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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

お姫様のその後・・・

今日は以前書いた女騎士さんがガーゴイルレディになってしまったお話の続編です。
お話的にはこれで終わりとなります。

もともと前作で終わらせるつもりもあったんですが、やはり脱出した姫様のその後を見せたいという気持ちがあったので、今回書いてしまいました。

ある意味蛇足ではございますが、ごらんいただければ幸いです。

「姫様・・・」
祈りを捧げている私の元に黒い尼僧服を纏った清楚な女性が声をかけてくる。
「シスターフレア、ご心配にはおよびません。私は自ら命を絶ったりするようなマネはいたしませんわ」
私はそう言って微笑み、彼女を安心させてあげる。
幾人かの生き残りの騎士たちの話では、城は炎上し落城したという・・・
お父様もお母様も生死は不明。
城の中ではそれはもう凄惨な戦いが繰り広げられ、生き残るものは皆無だったらしい。
そのような戦いの中ではおそらく二人とも命を失ったことだろう。
そう思っただけで私の目からは涙があふれてくる。
でも泣いてはいけない・・・
私は泣くわけには行かない。
そう・・・私はロッテリア・グラコロバーグ。
この国の姫なのだから。

我が国ファストフド王国は、小さいながらも周辺の国々からはその文化と技術レベルの高さとで一目を置かれる存在でした。
そう、それはつい先日まではそうだったのです。
ですが、突然地の底から湧き出したかのような魔物の群れに襲われ、郊外の戦いで王宮騎士団は壊滅。
続く市街での戦いでも我が軍勢は聖堂騎士団を含めるもことごとく蹴散らされてしまいました。
あまりの急激な出来事に周辺諸国に救援を求めることもかなわず、我が国は・・・
私は凶悪なモンスターどもを率いる恥知らずな魔人ブルグォスから逃れるために、騎士団の一人であるトリスティアとともに城を抜け出し、この隠れ家にやってきたのです。

墓地の地下。
カタコンベの一角を利用した隠れ家は暮らすには何不自由は無い。
ここのことを知る者はごくわずかだし、その気になればブルグォスなどには見つからずに一生暮らして行けるだろう。
だが、それではお父様お母様にも国民のみんなにも申し訳が立たない。
私はなんとしてでもこの国を魔人ブルグォスから取り戻し、元の豊かな国にしなくてはならないのよ。
そのためには周辺諸国を競合し、この国に対する救援軍を編成してもらわなくては。
そのためなら私にできることなら全て行なう覚悟はあるわ。

「姫様、こちらにおいででしたか」
私の侍女を勤めているハベリアがやってくる。
いつもメイド服姿が凛々しい彼女は、私よりは二歳年上なだけなので、いつも心安く話すことのできる相手だ。
「ハベリア、様子はどうなの?」
「はい、残念ながらトリスティア様は城へ入られたきり出ていらっしゃらないようです」
いつも楽しそうな彼女の表情が曇る。
「そう・・・」
あの時お父様お母様と別れるのがいやで駄々をこねた私を連れ出してくれた彼女。
王宮騎士団の中でも実力に秀で、私付きの騎士としていつも式典の時などはそばに居てくれた彼女・・・
その彼女も今はもう・・・
「それでもう一つの方は?」
私は悲しみを振り切ってそう尋ねる。
「はい、二人の王宮騎士が隣国ヨシノーヤとドンキーへ向かいました。順調に行けば二、三日中にはお返事をいただけるかと」
「ありがとう。今ならばまだ魔物の軍勢もこの国を占領してホッとしているでしょうから、反撃のチャンスは充分にあるわ」
私はそう言ってうなずいた。
「でも、姫様。ヨシノーヤ王国もドンキー王国も隙あれば他国の領土を掠め取ろうとするような国ですわ。そのような国が援軍を出してくださるでしょうか?」
シスターフレアの言うのはもっともだわ。
私だってこの二カ国がただで軍を出すとなど思わない。
当然領土の割譲と私自身を求めてくるでしょうね。
そうなればこのファストフド王国を我が物とできるでしょうから・・・
でもそうはさせないわ。
できるだけ上手に利用して、この国から魔物を追い払ったあとはお互いに牽制させて手出しができなくしてやるつもり。
「シスターフレア、今はどんな手でも打てるだけ打っておく事が必要です。お母様の実家であるモス辺境伯領からも軍勢がこちらへ向かってくるでしょうが、その数は多くはありませんからね」
「わかりました姫様。差し出た口を挟みましたことをお許し下さいませ」
シスターフレアが頭を下げる。
ウィンプルに覆われた頭部から隠しきれない髪の毛がはらりと舞った。
「いいのよ、気にしないで」
私がそう言った時に異変は起こった。

ガコンという音。
ちょっとした地響き。
墓地に繋がっている入り口がこじ開けられたに違いない。
「まさか・・・ここを見つけたというの?」
シスターフレアが愕然とする。
「誰かがここを通報したのかも・・・」
「ハベリア、口を慎みなさい。仮にも人間が魔物に通じているなどと思っているのですか?」
私はそう言って目を閉じて祈る。
主よ・・・
私たちにお力を・・・
「姫様はここでお待ちを。私が様子を見てまいります」
シスターフレアが両手に手袋とナックルガードを付け、グッとこぶしを握り締める。
私は無言で頷くと彼女は微笑んで扉の向こうへ消えていった。
「姫様・・・」
「ハベリア、お茶をちょうだい。美味しいのをね」
「あ、はい・・・」
震えながらも彼女は奥のキッチンへ向かう。
これでいいわ。
何かをしていれば気もまぎれるでしょう。
あとは・・・
シスターフレアが戻ってくるのを待つばかりね・・・

扉が再び開けられる。
お茶をいただいていた私の前に奇妙な姿の女性が現れる。
少しグレーがかった肌に黒革のボンデージのような衣装と思われるものを身につけ、すらりとした脚にはブーツを履いていて背中からはコウモリのような翼が広がっている。
その手にはぐったりとしたシスターフレアの髪の毛がつかまれており、あちこちを引き裂かれた尼僧服姿のシスターフレアの胸がかすかに上下していた。
魔物はぎらぎら光る目を私に向けていたが、その顔は驚いたことに私の知っている女性にそっくりだった。
「うふふふ・・・見ーつけた」
「クリスティーヌ・トリスティア・・・」
私はカップをテーブルに戻すと彼女にそう呼びかけた。
「こいつ結構抵抗するからさぁ。ちょっと痛めつけてやったのよね。殺してもよかったんだけど連れて帰ることにするわ。あなたと一緒にね」
まるでぼろきれをほうり出すようにシスターフレアの髪の毛を掴んで放り投げる魔物の女。
床に打ち付けられたシスターは少しうめき声を上げるが、またぐったりとなってしまう。
「シスターフレア! クッ、答えなさい、あなたはなぜクリスの顔をしているのですか?」
「あはははは・・・そんなの決まっているわよ。あたしがそのクリスティーヌ・トリスティアだからに決まっているじゃない」
「な、何ですって!」
魔物の女の言葉は私には信じられなかった。
あのクリスが・・・
王宮騎士団のバラとも言うべきクリスティーヌが魔物だったというのか?
「うふふ・・・あたしねぇ、ブルグォス様に魔物に改造してもらったのよ。今のあたしはガーゴイルレディ。ブルグォス様の忠実なしもべなのよねぇ」
くすくすと含み笑いを浮かべるガーゴイルレディ。
その表情は以前のクリスからは想像もできない。
「バカな・・・そんなバカな・・・」
私はそばに立ててあったレイピアを手に取ると鞘を取り払った。

戦いはほんの一瞬に過ぎなかった。
もとより私の付け焼刃的な剣技などクリスティーヌに及びも付かないうえに、彼女自身が魔物化しているのだから余計に手強くなっているのだから当然のことだわ。
私のレイピアはただ空を切りつけ、彼女のこぶしが私の腹部に入ってくる。
私は気を失いかねないほどの激痛に身を折って苦しみ、レイピアを取り落とした。
「ああ、姫様!」
バカ・・・出て来ちゃだめじゃない・・・
私は苦痛の中でそう思ったが、ハベリアが私の元に駆け寄ってくることをどうしようもなかった。
「あらあら、うふふふ・・・獲物がまた一匹でてきたわぁ。でもあなたもブルグォス様が喜びそうねぇ」
舌なめずりをするガーゴイルレディ。
「ハベリア・・・逃げてぇ・・・」
私は苦しみながらそう言うのが精いっぱい。
「お黙り!」
「ガハァッ!」
ガーゴイルレディのつま先が私のお腹に再び突き刺さる。
「姫様、キャアッ!」
駆け寄ってきたハベリアもガーゴイルレディの手で髪の毛をつかまれて振り回されていく。
「キャハハハ・・・だらしないのね、人間って」
「いやぁっ!」
ハベリアはそのまま壁に叩きつけられてぐったりとしてしまう。
「ああ・・・ハベリア・・・」
私はお父様やお母様の無念を晴らすことができない悔しさに歯噛みする。
「うふふ・・・さあ、おとなしく来てもらうわよ」
私は絶望とともにガーゴイルレディの立ち尽くす姿を見上げていた。

『あああ・・・誰かぁ・・・助けてぇ・・・』
うっすらとそんな叫び声が聞こえてくる。
私はゆっくりと目を開けた。
いつの間にか気を失ってしまっていたらしい。
「お目覚めかな、姫君」
すぐ隣から野太い声が私の耳に届いた。
私はハッとして隣を見る。
「あ、あなたは・・・」
私の隣に居たのは青黒い肌をして口が耳まで裂け、髪の毛の無い頭部からは二本の角を突き出し、背中からは黒々とした皮膜でできた羽を生やしている魔人ブルグォスその人だったのだ。
「魔人ブルグォス・・・」
私はすぐに立ち上がってそいつから離れようとした。
しかし、私の躰は首から下がピクリとも動かすことができなかった。
「こ、これは・・・いったい?」
「クククク・・・しばらくおとなしくしているのだ姫君よ。そなたの躰には少し術を施して動けなくしてある。もちろん逃げられないようにだがね」
ブルグォスが笑う。
私はなんとしてもその場を逃れようと力を入れるものの、躰はまったく動いてはくれない。
奴は事もあろうにお父様の席に座り、私をお母様の席に釘付けにしているのだった。
「クククク・・・見たまえ。もうすぐ君の侍女も魔物として生まれ出る頃だ」
「えっ? ハベリアが?」
見ると玉座の前の広間には白い巨大な卵のような球体があり、細かく震えているようだった。
「あの中にハベリアが?」
「ああ、そうだとも。先ほどゴーレムの核を基にした膜で覆ってやったから、もうすぐでゴーレムレディとなるはずだ。主人の命令には忠実だぞ」
「ゴーレムレディ? そんな・・・」
私は力が抜けるような気がした。
こいつは人間をあの卵で包んで魔物にしてしまうというの?
そんなことが・・・
だが、私の見ている前で卵にはひび割れが生じ、やがてそのひび割れを広げるようにして腕が突き出されてくる。
その腕は灰色でまるで石のようであり、やがてぬらぬらした液体を滴らせて女性系の魔物が姿を現した。
全身がまるで石のように灰色だが、滑らかな女性のラインはそのままであり、まるでハベリアがそのまま石になってしまったかのよう。
「ハ、ハベリア・・・」
「うふふ・・・ロッテリア姫様、私はもうハベリアなどという人間ではございませんですわ。私はブルグォス様に作られたゴーレムレディ。どうか何なりとご命令を」
無機質の声が私にハベリアを失ってしまったことを感じさせる。
「ああ・・・そんな・・・」
「クククク・・・ゴーレムレディよ、控えておれ。すぐにそなたの主人を作り変えてやろう。だがその前にもう一人」
「もう一人? まさか・・・」
私はブルグォスの言葉に彼のほうを向く。
「ククク・・・シスターを連れてくるのだ」
「やめて! やめなさい! お願いです、やめてください。私ならあなたの物になりますから・・・」
私は必死で懇願する。
せめてもう犠牲者は出したくない。
シスターフレアだけでも助けて・・・
「クククク・・・そなたはすでに我のものだ。我の新たな女王となるのだ。女王にはふさわしい部下が必要だろう?」
ブルグォスの顔が私のそばにまで近づいてくる。
その臭い息に私は思わず顔をそむけた。

「私はどうなってもいい! 姫様を放しなさい! 魔人ブルグォス!」
「うるさいよ! 静かにしな!」
入り口から凛とした声が流れてくるが、すぐにかき消されてしまう。
しかしぼろぼろの尼僧服を纏っているシスターフレアはいまだ憎しみを込めた目でブルグォスをにらみつけていた。
「ブルグォス様、シスターをお連れしました」
シスターフレアの手首は縛られ、その先をあのガーゴイルレディが握っている。
あの状況では彼女に逃げ道は無いでしょう・・・
悔しいけどどうすることもできはしない。
「姫様・・・申し訳ありません。姫様をこのような屈辱的な目に合わせてしまいました。この上は私の命を持って姫様を・・・うぐぅ」
「シスターフレア!」
「何勝手にしゃべっているの? ブルグォス様の前なんだからおとなしくしてよね」
そう言ってガーゴイルレディはシスターフレアを床に突き飛ばす。
「クククク・・・威勢がいい女だ。この国は男どもはたいしたことが無いが、女は楽しませてくれる」
「ブルグォス・・・姫様を離せ・・・」
床に転がされながらもシスターフレアはなお言い放つ。
私はその姿に心打たれた。
「シスターフレア、もういいの・・・もう・・・いいのです」
「姫様・・・あきらめてはなりません。今もこの城目掛けて救援軍が近づいているのです。ここでこの魔人に屈してはなりません」
「シスター・・・」
私はその言葉が私を勇気付けるための嘘だとわかっていた。
救援の軍勢など望むべくも無いのだから・・・
「私はどうなってもいい、姫様を離しなさい!」
「まあ、そういうなシスターフレアよ。お前はなかなか可愛いしわが妻に忠実だ。よってお前を魔物の一員にしてやろう」
ブルグォスが薄笑いを浮かべている。
「だめ、だめです、やめてください!」
私は必死で懇願した。
「クッククク・・・」
ブルグォスは指を鳴らす。
すると先ほどまで黙って立っていたハベリア・・・いえ、ゴーレムレディが廊下に出て何かを持ち帰ってきた。
「クククク・・・」
「ニャーン」
「猫?」
ブルグォスに渡されたのは一匹の黒猫だった。
ブルグォスは手渡された黒猫をいきなり握りつぶすと口の中に放り込む。
あたりには血しぶきと猫の断末魔の悲鳴が響き渡った。
「な、何を・・・」
私があっけにとられていると、ブルグォスはくちゃくちゃと噛んでいたものを風船でも膨らますかのように膨らませて行く。
彼はそのまま立ち上がり、大きく膨らませたその風船をシスターフレアに近づけた。
「あ・・・」
それは一瞬のうちにシスターフレアをその中に取り込んでしまい、すぐに硬質化していく。
「あ・・・な、何なのこれは・・・いや、いやぁ」
最初のうちはシスターフレアの姿がうっすらと見えていたものの、やがて風船が硬くなるに従って半透明から白くなっていき、その姿が見えなくなっていく。
やがて声も聞こえなくなり、あのゴーレムレディを生み出したときのような巨大な卵と化していた。
「あ、ああ・・・まさか・・・」
「その通りだ姫君よ。彼女はあの中でキャットレディとなるだろう。可愛いペットの出来上がりだ」
私はブルグォスの恐ろしさに打ちひしがれた。

バリバリと音を立て殻が砕けて行く。
粘液を滴らせかつてシスターフレアだったものがゆっくりと起き上がる。
ネコ型の耳を頭の左右に生やし、胸から股間にかけては黒い毛が下着のように覆っている。
両手と両脚は鋭い爪を持ち、先はやはり毛に覆われていて太ももと二の腕だけがアンバランスに人間のままのように見える。
お尻からはフルフルと長い尻尾が揺れており、顔にはピンとした猫のひげが生えていた。
「うにゃぁ~・・・くふふふ・・・私はキャットレディ。ブルグォス様ぁ、とても嬉しいですにゃ」
あのシスターがこんなふうになってしまうなんて・・・
キャットレディは猫のように顔を手でこすりながら、甘えるようにブルグォスの足元に擦り寄った。
「クククク・・・なかなか萌えるキャラになったではないか」
ブルグォスがキャットレディののどを撫でる。
それをとても気持ち良さそうにごろごろと喉を鳴らしながら撫でられるままになっているキャットレディ。
・・・・・・
可愛い・・・
いけない。
こんなふうにシスターを変えてしまうなんて・・・
でも私にはどうすることもできないわ。
ああ・・・主よ、私を救ってください・・・

「さて、いよいよそなたの番だ、姫君よ」
「わ、私も魔物にするというのですか?」
私は精いっぱいの憎しみを込めてブルグォスをにらむ。
たとえどんな姿にされようともこの思いだけは変わりはしない。
私はこの魔人を永遠に憎み続けてやるわ。
「ただの魔物ではない。そなたには女王となってもらわねばならん」
「女王? 魔物たちの女王になれというのですか? この私に」
なんとふざけたことを言うのだろう。
私が魔物たちの女王になるなんてまっぴらだわ。
「そうだ。お前は女王。魔物たちとそして俺の女王となるのだ」
「おことわりします。たとえシスターのように魔物にされても、絶対にあなたを憎む心は捨てませんから」
「頼もしいな。その気持ちは女王にふさわしい」
そう言ってブルグォスはゴーレムレディからサソリを受け取る。
「サソリ? 私をサソリに?」
「ただのサソリではない。猛毒のデススコーピオンだ。それに俺様の血を混ぜてやろう」
私の目の前でブルグォスはサソリを口の中に入れ、自分の腕を噛みちぎる。
私は恐ろしかった・・・
もし・・・
もし私の心も・・・
もし私の心も魔に捕らわれてしまったら・・・
くちゃくちゃと咀嚼する音と私の心臓の音が重なって聞こえる・・・
私の目の前で風船が膨らんで行く・・・
私は・・・
私はロッテリア・グラコロバーグ・・・
私は・・・ロッテリア・・・・
私は・・・
わたしは・・・
ワタシハ・・・
わ・・・た・・し・・・は・・・

               ******

「モス辺境伯の軍勢は壊滅です」
ガーゴイルレディが報告を持ってくる。
当然だわ。
人間の軍勢などどれほどいようとも我が夫にはかなうはずが無い。
私は隣で頷いている夫ブルグォスの横顔を眺めた。
彼を見るたびに心がざわめき、彼を愛していることを思い出させる。
私は魔人ブルグォスの妻であり、魔物の女王スコーピオンレディ。
私の躰はつややかな外骨格に覆われ、お尻には素敵な毒針の付いた尻尾が伸びている。
その姿はまるで真っ赤なエナメルのボンデージを着ているみたい。
両手両脚にはまるで手袋やブーツのように外骨格が覆っていてかっこいい。
この姿は夫もとても気に入っているみたい。
これからも我が軍勢に立ちはだかるものは私が容赦しないわ。
私の毒針の威力を思い知らせてやるわね。
私はそっと夫の肩に躰を預けた。

「ほら、もっときちんと舐めなさい!」
私は愛する夫につま先を舐めさせる。
「ああ・・・我が女王様。おみ足を舐めさせていただけるなんて光栄です」
「御託はいいからさっさと舐めなさい! まったくグズなんだから」
私はヒールで蹴飛ばしてやる。
うふふふ・・・
気持ちいいでしょ?
お前はこうして虐められたいマゾなんだものね。
私はすっと立ち上がると尻尾の毒針から毒を出さないようにしながら、彼を尻尾で鞭打ってやる。
「ひいぃぃ! お許しを、女王様」
「お黙り! いつまで経っても満足に足を舐めることも出来ない下衆は私には不要だわ」
私はヒールで彼の腹をぐりぐりとえぐるようにねじ込んで行く。
「ぐはぁぁぁ」
それだけで彼の股間のモノははちきれんばかりになり、たっぷりと美味しいミルクをあふれさせる。
まったくもったいないわねぇ。
少しは私に味わわせなさいよね。
私は足の下でひいひい言っている夫の姿を見ながらとてつもない満足感を感じていた。

私は女王。
私は女王スコーピオンレディ。


静寂 さんの投稿:
静寂と申します。こちらではお初です。

以前書いた女騎士さんって11/28のですか?
12 月 14 日

舞方雅人 さんの投稿:
>静寂様
初めまして。
コメントありがとうございます。
ええ、その通りです。
今回は姫様視点ですので、前回とは違和感を感じてしまうかも。
12 月 14 日

姫宮 翼 さんの投稿:
ゴーレムレディ、きっと肌が滑々しているんでしょうね。
キャットレディもいいですね。猫と女性と言うのはかなり相性が良いんでしょうね。良く他のメディア等でも取り上げられますし。
しかし、この魔人いいですねー。萌えとか言ったりしてなかなか好感持てるんですが。
でも、このロッテリア姫が魔物化したスコーピオンレディは前に話していたサソリの女王ネタですか?
かなりいい感じに仕上がっていますね。真っ赤なハイヒールなんていかにも女王様って感じです。
12 月 14 日

沙弥香 さんの投稿:
すっごくよかったです!
舞方さんは「ある意味蛇足」などと仰っていますが、そんなことはありませんよ!
むしろこちらの方が舞方さんの真骨頂!
気丈な(?)シスターフレアがキャットレディになるところ、沙弥香の萌えツボストライクどころかビーンボールでした!ww
バトルビューティも良かったですが、このSSはそれすら凌駕しています!
これからも頑張ってください!
12 月 14 日

漆黒の戦乙女 さんの投稿:
おぉ、続きですね…ブルグォス、これが目的でやってたんですかw
まさか自分の上に立つ人として狙うなんて…まったくの予想外でしたw
さらに魔法生物がさらに二人増えちゃって…戦力的にもばっちりですね
今の三人の役割は…ガーゴイルレディは斥候やら伝令やらやってそうな感じですね、ゴーレムレディは近くで控えてそうだし、キャットレディは…まんまペットなんでしょうねw

洗脳って兵法にかなった方法なんですね、確か孫子の兵法かなにかで敵の一升は自軍の三升に相当するとか言う言葉があったとか
これを当てはめると敵の戦力を削いで味方の戦力を増やせるんですから、理にかなってるといえそうですよね
洗脳という言葉を考えた人にエールを送りたいなぁと思ってみたりw
12 月 14 日

舞方雅人 さんの投稿:
>姫宮 翼様
ゴーレムレディは大理石の石像のような感じかなと思っています。
キャットレディはもう使い古されていますが、それでも萌えちゃうんですよね。(笑)
スコーピオンレディはおっしゃるとおりバゴックがモチーフですが、下半身がサソリではなく女性が外骨格を纏ったような感じにしてみました。
ボンデージの素敵な女王様ですよー。(笑)

>沙弥香様
お久し振りです。
真骨頂とまで言っていただけるとは嬉しい限りですね。
キャットレディは変身後の描写が少なくて、思考の変化をきちんと書けませんでした。
もう少し出番を増やしてあげればよかったですね。

>漆黒の戦乙女様
三人の役割はまさにそうかもしれませんね。
ブルグォスはおっしゃるとおりこの国を手に入れることと、自分好みの女王様を手に入れるためにやってきたんですよー。(笑)
洗脳で敵の戦力を減らし、自軍の戦力は増えるというのはまさに一石二鳥ですよね。
城攻めの時に内応者を作り出すようなものでしょうか。
12 月 15 日
  1. 2005/12/13(火) 19:35:23|
  2. 異形・魔物化系SS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<スピットファイア対スピットファイア | ホーム | うーん・・・ちょっと趣味が入り込みすぎ?>>

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Author:舞方雅人
(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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