戦後に米軍が持ってきた形だけの武器を未だに使っている部隊もありますから・・・
(弾は反れるし、時々出ないし・・・暴発もあるし・・・)
装備品は神様として扱え!!と言う人もいるぐらいですから・・・
磨きすぎて塗装が剥げて銀色に輝く64小銃なんかもあったりしますよ!(伝説の64としてとある部隊の武器庫にしまわれています・・・)
  1. 2009/10/12(月) 18:56:36 |
  2. URL |
  3. たか(t) #-
  4. [ 編集]

>>たか(t)様
この記事の砲は迫撃砲ではなく重カノンなんですけど、たか(t)様は迫撃砲を撃ったことがおありなんですね。
自衛隊も装備品の更新はなかなかできないようで、かなり古いものでも使用しているのはある意味仕方ないんでしょうね。
大変だと思います。
  1. 2009/10/12(月) 20:04:53 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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