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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

こっちは爆撃機

太平洋戦争序盤においての、日本海軍の主力艦上爆撃機となった九九式艦上爆撃機は、その元となったのが旅客機であるハインケルHe70であるということは、先日記事にさせていただきました。

その九九式艦上爆撃機と同様に高性能急降下爆撃機として、より名を馳せたのは、おそらく皆様ご存知のユンカースJu87でしょう。
本来急降下爆撃機という意味である「シュトゥーカ」という言葉が、そのまま愛称となるほどの代表的急降下爆撃機と言ってもいいでしょう。

このユンカースJu87と採用を争ったのが、ハインケル社のHe118でした。
急降下時の速度制御を行なうダイブブレーキを備えた急降下爆撃機の開発を命じられたハインケル社は、He112戦闘機を元にして新型急降下爆撃機を開発することにします。

こうして作られた試作機がHe118でした。
He118は、単発の液冷ダイムラーベンツDB600エンジンを搭載し、引き込み脚の単葉機として完成し、ユンカース社のJu87と試験が行なわれます。

しかし、この試験では、Ju87に軍配が上がりました。
He118は肝心の急降下性能が劣っていたのです。
しかも、He118は試験中に事故を起こしてしまったのでした。

採用されなかったHe118でしたが、何機か作られた試作機のうちの二機が、日本に購入されることになりました。
一機は日本陸軍が購入し、もう一機は日本海軍が購入したのです。
日本海軍ではこのHe118を、九九式艦上爆撃機の後継機として使えないかと考えたのでした。

結果から言うと、He118は、大きさなどの問題もあって艦上爆撃機には使えませんでした。
しかし、ダイムラーベンツエンジンの搭載方法など、このHe118は十三試艦爆に多大な影響を与えます。
この十三試艦爆が、のちの艦上爆撃機「彗星」へと発展するのでした。

太平洋戦争後半の日本海軍の主力艦爆であった「彗星」艦爆。
九九艦爆と同様に、こちらもドイツ機の影響を多大に受けた機体だったんですね。

それではまた。
  1. 2009/05/24(日) 20:58:27|
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