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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

歩兵戦車? どこがじゃ!

昨日はフランス軍の戦車の弱点というか欠点について書きましたので、今日は一緒にドイツと戦ったイギリス軍戦車の弱点というか欠点を書こうと思います。
うーん・・・大英帝国のファンである舞方にとっては厳しい事実です・・・

第一次世界大戦のときに、世界で始めて装甲で覆われた機関銃搭載車両をイギリスは戦車として戦場に送り込みました。

もっとも、開発には海軍大臣チャーチルの主導があり、海軍が開発していたために走る陸上戦艦とでも言うような代物でした。

その時に開発用のコードネームとして付けられたのが「飲料水用タンク」というネーミングだったために、戦車=タンクと呼ばれるようになったんだそうです。

その後第一次世界大戦が終結し、戦後の軍縮期にはイギリス軍も新型戦車を装備するような余裕はありませんでした。
ですが、ビッカース社の6トン戦車や、カーデンロイドの機関銃装備軽戦車など、輸出用に作られた戦車がそれなりのベストセラーとして売れたりもしました。

イギリス軍はこれからの戦争には戦車が主力となると考えはしたのですが、その使用法にはドイツと異なる考え方が用いられることになりました。
イギリス軍の戦車は異なる二系統の戦車を配備していくことになったのです。

主に機動性を重視し、軽快な戦車で快速部隊を編成し、敵陣地の迂回及び後方撹乱を受け持つ巡航戦車。
これは装甲は薄いものの、速度が速い戦車が使われます。

一方で歩兵の支援を主任務とし、歩兵の進撃に合わせて敵陣地を突破する歩兵戦車。
これは速度は歩兵の進撃速度と同程度でよいので遅いのですが、厚くがっしりとした装甲で重防御の戦車が使われました。

第二次世界大戦の初頭、イギリス軍はこの二種類の戦車を使ってドイツ軍に立ち向かったのです。

ですが、これはまったく机上の空論となってしまいました。

快速を売りとする巡航戦車は迂回や後方撹乱をしようにも着いてきてくれる歩兵がおらず、また、その装甲の薄さは対戦車砲によって簡単に撃ち抜かれてしまい、急速にその存在意義を失って行きます。

一方の歩兵戦車は、確かに装甲は厚く頑丈であるがゆえに、ドイツ軍の37ミリ対戦車砲ぐらいではびくともしないものが多かったようです。
ドイツ軍としてはやむを得ず、88ミリ高射砲を使用してその装甲を打ち抜き、撃破するしかありませんでした。

では、その重装甲に物を言わせ、歩兵とともにドイツ軍の陣地攻撃に威力を発揮したのか?

答えはノーでした。
イギリス軍の歩兵戦車は、歩兵支援をすることができなかったのです。

歩兵にとっての大敵は、確かに戦車も大敵ですが、多くは陣地に篭もって射撃してくる機関銃でした。
そしてその機関銃とともに歩兵砲もいやな存在でした。
そういったいわゆる軟目標に対して一番効果があるのは爆発力と破片効果に優れた榴弾です。
しかし、イギリス軍の歩兵戦車はこの榴弾を撃つことができない(用意されていない)主砲を装備していたのです。

結局、直撃でしか機関銃や歩兵砲を沈黙させることができない徹甲弾しか撃てないイギリス軍の歩兵戦車は歩兵支援にはまるっきりの無力だったのです。

ごく一部の支援用戦車だけが榴弾砲を装備していたのですが、数が少なく、またドイツ軍の第一目標にされてしまって破壊されてしまうことが多かったようでして、イギリス歩兵のそばにはいてくれなかったようなんですね。

この問題は戦争中盤になって、榴弾を撃てるアメリカ製戦車が大量に配備されるまでは解決できませんでした。
イギリス歩兵はアメリカ製戦車を非常に喜んだことは言うまでもありません。

快速の巡航戦車と重装甲の歩兵戦車という取り合わせは、一見有効そうでしたが、戦場の実情にはそぐわないものでした。
先を見通して計画を立てるということは難しいものですね。


空風鈴ハイパー さんの投稿:
大英帝国スキーの舞方大佐には厳しい現実ですね(笑)。大戦で最も活躍したイギリス軍の戦車は
「ファイアフライ」
ですからね(笑)。「自前の戦車」じゃないですもんね。おまけに航空機と名前被ってますし・・・。
つくづく、なんでイギリス戦車は殆ど
「榴弾・徹甲弾共用砲」
登載しなかったんでしょうか?謎ですねー。その辺も「歩・騎の分業」みたいに役割分ければなんとかなるとでも思ってたんでしょうか。

あと関係無いんですが、私は空挺戦車の「ローカスト」の名前が好きですね。
「ローカスト=焦土=由来は飛蝗」
ですからね。古代中国の頃から猛威を振るった蝗の名前をつけるなんて、おまけに空挺戦車にぴったりのネーミングですよね。かなり、名前負けの感はありますけど(笑)。
12 月 23 日

舞方雅人 さんの投稿:
>空風鈴ハイパー様
そうなんですよねー。
英国ファンにとっては第二次世界大戦中の英国戦車の不甲斐無さには歯がゆい思いです。
ようやく戦争終結間際に世界的傑作の名車「センチュリオン」が完成するのですが、時すでに遅し。
戦後の中東戦争での活躍が際立ったんですが、エンジンなどをアメリカ製に換装したりしているしなぁ。
やっぱりイギリスは軍艦が・・・と思っても、軍艦もパッとしないしなぁ。
英国は19世紀が華なんでしょうね。
12 月 24 日
  1. 2005/12/23(金) 22:15:51|
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  4. | コメント:0
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
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