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舞方雅人の趣味の世界

あるSS書きの日々

う、嘘でしょ・・・私の躰が・・・

いつもより早い時間ですが、鈴美先生の変化シーンをお届けします。
あと、10/11投下分で手術室にいた女戦闘員を白いレオタードの医療用女戦闘員に修正いたしました。
ご了承下さいませ。m(__)m

3、
「いやぁっ! やめてぇっ!」
鈴美が声を限りに張り上げるが周りの連中はまったく意に介さない。
「イーッ、おとなしくなさい」
以前見た黒レオタードの女たちとは違い、白いレオタード姿に赤と緑の不気味なメイクを施した女が鈴美の腕を取り、注射器を突き立てる。
「いやぁっ!」
毒々しい蛍光ピンクの液体がシリンダー内から鈴美の体内に注入されていく。
「あ、あああああ・・・」
不気味な液体が注射されることに恐怖のあまり声も出せなくなってしまう。
注射器の針が抜かれると、代わりにドクターリンと呼ばれた女性が近づいて鈴美の頬をそっと撫でた。
「うふふふ・・・素敵だわぁ。この引き締まった素晴らしい肉体が茶色く節くれだった外骨格に覆われて行くのよ。完成を想像しただけでもうイッちゃいそう・・・」
艶めかしく吐息を吐きながらうっとりと鈴美の躰を眺めるドクターリン。
「く、狂っているわ・・・」
「お黙り! 私は狂ってなどいないわ。私の能力を理解できない愚か者どもだけが私を気違い呼ばわりするけど首領様は違った」
鈴美の言葉にキッとなってドクターリンはにらみつける。
「首領様は私の能力を認めて私をデライトに迎えて下さったわ。人間を改造することに関しては私の右にでるものなどいない!」
「そんなことをするのは狂った人だけよ」
鈴美はそう言ったが、その間にじょじょに躰が熱くなってくるのを感じていた。
「はあ・・・はあ・・・」
「うふふ・・・あなたに注射した薬はあなたの細胞を遺伝子レベルから変えて行くことができるの」
「遺伝子レベル・・・から・・・?」
躰が火照る。
頭がぼうっとしてくる。
何がどうなっているのかわからなくなってくる。
「さて、次はこれよ。」
ドクターリンはガラス瓶の中で蠢く大きなゴキブリを見せつける。
ガラス瓶の中で行き場を求めて足を動かす様はかさかさという音が聞こえてくるようだ。
「いや・・・やめてぇ・・・」
火照る躰に苛まれながら鈴美は懇願する。
だが、その目の前でドクターリンはそのガラス瓶に蛍光グリーンの液体を注ぎこんだ。
液体はすぐにゴキブリを溶かしていき、ガラス瓶の中はただのグリーンの液体だけになる。
「うふふ・・・ごらん。ゴキブリの遺伝子がこの液体に溶け込んだわ。あとはこれをあなたに注ぎ込むの」
「いやぁっ!」
「あははははは・・・」
ドクターリンの高笑いが鈴美の悲鳴をかき消して行く。
そしてドクターリンは機械の一つにその蛍光グリーンの液体の入ったボトルを機械にセットした。
すぐに白レオタードの女戦闘員たちが機械から伸びるチューブを鈴美の躰に取り付ける。
彼女たちはドクターリンの手伝いをするべく看護師から改造されたドクターリン専用の戦闘員たちだった。
鈴美の右手に取り付けられたチューブからは彼女の赤い血が吸い出されていく。
そして一旦機械に吸い込まれるとグリーンの液体と混じりあい、どす黒い液体となって左手のチューブから鈴美の躰に再び流れ込んでいった。

ああ・・・体が熱い・・・いったい何なの?
鈴美は台の上で体を切なそうにゆする。
微妙な火照りが彼女の躰を悩ませる。
「ああ・・・ん・・・はあ・・・はあ・・・」
鈴美の口から漏れる吐息がじょじょに艶を帯びてくる。
「うふふ・・・さあ仕上げに掛かるわよ。細胞活性線を浴びせなさい」
「イーッ」
ドクターリンの命令に右手を高く上げ敬礼する女白戦闘員。
すぐさま彼女の操作で手術用の無影灯のようなものが天井から降りてきて色とりどりのライトを鈴美に浴びせてきた。
「ああ・・・ああ・・・」
ライトは鈴美に適度な刺激を与え、火照りを快感に高めて行く。
「はあ・・・ん・・・ああ・・・はあん・・・」
鈴美の表情が徐々にうっとりしたものに変わっていく。
「クククク・・・以前と比べるとずいぶん気持ちよく変化していくようですね。ドクターリン」
その様子を壁にもたれかかりながら含み笑いを浮かべているチャン・ザ・マジシャンが見つめていた。
「うふふふ・・・ええ、改造に対し嫌悪感を失くせばそれだけ後の洗脳もやりやすいでしょ?」
鈴美の躰の表面に浮かび上がり始めた黒いつややかな染みが、徐々に広がり始めているのをうっとりと見下ろしているドクターリンが振り返りもせずに答える。
「後のことまで考えていただくとはありがたいですね。もっともパルスカラーはそんなことは関係なく洗脳しちゃいますがね」
クククと含み笑いをもらすチャン・ザ・マジシャン。
彼の持つステッキにはいつの間にか鈴美用の首輪が掛けられていて、くるくると回転させられていた。
「まあそうかもしれないけど、変化はやっぱり気持ちいいほうがいいじゃない」
ドクターリンがそう言う目の前では鈴美の躰がじわじわと黒と茶の外骨格に覆われていくところだった。
鈴美の滑らかな皮膚はつややかな堅い外皮に変化して行き、額からはピンと長い触角がゆらゆらと揺れ始めている。
頭部も髪の毛の代わりにヘルメット状の外皮が被さり、つやつやと輝いている。
両手の先は細かい毛の生えた鉤爪のある指先に変わっていき、両足の先も足指が無くなりハイヒール状に踵が尖っていく。
黒と茶の外皮は鈴美の躰を満遍なく覆っていき、腹部は茶色い節々が細かい毛を持ちながら覆っていく。
形良い柔らかな胸も茶色い外皮で包まれていき、女性であることを示す性器も堅い外皮がカバーする。
背中には柔らかな翅が生え、その外側をつやつやした堅い外翅が包み込む。
目も複眼に変化した鈴美は唯一口元だけが人間らしさを保っていた。
もちろん皮膚は強化され、歯も牙状に変化しているので人間のままではないものの、比較的人間らしい形状をしていたのだ。
「うふふ・・・どうやら完成のようよ」
「クククク・・・これは見事ですね。素晴らしい改造戦士の誕生だ」
台上で横たわるゴキブリ女に二人は満足そうに笑みを浮かべた。

ひんやりした台の上で鈴美は目が覚めた。
あ、あれ・・・?
私はどうしたんだっけ?・・・
確か家に帰る途中・・・
そこまで思い出したとき、鈴美は天井に見慣れない奇妙な生き物が彼女を見下ろしていることに気がついた。
「ヒッ!」
思わず両手で口元を覆う鈴美。
だがその不気味な生き物は、鈴美と同様に口元を押さえたのだ。
「えっ?」
鈴美はその生き物をよく見ようとした。
いくつもの映像が重なり合ってその生き物の細かいところまでも良くわかる。
しかもそれは平板な板に映し出されたものだった。
「鏡・・・?」
鈴美はすぐに気がついた。
あれは天井にある鏡だ。
その鏡に映っているのは自分なのだ。
「あ・・・ああ・・・」
そうだ・・・私はあのピエロに連れて来られて白衣の女に不気味な液体を注射されたんだわ。
そして私は・・・
「目が覚めたようだなゴキブリ女よ」
鈴美は声のした方へ振り返った。
そこにはあの赤と緑のピエロが笑みを浮かべて立っていた。
「ち、違うわ。私は百原鈴美よ。ゴキブリ女なんかじゃない」
鈴美は上半身を起こして首を振る。
長い触角がふるふると揺れて空気の流れの中からかすかな気配さえ読み込んで行く。
この部屋には彼一人しかいない。
鈴美は何となくホッとして首に付けられた首輪にそっと手をやった。
ああ・・・気持ちが落ち着くわ・・・
鈴美はこの首輪がとても気に入っていた。
首輪なんて犬みたいだったが外す気にはまったくならなかった。
「クククク・・・そうでしたね。あなたは百原鈴美。これは失礼した」
慇懃に腰を折りふかぶかと一礼するチャン・ザ・マジシャン。
だが不気味な笑みはまったく変わりが無い。
だが鈴美はその笑みが素敵に思えた。
先ほどまで感じていた嫌悪感は消えうせていた。
それに今彼が呼んだ『百原鈴美』という名前もどういうわけかピンと来なかった。
彼女は百原鈴美のはずなのに、百原鈴美ではない。
そんな気がしたのだ。
鈴美は首輪を触り続ける。
それだけで心が落ち着いた。
「クククク、改造は終わりました。それでどうしますか?」
チャン・ザ・マジシャンが両手を広げて鈴美に問いかける。
「えっ? どうするって・・・どういうこと?」
鈴美はつやつやした外皮に覆われハイヒールブーツのようになった自分の脚をずらして、手術台に腰掛けるようにして向き直る。
「私としてはこのままあなたにここにとどまっていただき、我が暗黒結社デライトの一員となってくれることを望むのですがね」
白く塗られた顔がゴキブリと融合した鈴美を見つめている。
「ですが、あなたが家へ帰りたいというのなら止めはしません」
「えっ? 帰っていいの? 私、家に帰ってもいいの?」
肩をすくめるチャン・ザ・マジシャンに鈴美は思わずそう言っていた。
「構いませんよ。我が暗黒結社デライトは自主性を重んじますからね。あなたが帰ると言うならば帰っていただいてけっこうです」
「か、帰ります。私・・・帰ります」
そう言って鈴美は立ち上がる。
ゴキブリと融合した躰はとても軽く、今ならどんな難易度の技でもできそうだった。
すごい・・・躰がこんなに軽いなんて・・・
「ああ・・・実に残念ですね。せっかく素晴らしい素質をもち、ゴキブリ女になれたというのに・・・クククク・・・・」
鈴美はちょっと気が咎めた。
そう・・・せっかく改造してもらったのに・・・このまま帰っていいのだろうか・・・
「な・・・わ、私はいったい何を・・・」
鈴美はわきあがった感情に驚いた。
こんな躰にされたことを感謝するなんて信じられない。
「どうしたかな、百原鈴美?」
「な、なんでもないわよ!」
鈴美は気を落ち着けようと首輪を触る。
「そうですか、それは失礼。ですがこのアジトの入り口はいつでも開いていますからね。クククク・・・」
チャン・ザ・マジシャンは相変わらず不気味な笑みを浮かべていた。
「ち、ちょっと聞かせて下さい。この躰は・・・元には・・・」
「クククク・・・戻せるものではありませんよ。ですがそんなに嫌いですか?」
鈴美はドキッとした。
先ほどからこの躰でもいいかなという気持ちが鈴美の中には確かにあったからだ。
「き、嫌いに決まっています。ゴ、ゴキブリなんて・・・嫌い・・・だわ・・・」
ゴキブリが嫌い?
嘘だわ・・・
こんなに生命力に満ち溢れ環境適応能力の高い生き物は他に無いじゃない。
黒光りするつややかな躰・・・
素敵な生き物よ。
鈴美は思わず目をそらす。
そのままチャン・ザ・マジシャンの脇を通り抜け通路に出ると、一人の黒レオタードの女性が立っていた。
確か・・・彼女たちは女戦闘員って言うんだったわ・・・
すらりとしたスレンダーな躰にハイネックのレオタードがよく似合っている。
太ももの網タイツもふくらはぎを包む黒いハイヒールブーツもあつらえたようにピッタリだわ。
顔のペイントがすごく美しい。
デライトのために働く下級戦士たちだけど、彼女たちがいてこそ暗黒結社デライトは成り立っているのよね。
「イーッ、出口までご案内いたします、ゴキブリ女様」
片手を挙げて敬礼する女戦闘員。
最近は生徒たちだってこれほど礼儀正しくは無い。
鈴美はすごく嬉しくなった。
「フシューッ、お願いするわ女戦闘員さん」
鈴美は無意識のうちに特有のうなり声を上げていた。
「イーッ、F115号とお呼びください」
「フシューッ、わかったわF115号。行きましょう」
鈴美は女戦闘員とともに通路を歩いていった。


姫宮 翼 さんの投稿:
投下早いですね。
ゴキブリのカサカサは・・・・・・。生理的に嫌ですね。(滝汗
まぁ、ゴキブリ女さんはこれからどう言う事をしてくれるのか楽しみですね。
生徒達をどうにかしちゃうんでしょうけど。
快楽で自分の支配下に置くのは大好きです。そのほうが相手が従ってくれますし性的快楽は人間は絶対に逃れられないですしね。
しかし、ゴキブリ女さんは丁寧な性格ですね。下の戦闘員を尊重するなんて、日本の企業もゴキブリ女さんを見習って下請け会社を尊重すべきですね。
これからのゴキブリ女さんの活躍にご期待しています。
それでは
10 月 17 日

舞方雅人 さんの投稿:
>姫宮 翼様
2chの作品読ませていただきました。
これからの蟻女さんの活躍に期待ですね。

>ゴキブリ女さんは丁寧な性格ですね。
これはまだ洗脳が完了していませんからね。
完成した暁には可愛がりながらも使い捨てる冷酷さが現れてくるでしょうね。
10 月 18 日
  1. 2005/10/17(月) 21:12:01|
  2. デライトもの
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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(まいかた まさと)と読みます。
北海道に住む悪堕ち大好き親父です。
このブログは、私の好きなゲームやマンガなどの趣味や洗脳・改造・悪堕ちなどの自作SSの発表の場となっております。
どうぞ楽しんでいって下さいませ。

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