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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

浅く静かに潜航せよ

昭和18年。
ガダルカナルの大消耗戦により、制空権が無い状況での輸送船による補給は無理ということがわかりました。

しかし、制空権が無い状況でも、補給は確実に行なう必要があります。
特に太平洋の島嶼においては、補給が死活問題となります。

海軍が制空権及び制海権を確保してくれるならば、問題は無いのですが、昭和18年ともなるとそれがおぼつかなくなっているのは誰の目にも明らかでした。

そこで、日本陸軍は海軍がガダルカナルなどに行なっていた潜水艦による輸送を陸軍でも行なうことにしました。

かと言って、日夜前線で行動している海軍の潜水艦を借りることはできません。
そこで日本陸軍は、自前で潜水艦(潜水艇)を建造することにしました。

それが輸送潜水艇、通称マルユ(○の中にひらがなのゆ)艇です。

これは、それほど大きくない排水量270トンほどの船体の潜水艇で、全長は40メートルほど。
前後に合わせて40トンほどの物資を積むことができました。
米だけでいえば約24トンを積むことができ、二万人の一日分を運ぶことができたのです。

潜航深度はせいぜい80メートルもあるか無いかで、隔壁も無いために非常に危うい代物だったそうです。

乗員は二十四名。
全てが陸軍の軍人で、陸軍船舶部隊の兵員でした。

輸送潜水艇は造船所が海軍の傘下であって使えなかったため、車両工場などが建造に携わり、終戦までに四十隻ほどが作られたそうです。

フィリピンなどで実際に部隊への補給活動について、それなりに成功を収め、撃沈されたのは四隻ということでした。

四周が海に囲まれた日本は、陸軍といえども、船舶なくしては活動できなかったということなんでしょうが、それでも、こんなものまで作ってしまう陸軍というのは、海軍との協調性がなかった証と言っていいのではないでしょうか。

それではまた。
  1. 2006/10/18(水) 22:18:05|
  2. 趣味
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<あの毛利家とは違うんです | ホーム | 大名もつらいよ>>

コメント

へぇー( ´∀`)つュ ×20
丸ゆ艦ってそんなに一杯運べたんですか。
ちょっとづつでもいいから、いい戦車も届けてあげられたらなぁ……
と妄想してしまったり。
それができるのは松本零二の漫画だけですかw
  1. 2006/10/19(木) 05:10:31 |
  2. URL |
  3. 安奴隷 #tHX44QXM
  4. [ 編集]

>>安奴隷様
船体の前後で合わせて40トンですしねぇ。
戦車や大砲などの重量物はとても無理。
重さはともかく入れることができないですからねぇ。
せいぜい銃弾と米や味噌などぐらいでしょうね。
もっとも、それさえも届かない島が多かったんですけどね。
  1. 2006/10/19(木) 22:20:55 |
  2. URL |
  3. 舞方雅人 #-
  4. [ 編集]

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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
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