今日は私の誕生日。
また一つ歳を食ってしまいました。
老人に一直線です。
少子高齢化の一端を担ってしまってますなぁ。
_(:3 」∠)_
と言いつつも、Twitterでは多くの方々にお祝いの言葉をいただきました。
ありがとうございます。
ヾ(゚ー゚*)ノ゙ ワァイ
ということで、誕生日のお祝いということで、短編SSを一本投下いたします。
タイトルは「スパイロボットサリー」です。
私の好きなシチュの一つの機械化ものです。
お楽しみいただけましたら幸いです。
それではどうぞ。
スパイロボットサリー
『ジム! すぐに応援を送る! 無理はするな!』
「チーフ、ここで応援を待っていたら奴らはまた姿を消してしまいます。せっかくボスのバロウズが直接姿を見せたのですから、やつの追跡だけでもします」
俺は物陰から奴らの交渉の様子をうかがう。
犯罪組織ロブラグループのボス、バロウズ。
めったに姿を見せないというやつが現れたのだ。
見失うわけにはいかない。
『ジム、いいか? 無理はするな! 応援が行くまで待て!』
「やつが移動します。また後で連絡します」
俺は無線を切って、バロウズの追跡にうつる。
どうやら車に乗って移動するようだ。
どこに行くのか確かめて……
その瞬間、俺は強い衝撃を受け、そのまま意識を失った。
******
ピピッ……
起動信号を受信する。
ゆっくりと意識が回復してくる。
ここは?
俺はどうなったんだ?
ピッ……
各部チェック……
首から下の部分の反応なし、接続が切断されている可能性。
脳本体の接続に異常なし。
カメラアイ、音響センサー、臭気センサー異常なし。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お」
発声機能異常なし。
な、なんだ?
俺はいったい何をやっているんだ?
カメラアイ?
センサー?
えっ?
何がどうなったんだ?
俺はまぶたを開く。
膨大な光量がカメラアイに入りこみ、俺はすぐに光量を調節して最適化する。
様々なデータと周囲の状況が映し出され、首から下の信号がキャッチできていないことと、ここが何か様々な機器類が置かれた室内だということがわかる。
なんだ?
俺の目はどうなったんだ?
ピッ……意識修正を実行。
すぐに俺は自分のカメラアイが問題ないことに気付く。
俺の目はカメラアイなんだから、体内や外部の様々な情報がディスプレイ表示されるのは当然なのだ。
首から下の信号が来ていないのは気になるが、現状では確認するすべがない。
ただ、各センサーの信号から判断する状況では、俺の躰は立った状態であり、背後と両側から固定されているようだ。
「お、目を開けたな。いやぁ、それにしても美しい。中身があの男とは思えんな」
白衣の男性たちと俺の機能を確認していた男がこちらにやってくる。
俺はメモリーから彼の顔のデータを引き出し、彼がロブラグループのボス、ハーディ・バロウズであることを確認する。
ハーディ・バロウズ!
俺が追っていたやつじゃないか。
俺はこいつに捕らわれてしまったのか?
「お目覚めかね、有能な警察官君。名前は確かジム・エバンズだったかな?」
バロウズが俺の名前を呼ぶ。
こいつ……俺の名前を知っているのか。
「くっ、貴様はバロウズ……」
えっ?
俺は驚いた。
音響センサーに届いた俺の声は、まるで女性のような高音だったのだ。
今のは俺の声なのか?
「そう、その通り。私はバロウズだ。そして君の所有者でもある」
にやりと笑うバロウズ。
若く精気にあふれたハンサムな男だ。
おそらく女性にはモテるだろう。
彼がどういう人物かを知らなければだが。
「所有者?」
俺は女性のような声で聞き返す。
先ほどの声は聴き間違いではない。
やはり俺の声は女性の声のようになっているらしい。
それにしても、バロウズが俺の所有者だと?
「そうだよ。君は今日から私のために働くスパイロボットだ。君にはわざわざトップクラスのモデルのようなボディを用意したんだから、しっかり働いてくれたまえ。わはははは」
バロウズが笑っている。
スパイロボット?
トップモデル?
どういうことなんだ、いったい?
「ふざけるな! 俺は警察官だ! 誰が犯罪組織のボスのためになど働くものか!」
「わはははは……本当に美しい声だ。だが、その言葉遣いはよくないな。君はものすごい美人なんだから、ちゃんとそれにふさわしい言葉遣いをしなくちゃ。言葉遣いを修正したまえ」
言葉遣いだと?
お前のような相手に言葉遣いなど!
ピッ……命令を受領しました……言葉遣いを修正します。
えっ?
な、なに、今の?
頭の中で何かが……
私はいったい?
「失礼いたしましたバロウズさん。ですが、私は警察官です。あなたのために働くことはできかねますわ」
えっ?
私は自分の口から出てきた言葉に驚いた。
どうして私は女性のような言葉遣いを?
私に何が起こっているの?
「ふむ。今の段階では君がそう思うのは無理もないか。だが、まあ、すぐに君は私のために喜んで働くようになるのさ。おい、プログラムを作動させてくれ」
「かしこまりました」
白衣の男性がバロウズさんに従って何かスイッチを押したようだけど、私はそれよりもバロウズさんの言葉が気になった。
私が喜んで彼に従うと?
「それはあり得ません。何が起ころうと私は……」
ピッ……マスターに対する服従プログラム作動。
あ……えっ?
私は……
私の中で何かが切り替わっていく。
私は……
「失礼いたしましたバロウズ様。私はバロウズ様が所有するスパイロボットです。バロウズ様のために働きます」
私はバロウズ様にそう答える。
プログラムが走り出し、私は何が正しいことかを理解した。
私はバロウズ様の主有するスパイロボットであり、バロウズ様のために働くのよ。
な?
えっ?
私がバロウズ様のために働く?
私は警察官であり、バロウズ様は犯罪者よ。
そんなことありえない……
ありえないはずなのに……
私は彼のために働くのが当然だと感じている。
彼からの命令を待ち望んでいる。
どうして?
どうしたらいいの?
「さて、いつまでもその状態じゃかわいそうだな。胴体の起動もさせてやれ。安全機能は働いているんだろう?」
「はい。それは問題ありません」
バロウズ様が白衣の男性に話しかける。
くっ……
どうして私はバロウズ様などと考えてしまうのだろう……
彼はこれまでいろいろと犯罪行為を犯しているというのに……
私は彼に対してとても好意を感じ始めているわ……
ピッ……
あ……
首から下の信号が流れてくる。
切られていた接続がつながったのだ。
私はすぐにボディ内各部のチェックを行い、エラー信号が来ないことを確認する。
バッテリーの残量こそ28%と少ないものの、それ以外に問題は無い。
ただ、実際に動かしてみるまではわからないところもあるだろう。
「どうだ? 躰に問題は無いか?」
「はい。現時点で体内各部に異常は確認されていません」
私はバロウズ様の問いかけに答える。
悔しい……
どうしてこんな男の言いなりにならなくてはいけないのか……
でも……
でも、彼の命令を待ち望んでいる私がいることも感じるのだ。
くそっ……
私はこのまま彼の意のままにされてしまうというのだろうか……
ガキンと音がして私の躰を固定していたアームが外れる。
その瞬間よろよろと前のめりになってしまう私。
なんとか躰を制御してバランスを取り、足を前に出すことで転倒を回避する。
ふう……
まだ躰の制御がうまくいかなかったようだわ。
でも、これで微調整も完了したので、今後は大丈夫よ。
「ふむ。問題は無さそうだな」
「はい。各部の制御に問題はありません。微調整も終了いたしました」
にやにやと笑っているバロウズ様の顔が憎らしいはずなのに、とても魅了されてしまっている私がいる。
そして私は彼に命令されたがっている。
悔しい……
なんとかこの状況を脱したいのに……
私はバロウズ様の指示に従って、その場を歩いたり、屈伸運動をしてみせたり、物を持ってみせたりする。
私の躰は全く問題なく動き、私は自分でもこの躰のすごさに感心した。
今のロボット技術はこんなにもすごいのね。
人間の時よりもはるかに素敵な躰に感じるわ。
「よし。問題は無いな。これでお前は完成だ。ふふふ……」
意味ありげに笑っているバロウズ様。
「ありがとうございます、バロウズ様」
でも、私はなんだかうれしくなって、彼に礼を言ってしまう。
私の躰が完成したのだ。
これで彼の役に立てるんだわ。
「それでこいつは何体目だったかな?」
「はい、七体目になります」
バロウズ様が白衣の男にたずねている。
私は七体目ということなの?
「そうか。それじゃお前は今日からスパイロボットSR07。コードネームは……そうだなサリーでいこう。うん、お前のコードネームはサリーだ。登録しろ」
「かしこまりました。私はスパイロボットSR07。コードネームはサリーです。よろしくお願いいたします」
私は自分のナンバーとコードネームを復唱し、バロウズ様に一礼する。
なんていい気持ちなの。
コードネームを与えられることがこんなに気持ちがいいことだなんて……
私はサリー。
スパイロボットSR07、コードネームサリー。
以前の私はジムという名前だったはずなのに……
今はこの名前がとても自分にぴったりだと感じるわ。
******
動作確認を終えた私は、部屋で充電をしながら待機しろと命じられた。
私はあてがわれた部屋に入り、腰の後ろにあるソケットにコードを差し込んで充電を行なう。
胸の部分にあるバッテリーに充電が開始されると、なんだか躰がポカポカするようで気持ちがいい。
現状なら2時間ほどで充電は完了するはずだわ。
部屋にある鏡に映る私の姿。
そこには美しい裸体の若い女性が映っている。
私……本当に女性型のロボット……スパイロボットになってしまったんだわ……
下を向くと二つのおわん型の胸が見えていたとはいえ、こうして鏡に映し出されるとその事実を認めないわけにはいかない。
バロウズ様は本当に私を女性型のスパイロボットにしてしまったのだ。
おそらくもう元の人間の躰に戻ることはできないのだと思う。
私は今後女性型スパイロボットとして生きていくしかないのね……
それにしても……
彼をバロウズ様などと呼ばなくてはならないのは不愉快なはずなのに……
今の私にはどうしてもそう思うことができない。
彼に命令されるのがうれしく、彼に従いたいと思ってしまう。
口調にしてもこんな女性らしい口調ではなかったはずなのに、以前どんな口調で喋っていたのかももうよくわからない。
メモリーを参照すればいいんだろうけど、なぜかアクセスはできなくされている。
おそらく早く私の脳が自分をスパイロボットと認識するようにしているのだろう。
私の脳の持ち主だった人物はジム・エバンズという男性で警察官だった。
そのくらいしか思い出せないわ……
ピッ……
やがてバッテリーがフル充電になったことが表示される。
これでおよそ48時間の連続行動が可能になる。
私は腰のコードを抜き取り、ソケットのカバーを閉める。
私の外見は人間の女性そのものであり、外皮も柔らかい素材でできていて、人間の皮膚そっくりに作られている。
さらに内蔵の発熱機を備えているため、人間の体温と同じ36度程度の熱を常時発するようになっていて、触った程度では人間の皮膚と違うということを見抜くのは難しいはず。
これはもちろん私のような女性型のスパイロボットは、性的誘惑による情報収集も選択肢の一部となるため、セクサロイドとしての機能も持っているからなのだ。
充電が終わった私は、椅子に座って命令を待つ。
早く次の命令が来ないかしら。
待ち遠しいわ。
******
ピッ……
音響センサーが電話の着信音を捉える。
私は立ち上がって電話に出ようとする。
どうやらスリープモードに入っていたらしい。
充電完了からまた2時間ほど経過していたようだわ。
「はい」
私は受話器を取って返事をする。
『サリーか? すぐにボスの元に来るように。あ、ちゃんと支度をしてくるんだぞ』
「かしこまりました」
受話器の向こうからの命令を私は正当なものと判断し、バロウズ様の元へ行くべく支度を始める。
そういえば羞恥機能がオフになっていたみたいで、私のボディは裸体をそのままさらしていた。
支度をしてくるように命じられなければ、裸のままバロウズ様の元へ向かっていただろう。
私は羞恥機能をオンにする。
なんだか急に恥ずかしくなってきた。
ここに私一人で良かったわ。
私はロッカーから着るものを取り出していく。
ブラジャーを胸に着け、ショーツを穿いてガーターベルトを着け、ストッキングを穿いていく。
ジム・エバンズとしては一度も身に着けたことが無いはずのものなのだけど、私は全く問題なく身に着けることができた。
おそらくもともと女性型スパイロボットとしてプログラムされていることの一つなのだろう。
私はそれからタイトスカートのスーツを身に着ける。
鏡を見て微修正をし、メイクをして髪を整える。
メイクもおそらくジム・エバンズはまったくしたことがないだろうが、少しも問題は無い。
今はバロウズ様に会うだけなので軽めのメイクだが、これから与えられる任務によっては男性が魅力に感じるメイクをすることになるだろう。
「これでいいわ」
私は再度鏡を見て自分の姿を確認する。
どこかの企業に勤めるどこにでもいるような女性の姿だ。
これならほぼ誰もが私をスパイロボットとは思わないはず。
私はなんだか気分がよくなり、意気揚々と部屋を出た。
廊下を歩く私を、バロウズ様の配下の方々がすれ違いざまに目で追ってくる。
彼らはほぼすべてが男性であり、私の容姿に目を向けている可能性が非常に高い。
スパイが目立つのはある意味ではよくないことではあるのだが、私はターゲットに見つけられることも主任務の一つであり、そのためにこの容姿は役に立つのだ。
男性の目を惹き付けるのは心地がいいわ。
「失礼いたします。スパイロボットSR07、コードネームサリー、まいりました」
私はバロウズ様の部屋に入り、一礼する。
「おう、来たか」
バロウズ様がわざわざ椅子から立ち上がって私のところまで来てくださる。
「ふふ……本当に美人だな」
そう言って私の頬をなでるバロウズ様。
「ありがとうございます。私の顔と躰は男性の多くが美しい女性と認めるものになっているかと思われます」
「そうだな。そうじゃないと困る」
「はい」
バロウズ様の欲しがる情報をお持ちなのは、たいていが男性の方。
だから男性の多くが惹かれる顔や躰をしている必要があるのだ。
「まあ、中身は男だがな」
ニヤッと笑うバロウズ様。
私はハッとする。
そうだわ……
確かにバロウズ様のおっしゃる通り、私の脳は男性のもの。
しかも、バロウズ様を逮捕しようとしていたはず。
それなのに私はこうしてバロウズ様の前に立っている……
うふふ……
私は内心で笑みを浮かべる。
それがどうしたというのかしら。
私はバロウズ様に所有されるスパイロボットSR07。
コードネームはサリー。
こうしてバロウズ様の前に立っているのは当たり前のことだわ。
「さて、お前に仕事をやる」
バロウズ様はそう言って、ポケットから写真を取り出し私に見せる。
写真に写っているのは仕立ての良いスーツを着こなした中年の男性。
車の後部座席に乗り込むところを写したものだ。
「こいつの顔を覚えろ。こいつはトニオ・ベングラーと言って、最近うちのグループと取引をしたがっているやつなんだが、どうも信用ならん。裏があるのではないかという気がする」
私はバロウズ様に言われたとおりに写真の男の顔を記憶する。
トニオ・ベングラー……
バロウズ様が信用できない男。
「こいつに近づいてうちと取引をしたがる理由を探れ。できるな?」
「もちろんです。私はバロウズ様にお仕えするスパイロボットSR07。バロウズ様のためならなんでもいたします」
私はそう答えて微笑みを浮かべる。
かなりの高確率で私の微笑みは男性に好印象を与えるはずだ。
「ふふっ……これはテストのようなものだ。お前がちゃんと私の役に立つかどうかのな」
「かしこまりました。バロウズ様をご失望させないよう全力を尽くします」
「頼んだぞ」
私の肩をポンと叩かれるバロウズ様。
私は再び一礼をしてバロウズ様の部屋を出た。
******
私は唾液腺に催淫剤と自白剤を仕込み、身支度を整え、黒いミニドレスにガーターストッキングを身に着けてターゲットの元に向かう。
データによればトニオ・ベングラーは夜は酒場で過ごすことが多いとのこと。
私は任務を遂行するワクワク感を感じながら、夜の町を歩いて行った。
酒場に入ると男たちの視線が私に向く。
席に着いて足を組んだだけで息を飲む男たち。
なんて気持ちがいいのだろう。
男には味わうことのできないだろう快感だわ。
私は時折足を組みなおして、男たちの目を楽しませてやる。
うふふふ……
やがて現れるトニオ・ベングラー。
私はさりげなく彼の元に行き、挨拶を交わす。
最初は私を不信の目で見た彼も、すぐに私の胸や足をじろじろと眺めてくるようになる。
うふふ……
なんて容易いのかしら……
私は彼と酒を楽しみ、巧みな会話で彼の自尊心をくすぐってあげる。
やがて私は彼とキスをし、唾液に混ぜた催淫剤を流し込む。
興奮した彼は私を部屋に誘い、私は彼と一晩を過ごすことに成功した。
******
「ふふ……で、得た情報がこれか」
バロウズ様が私が手渡したメモリーを手に笑みを浮かべている。
「はい。聞き出した結論から言いますと、ターゲットの目的は裏社会に力を持つバロウズ様と懇意になりたいというもので、特に裏面の考えは無いようでした」
私は口頭でも聞き出した情報をお伝えする。
「そうか。よくやった」
「ありがとうございます、バロウズ様」
バロウズ様のお言葉に、私は思わずうれしくなった。
私はあの後ターゲットとベッドを共にし、キスで自白剤を流し込んで情報を得た。
彼はおそらく私との行為に夢中で、自分が情報を漏らしたことにもあんまり気付いていないだろう。
彼は私の中に3度も出し、充分に満足した様子だった。
私は彼と別れ、こうしてバロウズ様の元へと情報を持ち帰ったのだ。
「サリー」
「はい?」
バロウズ様に名前を呼ばれ、私は一瞬戸惑う。
「お前、この情報を持って警察に行こうとは思わなかったのか?」
ニヤッと笑うバロウズ様。
「バロウズ様、質問の意味がわかりません」
「お前の脳はジム・エバンズとかいう警察官だったやつだ。私のことをずいぶん嗅ぎまわっていたじゃないか。その情報があれば私を追い詰めるきっかけにできたんじゃないのか?」
バロウズ様の質問の意図を私は理解する。
「バロウズ様、私の脳は確かにジム・エバンズのものです。ですが、今の私はバロウズ様にお仕えするスパイロボットSR07、コードネームサリーですわ。バロウズ様を警察に逮捕させるような行動をするはずがございません」
私は胸を張る。
私はバロウズ様が所有し、バロウズ様に忠実に仕えるスパイロボット。
警察は敵であり、バロウズ様を逮捕などさせはしないわ。
「ふふっ……それでいい。これからも私のために働け。いいな?」
「もちろんですバロウズ様。私はバロウズ様のためならなんでもするスパイロボットです。どうぞ何なりとご命令を」
私は笑顔で一礼する。
私はもうジム・エバンズなどではないわ。
彼の存在などもう消えたようなもの。
今の私はスパイロボットSR07、コードネームサリーよ。
さあ、バロウズ様……次の命令を私に下さいませ。
私は自分が高性能なスパイロボットに生まれ変わったことを誇らしく感じていた。
END
いかがでしたでしょうか?
よろしければ感想コメントなどいただけますと嬉しいです。
今日はこんなところで。
それではまた。
- 2023/06/09(金) 19:00:00|
- 怪人化・機械化系SS
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