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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

観察日記(3)

「観察日記」の三日目、最終回です。
楽しんでいただければうれしいです。

それではどうぞ。


(3)
14月21日
今月も今日でおわり。
夏休みもあとはん分です。

アキもなんだか元気になってきました。
朝になるとサユリのへやに来て、いちどあの黒いスーツすがたになります。
そして、二人でいっしょにさわりっこします。
すべすべして気もちいいみたいです。

そしてちきゅう人のすがたになると、せいふくをきてしごとに行きます。
いつもこの時間は同じだけど、今日は少しちがいました。
二人でいっしょにぬけだして、トイレに行って黒いスーツすがたになってさわりっこしてました。
じいが言うには、だいぶ二人ともスーツになれてきたみたいなんだそうです。
もうアキもねないようにするなんてしなくなったみたいだし、夜になるとスーツすがたでへやですごすようになったみたいです。
もうすぐこうていへいかのいだいさがわかるようになるのかな?

夜になると、アキがサユリのへやに来ました。
そして二人で黒いスーツすがたになってさわりっこします。
とても気もちよさそうです。

『あん・・・ああ・・・紗由里・・・だめ・・・気持ちよすぎる・・・』
アキの黒いスーツの上をサユリの黒い指先が動いている。
アキはすごく気持ちよさそうにしていた。
『うふふ・・・気持ちいいでしょ? もうこのスーツのことチーフに言ったりしないよね?』
そう言いながらマスクを密着させるサユリ。
二人の口がマスク越しに触れ合い、まるで男の人と女の人がキスをしているみたいだ。
『言わない・・・言わないわ。このスーツのことは誰にも言わない。私たちだけのものよ』
アキの指もサユリの躰の上を動いて、サユリは時々躰が震えている。
『ええ、これは私たちだけのもの。私たちにジャニン星人がくれたプレゼント』
『ええ・・・こんな素敵なプレゼントをいただけるなんて・・・』
二人はくねくねと躰をくねらせている。
『これからは皇帝陛下のために・・・』
『ええ・・・これからは皇帝陛下のために・・・』
ぼくは二人がそう言ったのをはっきりと聞いた。

                       ******

15月1日
きのうの夜はアキはじぶんのへやにもどりませんでした。
二人でいっしょに黒いスーツのままでねていました。
ベッドの中では二人とも小さいこえでしゃべっています。
スーツのはたらきでこうていへいかへのおことばをしゃべっているんです。
こうすることでこうていへいかのいだいさがわかるんだとじいが言いました。

二人はベッドからおきると顔をあらう場しょへ行きました。
そして少しの間二人でだまってかがみにむかって立っていましたけど、いっしょに右手を上げてヒーッと言いました。
それを見たじいはすごくよろこびました。
あの右手を上げてヒーッと言うのは、こうていへいかのいだいさがわかってきたしょうこなんだそうです。
ああすることが、こうていへいかにしたがいますって言っているのと同じなんだそうです。

今日の二人はせいふくをきてオペレーションルームには行きませんでした。
お休みの日なんだそうです。
ちきゅう人もちゃんとお休みをとるんだって言ってました。

二人はずっとへやにいました。
へやの中では黒いスーツすがたのままでした。
そしてすりすりとさわりっこしたり、かがみに向かって右手を上げてヒーッって言ったりしてました。
なんだかすごく楽しそうでした。

                     ******

15月4日
アキはサユリのへやにいっしょにいるようになりました。
夜はいっしょに黒いスーツすがたでさわりっこして、いっしょにベッドでねてこうていへいかへのおことばをしゃべります。
朝もいっしょにかがみの前で右手を上げてヒーッって言って、いやいやちきゅう人のすがたになってへやを出ます。

オペレーションルームでは、画めんを見ながらゆびをうごかしてますけど、なんだかいやいややっているみたいです。
そしてときどきトイレにぬけだして黒いスーツすがたになります。
アキもサユリも同じです。
トイレが長いっておこられてました。

二人はほかのちきゅう人に話しかけられたりしてもうれしそうじゃありません。
なんだかいやそうです。
早くへやにもどってスーツすがたになりたいようでした。

「ねえ、爺」
ぼくは爺に声をかける。
「なんですかな? 若様」
爺はいつもニコニコしている。
そうでないときはうれしそうなのに泣いたりする。
「あのメスたちがスーツ着られなくなったらどうするかなぁ・・・」
ぼくはなんだかちきゅう人のメスたちに意地悪をしてみたくなっちゃった。
だってあんなにスーツが気もちよさそうなんだもん。
着られなかったらどうなるか気になるよね。

「ふむ・・・」
爺があごに手を当てて考えている。
「なるほど。これまでずっとスーツによる洗脳が浸透してきていたので順調だと思っておりましたが、ここで一度スーツから引き離してみるのも面白いですな・・・」
「スーツ着られなくしちゃったら、だめ?」
ぼくはもう一度聞いてみる。
「いや、それは面白い考えですぞ若様。あのメスたちのスーツを一度機能停止させてみましょう。その状態でスーツを欲しがるようであれば、洗脳は上手く行っている証拠ですぞ」
爺はにっこり笑ってそういった。
「いやいや、さすが若様じゃ。これでまた面白い実験になるわい。礼を言いますぞ、若様」
そして爺はぼくの頭を撫でてくれた。
えへへ・・・
爺に頭撫でてもらうの久しぶりだよ。

『えっ?』
『ど、どうして?』
アキとサユリが驚いている。
二人でへやに戻ってきていそいそと制服を脱いだのに、スーツ姿になれないからだ。
『紗由里、あ、あなたもなの?』
『戻れない。スーツ姿に戻れないわ。どうしてなの?』
顔を見合わせているアキとサユリ。
青ざめた顔しているよ。
なんだかちょっとかわいそうかな・・・

『いやぁっ! いやよぉ!』
『ああ・・・お願い・・・スーツを・・・スーツを着させて』
二人は必死に躰をこすったり撫でたりしているけど、黒いスーツは現れない。
爺が一時的に機能を停止させているからだ。
でも、最初にあのスーツを着せたときにはとても嫌がっていたのにね。

「見なされ若様。あのメスども、最初はあんなに嫌がっていたのに、今ではスーツを着たくて仕方がないようですぞ」
「うん。これっていいことなんでしょ?」
「もちろんですじゃ。このメスたちはもう言いなりになりますぞ。あとは帝国のために働くよう仕向けるだけです。ここまでうまく行くとは思いませんでしたな」
爺はすごくうれしそうだ。
実験がうまく行ったからうれしいんだね。

そのあと、じいがスーツをきたかったら言うとおりにするのじゃと言ったら、サユリもアキも言うとおりにしますと答えました。
じいはぼくに何かめいれいしてごらんと言ったので、ぼくは何をめいれいしようかと考えました。
ぼくは二人にさか立ちをさせたり、ぴょんぴょん飛び跳ねさせたり、ジャンケンをさせたりしてみました。
二人はちゃんとぼくの言うとおりにしてくれたので、ぼくはじいに言って二人にスーツをきせてやりました。
二人はとてもよろこんでスーツ姿になり、ジャニンていこくとこうていへいか、それにぼくにちゅうせいをちかいますと言いました。
ちゅうせいをちかうと言うのは、何でも言うことを聞きますと言うことだとじいが言いました。
二人がぼくの言うことを聞くようになったので、なんだかうれしいです。

                     ******

15月6日
二人はぼくの言うことを聞くようになったので、ぼくはじいとそうだんして二人にアースナイトのじゃまをさせてみることにしました。
ぼくは何をさせたらいいのかよくわからなかったけど、じいが何でもいいよと言ったので、アースナイトがどういうちきゅう人なのかぼくたちに教えるようにめいれいしました。
するとじいはうんうんとうなずいて、さすがはわかさまじゃと言いました。

二人はスーツすがたで右手を上げてヒーッって言ったあと、ちきゅう人のすがたになってオペレーションルームへ行きました。
そして画めんを見ながらゆびをうごかしていました。
しばらくすると、けんきゅうじょに女の人がやってきました。
お父さんのおしごとのおてつだいをしているシャノンさんです。
シャノンさんはとてもきれいな人で、とてもやさしい人です。
シャノンさんはじいにすぐ来てほしいと言ったので、じいはシャノンさんと行ってしまいました。

じいが行ってしまったので、ぼくはしばらく画めんを見ていました。
でも、二人ともいつもと同じことしかしていないので、つまらなくなってしまいました。
何かめいれいしようかと思いましたが、二人のへやいがいではめいれいしたり声をかけたりしたらだめだよと言われていたので、やめました。

すると、じいとシャノンさんがお父さんといっしょにもどって来ました。
お父さんはとてもニコニコして、ぼくによくやったと言って頭をなでてくれました。
ぼくはどうしたんだろうと思いました。
するとじいが、あの二人がアースナイトのじょうほうをおくってきたのだと言いました。
今まで手に入らなかったじょうほうがぼくのめいれいで手に入ったので、お父さんがほめてくれたのです。
お父さんだけじゃなく、シャノンさんもえらいねって言ってくれました。
ぼくはうれしかったです。

                      ******

15月8日
今日は二人はお休みの日です。
じいはしあげをすると言いました。
二人をちゃんとジャニンていこくの一いんにするのだそうです。

ぼくは黒いスーツすがたですりすりしていた二人にアジトに来るようにめいれいしました。
二人はすぐに右手を上げてヒーッと言って、ちきゅう人のすがたになってへやを出ました。
そして車をつかってぼくたちのアジトに来ました。
とちゅう、じいやほかの人が二人のあとがつけられていないかしらべていましたが、どうやらつけられなかったみたいでした。

アジトに入ると、二人はすぐに黒いスーツすがたになり、かつかつと足音をひびかせて歩きました。
ならんで歩く二人は、なんだかかっこいいと思いました。

ぼくはじいの言うとおりに二人をけんきゅうじょのへやに入れました。
そのへやはさいしょに二人がねかされていたへやで、とうめいのかべがぼくたちと二人の間にありました。

「いいですか、若様? これよりこの地球人のメスどもの仕上げを行ないます」
ぼくは爺の言葉にうなずいた。
「まずはあの二人によく来たと言ってやりなさい」
「よく来た?」
「そうです。命令に従ったことを褒めてやるのです。二人ともよく来たと言ってやりなさい」
ぼくは爺の言うとおり、マイクに向かってよく来たと言ってやる。
『ヒーッ! ありがとうございます、シェムーグ様』
二人は背筋を伸ばして右手を上げ、ぼくの名前を呼んでくれた。
なんだか気分がいいな。

「爺、後はどうすればいいの?」
「二人に聞きたいこととかあったら聞いてみなさい。このメスたちは声をかけてもらえるのがうれしいはずですので、何でも答えてくれましょうぞ」
聞きたい事って言われても・・・
ぼくは少し考えた後、マイクに向かってこう言った。
「そのスーツの着心地はどう? 気持ちいい?」
『はい。とても気もちがいいです』
『ずっと着ていたいです。もう人間の姿に戻りたくありません』
二人はくねくねと自分のスーツに指を這わせている。
とても気持ちよさそうだ。
「最初はあんなに嫌がっていたのに?」
『ああ・・・お赦しくださいませ。あの時はこのスーツのすばらしさに気がつかなくて・・・』
『私もです。今ではおろかだったと思います。このスーツは最高です』
すごいや。
やっぱりスーツが気持ちよくて脱ぎたくないんだ。
画面で見ていてもそう思ったけど、こうして二人がそう言うんだから間違いないよね。

「これからは皇帝陛下のために働くように命令してやりなさい」
爺にそう言われたので、ぼくは二人に皇帝陛下のために働くように命令する。
『ヒーッ! かしこまりました』
『ヒーッ! 私たちは皇帝陛下のために働きます』
ぼくたちに向かって右手を上げる二人を見ると、なんだかぼくが皇帝陛下になったみたいだね。

「若様、あのメスどもにナンバーを与えてあげるのです」
「ナンバー?」
ぼくは爺から手渡された紙を見た。
そこには“地球製女戦闘員一号&二号”と書かれていた。
ぼくが爺を見上げると、爺はにっこりとうなずいた。

「アキ、お前は今からジャニン帝国の地球製女戦闘員一号だ」
『ヒーッ! ありがとうございます。私はジャニン帝国の地球製女戦闘員一号です』
「サユリ、お前はジャニン帝国の地球製女戦闘員二号だ」
『ヒーッ! 私は地球製女戦闘員二号です。ナンバーをいただけてとても幸せです』
二人はうっとりとした目つきで右手を上げていた。
これで仕上げは終わったみたいだ。

                     ******

こうしてちきゅうせい女せんとういんになった二人は、しぶしぶちきゅう人のすがたにもどると、アースナイトのたてものにもどりました。
これからあとは、じいが引きついで二人にアースナイトのじゃまをしてもらうそうです。
それから今回のじっけんがうまくいったので、ちきゅうせい女せんとういんをもっとふやすことにしたとも言ってました。

お父さんは、今回ぼくがちきゅう人にこうていへいかのいだいさをちゃんと教えてあげれたことをすごくほめてくれました。
お父さんのしごともだいぶ楽になるだろうって言ってました。
シャノンさんも、きっと近いうちにお父さんがおうちに帰れるって言ってくれました。

今、じっけんしつのぼくの前には、ちきゅうせい女せんとういんたちがつれてきたアースナイトのメスがねています。
このメスにもあの黒いスーツをきせて、ちきゅうせい女せんとういんにしちゃうんだそうです。
でも、そのかんさつはぼくはできません。
ぼくはもうすぐ夏休みがおわるのでおうちに帰らなくてはならないからです。
でも、きっとあのアースナイトのメスも、黒いスーツの力でちきゅうせい女せんとういんになるでしょう。

これがぼくの夏休みのかんさつ日記です。
とてもおもしろかったです。
おわり。
  1. 2009/08/17(月) 21:29:51|
  2. 観察日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

ぼくも、とってもおもしろかったです。
  1. 2009/08/17(月) 22:47:33 |
  2. URL |
  3. 神代☆焔 #-
  4. [ 編集]

直接手を下さず、基本放置してしたからこそ、
最終的には全く抵抗感を持たないかたちで、
洗脳されてしまいましたね。
小さな子供にかしずく大人の女性二人…。
実にそそる構図です。

早速のリンク追加、ありがとうございました。
これからもどうかよろしくお願いいたします。
  1. 2009/08/18(火) 03:22:32 |
  2. URL |
  3. 印度一好色 #-
  4. [ 編集]

神代さまとおなじく、とてもおもしろかったです。
「お父さんは…そこの生きものをこうていへいかのどれいにするためにはたらいてます」
というシュールな書き出しがいきなりツボでした。
日記の部分とモノローグの配分もいい感じでした。
これ以上日記部分が多いとアルジャーノンみたいで読みにくくなりそうですよね。
スーツ姿ですりすりし合うのがきっととても気持ちいいのでしょうね。想像が膨らみます。
洗脳の手としてストレートな分効きそうです。
で、いつもながら段階を経ていく過程が素敵です。
「どれい」になった二人が同僚を拉致するシーンなども想像するとそそりますね。
お疲れ様でした。
  1. 2009/08/18(火) 17:26:40 |
  2. URL |
  3. maledict #gR92Clc.
  4. [ 編集]

>>神代☆焔様
ありがとうございました。

>>印度一好色様
厳密には“若様”にしたがうわけではないですが、子供の言いなりになってしまうというのもいいですよね。
リンクに関してはこちらこそよろしくです。

>>maledict様
日記部分は確かに読みづらかったと思います。
小学校二年生までの漢字のみを使用したので、こちらも書くのが大変でした。(笑)
スーツ姿のすりすりが気持ちよさそうだと思っていただけるとうれしいですね。
  1. 2009/08/18(火) 20:58:02 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

このお話も視点の面白さが出てますね~。
子供の日記ならではのほのぼの感を出しつつも、
中身はきちんと良い堕ち話になっているのが凄いです。
まさに斬新ですね~。
楽しませていただきました♪
  1. 2009/08/19(水) 21:30:42 |
  2. URL |
  3. Mizuha #-
  4. [ 編集]

>>Mizuha様
いわば視点の勝負だけの話なんですよねー。
でも、楽しんでいただけたようでうれしいです。
ありがとうございました。
  1. 2009/08/20(木) 21:20:46 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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