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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

第六軍の最後

第六軍は最初防衛線の崩壊をそれほど深刻なものとは考えていませんでした。

司令部を移動中だったこともあり、途切れ途切れの情報しか入らなかったため、ソ連軍の反撃がそれほど大規模なものとは思えなかったんですね。

しかし、刻一刻と状況が判明してくるにしたがって、容易ならざる事態が発生したことがわかり始めてきたのです。

第六軍司令官パウルス上級大将は、とりあえずは現状を維持するが、危機的状況になった場合は行動の自由を許可願いたいと打電しますが、ヒトラーによって拒否されます。

「第六軍は現地を固守せよ」とのヒトラーの命令が届いた時、ソ連軍の部隊は両翼を突破し、ついに合流を果たしておりました。

第六軍は包囲されてしまったのです。

「我々には充分な物資がないため、現状維持は困難である」との電報を第六軍は発しますが、「必要な物資は空輸で補給する」とヒトラーは返電します。

ヒトラーはゲーリング空軍司令官に空輸での第六軍の補給は可能かどうか尋ねましたが、ゲーリングはろくな研究もせずに可能であると言い切ります。

そのためドイツ空軍は輸送機はおろか爆撃機まで動員して第六軍への補給を行なうことになりますが、猛烈な対空砲火や天候などの悪条件により、第六軍の必要な物資を空輸することはできませんでした。

一方、包囲された第六軍救出のために、マンシュタイン元帥が呼ばれ、救出部隊を編成します。

マンシュタインは全力を挙げて第六軍の救出に取り掛かりますが、やはり兵力不足とソ連軍の圧倒的戦力により、救出部隊の前進は阻まれてしまいます。

マンシュタインは、包囲されている第六軍側も全力で現地を撤退し、救出部隊へ向かって進軍してくれるように要請しますが、ヒトラーの命令がある以上現地を離れるわけにはいかないとパウルスは拒否します。

もちろんヒトラーは死守命令を出しており、第六軍がスターリングラードを離れることは断固拒否します。

結局第六軍はスターリングラードを離れることはなく、救出部隊が力尽きるとともに、第六軍の救出は不可能となりました。

ソ連軍はじょじょに包囲を縮めていき、わずかながらでも空輸が行なわれていた飛行場もソ連軍に奪われて万事休します。

食料も弾薬も燃料も無くなった第六軍はついに力尽き、1943年1月31日、パウルスはついに降伏します。

2月2日には包囲内の全てのドイツ軍が降伏し、これによって第六軍は壊滅しました。

捕虜になったドイツ軍人は約10万人。

そのうち戦後に解放され、ドイツに帰ってきたのは、わずか6千人ぐらいだったと言うことです。


空風鈴ハイパー さんの投稿:
おお!講談風「第6軍の最期」もいよいよ最終回ですね。
遅れ馳せながらコメントを。
うーん、この辺の時期の
「独軍上層部の支離滅裂ぶり」
は酷いもんですよね。
かたや意地だけで成算のまったくない無謀な死守命令をだす総統閣下、
それを掣肘できない軍司令部と米搗きバッタのゲーリング、
死守命令を理由に後退を拒絶しておきながら結局降伏するパウルス、
その辺の戦略眼のなさ、脈絡のなさにはとても
「国家の命運をかけた一大事」
とは思えないですよね・・・。
そういえばヒトラーは
「ドイツの将官で降伏した者は今までいない」
って事しって慌ててパウルスを昇進させたんですよね。
鶏が先か卵が先か?じゃないですが、本末転倒ですよね。
「功績あって昇進させる、じゃなくて昇進させてそれに見合った(と思いこんでる)功績たてるよう強要する」
なんて・・・。



そういえば舞方さんは以前某国営放送で放映された
「映像の20世紀」
という番組御覧になった事あるでしょうか?
その番組の第6集でしたか・・・このスターリングラードのくだりやってました。
映像に合わせて、当時の体験者の手記がナレーションで入るんですが、
「かって猛威をふるった狼たちは今や傷つき、逆に追い立てられる立場になった。
彼らは今までの罪のその報いをうけているのだ」
って(そのような、うろ覚えですが)コメントにすごく衝撃うけました。
かってキエフ・スモレンスク、など数々の戦地で数多くの捕虜に対して残酷な行為をした(これは残虐行為というより補給の面で、捕虜の待遇にまで余力がなかったこともあるでしょうが)我が身に帰ってくるとは・・・、因果応報とはこう言う事なんですかね・・・。
3 月 23 日

舞方雅人 さんの投稿:
>空風鈴ハイパー様
そうですねー。
パウルスが元帥に昇進した翌日に降伏しているんですよね。
ドイツ史上最初に降伏した元帥ですね。
まあ、燃料が無かったのは事実らしいですが、全力で脱出すればどうなったことやら。

「映像の世紀」は大好きですよ。
ビデオに全部録画して(再放送含む)、それをDVDにダビングしてあります。
スターリングラードは5話目ですね。
悲惨な映像が多いので、なかなか見なかったりするんですが。(笑)
貴重な映像がいっぱいですよね。
3 月 25 日
  1. 2006/03/22(水) 22:30:14|
  2. 趣味
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
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