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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

悪の組織をつくろう

えーと、本来ならホーリードールの更新をする日なんですが、ちょっと書いてみたくなったものがあったのでそちらを書いてみちゃいました。
この作品を書く元となったネタを下さったg-than様にこの場を借りてお礼を申し述べさせていただきます。

ホーリードールはまた日を改めて書きますので、お待ち下さいませ。

それでは投下です。

1、
「あーあ・・・明日は家庭訪問かぁ・・・いやだなぁ・・・」
面白く無さそうに足元の小石を蹴る。
小石はアスファルトの道路を音を立てて転がって行く。
鞄を持った少年はとぼとぼと独りで帰り道を歩いていた。
ここは小学校の通学路ではあるものの、新興住宅街であるため雑木林も多く、少年が歩いている道路もまわりは林が続いていて人通りは少ない。
変質者などの噂は出ていないが、何かあった時に助けを求めるのは困難だろう。

少年は憂鬱だった。
学校では目ぼしい友達も居なく、成績だってあまり良いほうではない。
虐められているわけではないものの、孤立しているには違いなかった。
そのことを担任の芹蔵亜希子先生が気に掛けていて、明日家庭訪問に来ることになっていたのだった。
芹蔵先生は嫌いな先生ではない。
しかし、あること無いこと言われて母親からお小言を受けるのはいやだった。
そして、そうなるであろう確率は非常に高いのだ。

「いやだなぁ・・・」
もう何度つぶやいたかわからないその言葉を少年は再びつぶやく。
また足元に転がっている小石を彼は蹴飛ばした。
石は勢いよく飛び出し、道路脇の林へ入って行く。
その様子をただ眺めていた少年は、その林の中に大きなトランク型のケースが二つ転がっていることに気がついた。
「あれ? なんだろう?」
少年はその黒いトランクケースが気になって林の中に入って行く。
このあたりの雑木林は人目に付きづらいこともあって不法投棄がよく行なわれるのだが、そういったものはたいてい壊れたりしたテレビとかであり、少年の気を引くようなものではなかった。
しかし、今林の中にあるのは大きな旅行鞄のような黒いトランクケースであり、しかも薄汚れていない捨てられたばかりのようなものが二つだったのだ。
少年はケースのところにたどり着くとそれを開けてみようと思った。
しかし、鍵が掛かっているのかスライドスイッチをずらそうとしても開かない。
「ちぇっ。開かないや」
二つとも試してみたが両方とも開かない。
「こっちも開かないや・・・」
少年はちょっと残念そうにしてその場を立ち去ろうとした。
しかし、二三歩歩いたところで立ち止まる。
「う~・・・気になるなぁ。中身は何なんだろう」
少年は振り向いてそう言うとトランクケースのところへ戻り、取っ手を持ち上げる。
「あ、そんなに重く無いや。これなら持って帰れるかな」
家に持って帰れば工具もあるし開けられるだろう。
開けてみて何かまずいものだったらおまわりさんに届ければいい。
少年はそう思うと、トランクケースを道路まで運び出す。
トランクケースはそれほどの重さではなく、下にキャスターが付いていたので道路まで持ち出せば転がして行けそうだった。
少年は二つのトランクケースを道路まで運び出すと、鞄を背中に背負ってガラガラと両手にトランクケースを持って引き摺って行く。
その様子はどこか滑稽でもあったが、少年は中身のことが気になって気になってひたすら自宅への道を急いでいた。

「ただいまー」
少年は自宅の玄関を開けて入り込む。
「お帰りなさい。おやつの用意があるから手を洗っていらっしゃい」
キッチンの方から優しい母親の声がする。
今年37歳の母親は充分に美しく、料理も得意でいつも美味しいおやつを作ってくれる。
「はあーい」
少年はそう言ったものの、すぐに二階の自分の部屋へトランクを運び込もうと階段を上り始めた。
「よいしょ、よいしょ」
大きなトランクケースはそれだけで少年の手に余る。
少年は必死になって何とか一つ目のケースを部屋に運び込む。
「ふう・・・」
汗がじわっと吹き出てくる。
「翔? 何やっているの?」
階下から母親の声がする。
「何でもないよ、鞄を部屋に置いているだけ」
嘘ではない。
少年は鞄を部屋に置き、上着を脱ぐとハンガーにかけて階下へ向かう。
そしてまた大きなケースを抱えてよろよろと階段を上がり始めた。
「翔?」
「お母さんに見せるプリントがあったんだ、取ってくる」
少年は必死になってごまかし、二つ目のケースも何とか部屋に運び込む。
こんな大きなものを拾ってきたと知ったら、きっと母親はいい顔はしないだろう。
少年は鞄から今日たまたま配られたお知らせのプリントを持って階下に下りていった。

チーズケーキを食べ終わった少年はすぐに自分の部屋に戻る。
部屋には先ほど運び込んだトランクケースが鎮座していた。
「ようし」
少年は力強く頷くとトランクケースを開けるためにケースの前にしゃがみこんだ。
スライドスイッチは再び試してもびくともしなかった。
しかも鍵穴らしきものも無い。
ところがよくよく調べてみると、側面にスライドカバーがあって、そこをスライドさせるとパソコンによく見られるようなUSB端子のような差込口のついたケーブルが現れる。
「あれ? パソコンとつないでキーロックするタイプなのかな?」
そんな鞄は聞いたことも無いが、とりあえず試してみることにする。
机の上のノート型パソコンを手元に寄せ、そのケーブルをUSB端子に差し込んでみる。
驚いたことに何となく形が違うような気がしたのだが、差込口に当てるとケーブルはぴったり嵌まった。
「当然か・・・規格で作られているんだし・・・」
少年はパソコンを立ち上げて、新しく接続された機器を認識させる。
するとパソコンの画面に変化が現れた。
『生体認証:OK』
『データ登録を行ないますか?:はい/いいえ』
データ登録?
少年は気になったものの、中身を見るという誘惑に負けて、はいを選ぶ。
『名前を入力してください:        』
た、き、ざ、わ、しょ、う・・・と。
漢字変換して入力する。
『名前を入力してください:瀧澤 翔』
Enterキーを押す。
『性別は存在しますか?:はい/いいえ』
性別がって・・・もちろんはいだよね。
翔ははいと入力する。
『性別区分を入力してください:    』
男性・・・と。
『性別区分を入力してください:男性』
Enter。
『生体年齢を入力してください:    』
生体年齢?
要するに歳ってことだよね・・・
『生体年齢を入力してください:11』
Enter。
『あなたの居住地域では?:成年/未成年』
未成年に決まっているよね。
『入力されたデータに間違いはありませんか?:はい/いいえ』
はい・・・と。
『入力されたデータを登録します。よろしいですか?はい/いいえ』
はい・・・と。
『データ登録が終了いたしました。お買い上げありがとうございました。これより起動いたします』
「ええっ?」
翔は驚いた。
まさかこれで僕が買っちゃったことになるんだろうか・・・
うわぁ、だとしたらすごくヤバいや。
翔は取り消しをしようと思ったものの、パソコン画面は一切の制御を受け付けず、カチッと言う音とともにトランクケースが二つとも開いてしまった。
「うわぁっ」
がたんと音を立ててトランクケースは片方を下にして開いている。
恐る恐る中を覗いてみる翔。

「えっ?」
トランクケースの中は驚いたことにミニチュアのセットだった。
「ミニチュア?」
それはすごく精密にできた特撮に出てくる秘密のアジトそのものだった。
片方のトランクは中を二つに仕切られ、その片方はふたを背景にするように壁におどろおどろしい髑髏のマークがかかれていて司令室になっている。
もう片側には通路を挟んでまた部屋があり、中央に円形の台があって周囲にいろいろな機械が取り巻いている。
「もしかして・・・改造室かな?」
翔は特撮は結構好きだった。
悪の組織と戦うヒーローもかっこよくて好きだが、悪の組織の首領になってみたいという気持ちも確かにあって、こういったアジトはすごく興味があったのだ。

もう片方のトランクはいくつかの部屋に仕切られている。
居住区と思われる部屋や、トレーニングルームなどもあるし、科学者用の実験室もある。
そしてこの二つのトランクは互いに隣接させることで接合でき、互いに行き来ができるようになっていた。
まさに二つ合わせることでミニチュアの悪の秘密結社のアジトのセットが出来上がるのである。
「へえ、よくできているなぁ」
翔は感心する。
こういったミニチュアは結構誰でも見ていて楽しいものである。
翔もいつしか見入ってしまっていた。

ピーという警告音がパソコンから流れる。
「あれ?」
翔はパソコンの画面を見た。
『このたびは弊社&%¥@#製の“悪の組織をつくろうDXセット”のご購入、誠にありがとうございました』
「悪の組織をつくろうDXセット?」
これはおもちゃなんだ・・・
きっと誰かが購入したものの、使えなかったか何かで捨てられていたんだ・・・
翔はわくわくしてきた。
悪の組織を作れるおもちゃなんて聞いたことが無いけど、きっと面白いに違いない。
『このセットは先に発売されました“悪の組織をつくろう基本セット”に追加キットであります“悪の組織をつくろう追加キット”をセットにした商品であり、内容に変更はありません』
「へえ、そんなセットがあったんだ」
翔は結構特撮のテレビ番組を見ているのだが、そんな商品のコマーシャルは見たことが無い。
『この商品は実際に悪の組織を運営する上での出来事をシミュレーションする玩具であり、法律上の許可も得ておりますが、くれぐれもA及びBランクの知的生命体への改造実験は行なわないようにしてください』
「A及びBランク?」
何のことかわからない。
『お客様は未成年との登録をされておりますので、くれぐれも保護者の方とご一緒にお楽しみになられますようお願いいたします』
「あ、それは無理だよ・・・」
翔の母親は特撮やアニメにはほとんど興味を持ってくれないのだ。
翔が勝手に見ているのを止めもしなければ一緒に見ようともしない。
きっと一緒に遊んでと言ったって遊んでくれるはずが無いし、翔にしても一緒に遊ぶなんて子供っぽい真似はしたくない。
『保護者の方々へ』
『商品の安全には充分気を配っておりますが、お子様が違法行為を行わないようご注意をお願いいたします』
「おもちゃで違法行為って何なのさ」
『それではお楽しみ下さいませ』
翔はわくわくしながらスタートにカーソルを合わせてクリックした。

『悪の組織本部へようこそ。このアジトはあなたのために設えられましたあなた専用の秘密のアジトです。どうぞお楽しみ下さいませ』
画面が暗くなり、怪しい感じのBGMが流れ始める。
『まずは組織の名前をお決め下さい。首領様』
翔はぞくっとした。
首領様・・・
いいぞいいぞ・・・
そうだ僕は首領様なんだ。
「えーと・・・何がいいかなぁ・・・」
翔はしばしモニターの前で悩みこむ。
「ゲームに出てきた悪の組織の名前をそのまま使おうっと・・・」
翔はイレースと打ち込む。
『組織名はイレースでよろしいですか?:はい/いいえ』
はいでクリック。
『組織名はイレースとなりました。それでは組織運営についてのアドバイスを受けますか?:はい/いいえ』
どうしようかな・・・
翔はとりあえずはいでクリックする。
『それではまず組織に忠実な改造獣を作りましょう。組織の尖兵として破壊活動や誘拐、暗殺など首領様の手足となって働く人造生命体です』
「へえ、改造獣か・・・モンスターってところだな」
『まずは首領様の手近に居る生物を改造獣にすることをお薦めします。その方が手に入れやすいでしょう』
『改造する生物を入力してください:    』
「手近の生物か・・・何がいいかなぁ。」
翔は考える。
そのとき部屋の片隅を飛び回るハエが目に入る。
「こんなものでもいいのかな・・・」
翔はパソコンに向かってハエと入力する。
『改造する生物を入力してください:ハエ』
これでよしと。
『改造する生物に向かってキットの転送機を向けてください』
転送機?
これかな?
翔はトランクケースの脇についている四角いレンズ状のものを取り、飛んでいるハエに向ける。
『取り込み開始』
すると一瞬のうちにハエが消え去り、改造室の隣の捕獲室にハエが捕らえられていた。
『取り込み完了』
「へえ、本当に生き物を改造するのかな? すごいや」
翔はもうドキドキしていた。
『改造獣は二種類の生物を合成することが可能です。第二の生物を選んでください』
「第二の生物か・・・何がいいかなぁ」
翔は周りを見渡した。

「翔、翔! いつまで遊んでいるの? 少しは手伝ってちょうだい」
階下から母親の声が聞こえてくる。
「ああ、もう、うるさいなぁ」
いつもそうだ・・・
お母さんはいっつも勉強しろとかお手伝いしろとかしか言わないんだ。
こっちにだって都合があるのに・・・
そうだ。
人間なんて大きいものはどうせ無理だろうけど・・・
お母さんを改造獣にしちゃえば僕の言いなりになるんだ。
お母さんの改造獣を作ってこき使ってやるぞ。
翔はそう決めると第二の生物として瀧澤聖子と打ち込んだ。
『転送機を向けてください』
「向ける相手が居ないよ・・・」
そういいながらも翔はレンズ状の物体をドアの方へ向けた。
「翔! 入るわよ!」
「えっ?」
翔は驚いた。
いつもなら下へ降りて行くまで待っているのに・・・
今日は急ぎの用事だったらしい・・・
「急いでお使いに行ってちょうだ・・・えっ?」
レンズ状の物体が輝く。
「嘘だろ!」
「キャァッ!」
一瞬のうちに母親の姿は消え去っていた。

「お母さん! お母さん!」
翔は叫んだものの、母親はすでに転送されてしまい、捕獲室に捕らえられていた。
「こ、これはどうことなの? 翔! すぐにここから出して!」
聖子が周囲を見ると、無機質な何も無い部屋に閉じ込められていた。
片面だけがアクリルのような透明な壁になっていて、扉もあるもののまったく開けることができないのだ。
しかもそこから見える部屋の様子は、まるで自分が小さくなってしまったかのように見える。
「翔! 聞いてるの? 翔!」
「お母さん、ごめん。まさか取りこま・・・」
「キャァッ!」
翔が覗き込んだ途端に悲鳴を上げる聖子。
巨大な翔の顔が覗き込んできたことで驚いたのだ。
「し、翔・・・これはいったいどうなって?」
わなわなと震える聖子。
そこへパソコンの警告音が鳴る。
『取り込み完了。改造を開始します』
「わ、わあっ!」
慌てて取り消そうとする翔。
しかし、パソコンは受け付けない。
『改造作業中は改造終了まで操作できません』
「ち、違う! 違うんだぁっ!」
必死になってパソコンからケーブルを抜こうとする翔。
だがケーブルが抜けることも、電源を切ることもできない。
「ああっ! いやぁっ!」
聖子の悲鳴が再び上がる。
どこかから現れた円筒形のロボットのような物体が、聖子の居る捕獲室へ入ってきたのだ。
「くそっ! やめろぉっ!」
「いやぁっ! ヒッ!」
ロボットは聖子に電撃を与えて失神させると、そのまま引きずるようにして改造室へ連れて行く。
「ああ・・・あああ・・・」
それを翔は黙って見ているしかできなかった。

「ん・・・んん・・・」
うっすらと目を開ける聖子。
その目が自分を見下ろしている翔の巨大な顔を捉える。
「ひあっ! し、翔?」
「お母さん、ごめんね。もう止められないんだ・・・」
巨大な翔が首を振る。
「ど、どうなっているの? 私は・・・私はどうなるの?」
聖子は躰を起こして立ち上がろうとする。
しかし、その躰は台の上に固定され、身動きが取れなくなっていた。
「あ・・・いやぁっ! な、なによこれぇっ!」
「お母さんはこれから改造されるんだよ。僕の作った組織“イレース”の改造獣になるんだ・・・」
「ば、馬鹿なこと言ってないで私を早く出しなさい!」
必死になって躰をよじる聖子。
しかしがっちり固定された躰はどうにもすることができない。
「無理だよ・・・もう僕にもどうすることもできないのさ。それに・・・綺麗だよ・・・お母さん」
「えっ?」
聖子は自分が裸になっていることに気がついた。
「いやぁっ!」
思わず身をよじる聖子。
しかし両手両脚を固定されている今はどうしようもない。
聖子はただ恥ずかしさのあまり顔をそむけた。
「ヒッ!」
息を飲む聖子。
そこにはカプセルに入れられた巨大なハエが翅を震わせて彼女をにらんでいた。
「嘘・・・こんな巨大なハエが・・・」
「ハエが巨大なんじゃないんだ・・・お母さんが小さくなったんだよ・・・」
「わ、私が・・・?」
聖子は巨大な自分の息子を見上げる。
「これは何かの間違いよ・・・私は夢でも見ているんだわ・・・」
「ごめんなさい、お母さん。でもこれは夢じゃないんだ・・・お母さんはそのハエと融合して改造獣になるんだよ・・・」
翔は次第に興奮してきていることに気がついていた。
まだ充分に美しいお母さんの裸体。
それがハエと融合し、どんな姿になるのか?
改造獣になった人間がどうなるのか?
もしかしたら自分は本当にすごいものを拾ってしまったのかもしれない・・・
「そ、そんな・・・そんなのはいやぁっ!」
聖子の何度かの悲鳴が上がる。
ピー・・・
警告音だ。
翔はモニターを覗き込む。
『改造獣作成開始します』
翔はうっすらと笑みを浮かべた。

聖子の寝かされている台の周囲から幾つもの機械がせりあがってくる。
「いやぁっ!」
カプセルの中ではハエがどろどろに溶かされていき、その液体が泡を立てて床下に吸い込まれていく。
「たすけてぇっ! 翔!」
聖子が叫ぶ。
だが、その聖子に容赦なく機器が襲い掛かる。
躰のあちこちに打ち込まれるチューブを伝ってさまざまな液体が体内に注入されていく。
それと同時に周囲からさまざまな光線が照射され、聖子の細胞を活性化していく。
液体と光線の照射によって聖子の細胞は変化を受け入れ、ハエの遺伝子を受け入れて行く。
「あが・・・あががが・・・」
変化にともなう激痛が聖子を襲う。
それと同時に頭部に埋め込まれた電極からさまざまなパルスが送り込まれていく。
ビクビクと躰をしならせて痙攣する聖子の裸体は翔の股間を硬くさせ、まだあまり感じたことの無い性への欲望を感じさせた。
「あが・・・た・・たすけ・・・」
苦痛に躰を震わせている聖子。
「素敵だよ、お母さん」
翔の目の前で聖子はじょじょに躰を変化させ始める。
「あがががが・・・」
美しく滑らかだった手足に黒々とした剛毛が生え始め、じょじょに全身が黒と緑色の混じったつややかな皮膚に変化して行く。
「グギグギギギ・・・キ・・・キキキ・・・キキキキキキ」
聖子の声色が変わってくる。
肉体の変化とともに思考も変化し始めてきたのだ。
「キキ・・・キキキキ・・・」
聖子の目の周りが大きく変化し始め、巨大な複眼が形成されていく。
額からは触角が伸び、小刻みに震えている。
「キキキキキキキ」
口元だけを残し、聖子の躰はハエと人間の融合した改造獣へと変化していった。

パソコンの警告音が鳴る。
『改造獣が完成しました。名前をつけてください:     』
翔はベッドの上で薄く笑みを浮かべて横たわっているハエと母親の合体した生物を見つめる。
「は、え、お、ん、な・・・と」
『改造獣が完成しました。名前をつけてください:ハエ女』
Enter。
『改造獣ハエ女の完成です。声を掛けてあげてください。首領様』
翔はゾクゾクする喜びを感じた。
ハエ女だ・・・
お母さんはハエ女になったんだ・・・
もう僕の思いのままに動くんだ・・・
翔はパソコン画面で固定解除をクリックする。
カシンと音がして、ハエ女の手足の固定が解除された。
「キキキキキキ」
ゆっくりと立ち上がるハエ女と化した聖子。
ハイヒール状と化した脚でカツコツと音を立てて改造室を後にする。
そのままハエ女は司令室に入り、髑髏のレリーフの前に立った。
「ふふ・・・ふふふ・・・気分はどうだいハエ女?」
その声は髑髏のレリーフより発せられる。
司令室を覗き込む翔。
ミニチュアサイズだが、紛れも無く改造獣となった母親がそこにはいた。
「キキキキ・・・最高の気分ですわ首領様」
すっと膝をつき、敬意を表するハエ女。
「キキキキ、私はイレースの改造獣ハエ女。首領様、何なりとご命令を」
「はは・・・はははははは」
翔は笑いをこらえ切れなかった。
「これで・・・これでお母さんは改造獣だ。僕の言いなりなんだ! あははははは」
部屋には翔の笑い声がいつまでも響いていた。


姫宮 翼さんの投稿:
PSのアジトっぽいですね。
ご存知かもしれませんが正義と悪のどちらかの指揮官になり、運用するゲームです。
悪側はヒョウ柄コスの女性がいるのもポイントですね(これ最重要)

最近の小学生はノートパソコン持ちですか。
ここで性別を「いいえ」にしたりとか、性別区分を「オカマ」にしたらコンピューターの対応が変わったのかと妄想すると面白いですね。変わりそうにありませんが(笑
この後母親に続いて家庭訪問に来た先生。学校のちょっと気になる女の子を怪人化しそうですねー。
パソコンに自分の右腕になる幹部が現れて報告してくれるとますます萌えるでしょうね。
2 月 8 日

舞方雅人 さんの投稿:
>姫宮 翼様
アジトは1しかやっていないですけど楽しいゲームでしたね。
ヒョウ柄コスはレー・ネフェルあたりがモチーフかな。
最近は小学生でもパソ持ちは居るようですので、パソコン操作にしてみました。
性別「いいえ」は地球以外ではありえる話なので、対応は変わりませんよー。
怪人もそうですが、女の子たちを戦闘員にするというのも楽しそうです。
2 月 9 日

漆黒の戦乙女 さんの投稿:
新作ですね…どこの未来のロボットの道具でしょうか?(笑
一番分かりやすいたとえかなぁこれww

女の子を戦闘員にしたり、教師を怪人にしたり…
まさか正義の味方セットとかそういうものがどっかにあったりしてw
2 月 9 日

舞方雅人 さんの投稿:
>漆黒の戦乙女様
ドラ○もんなら出してくれそうなセットですよね。(笑)
家庭訪問に来た先生の怪人化はありそうですね。
正義の味方セット・・・うーん・・・ネタがばれてる?(笑)
2 月 10 日
  1. 2006/02/07(火) 18:20:24|
  2. 悪の組織を作ろう
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<日本最初の航空母艦 | ホーム | 偽装作戦開始>>

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舞方雅人

Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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